- 山行記録
メンバー及び役割:柴田(CL、食当)、木村(記録)、阿部(会員外、SL)、米田(会員外)
8月9日、予定通り阿部さんの家を出発し土合の駅に到着。すぐに身支度を整え土合駅のホームまで長く暗い階段を降りる。結構ぎりぎりで電車に乗り込む。土樽駅へは一駅。駅を降り、熱い陽射しの中林道を歩く。1時間ほど歩くと新しい砂防ダムが出てきた。この先が万太郎谷の入口だ。沢靴に履き替えいよいよ遡行開始。林道歩きで暑くなっていたので積極的に水に入って泳ぐ。美しいナメや釜をもつ小滝を登っていくのは楽しい。関越トンネルの換気口を過ぎてしばらくするとオキドウキョのトロだ。左側をへつって最後右側に泳いで突破。さらに続くゴルジュは水流が激しく難しそう。トップの阿部さんが思い切って飛び込み水流をはねのけ泳ぎきった。すごい突破力である。続いて木村が飛び込むが水流に流されてしまう。お助けロープを出してもらい乗り越えることができた。
小滝では滝を滑り台にしたり飛び込んだりして遊びながらの遡行なのでスローテンポである。こんな暑い日に滝を素通りするのはもったいないので、ほとんどの滝で水流中を登っていく。しばらく進むと3人パーティーに追いついた。この後、抜きつ抜かれつの遡行となる。さらに進むと突然巨大なスノーブリッジが現れた。これはどうしたものか、高巻きはかなり時間をくいそうだし良さそうなルートがない。一人づつそっと下を通過するのである。4人ともスノーブリッジは初体験で、ひんやりとした空気の中ドキドキしながら通過していった。
しばらくすると、いよいよ一の滝の登場である。先程の3人パーティーがすでに右壁に取付いている。かなり細かくて難しそうだ。こちらは巻くことも考えたが左壁がなんとか登れそうなので取付いてみる。柴田リード、木村ビレイでいく。取付いてみると意外と残地ハーケンがあるようだ。あっという間に登っていき落ち口の上で支点をつくろうとするが、50mロープが少し足りない。後で聞いたら最初はかなり微妙な場所で支点工作をしていたようだ。続いて、米田さん、阿部さんの順で登っていく。タイブロックを使ってもらったが初めてとのこと。二人ともなめらかな動きでなんなく登っていく。支点通過はやったことがないそうなので2番目の人にヌンチャクを回収してもらう。米田さんが登った後、ロープに少し余裕があったので支点の位置をずらしてもらった。50mロープを無駄なく使うにはどうしたらいいか、もう少し慣れが必要と感じた。
続いて二の滝が登場するが右側から簡単に登れる。そろそろ今晩の幕営地を探さないといけない。途中おじさん2人のパーティーが幕営しているそばを通り抜ける。さっきの3人パーティーと幕営地探し競争のようになる。少し高台に平な場所を発見。ここを幕営地とし土木工事にとりかかる。タープを張るが4人だと少し狭いのでツェルトとブルーシートも足して広いスペースを確保する。ツェルトは上部が三角形にとじているのでタープのように張ることが難しいのが分かった。河原沿いに焚火をセットし食事を用意する。焚火の火付けは柴田さんがうまい。今晩は柴田家特性カレーである。何種類もの野菜を乾燥させて持ってきていてスパイシーなルーに合わせると絶品だ。特にカボチャが美味。ウィンナーをつまみにビールを飲んだりして夜はふけてゆく。天気予報では雷雨と言っていたが大ハズレ、キレイな夕日と満点の星空が楽しめた。
