- 山行記録
日程 2008年8月18日(月)?21日(木)
山域 北アルプス 槍ヶ岳/北鎌尾根
山行形態 岩登り
メンバー:古屋(CL・記録)、中山(SL・食事)白川(記録)
8/18
15:00京王線調布駅集合。古屋車にて中房温泉へ。途中穂高駅の近くで夕食を取る。
19:00頃、中房温泉の駐車場に到着。入山祝い中に突然下山者が現れて、穂高駅まで行ってもらえないかと頼まれびっくり。10分下ると温泉宿があるのでそこでタクシーを頼むことを勧める。テント泊。
8/19
4:30起床。朝食、身支度を整えて5:20に駐車場を後にした。水くみ休憩をし、5:45
登山開始。 6:10第1ベンチ、7:00第3ベンチにて小休止。7:55に合戦小屋到着。休憩中に雨が本降りになったため合羽を着るなどで時間をとった。高度計の数値が変化したとのこと。寒冷前線の通過を知る。8:20に出発。ここからは登山道の横に夏定番の花が見られるようになった。ジグザグの急登。その後少し緩やかになり、9:05に燕山荘に到着。休憩の後にそのまま大天井岳へ向かう。花崗岩の奇岩とコマクサ。風雨強く展望なし。稜線は比較的なだらかであったが、横風はいよいよ強くなり、防風体制をとることもしばしばあった。蛙岩の夏道は岩の左側を巻く。あちこちで沢ができ、水が勢いよく流れていた。
12:00に大天井ヒュッテに到着。天上沢での渓中泊を予定していたが、悪天候のため停滞を決める。夕方が近くになって天候回復。ヒュッテ裏の牛首山に登った。南には赤岩岳へ伸びる尾根と、その向こうに、頂上がガスに覆われた前穂?北穂。間近に硫黄尾根。さらに北には湯俣の高瀬ダムも見えた。北鎌尾根の稜線を一望し、身が引き締まる思いがした。
夕食はマーボー春雨とご飯。最初にベーコンを炒めて、つまみを作り、その油を主菜に使うとおいしくなるなど、料理のコツを中山さんに教えていただいた。19:00の天気予報で次の低気圧が近づいていることを知る。明日の午後までは天気が持ちそうなので、何とか雨が降り出す前に頂上にたどり着きたい。19:30頃就寝。
8/20
3:30に起床。湯を沸かし、朝食はラーメンとご飯。ラーメンにいれた大振りのチャーシューが美味しかった。しっかり食べて4:50にヒュッテを出発。小屋の主人からは午後に雷があるかもしれないと知らされた。
5:10貧乏沢入口に着き、藪の中を下降する。虫が多く、ヘルメットの中やザックにびっしりと付いていた。5:30貧乏沢到着。沢筋は風もないので、昨日の雨で岩もぬれていてすべる。急な下りで展望もない。足場が悪く、沢の左側に巻き道が出現したので、なるべくそちらを歩くようにした。
6:50 天上沢出合。休憩をとり7:05に出発。天上沢は河原が広い。上流に向かって左岸を進み、沢幅の狭いところで右岸に移ると、じきに北鎌沢の出合である。到着は7:20。20分休憩の後出発して、7:50に二股に到着。右俣に入った。ここは分岐がわかりにくくそのまま左俣に入ってしまう人がいるという。標高2066m位の地点で休憩、その後さらに沢が分岐しており、右へ行く。沢の上方に青空が開け、コルらしき物が見えるようになった。
2360mを過ぎたあたりで、さらに分岐。左右を迷いつつも、歩きやすそうな右俣に進む。途中2箇所で残置ハーケンとシュリンゲがあった。そのまま上り詰めると北壁。登ることは不可能ではないが上方はコル手前のピークであることが予想され、そこからのルートがどういうものかわからないので、分岐に戻ることにした。懸垂下降2ピッチ。残置があったのは、ルートを間違えて戻った人たちがいたからなのだと改めて気がつく。「低いところから流れる沢の水が一番太いのだから、鞍部を目指すのならば水量の多い左俣を行くべきだったのだ」と中山さん。経験豊富な方の言葉が重く響いた。1時間強のロスタイムをし、草付きの急登を上がると北鎌のコルであった。11:15に到着し休憩をとる。昨日の雨のため、沢は源頭付近まで水があった。コルにはテント一張分のスペースがあり。ビバークで使ったらしい銀マット、ブルーシートやゴミの袋が木に結び付けてあった。登山者のマナーの悪さが嘆かわしい。ここでの休憩中に『北鎌尾根では下りすぎず稜線を行く』という方針を確認した。草付きの稜線はハイマツの繁みに変り、天狗の腰掛を過ぎると独標が見えた。風が冷たくなってきたので合羽を着た。上空のガスが濃くなっていく。
