- 山行記録
山スキー/ナルミズ沢・東黒沢滑降
CL 中山・記録青木
21夜,最終の水上行きで23:57に水上駅に到着。数少ないタクシーは競争が激しいが,同日程別山行の両角さんがロープウェー駅に着いていること掴んでいた中山さんが両角車を駅にまで迎えに来させる。電車でのアプローチでありながら,現地で車が使えるという幸運に恵まれ,2日間の滞在で重宝した。
谷川岳ロープウェー駅でビバークし,22日朝7:30,歩いて土合橋に向かう。別行程の白毛門〜赤沢山縦走パーティに対し我々は1時間程先行する形になる。白毛門の登りは急な登りと木々に囲まれた狭い道筋で,板は初めからザックに取り付けたままである。アイゼンをつけた兼用靴は重く,板が枝に引っかかったりする。山スキーヤーにとって好き好んで登るルートではないように思う。頂上直下の雪の塊の登攀は,掴み損ねるとどこまでも落ちていく恐怖との戦いであり,スキーを背負って登るものではないと思った。ピッケルをこれほど頼りにしたことは無かった。
数パーティ何人かが先行していた。しかし,山スキーヤーは自分たちだけであり,他の人たちは頂上で折り返していく。たいへんもったいないことである。白毛門の北側には,広大な斜面が広がっていた。シュプールは全く無い。
すぐに笠ガ岳を登ることになるので,シールはつけたまま笠ガ岳の間のコルまで滑り降りる。白毛門頂上はあっという間に遠くなった。コルは居心地のいいところだったので,白毛門〜赤沢山縦走パーティはここで幕営するかもしれないと思い,雪の上にサインを残す。白毛門の方を幾度か振り返ったが,MSCらしき影は見えなかった。
このコルで,ウツボギ沢からスノーシューで登ってきたボーダーに出会う。ちょうど我々とは直交する形で,赤倉沢に降りるようだ。ここから笠ガ岳の大斜面を登る。頂上には至らず中腹を巻く。少し下ってさらに朝日岳を目指して登る。できるだけ板を履いたまま登ろうとしたが,尾根の東側は急斜面,西側は風により雪が飛ばされガリガリのアイスバーンになっている。結局は尾根上の雪の取れた登山道を板を外して登る。朝日岳頂上付近は雪で覆われているため,再度板をつけて登る。
朝日岳の頂上は絶景であった。湯檜曽の上流域が真っ白な大きなお盆のように見える。ここでこれからの滑りに備え,体調を万端にするため大休止する。尾根上を下るルートも紹介されているが,自分たちはジャンクションピークとの間のコルまで滑り降り,そこから沢筋の大斜面を滑り降りることにした。
最近降った雪で一点の曇りも無い大斜面である。斜度は最上部で30度超であるが,新雪はある程度締まっており,雪崩の危険は無いと判断。青木から一人ずつ滑り降りる。まさにこの急斜面を快適に滑り降りるためにこれまで練習してきたと感じさせる絶好のコンディションであった。自分が飛ばした雪埃と一緒に滑り降りるシチュエーションは初めてだった。斜面が落ち着いて安全になってきたところで振り返ると,中山さんがすでに遠くなっている。次は中山さんが滑り,交互に滑っていく。雪質はやはり標高が高いほど良かった。雪山ではさまざまなコンディションで一喜一憂するが,今回の斜面とコンディションは,数年に一度に数えられる最高のものである。
ナルミズの枝沢のひとつはデブリが発生していた。本谷と合流し,なだらかな沢をウツボギ沢出合いまで下降する。広河原で大休止し,再びシールをつける。中山さん先行で東黒沢のコルを目指す。たいへん分かりやすく,シール登高にも楽な斜面である。もうすぐ東黒沢のコルというところで,前方に人影が見えた。こんな雪山の中で別パーティに出会うとは奇遇だと思っていたら,それはなんとMSCの白毛門〜赤沢山縦走パーティが幕営準備をしているところだった。お互いわざとぶつけたわけではなかったが,山の中で出会うとは,あらためてMSCが大きくなったことを感じる。幕営隊の暖かい接待に感謝した。