8月10日今日も天気は上々。朝飯は肉味噌ソーメンと阿部家で仕入れてきた怪しげなコーヒー麺。肉味噌を少し頂いて、その辺でとったフキを炒めてみたがフキがやや固かった。コーヒー麺はほんのり甘くて意外とおいしい。幕営した3組のうち私達が一番遅くに出発したのだろう。幕営地から少しで三の滝に到着。下段は水流沿いを登れるようだが冷たそうなので右側のトラバースルートからいく。ここも柴田リード、木村ビレイでいく。中間の2人は支点通過を即席で習い見事に実践していた。下段を登ると広い棚に出て、先行していたパーティーはそのまま小沢のほうを登っていた。そちらでもいいのだが上段も水流沿いにうまくルートをとれば登れそうだ。木村リード、柴田ビレイでいく。水流沿いは苔むしており最近はあまり登られてないのかもしれない。古そうだが残地ハーケンはいくつかあるのでそれを目指して登る。途中一箇所ヌルヌルした岩で一歩が難しいところがあったが、それを越えると乾いた岩をなんなく登ることができた。落ち口上部の木に支点をつくり後続に登ってきてもらう。対岸には長い長い三ノ滝沢一ノ沢がみえる。気持ちのいい瞬間。
そこからは小滝を登り最後の詰めである。今回は一度もルートを間違えずにこれたようで、水流がとぎれると乾いた岩のフェイスを登るようになる。この頃には樹林帯がとぎれ周囲は美しい草原となっていた。さらに登っていくと笹原となり踏み跡をたどるとすぐに登山道にでた。谷川岳で記念写真をとり、天神平からロープウェイで下山した。
8月9日、予定通り阿部さんの家を出発し土合の駅に到着。すぐに身支度を整え土合駅のホームまで長く暗い階段を降りる。結構ぎりぎりで電車に乗り込む。土樽駅へは一駅。駅を降り、熱い陽射しの中林道を歩く。1時間ほど歩くと新しい砂防ダムが出てきた。この先が万太郎谷の入口だ。沢靴に履き替えいよいよ遡行開始。林道歩きで暑くなっていたので積極的に水に入って泳ぐ。美しいナメや釜をもつ小滝を登っていくのは楽しい。関越トンネルの換気口を過ぎてしばらくするとオキドウキョのトロだ。左側をへつって最後右側に泳いで突破。さらに続くゴルジュは水流が激しく難しそう。トップの阿部さんが思い切って飛び込み水流をはねのけ泳ぎきった。すごい突破力である。続いて木村が飛び込むが水流に流されてしまう。お助けロープを出してもらい乗り越えることができた。
小滝では滝を滑り台にしたり飛び込んだりして遊びながらの遡行なのでスローテンポである。こんな暑い日に滝を素通りするのはもったいないので、ほとんどの滝で水流中を登っていく。しばらく進むと3人パーティーに追いついた。この後、抜きつ抜かれつの遡行となる。さらに進むと突然巨大なスノーブリッジが現れた。これはどうしたものか、高巻きはかなり時間をくいそうだし良さそうなルートがない。一人づつそっと下を通過するのである。4人ともスノーブリッジは初体験で、ひんやりとした空気の中ドキドキしながら通過していった。
しばらくすると、いよいよ一の滝の登場である。先程の3人パーティーがすでに右壁に取付いている。かなり細かくて難しそうだ。こちらは巻くことも考えたが左壁がなんとか登れそうなので取付いてみる。柴田リード、木村ビレイでいく。取付いてみると意外と残地ハーケンがあるようだ。あっという間に登っていき落ち口の上で支点をつくろうとするが、50mロープが少し足りない。後で聞いたら最初はかなり微妙な場所で支点工作をしていたようだ。続いて、米田さん、阿部さんの順で登っていく。タイブロックを使ってもらったが初めてとのこと。二人ともなめらかな動きでなんなく登っていく。支点通過はやったことがないそうなので2番目の人にヌンチャクを回収してもらう。米田さんが登った後、ロープに少し余裕があったので支点の位置をずらしてもらった。50mロープを無駄なく使うにはどうしたらいいか、もう少し慣れが必要と感じた。
続いて二の滝が登場するが右側から簡単に登れる。そろそろ今晩の幕営地を探さないといけない。途中おじさん2人のパーティーが幕営しているそばを通り抜ける。さっきの3人パーティーと幕営地探し競争のようになる。少し高台に平な場所を発見。ここを幕営地とし土木工事にとりかかる。タープを張るが4人だと少し狭いのでツェルトとブルーシートも足して広いスペースを確保する。ツェルトは上部が三角形にとじているのでタープのように張ることが難しいのが分かった。河原沿いに焚火をセットし食事を用意する。焚火の火付けは柴田さんがうまい。今晩は柴田家特性カレーである。何種類もの野菜を乾燥させて持ってきていてスパイシーなルーに合わせると絶品だ。特にカボチャが美味。ウィンナーをつまみにビールを飲んだりして夜はふけてゆく。天気予報では雷雨と言っていたが大ハズレ、キレイな夕日と満点の星空が楽しめた。
