- 山行記録
2006年6月2日(金)夜発?6月4日(日)
青木(CL)・寺本(記録)
ここでは、以下、記録と感想と月山スキー場の様子の紹介とを混在して、書いてあります。
2日18時頃、天王洲アイルで、寺本は青木さんをピックアップして、芝浦より首都高に入る。暫く渋滞したが、直ぐ流れ出す。6号を通り、順調に、東北道、山形道を通過する。「仙台南」辺りで霧雨が降ってくる。山形に入るまで続く。山形に入ると、晴れていて、星が見える。「西川」で降りて、直ぐの交差点を左折して山形方面に戻ると、コンビニがあるが、アルコールなし。さらに、10kmほど戻るとセブンイレブンがありアルコールがある。店の人に依れば、「西川IC」から酒田までコンビニが無いということである。国道から月山方面の道は急勾配のつづら折れでスピードを出せない。3日の午前1時に姥沢にある黒百合荘に到着。前祝をして、2時過ぎに就寝する。
3日は、7時30分の朝食で始まる。8時には宿を出る。200mほどで、雪道になる。15分ほど雪上を歩いてリフト乗り場につく。途中の右手に姥沢小屋がある。休日は人出多数なので、回数券が良いとの宿のご主人のアドバイスでそうする。リフト回数券とTバー回数券を買う。リフト乗り場は、標高1100m位、スキー場の右端に南北方向に一本だけ設けられている。リフト終点は標高1500m位である。リフト乗り場では食事可能、降り場には売店があり軽食可能。ゲレンデには、リフトの左側にはTバーが3本設けられており、これらを使えば、姥ヶ岳の直下から、リフト乗り場まで広がるゲレンデの全体を滑ることが出きるようになっている。ルートとしては、?リフトで登り、トラバースして、姥ヶ岳側の斜面を滑る、?リフト直上のTバーを使い、さらに歩いて姥ヶ岳頂上付近まで登り滑り降りてくる、この場合、さらに南側の斜面にあるTバーを使い上に登り滑り降りることが出来る。
姥ヶ岳に登ると、頂上には雪が無く、標識が露出している。付近には、姥桜(名称不肖、桜の一種に思われ、樹高50cm位)が小さな群落を作り咲いている。晴天で、北側には遥かに鳥海山が、南側には朝日、飯豊山と思われるのがはっきりと見える。ただ、西側に日本海を望めない。月山方面は、牛首辺りまで、雪が残っているのが判るが、その上の稜線上には雪が無い。
姥ヶ岳から雪のある所まで降りて、滑走、2本のTバーを利用して、滑る。
雪は、しまったザラメ雪で、すべりは良好、コースの途中には所々悪雪がある。南面には、こぶルートが8本くらい出来ている。
感想:青木さん曰く「こんな季節でこんな良い雪出会えるとは思わなかった。」、寺本は「これまで体験した以上の急斜面も滑走でき極めて快適で感激。」という。
一部の危険個所以外はどこでも滑ることが出来る。このスキー場は姥ヶ岳の南面全体がコースになっているのが特長と思う。
Tバーは、青木さんは経験済で、一方、寺本は初体験、初めの一本見事に立てずに、ずっ転んでやり直し。2回目以降は、大丈夫である。ポイントは、Tバーに対して反り返る姿勢をとること、すなわちお尻をださないこと、スキーの方向をしっかり進行方向に向けることである。従って、ボーダーの人は結構苦労していた。慣れるとなかなか快適である。Tバーは、金属ロープの上端と下端を固定する移動可能な固定具があればよいので、固定の施設の建設が不要であり、環境にやさしいものと思う。但し、初心者やボーダー向けで無いのは確か。
二人とも十分滑ったので、2時半には宿に戻る。ビールを頼むと、宿のご主人は、「せきな」の辛し和えと「行者にんにく」を差し入れてくれて、これらを堪能して、反省会を行う。
当日の人出はすごかった。宿から見える姥沢の駐車場(公称500台可能)は満杯に近い。スキーヤー9割、ボーダー1割位か。若い人が多いのが目立つ。青木さんに依れば、高価な板(オカサカなど)を履いている人が目立ったとのこと。リフト周辺には、ブナの若葉の新緑が目にまぶしい。ハイキング気分のグループが沢山いる。彼らは、リフトの周辺付近の空き地でなべを囲んだり、焼肉を楽しんでいる。独特の雰囲気と思う。