下るにはぎりぎりの時間であった。東黒沢を下降するが,このあたりはすっかり重い雪である。曲がるのに苦労し,転ぶと腕を持っていかれそうになる。古いシュプールが見られるようになる。新しいものは無く,もう時期的に遅いため滑る人もいないものと思われる。実際,途中から沢が口をあけるようになった。今年は雪が多いためまだいいものの,通年ではこの時期は無理かもしれない。沢に落ちることを想定し,板の流れ止めやストック,ザックのウェストベルトを外した。シュプールは途中で沢に消えているため,自分たちで岸を選択して進まなくてはいけなかった。何回かスノーブリッジを超え,急斜面のトラバースもこなし,結構危険な状況だった。
そうした後,無事に土合橋に到着した。朝ここを出発したことを考えると長い道のりであった。雪をここで落としている間に,中山さんが土合駅から両角車を運転してきてくれた。両角車は夕食の買出しにも活躍した。その晩もロープウェー駅でビバークをした。
翌日23日は両角車で温泉に寄り,それから土合駅に向かった。すると,幕営隊の清野さんと両角さんが下山したところであった。1時間程話をしたが他のメンバーに会うことはできなかった。12:25の土合発の電車で帰った。
まだが天気回復しない「松ノ木沢ノ頭」手前
朝日岳頂上にてスキ−滑走の準備
ナルミズ沢左俣の大斜面を滑る青木
今滑った大斜面
右俣からのデブリ
なんとMSCのメンバ−が東黒沢の鞍部で幕営の準備をしていました
CL 中山・記録青木
21夜,最終の水上行きで23:57に水上駅に到着。数少ないタクシーは競争が激しいが,同日程別山行の両角さんがロープウェー駅に着いていること掴んでいた中山さんが両角車を駅にまで迎えに来させる。電車でのアプローチでありながら,現地で車が使えるという幸運に恵まれ,2日間の滞在で重宝した。
谷川岳ロープウェー駅でビバークし,22日朝7:30,歩いて土合橋に向かう。別行程の白毛門〜赤沢山縦走パーティに対し我々は1時間程先行する形になる。白毛門の登りは急な登りと木々に囲まれた狭い道筋で,板は初めからザックに取り付けたままである。アイゼンをつけた兼用靴は重く,板が枝に引っかかったりする。山スキーヤーにとって好き好んで登るルートではないように思う。頂上直下の雪の塊の登攀は,掴み損ねるとどこまでも落ちていく恐怖との戦いであり,スキーを背負って登るものではないと思った。ピッケルをこれほど頼りにしたことは無かった。
数パーティ何人かが先行していた。しかし,山スキーヤーは自分たちだけであり,他の人たちは頂上で折り返していく。たいへんもったいないことである。白毛門の北側には,広大な斜面が広がっていた。シュプールは全く無い。
すぐに笠ガ岳を登ることになるので,シールはつけたまま笠ガ岳の間のコルまで滑り降りる。白毛門頂上はあっという間に遠くなった。コルは居心地のいいところだったので,白毛門〜赤沢山縦走パーティはここで幕営するかもしれないと思い,雪の上にサインを残す。白毛門の方を幾度か振り返ったが,MSCらしき影は見えなかった。
このコルで,ウツボギ沢からスノーシューで登ってきたボーダーに出会う。ちょうど我々とは直交する形で,赤倉沢に降りるようだ。ここから笠ガ岳の大斜面を登る。頂上には至らず中腹を巻く。少し下ってさらに朝日岳を目指して登る。できるだけ板を履いたまま登ろうとしたが,尾根の東側は急斜面,西側は風により雪が飛ばされガリガリのアイスバーンになっている。結局は尾根上の雪の取れた登山道を板を外して登る。朝日岳頂上付近は雪で覆われているため,再度板をつけて登る。
朝日岳の頂上は絶景であった。湯檜曽の上流域が真っ白な大きなお盆のように見える。ここでこれからの滑りに備え,体調を万端にするため大休止する。尾根上を下るルートも紹介されているが,自分たちはジャンクションピークとの間のコルまで滑り降り,そこから沢筋の大斜面を滑り降りることにした。