8月10日今日も天気は上々。朝飯は肉味噌ソーメンと阿部家で仕入れてきた怪しげなコーヒー麺。肉味噌を少し頂いて、その辺でとったフキを炒めてみたがフキがやや固かった。コーヒー麺はほんのり甘くて意外とおいしい。幕営した3組のうち私達が一番遅くに出発したのだろう。幕営地から少しで三の滝に到着。下段は水流沿いを登れるようだが冷たそうなので右側のトラバースルートからいく。ここも柴田リード、木村ビレイでいく。中間の2人は支点通過を即席で習い見事に実践していた。下段を登ると広い棚に出て、先行していたパーティーはそのまま小沢のほうを登っていた。そちらでもいいのだが上段も水流沿いにうまくルートをとれば登れそうだ。木村リード、柴田ビレイでいく。水流沿いは苔むしており最近はあまり登られてないのかもしれない。古そうだが残地ハーケンはいくつかあるのでそれを目指して登る。途中一箇所ヌルヌルした岩で一歩が難しいところがあったが、それを越えると乾いた岩をなんなく登ることができた。落ち口上部の木に支点をつくり後続に登ってきてもらう。対岸には長い長い三ノ滝沢一ノ沢がみえる。気持ちのいい瞬間。
そこからは小滝を登り最後の詰めである。今回は一度もルートを間違えずにこれたようで、水流がとぎれると乾いた岩のフェイスを登るようになる。この頃には樹林帯がとぎれ周囲は美しい草原となっていた。さらに登っていくと笹原となり踏み跡をたどるとすぐに登山道にでた。谷川岳で記念写真をとり、天神平からロープウェイで下山した。
1.参加者:山本(CL)、須藤(記録)
2.行程
7月31日(木)
19:30 調布駅集合?中央自動車道?長坂IC?R20道の駅「はくしゅう」
8月1日(金)
6:30 道の駅発?尾白川林道?車止めゲート?尾白川林道終点
9時前後 尾白川川入渓点?10:15 黄連谷出合?
13:15 千丈滝上、幕営
8月2日(土) 6: 30 幕場発?7: 30坊主滝上の雪渓?8:40 奥千丈滝?
14:30 甲斐駒ケ岳山頂
15:15 下山?黒戸尾根?竹宇駒ケ岳神社?尾白川川林道?
21: 30 車止めゲート
3.渓相と遡行
尾白川林道は車止めから入渓点である林道終点まで、1時間半あまりで傾斜は無く楽なアプローチだった。
尾白川川から黄連谷出合までは、ナメ、釜の連続でとても気分が良い。
釜はほとんど巻いたが、1ヶ所だけ泳いで回り込み釜下の左岸に取り付いて上がった。
よく見極めれば、巻けたかもしれないが、せっかくだからという思いで自分(須藤)が突っ込んでしまった。
ナメ滝でも1箇所右岸でロープを出した。大したところではなかったが、下部が滑りやすくいやらしかった。
黄連谷出合は尾白川本谷の方がナメが広がっていて綺麗で、黄連谷の方はというと大きな岩とゴーロ状で、気分的には尾白川本谷へ行きたい感じになる。途中、石を上から下までスッパリと割ったような20?30mの岸壁が左岸に見え、圧倒される。
幕営地点手前の千丈滝の巻き道は、ガイド本では右岸に明瞭な踏跡があると書かれていたが、それらしいものが見つからず、時間をとられた。結局、巻道を見つけられず、自分たちでルートを取り、巻くことになったが、別に難しくもなく初めからそうすれば良かった。
幕営地点は千丈滝の少し上にあるが、小さな尾根上にありスペースが極めて狭い。
大人数のパーティーや、数パーティーでは厳しい。これより上部では山頂近くまで適地は無い。ここが混んでいる場合、千丈滝の巻道下あたりまで戻るしかないと思う。