6月4日は、月山に登り、雪のある牛首から滑走することにする。8時30分にリフトに乗り、8時50分にはシールをつけて登り始める。天気は快晴、風は微風。牛首方向に略直進する。一旦登るが、沢に下りて、再度登るコースをとる。姥ヶ岳よりに沿っていけば、大回りだが登る一方のコースになる。山スキーの人、スノーシューで登る人、登山靴で登る人など結構な人出である。10時25分に牛首(標高1805m)着。雪が消えるので、ここで、スキーを脱いで、登山道を月山を目指す。登山道は、岩道で結構段差が大きいので、スキー靴で登るのはきつい。中には勝手知っているのか、スキー靴を軽登山靴に履き替えて登っている人もいる。小屋跡を過ぎ、月山神社に(標高1965m)に11時30分に到着する。頂上小屋は閉鎖中である。神事の場所はしっかりつくられている。頂上の東斜面には雪が沢山残っているが、相当下のほうで切れている。こちら方面は降りるのは無理なようだ。下山して、牛首(12時15分着)で滑降の準備をし、青木さんがリードして滑り始める。できるだけ姥ヶ岳よりの、登り返しの無いようにコースを選んでいく。スピードが無いと登り返しになる場所では、思い切って滑降するように、指示された。直滑降は、思い切ってやった。青木さんのコース選択の巧みさ、さすがと思った。高低差を図ることを勉強させてもらった。こんな按配で、少ない登り返しでリフト終点まで戻ったが、寺本は、脚がバンバンとなり、上がりとなる。青木さんは残っていた回数券を使ってゲレンデを滑っている。後は、ゲレンデを滑り降り、無事宿に戻り、、荷物を整理して、月山を堪能した気持ち一杯で帰路についた。
青木(CL)・寺本(記録)
ここでは、以下、記録と感想と月山スキー場の様子の紹介とを混在して、書いてあります。
2日18時頃、天王洲アイルで、寺本は青木さんをピックアップして、芝浦より首都高に入る。暫く渋滞したが、直ぐ流れ出す。6号を通り、順調に、東北道、山形道を通過する。「仙台南」辺りで霧雨が降ってくる。山形に入るまで続く。山形に入ると、晴れていて、星が見える。「西川」で降りて、直ぐの交差点を左折して山形方面に戻ると、コンビニがあるが、アルコールなし。さらに、10kmほど戻るとセブンイレブンがありアルコールがある。店の人に依れば、「西川IC」から酒田までコンビニが無いということである。国道から月山方面の道は急勾配のつづら折れでスピードを出せない。3日の午前1時に姥沢にある黒百合荘に到着。前祝をして、2時過ぎに就寝する。
3日は、7時30分の朝食で始まる。8時には宿を出る。200mほどで、雪道になる。15分ほど雪上を歩いてリフト乗り場につく。途中の右手に姥沢小屋がある。休日は人出多数なので、回数券が良いとの宿のご主人のアドバイスでそうする。リフト回数券とTバー回数券を買う。リフト乗り場は、標高1100m位、スキー場の右端に南北方向に一本だけ設けられている。リフト終点は標高1500m位である。リフト乗り場では食事可能、降り場には売店があり軽食可能。ゲレンデには、リフトの左側にはTバーが3本設けられており、これらを使えば、姥ヶ岳の直下から、リフト乗り場まで広がるゲレンデの全体を滑ることが出きるようになっている。ルートとしては、?リフトで登り、トラバースして、姥ヶ岳側の斜面を滑る、?リフト直上のTバーを使い、さらに歩いて姥ヶ岳頂上付近まで登り滑り降りてくる、この場合、さらに南側の斜面にあるTバーを使い上に登り滑り降りることが出来る。
姥ヶ岳に登ると、頂上には雪が無く、標識が露出している。付近には、姥桜(名称不肖、桜の一種に思われ、樹高50cm位)が小さな群落を作り咲いている。晴天で、北側には遥かに鳥海山が、南側には朝日、飯豊山と思われるのがはっきりと見える。ただ、西側に日本海を望めない。月山方面は、牛首辺りまで、雪が残っているのが判るが、その上の稜線上には雪が無い。