最近降った雪で一点の曇りも無い大斜面である。斜度は最上部で30度超であるが,新雪はある程度締まっており,雪崩の危険は無いと判断。青木から一人ずつ滑り降りる。まさにこの急斜面を快適に滑り降りるためにこれまで練習してきたと感じさせる絶好のコンディションであった。自分が飛ばした雪埃と一緒に滑り降りるシチュエーションは初めてだった。斜面が落ち着いて安全になってきたところで振り返ると,中山さんがすでに遠くなっている。次は中山さんが滑り,交互に滑っていく。雪質はやはり標高が高いほど良かった。雪山ではさまざまなコンディションで一喜一憂するが,今回の斜面とコンディションは,数年に一度に数えられる最高のものである。
ナルミズの枝沢のひとつはデブリが発生していた。本谷と合流し,なだらかな沢をウツボギ沢出合いまで下降する。広河原で大休止し,再びシールをつける。中山さん先行で東黒沢のコルを目指す。たいへん分かりやすく,シール登高にも楽な斜面である。もうすぐ東黒沢のコルというところで,前方に人影が見えた。こんな雪山の中で別パーティに出会うとは奇遇だと思っていたら,それはなんとMSCの白毛門〜赤沢山縦走パーティが幕営準備をしているところだった。お互いわざとぶつけたわけではなかったが,山の中で出会うとは,あらためてMSCが大きくなったことを感じる。幕営隊の暖かい接待に感謝した。
下るにはぎりぎりの時間であった。東黒沢を下降するが,このあたりはすっかり重い雪である。曲がるのに苦労し,転ぶと腕を持っていかれそうになる。古いシュプールが見られるようになる。新しいものは無く,もう時期的に遅いため滑る人もいないものと思われる。実際,途中から沢が口をあけるようになった。今年は雪が多いためまだいいものの,通年ではこの時期は無理かもしれない。沢に落ちることを想定し,板の流れ止めやストック,ザックのウェストベルトを外した。シュプールは途中で沢に消えているため,自分たちで岸を選択して進まなくてはいけなかった。何回かスノーブリッジを超え,急斜面のトラバースもこなし,結構危険な状況だった。
そうした後,無事に土合橋に到着した。朝ここを出発したことを考えると長い道のりであった。雪をここで落としている間に,中山さんが土合駅から両角車を運転してきてくれた。両角車は夕食の買出しにも活躍した。その晩もロープウェー駅でビバークをした。
翌日23日は両角車で温泉に寄り,それから土合駅に向かった。すると,幕営隊の清野さんと両角さんが下山したところであった。1時間程話をしたが他のメンバーに会うことはできなかった。12:25の土合発の電車で帰った。
まだが天気回復しない「松ノ木沢ノ頭」手前
朝日岳頂上にてスキ−滑走の準備
ナルミズ沢左俣の大斜面を滑る青木
今滑った大斜面
右俣からのデブリ
なんとMSCのメンバ−が東黒沢の鞍部で幕営の準備をしていました
メンバー:西舘彰(CL) 山本(SL) 野口(装備) 西舘章(食当) 門脇 両角 清野 小林 木村(記録)
4月22日(土)
清野組(清野、山本、西舘夫妻、小林、木村)は6:00に和光市駅集合。8:30に土合の駅に到着。前日に現地入りしている両角組(両角、門脇、野口)と合流し駅で準備する。8:50駅を出発。最初からやや急勾配の道を登っていく。ところどころ岩や木が露出している場所以外は歩きやすい。途中、木村のメガネが壊れるが清野さんに応急処置をしてもらう。高度をあげるにつれ天気も良くなっていき、対岸の谷川岳が姿を現してきた。白毛門からの景色はすばらしいと聞いていたので山頂が楽しみになってきた。
12:10山頂手前、見晴らしのよい緩斜面で休憩。白毛門の全容がみえる。アイスクリームのような印象。ここからは二班に分かれ、ザイルで確保しながら山頂を目指す。門脇組(門脇、山本、西舘彰、野口、木村)が先発。最後の急斜面、息をきらしながら登る。ちょっとした岩場を越え13:40に山頂到着。まもなく両角組(両角、清野、西舘章、小林)も到着。360度の展望、青空がとても気持ちよい。もう少しこの景色を眺めていたいが、14:10には出発。踏み跡のない緩やかな尾根をのんびり歩く。