翌日は、幕場からそのまま巻き道に入り、沢床に降りたところから雪渓が待ち構えていた。
長く続くトンネルが“あんぐり”と口を空けている。ここからは、雪渓の高巻きの連続となる。
巻いては降り、を何回も繰り返す。石楠花や低い松の一種に全身がとられて、もがくように進む。
奥千丈滝上部3分の1あたりから、ようやく沢床に降りて沢登りが出来るようになった。
奥の滝3段60mでは下部1段を右岸からハーケン1本打ってクラック沿いに取り付いたが、これが間違いで、40分程時間をかけたが、結局登れず終い。自分(須藤)が変な色気を出したのが間違い。左岸に踏跡があり巻くことになる。
3段60mを越えたところで、最後の滝があり、ロープを出して山本さんがリードする。
フルに50mを繰り出し、途中いやらしいところもあり、最後までやらかしてくれる。
山頂に辿り着いたのは、14時半。予定なら昼前に余裕で着くはずだったが、やはり雪渓で時間をとられてしまった。
下山も6時間強かかり、くたくたの山行だったが、充実感は一杯だった。
4.雑感
ナメあり釜あり、上部は長い急傾斜の連続、しかも雪渓、巻きもありで、2日間でいろいろな経験の出来る沢旅だった。開けて、険谷で本当にダイナミックな沢だと感じた。
雪渓のため、核心部の奥千丈は下部3分の2を遡行出来なかったのが少し残念だが、難しい上部3分の1を登れたので良しとしたい。
予想以上の多量の雪渓のため難儀をしたが、難しい条件化で登攀できたので、かえって良い経験になったと思う。
沢の水は、この辺の水が名水百選に選ばれており、少し甘みがあってとても旨い。
道の駅にも水汲み場があって、深夜まで取水する人が後を絶たなかった。
蛇足ではあるが1泊で抜ける場合、下山に時間をとられるので、尾白川林道の車止めに車を置かず、竹宇駒ケ岳神社に置いた方が2日目が楽になる。1日目のアプローチが1時間弱長くなるが、一日目の幕営ポイントには遅くとも14時には着いてしまうので、その方が良いと思う。
2.行程
7月31日(木)
19:30 調布駅集合?中央自動車道?長坂IC?R20道の駅「はくしゅう」
8月1日(金)
6:30 道の駅発?尾白川林道?車止めゲート?尾白川林道終点
9時前後 尾白川川入渓点?10:15 黄連谷出合?
13:15 千丈滝上、幕営
8月2日(土) 6: 30 幕場発?7: 30坊主滝上の雪渓?8:40 奥千丈滝?
14:30 甲斐駒ケ岳山頂
15:15 下山?黒戸尾根?竹宇駒ケ岳神社?尾白川川林道?
21: 30 車止めゲート
3.渓相と遡行
尾白川林道は車止めから入渓点である林道終点まで、1時間半あまりで傾斜は無く楽なアプローチだった。
尾白川川から黄連谷出合までは、ナメ、釜の連続でとても気分が良い。
釜はほとんど巻いたが、1ヶ所だけ泳いで回り込み釜下の左岸に取り付いて上がった。
よく見極めれば、巻けたかもしれないが、せっかくだからという思いで自分(須藤)が突っ込んでしまった。
ナメ滝でも1箇所右岸でロープを出した。大したところではなかったが、下部が滑りやすくいやらしかった。
黄連谷出合は尾白川本谷の方がナメが広がっていて綺麗で、黄連谷の方はというと大きな岩とゴーロ状で、気分的には尾白川本谷へ行きたい感じになる。途中、石を上から下までスッパリと割ったような20?30mの岸壁が左岸に見え、圧倒される。
幕営地点手前の千丈滝の巻き道は、ガイド本では右岸に明瞭な踏跡があると書かれていたが、それらしいものが見つからず、時間をとられた。結局、巻道を見つけられず、自分たちでルートを取り、巻くことになったが、別に難しくもなく初めからそうすれば良かった。
幕営地点は千丈滝の少し上にあるが、小さな尾根上にありスペースが極めて狭い。
大人数のパーティーや、数パーティーでは厳しい。これより上部では山頂近くまで適地は無い。ここが混んでいる場合、千丈滝の巻道下あたりまで戻るしかないと思う。