姥ヶ岳から雪のある所まで降りて、滑走、2本のTバーを利用して、滑る。
雪は、しまったザラメ雪で、すべりは良好、コースの途中には所々悪雪がある。南面には、こぶルートが8本くらい出来ている。
感想:青木さん曰く「こんな季節でこんな良い雪出会えるとは思わなかった。」、寺本は「これまで体験した以上の急斜面も滑走でき極めて快適で感激。」という。
一部の危険個所以外はどこでも滑ることが出来る。このスキー場は姥ヶ岳の南面全体がコースになっているのが特長と思う。
Tバーは、青木さんは経験済で、一方、寺本は初体験、初めの一本見事に立てずに、ずっ転んでやり直し。2回目以降は、大丈夫である。ポイントは、Tバーに対して反り返る姿勢をとること、すなわちお尻をださないこと、スキーの方向をしっかり進行方向に向けることである。従って、ボーダーの人は結構苦労していた。慣れるとなかなか快適である。Tバーは、金属ロープの上端と下端を固定する移動可能な固定具があればよいので、固定の施設の建設が不要であり、環境にやさしいものと思う。但し、初心者やボーダー向けで無いのは確か。
二人とも十分滑ったので、2時半には宿に戻る。ビールを頼むと、宿のご主人は、「せきな」の辛し和えと「行者にんにく」を差し入れてくれて、これらを堪能して、反省会を行う。
当日の人出はすごかった。宿から見える姥沢の駐車場(公称500台可能)は満杯に近い。スキーヤー9割、ボーダー1割位か。若い人が多いのが目立つ。青木さんに依れば、高価な板(オカサカなど)を履いている人が目立ったとのこと。リフト周辺には、ブナの若葉の新緑が目にまぶしい。ハイキング気分のグループが沢山いる。彼らは、リフトの周辺付近の空き地でなべを囲んだり、焼肉を楽しんでいる。独特の雰囲気と思う。
6月4日は、月山に登り、雪のある牛首から滑走することにする。8時30分にリフトに乗り、8時50分にはシールをつけて登り始める。天気は快晴、風は微風。牛首方向に略直進する。一旦登るが、沢に下りて、再度登るコースをとる。姥ヶ岳よりに沿っていけば、大回りだが登る一方のコースになる。山スキーの人、スノーシューで登る人、登山靴で登る人など結構な人出である。10時25分に牛首(標高1805m)着。雪が消えるので、ここで、スキーを脱いで、登山道を月山を目指す。登山道は、岩道で結構段差が大きいので、スキー靴で登るのはきつい。中には勝手知っているのか、スキー靴を軽登山靴に履き替えて登っている人もいる。小屋跡を過ぎ、月山神社に(標高1965m)に11時30分に到着する。頂上小屋は閉鎖中である。神事の場所はしっかりつくられている。頂上の東斜面には雪が沢山残っているが、相当下のほうで切れている。こちら方面は降りるのは無理なようだ。下山して、牛首(12時15分着)で滑降の準備をし、青木さんがリードして滑り始める。できるだけ姥ヶ岳よりの、登り返しの無いようにコースを選んでいく。スピードが無いと登り返しになる場所では、思い切って滑降するように、指示された。直滑降は、思い切ってやった。青木さんのコース選択の巧みさ、さすがと思った。高低差を図ることを勉強させてもらった。こんな按配で、少ない登り返しでリフト終点まで戻ったが、寺本は、脚がバンバンとなり、上がりとなる。青木さんは残っていた回数券を使ってゲレンデを滑っている。後は、ゲレンデを滑り降り、無事宿に戻り、、荷物を整理して、月山を堪能した気持ち一杯で帰路についた。
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メンバー:寺本(CL)、両角(充)(SL)、細谷、菅原、野口、上林、池田、小林、木村、佐藤、森(記録)