15:10今夜の幕営地に到着。テントを設営し、門脇さんのビールで乾杯。と、そこへ怪しい人影が。なんと中山さんと青木さんのスキー隊と遭遇。偶然なのか予定通りなのか? だがスゴイ人達である。「泊まっていけばいいのに」という声を振りきって二人は下山。少し羨ましげに二人を見送り徒歩隊は食事の準備にとりかかる。まったりと夜は更けてゆき20時頃終身。
4月23日(日)
5時頃起床。一夜明けてみるとメンバー数名の顔に異変が。トマトのように赤くなったり、赤と白の二色使いになったり・・・お肌を大切に。7:00出発。最初の登りは急斜面で息がきれる。登りきったところで休憩。門脇さんが自作のワカンを装着。ワカン歩行の練習をするそうだ。こういった姿勢を見習わねば。10:00赤沢山到着。赤沢山を出発してまもなく、先頭を歩いていた清野さんと山本さんの二人を見失う。
残りの七人は門脇さんの先導で土合駅を目指す。途中、雪の急斜面で小林さんが足を滑らせ滑落。5?6mほど滑って大木に激突し停止した。幸い腕や肩の打撲程度ですみ、大怪我にならなくて良かった。みんなややショック状態なので平らな場所で休憩し態勢を立て直す。しばらく進むと地表面の露出したドロドロの斜面に出る。笹や木の根をつかみながら降りる。が、今度は野口さんが枯木を抱えてドロ斜面を落ちてしまった。数mでストップし、一瞬ヒヤリとしたが事なきを得た。必死で降りようとするが最後の急斜面が難しい。真下に沢が見え、なんとなく嫌な感じである。そこで門脇さんが先に降り、ザイルで確保してもらいながら懸垂下降する。どうやって降りたのか記憶にないが、なんとかアイゼンの履ける場所まで降りて一息つく。やはり山は最後まで気が抜けない。
12:30ようやく土合駅に辿り着き、待ちくたびれた清野さん・山本さんと合流する。温泉に入り、蕎麦を食べ、帰途につく。清野組は柏で反省会をし解散。
途中緊張する場面もありましたが、天気に恵まれ予定どおりのコースを歩けたので充実した山行になりました。雪山では水を持っていかなくてよいのでとても楽です。だいぶアイゼンに慣れてきたので、今度はワカン歩行やラッセルの訓練をしたいなと思いました。
4月22日(土)
清野組(清野、山本、西舘夫妻、小林、木村)は6:00に和光市駅集合。8:30に土合の駅に到着。前日に現地入りしている両角組(両角、門脇、野口)と合流し駅で準備する。8:50駅を出発。最初からやや急勾配の道を登っていく。ところどころ岩や木が露出している場所以外は歩きやすい。途中、木村のメガネが壊れるが清野さんに応急処置をしてもらう。高度をあげるにつれ天気も良くなっていき、対岸の谷川岳が姿を現してきた。白毛門からの景色はすばらしいと聞いていたので山頂が楽しみになってきた。
12:10山頂手前、見晴らしのよい緩斜面で休憩。白毛門の全容がみえる。アイスクリームのような印象。ここからは二班に分かれ、ザイルで確保しながら山頂を目指す。門脇組(門脇、山本、西舘彰、野口、木村)が先発。最後の急斜面、息をきらしながら登る。ちょっとした岩場を越え13:40に山頂到着。まもなく両角組(両角、清野、西舘章、小林)も到着。360度の展望、青空がとても気持ちよい。もう少しこの景色を眺めていたいが、14:10には出発。踏み跡のない緩やかな尾根をのんびり歩く。
15:10今夜の幕営地に到着。テントを設営し、門脇さんのビールで乾杯。と、そこへ怪しい人影が。なんと中山さんと青木さんのスキー隊と遭遇。偶然なのか予定通りなのか? だがスゴイ人達である。「泊まっていけばいいのに」という声を振りきって二人は下山。少し羨ましげに二人を見送り徒歩隊は食事の準備にとりかかる。まったりと夜は更けてゆき20時頃終身。
4月23日(日)