翌日は、幕場からそのまま巻き道に入り、沢床に降りたところから雪渓が待ち構えていた。
長く続くトンネルが“あんぐり”と口を空けている。ここからは、雪渓の高巻きの連続となる。
巻いては降り、を何回も繰り返す。石楠花や低い松の一種に全身がとられて、もがくように進む。
奥千丈滝上部3分の1あたりから、ようやく沢床に降りて沢登りが出来るようになった。
奥の滝3段60mでは下部1段を右岸からハーケン1本打ってクラック沿いに取り付いたが、これが間違いで、40分程時間をかけたが、結局登れず終い。自分(須藤)が変な色気を出したのが間違い。左岸に踏跡があり巻くことになる。
3段60mを越えたところで、最後の滝があり、ロープを出して山本さんがリードする。
フルに50mを繰り出し、途中いやらしいところもあり、最後までやらかしてくれる。
山頂に辿り着いたのは、14時半。予定なら昼前に余裕で着くはずだったが、やはり雪渓で時間をとられてしまった。
下山も6時間強かかり、くたくたの山行だったが、充実感は一杯だった。
4.雑感
ナメあり釜あり、上部は長い急傾斜の連続、しかも雪渓、巻きもありで、2日間でいろいろな経験の出来る沢旅だった。開けて、険谷で本当にダイナミックな沢だと感じた。
雪渓のため、核心部の奥千丈は下部3分の2を遡行出来なかったのが少し残念だが、難しい上部3分の1を登れたので良しとしたい。
予想以上の多量の雪渓のため難儀をしたが、難しい条件化で登攀できたので、かえって良い経験になったと思う。
沢の水は、この辺の水が名水百選に選ばれており、少し甘みがあってとても旨い。
道の駅にも水汲み場があって、深夜まで取水する人が後を絶たなかった。
蛇足ではあるが1泊で抜ける場合、下山に時間をとられるので、尾白川林道の車止めに車を置かず、竹宇駒ケ岳神社に置いた方が2日目が楽になる。1日目のアプローチが1時間弱長くなるが、一日目の幕営ポイントには遅くとも14時には着いてしまうので、その方が良いと思う。
日程:2008年7月28日(月)
山域:小常木谷
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:木村(CL・記録)、羽生田(会員外)
記録:
27日の夜に調布駅に集合し、奥多摩方面へ向う。のめこい湯の駐車場でビバークする。
28日天気は曇り時々晴れ。
6:30余慶橋に車を駐車しいざ入渓する。昨夜の雨のせいか本流は濁っており水量も結構多い。本流を渡渉するのは止めて、仕事道から小常木谷に入ることにする。
7:00小常木谷出合い。歩きだしは太陽の光が入ってこず暗い印象であったが、徐々に明るくなってきた。暫くすると奥多摩特有の縞々チャートのナメや小滝が現れとても美しい。朝狩られたばかりの鳥の羽が散乱しているのを発見する。快適に遡行してゆき8:30置草履の悪場のはじまりである兆子の滝に到着。フリーでもいけそうだが念のためロープをだし羽生田さんにリードしてもらう。落ち口の手前にバランスの難しい所が一箇所あるがなんなく越えていく。続いて逆くの字の滝は釜を腰までつかって取付き、つるつるの滑り台のような滝をつっぱりで登っていく。面白い。小滝をいくつか越え、9:30不動の滝に到着。ここは左のルンゼを巻くのだよねと話していると、突然パラパラと雨が降ってきた。ゴロゴロと雷らしき不穏な音も聞こえてくる。これはどうしたものかと経験の浅い二人はまごついていると、大粒の雨が激しく降ってきた。これはたまらんと下降をはじめる。先程登ってきた滝の上で20分程様子を伺ったが雨の止む気配がないので途中撤退を決意する。懸垂下降し沢を下っていくと、なんだか天気が良くなってきてしまった。時すでに遅し、戦闘意欲がそがれてしまった二人はそのまま下降を続ける。悔し紛れにハーケンを打つ練習や本流の渡渉訓練などをしつつ13:00遡行終了。