10時に小田急線長後駅に集合し神奈中バスでJ-WALLへ。空はどんよりと曇っている。準備体操・ストレッチ後、訓練開始。前半は両角(充)SLによる初級者ロープワーク基礎実習を行う。エイト・インクノット・ダブルフィッシャーマンなどを復習したあと、支点通過を繰り返し練習。昼食を間に入れ2時頃まで行う。
後半は寺本CLの指示に従いトップロープクライミングとバックアップを入れてのビレイを練習、各人が何回か繰り返す。途中少し遅れて細谷さんが合流、菅原さんは遅くに合流、上林さんと両角さんは所用で早退。最後にボルダリング面を使って指定ルートを登る。腕も疲れてあっというまに夕方になり撤収、すっかり天気も回復して湘南台駅へ徒歩で向かう。駅前の「鳥海山」で軽めの反省会後、それぞれ帰路に着いた。
写真:注意事項を説明中
J-WALLでは初回の人は入会金+利用料で\4,100掛かった。前日と午前中の悪天のせいか、ジム内はかなり混雑していた。天気が良くない時は、このようなインドアの訓練も良いものと感じた。
以上
メンバー:平川CL、清野SL、門脇、菅原、山本、扇原、上林(記録)
朝8時に小田急線 新松田駅に集合。予報どおり小雨が降っており気温は低め。8時25分発の西丹沢行きのバスに乗車して箱根屋橋で降ろしてもらう。道路脇のちょっとした木陰で支度をして9:45出発。門脇さんを先頭に歩き出す。箱根屋橋の高度は390m。3個の小さなの堰堤をハシゴで越えて少し歩くと直ぐに20mのF1。ここはロープを固定してタイブロックかプルージックで登る。ホールド・スタンス共豊富だが今シーズン初の沢なので少し緊張した。
幾つか小さい滝を越えると12m幅広滝(F4)と思われる大きい滝。ぬめっていて滑りやすそうで岩も脆いため左岸を巻く。
次の2段10m(F5)と思われる滝は門脇さんの指名で上林がリード。ホールド・スタンス共豊富で残置ハーケンも有り問題無し。幾つか小さい滝を越えると2段20m(F7)と思われる滝。清野さんと山本さんがトライしたが、結局全員左岸を巻く事になった。高巻きも容易ではなく、足元の土はずるずる下がり、ホールドにつかんだ石は簡単に外れる。次の15m(F8)は人工登攀ルート。よく見るとハーケンがべた打ちしてあり、残置スリングも豊富。ここは あまり気が進まないように見えたが、リーダーの平川さんがリード。持ってきたアブミを全て身に付けて、アブミを残置しながら順調に高度を上げ、最後の滝の落ち口ではアブミが足りないように見えたが見事クリアして皆で拍手。待っている間に落ちている小枝を集めて焚き火をするが、濡れているためあまり燃えず、せっせと扇いだ人だけが汗をかいて温まる。
続いて上林がアブミを回収しながら登る。しょっぱなの一歩が届かず、目の前のハーケンにスリングを架けて体重をかけたとたんにハーケンがぐにゃりと曲がり思わず悲鳴。ハーケンの根元にタイオフでスリングをかけ直して何とか第一歩を踏み出した。一段上のアブミに乗ってから下のアブミ回収した後、確保のロープがZクリップ状態になって動けなくなる事が何度かあり、先に確保用のロープをカラビナから外してからアブミを外さないといけない事に気がついたが、余裕が無いため同じ事を何度も繰り返し、その度にロープを外すのに苦労した。反省材料だが、こんな登り方は金輪際無いだろう。なんとか滝の落ち口をクリアし、引きずってきたロープで平川さんの荷物を引き上げる。他のメンバーは全員高巻きで合流。(平川さん「ずるーい」とぼやく)。
二股を右に行き、フリクションが良く効く7mのスラブを超えた所で右の尾根方向に向かう踏み跡をたどって登攀終了。時刻は14時10分、高度計は765mを指していた。門脇さんから「気付け薬」を一口いただいて下山開始。作業道のような細い踏み跡をたどり、鹿よけのフェンスを2度越えて尾根を一気に下ると20分で大滝沢沿いの林道に出て、10分程でバス停に到着。5分後に来たバスに乗り中川温泉で汗と泥を流して新松田で軽く反省会をして帰宅した。沢全体としては崩壊が激しく、荒れた印象の沢だった。
メンバー:菅原 野口 両角