5時頃起床。一夜明けてみるとメンバー数名の顔に異変が。トマトのように赤くなったり、赤と白の二色使いになったり・・・お肌を大切に。7:00出発。最初の登りは急斜面で息がきれる。登りきったところで休憩。門脇さんが自作のワカンを装着。ワカン歩行の練習をするそうだ。こういった姿勢を見習わねば。10:00赤沢山到着。赤沢山を出発してまもなく、先頭を歩いていた清野さんと山本さんの二人を見失う。
残りの七人は門脇さんの先導で土合駅を目指す。途中、雪の急斜面で小林さんが足を滑らせ滑落。5?6mほど滑って大木に激突し停止した。幸い腕や肩の打撲程度ですみ、大怪我にならなくて良かった。みんなややショック状態なので平らな場所で休憩し態勢を立て直す。しばらく進むと地表面の露出したドロドロの斜面に出る。笹や木の根をつかみながら降りる。が、今度は野口さんが枯木を抱えてドロ斜面を落ちてしまった。数mでストップし、一瞬ヒヤリとしたが事なきを得た。必死で降りようとするが最後の急斜面が難しい。真下に沢が見え、なんとなく嫌な感じである。そこで門脇さんが先に降り、ザイルで確保してもらいながら懸垂下降する。どうやって降りたのか記憶にないが、なんとかアイゼンの履ける場所まで降りて一息つく。やはり山は最後まで気が抜けない。
12:30ようやく土合駅に辿り着き、待ちくたびれた清野さん・山本さんと合流する。温泉に入り、蕎麦を食べ、帰途につく。清野組は柏で反省会をし解散。
途中緊張する場面もありましたが、天気に恵まれ予定どおりのコースを歩けたので充実した山行になりました。雪山では水を持っていかなくてよいのでとても楽です。だいぶアイゼンに慣れてきたので、今度はワカン歩行やラッセルの訓練をしたいなと思いました。
やっぱり丹沢は源次郎から、ということなのでしょうか? 平川・須藤・池田組です。
F9CSでリードする須藤さん。
こちらは池田さん。
源次郎尾根での3人。
菅原(CL)・寺本(記録)
今日のコースは、山中湖の東岸より三国山を経て、稜線を東に不老山まで辿り、駿河小山に下山する、歩きが7時間強のコースである。寺本は、駿河小山から明神峠を経て駿河小山に戻ったことがある。
8時に御殿場駅で待ち合わせ、河口湖行きのバスに乗り、旭ヶ丘で乗り換え、東電寮入口で下車する。バスの表示には、「東電寮入口」なるバス停が無く戸惑う。表示されている「三国山ハイキングコース入口」と同じだったのだ。地図で入山の道を確認して、パノラマ台へ向う。ここは車で入れるところで、観光客も沢山来ている。山中湖及び北側の山筋を一望できる。天気は晴れで、気持ちよい。ここから山道となる。鉄砲木の頭までは、、幾筋もの路が出来ている。鉄砲木の頭から見る山中湖は小さい。西斜面は、雪が十分あれば、すべるに快適な斜面に思われる。ここから一旦下り、道路を横切り登りとなり、三国峠を越えて三国山に着く。ガイド山行の団体さんや単独行の人と出会う。
三国山からは下りとなり明神峠に至る。明神峠では舗装道路が平行しており、北側に世附川に行く林道のゲートがある。やせ尾根を越えて明神山に続く湯船山の山頂付近はなだらかで、ブナの自然林が残っている。駿河小山に奇特な方がおられて、このコースを整備されているようだ。手作りの丁寧に色塗りし解説もある標識が所々にある。白クラノ頭にある急坂は、階段がついてロープまであった(以前は無かった)のには驚いた。
峰坂峠に下って、世附峠に登り返す。回りはかやとが多い。途中にサンショウバラの群生地がある。ここは、保護されていた。なお、サンショウバラは、箱根と丹沢にしか自生していない貴重なバラで、葉がサンショウの葉とそっくりで、6月頃に開花する。相模原公園に移植されているとも聞いた。
世附峠からは不老山に行かないで、不老の滝を見て帰ることにして、林道を下る。途中、水場がある(これも一時工事のためなかった)。不老の滝で、菅原は、滝下まで偵察に行く。相当高い。少し難しそう?後は、ひたすら下山して、街中で、缶ビールを仕込んで飲みながら歩く。着いたふじみセンターで一風呂浴びて、駿河小山駅より帰路に着く。