久々の沢は中途半端に終わってしまったが、あらためて沢の楽しさを感じることができた。不意に天気が崩れた時にどうしたらよいのか?考えさせられることが多かった。
山域:小常木谷
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:木村(CL・記録)、羽生田(会員外)
記録:
27日の夜に調布駅に集合し、奥多摩方面へ向う。のめこい湯の駐車場でビバークする。
28日天気は曇り時々晴れ。
6:30余慶橋に車を駐車しいざ入渓する。昨夜の雨のせいか本流は濁っており水量も結構多い。本流を渡渉するのは止めて、仕事道から小常木谷に入ることにする。
7:00小常木谷出合い。歩きだしは太陽の光が入ってこず暗い印象であったが、徐々に明るくなってきた。暫くすると奥多摩特有の縞々チャートのナメや小滝が現れとても美しい。朝狩られたばかりの鳥の羽が散乱しているのを発見する。快適に遡行してゆき8:30置草履の悪場のはじまりである兆子の滝に到着。フリーでもいけそうだが念のためロープをだし羽生田さんにリードしてもらう。落ち口の手前にバランスの難しい所が一箇所あるがなんなく越えていく。続いて逆くの字の滝は釜を腰までつかって取付き、つるつるの滑り台のような滝をつっぱりで登っていく。面白い。小滝をいくつか越え、9:30不動の滝に到着。ここは左のルンゼを巻くのだよねと話していると、突然パラパラと雨が降ってきた。ゴロゴロと雷らしき不穏な音も聞こえてくる。これはどうしたものかと経験の浅い二人はまごついていると、大粒の雨が激しく降ってきた。これはたまらんと下降をはじめる。先程登ってきた滝の上で20分程様子を伺ったが雨の止む気配がないので途中撤退を決意する。懸垂下降し沢を下っていくと、なんだか天気が良くなってきてしまった。時すでに遅し、戦闘意欲がそがれてしまった二人はそのまま下降を続ける。悔し紛れにハーケンを打つ練習や本流の渡渉訓練などをしつつ13:00遡行終了。
久々の沢は中途半端に終わってしまったが、あらためて沢の楽しさを感じることができた。不意に天気が崩れた時にどうしたらよいのか?考えさせられることが多かった。
日程 2008年7月25日(金)
山域 谷川連峰/湯檜曽川/東黒沢
山行形態 沢登り
メンバー:中山(CL・記録)・朴
上毛高原駅8:20?土合橋8:50?白毛門沢出合9:50?鞍部12:35?ナルミズ沢広河原13:20?30?宝川温泉15:30
スキーで滑り降りたことはあるが登ったことのない「東黒沢」を単独で計画していたが朴さんの参加を得た、前夜発の予定を朝発日帰りに変更して豪華に新幹線で上毛高原駅、路線バスを乗り継ぎ土合橋下車、堰堤上で身支度後入渓。
心休まる美しい滑をひたひたと行くと、「ハナゲの滝」記念写真の後左側を登る、白毛門沢を左に分けると延々と美しい滑がどこまでも続く、この様な所はフェルト底の足袋でヒタヒタと歩くに限る、やがて源流の様相を呈してくると倒木が多く歩きにくい、忠実に本流を行くと少しの藪漕ぎで最低鞍部到着。赤テープに導かれ反対側の「ウツボキ沢」右岸の沢を下る難しい滝もなくクライムダウンで降りられる。やがて「ウツボキ沢」本流に出合い10分ほど下り「ナルミズ沢」との出合「広河原」ここで暫く休み登山道を宝川温泉に向かう、道は沢の右岸側を行くが歩き易い、渡渉して左岸に渡ると一変し歩きにくい悪路となる 15:30発のバスに微妙だったが何とか間に合い水上に向かうが途中から雷雨となり今回も非常にラッキー、反省会は列車のなかで執り行い帰宅。
・難しくなく大変に美しい沢です
・朴さん後ろで何回か滑っていましたね、滑でのヒタヒタ歩きを会得してください。
・7/27(日)の大雨で「東黒沢」をキャニオニング中の人が流され亡くなっています、そして「朝日岳」下山中の女性が沢で流されて行方不明、広河原からの登山道の渡渉点での事故と思われます。