5月だというのに梅雨入りしたような天気が続いていたが、今日は久しぶりの五月晴れである。新松田駅に着くと西丹沢行のバス停にはすでに長蛇の列ができている。列の前の方に野口、両角、扇原の三人の姿がある。扇原は一人で下棚の写真を撮りに出てきたという。8:10発のバスに乗り込み出発。9:20扇原と別れて大滝橋でバスを降りる。しばらく林道を歩き、東海自然歩道になっている大滝沢沿いの山道に入っていく。新緑の中、快適に足が進む。バスは満員であったが、大滝橋で下車したのは私たちのほかに数人。静かな山歩きである。
10:19一軒屋避難小屋。ここで小休止し、大滝峠上に着いたのは11:07。他の人たちはここから畦ガ丸へ向かったようである。私たちは11:18大滝峠上を出発し屏風岩山に向かう。両側を笹薮に囲まれた道を下って行くと、今日はまだ誰も歩いていないのだろう、先頭を歩く私の顔に蜘蛛の巣が付く。朽ち果てたベンチのある大滝峠を過ぎると、緩い上り下りをくり返し、ブナの混じる雑木林の小道を進んで行く。風がすがすがしい。ところどころ東側の展望が開け、丸い山頂の権現山が眺められる。11:52屏風岩山に着き、ここで大休止とする。
この樹林に囲まれた静かな山頂に立つのは私は二度目である。風が涼しく上着を着る。東に延びる尾根にはしっかりとした踏み跡があり、来週行く予定の箱根屋沢を屏風岩山までつめ上がるとここに出てくるという。12:27屏風岩山を発ち、南に延びる尾根を二本杉峠に向かう。緩い上り下りをくり返し徐々に高度を下げていく。尾根の西側はヒノキの植林地、東側はブナの混じる雑木林が続く道を軽快に歩く。峠間近で急下降となるが、落ち葉が道を覆い大変滑りやすくなっている。立木に掴まり掴まり下っていく。平らなところに降り立つと尾根から外れて北に延びる道があり、その道から登山者が一人現れた。急坂の入口には道標もなく、落ち葉が道を覆い隠しており、峠の方から来るとわかりにくいところである。その登山者は道を見失って引き返してきたようである。
13:15二本杉峠着。ここは十字路になっており、東は中川、西は大又沢、南は私たちの次の目的地、世附権現山方面である。小休止していると大又沢方面から登山者が一人上がってきた。13:33二本杉峠発。ここから権現山まで270メートルほど登り返さなければならず、目の前の植林地の急斜面をまっすぐ息を切らして登っていく。849メートルのピークを越えると東側の斜面が大きく崩れたところに出る。細川沢の源頭である。そこは東側の展望が開け、西丹沢の山並みと中川温泉の町並みが眺められる。ここで一息入れると再び急斜面を登っていき、14:12権現山山頂に登りつめる。
私は権現山山頂を始めて踏む。樹林に囲まれた広い山頂でベンチがある。山頂の東側に「権現山 標高1019米」の道標が立ち、浅瀬入口へ下りる踏み跡が続いている。西側にはミツバ岳を経て浅瀬へ下りる踏み跡が延びており、林の中には石祠があってお賽銭が手向けられている。ここで大休止し、14:40浅瀬入口に向かって山頂を発つ。
踏み跡はしっかりとあり、立木に黄色やピンクのテープが巻かれ下山路を導いてくれる。道標も「→丹沢湖2.3km」から始まって要所要所に立っており迷うことはない。15:10鹿柵が現れると柵沿いにしばらく下り、鹿柵を三回ほど越える。木の枝越しに丹沢湖の水面が見えてくるとバス停は間近である。東京電力の施設の脇を下り、15:45落合隧道の入口に辿り着く。登山道入口には「→権現山2.8km」「権現山まで踏跡不明瞭 初心者の通行不向き」と書かれた道標が立っている。「浅瀬入口」のバス停は目の前である。15:58発のバスに乗り帰路に付く。
〈コースタイム〉大滝橋(9:25)?一軒屋避難小屋(10:19,10:33)?大滝峠上(11:07,11:18)?屏風岩山(11:52,12:27)?二本杉峠(13:15,13:33)?世附権現山(14:12,14:40)?浅瀬入口(15:45)