顛末:寺本は、世附峠でストックを忘れたことを不老の滝で気づく。戻り返すと、時間が遅くなるので、そのまま下山。翌日、探しに行き、無事回収しました。
行動記録: 4月22日(金) JR御殿場駅集合8:00→バス河口湖行き発8:10→旭ヶ丘乗り換え9:00→東電寮入口9:14→パノラマ台9:30→鉄砲木の頭10:05→三国峠10:27→明神峠11:51→明神山12:26→湯船山12:38→白クラノ頭13:22→峰坂峠13:56→悪沢峠14:22→世附峠14:50→不老の滝15:58→ふじみセンター17:08→JR御殿場線駿河小山駅より帰路
※森さんからの記録です。遅れてすいませんでした。
メンバー:清野(CL)、山本(SL)、両角(充)(装備)、野口(食当)、小林、木村、森(記録)
GWの春山合宿に向け「雪慣れしておく」趣旨で今回のタカマタギ山が計画された。新入会員の小林さん・木村さんも参加され総勢7名となり、先に会装備として購入したエスパースの大型テントを今回初めて使うことになった。残念ながら天気には恵まれず、みぞれ混じりの雨から大雪に変わり、途中で幕営して翌日は山頂を踏まずに往路を引き返した。一晩に50cm以上も雪が積もり頂上までは行けなかったが、ワカンを履きロープも出したりして雪山らしい山行になり充実した。
4月8日(土)
AM6:00に和光市駅に5名(清野・山本・小林・木村・森)が集合、八王子組みの2名(両角(充)・野口)と連絡を取りつつ関越道経由で土樽へ向かう。土樽駅に8時着、休憩後、林道の入り口に車を置いて荷物の分配と支度をして9時前に出発。
写真1:林道入り口で靴を履く小林さん。ハーネスも最初から着ける。曇っていたが早くも雨が降り出す。
写真2:取り付き地点からつぼ足で進む。膝まで潜ることも。
除雪された林道を進み、取り付きの雪の壁にピッケルを突き刺して乗り越え、尾根の末端をからむように登る。急登して尾根上に出ると、左側に大きく雪屁が張り出していて尾根の真ん中から右側を行く。右も急斜面で気が抜けず、一部地面が露出して木の根がからみ歩きにくい。途中9:50、休憩して水分と行動食を取る。
写真3:尾根上の地面が露出している。
しばらくして緩やかになり疎林の中を進む。登っているうちにいつの間にか雨が雪に変わり、雪も深くなってくる。11:15に二回目の休憩。
写真4:狭い尾根上で休憩中。
尾根の右急斜面側をトラバースして進み、途中2m程度の雪壁を降り、程よい平坦地(標高1060m近辺)に到着(12:10)、本日はここで幕営とする。整地して、早速新品のエスパースを設営する。脇に立派なトイレも工作する。
写真5:大雪の中でテント設営中。
14時前にはテントに入り、雪を溶かしてお湯を作る。夜まではかなり時間があり、各自持参の酒と食当の野口さん準備の生野菜サラダと漬物などでゆっくりと過ごす。
写真6:皆さん、まったり中。
夜も近づいてきたので夕食のカレー(大鍋2つ分)を作って食べる。18:30、かなり早いが、就寝の準備を始め、19:00就寝。
4月9日(日)
5:00起床。大雪でテントの下の方がかなり埋まった。テントとトイレの除雪工作を行う。朝食は夕べの残りのカレーとラーメン。朝食中に小林さんの靴のソールが剥がれかけていることに気付き応急処置を行う。天候から頂上までは無理と判断、下山を決定する。
写真7:ソールの応急処置
テント他全てを撤収し、アイゼンとワカンを装着しアンザイレンして、7:50に下山開始。
写真8:下山開始、トップは清野さん。
写真9:そしてラストは両角(充)さん。
すぐに昨日の2mの雪壁が出てきて、これを乗越すのに若干てこずる。途中、穴にはまったりちょっと滑ったりしながら、昨日と同じ場所とは思えない深雪の尾根を下る。尾根も緩やかになったところでロープを仕舞い、休憩(9:30)、新雪で気持ちの良い樹林帯をどんどん降り、10:40に取り付きに到着。訓練も兼ねて林道への雪壁(3m)を懸垂で降りる。
写真10:雪の林道を車へ向かう。
車の所まで戻ったあと、土樽駅で荷物の整理をする(11:30)。越後中里の岩の湯でさっぱりした後、湯沢駅前の中野屋で昼食のへぎそばを食べて帰路に向かい、往きと同様に和光市駅で解散した。
以上
メンバー:清野(CL)、山本(SL)、両角(充)(装備)、野口(食当)、小林、木村、森(記録)
GWの春山合宿に向け「雪慣れしておく」趣旨で今回のタカマタギ山が計画された。新入会員の小林さん・木村さんも参加され総勢7名となり、先に会装備として購入したエスパースの大型テントを今回初めて使うことになった。残念ながら天気には恵まれず、みぞれ混じりの雨から大雪に変わり、途中で幕営して翌日は山頂を踏まずに往路を引き返した。一晩に50cm以上も雪が積もり頂上までは行けなかったが、ワカンを履きロープも出したりして雪山らしい山行になり充実した。
4月8日(土)
AM6:00に和光市駅に5名(清野・山本・小林・木村・森)が集合、八王子組みの2名(両角(充)・野口)と連絡を取りつつ関越道経由で土樽へ向かう。土樽駅に8時着、休憩後、林道の入り口に車を置いて荷物の分配と支度をして9時前に出発。
写真1:林道入り口で靴を履く小林さん。ハーネスも最初から着ける。曇っていたが早くも雨が降り出す。
写真2:取り付き地点からつぼ足で進む。膝まで潜ることも。
除雪された林道を進み、取り付きの雪の壁にピッケルを突き刺して乗り越え、尾根の末端をからむように登る。急登して尾根上に出ると、左側に大きく雪屁が張り出していて尾根の真ん中から右側を行く。右も急斜面で気が抜けず、一部地面が露出して木の根がからみ歩きにくい。途中9:50、休憩して水分と行動食を取る。
写真3:尾根上の地面が露出している。
しばらくして緩やかになり疎林の中を進む。登っているうちにいつの間にか雨が雪に変わり、雪も深くなってくる。11:15に二回目の休憩。
写真4:狭い尾根上で休憩中。
尾根の右急斜面側をトラバースして進み、途中2m程度の雪壁を降り、程よい平坦地(標高1060m近辺)に到着(12:10)、本日はここで幕営とする。整地して、早速新品のエスパースを設営する。脇に立派なトイレも工作する。
写真5:大雪の中でテント設営中。
14時前にはテントに入り、雪を溶かしてお湯を作る。夜まではかなり時間があり、各自持参の酒と食当の野口さん準備の生野菜サラダと漬物などでゆっくりと過ごす。
写真6:皆さん、まったり中。
夜も近づいてきたので夕食のカレー(大鍋2つ分)を作って食べる。18:30、かなり早いが、就寝の準備を始め、19:00就寝。
4月9日(日)
5:00起床。大雪でテントの下の方がかなり埋まった。テントとトイレの除雪工作を行う。朝食は夕べの残りのカレーとラーメン。朝食中に小林さんの靴のソールが剥がれかけていることに気付き応急処置を行う。天候から頂上までは無理と判断、下山を決定する。
写真7:ソールの応急処置
テント他全てを撤収し、アイゼンとワカンを装着しアンザイレンして、7:50に下山開始。
写真8:下山開始、トップは清野さん。
写真9:そしてラストは両角(充)さん。
すぐに昨日の2mの雪壁が出てきて、これを乗越すのに若干てこずる。途中、穴にはまったりちょっと滑ったりしながら、昨日と同じ場所とは思えない深雪の尾根を下る。尾根も緩やかになったところでロープを仕舞い、休憩(9:30)、新雪で気持ちの良い樹林帯をどんどん降り、10:40に取り付きに到着。訓練も兼ねて林道への雪壁(3m)を懸垂で降りる。
写真10:雪の林道を車へ向かう。
車の所まで戻ったあと、土樽駅で荷物の整理をする(11:30)。越後中里の岩の湯でさっぱりした後、湯沢駅前の中野屋で昼食のへぎそばを食べて帰路に向かい、往きと同様に和光市駅で解散した。
以上