14:00に独標に到着。稜線の先にピークが隠された頂が大きく見えた。槍ヶ岳がこんなに近いはずはない!しかし風でガスが飛ばされた瞬間に槍の穂であることがわかった。思ったよりも近そうだが、実は遠いのだと自らを戒める。基本的には千丈沢側を巻く形で進んだが、稜線の所々にはちょうどビバークできそうな広さのスペースがあって、登攀の困難さを思った。道はガレており、昨日の雨に踏み跡も消え、ルートを見つけるのに苦労する。懸垂下降をしたらしい残置シュリンゲが何箇所もあった。岩を伝って千丈沢側を探ると、下の方にさらに下降して大きく巻く道も見えたが、登り返しが大変であろうと考えてそのまま稜線近くを進む。ガレはますますひどくなり、ザレ場となり、足場が不安定で油断できない。浮石だらけなので、一足ごとに崩れる。急斜面のトラバースは四つんばい状態で体のバランスを保ちつつ進むこともしばしばあり、足取りも遅くなった。北鎌平あたりは千丈沢側を回り込む形ですすみ稜線に上がると、背後に槍がそびえていた。視界が悪いので、方向を誤る危険がある。さらに進むと大岩の岩稜が現れた。ガスは濃く、頂上もまったく見えないが、古屋さんに「自分たちはすでに槍の穂に向かっている」と励まされ、へばりかけた気持ちも引き締まった。初めての山であっても、頭にある地図と実際の地形、高度計の数値から、自分たちのいる場所を判断しているのだと気がつき、ルートを切り開くとはこういうことなのだ!と痛感した。険しい岩稜ではあるが手がかりや足場はしっかりしており、ロープは不要。チムニー通過後、やや天上沢側にルートを取り、最後の直登で山頂の祠の裏にでた。穂先到着は17:25。霧雨は冷たい雨にかわり、当然のことながら頂上には人気もない。眼下にあるはずの槍ヶ岳山荘も見えず、下降時には鎖も梯子もぬれていた。その後30分かけて殺生ヒュッテまで下り、天候悪化も予想されたので、中山さんに判断をいただいて素泊まりとした。小屋到着は18:30。夕食はカレーライス。夜23:00頃から明け方5:00近くまで風雨かなり強く、小屋を揺るがす音にしばし目覚めた。テントは1人500円、素泊まりは6300円であったが、小屋で大正解。1日の行動時間は14時間におよび、足はパンパン。疲労度強し。
8/21
5:00起床。朝食は昨日と同じチャーシューラーメンである。もう1日山を謳歌する予定の中山さんよりも一足早く、6:30に古屋、白川でヒュッテを後にした。小雨。東鎌尾根ルートで8:30?8:45西岳ヒュッテ。このあたりでは雨は本降りであった。10:12に大天井ヒュッテ到着、休憩する。古屋さんが小屋の主人に北鎌のコルに放置されていたゴミについて報告してくださった。来週行く予定なのでそのときに片付けるとのこと。小屋の主人も大変である。11:50大下りの頭で休憩、この頃には雨はほとんど止んでいた。12:40?12:55燕山荘。その後13:30にも第2ベンチで休憩をとって、14:45に中房温泉登山口に到着した。穂高で温泉に入り、御殿場を過ぎてから夕食休憩。20:40頃新松田着。
中山さん、古屋さんの経験の中から培われた知識と判断力。ただついて行くだけの自分であったが、学ぶことがたくさんあった。自分には無理だろうと思っていた北鎌尾根。お二人に感謝である。
山域 北アルプス 槍ヶ岳/北鎌尾根
山行形態 岩登り
メンバー:古屋(CL・記録)、中山(SL・食事)白川(記録)
8/18
15:00京王線調布駅集合。古屋車にて中房温泉へ。途中穂高駅の近くで夕食を取る。
19:00頃、中房温泉の駐車場に到着。入山祝い中に突然下山者が現れて、穂高駅まで行ってもらえないかと頼まれびっくり。10分下ると温泉宿があるのでそこでタクシーを頼むことを勧める。テント泊。
8/19
4:30起床。朝食、身支度を整えて5:20に駐車場を後にした。水くみ休憩をし、5:45
登山開始。 6:10第1ベンチ、7:00第3ベンチにて小休止。7:55に合戦小屋到着。休憩中に雨が本降りになったため合羽を着るなどで時間をとった。高度計の数値が変化したとのこと。寒冷前線の通過を知る。8:20に出発。ここからは登山道の横に夏定番の花が見られるようになった。ジグザグの急登。その後少し緩やかになり、9:05に燕山荘に到着。休憩の後にそのまま大天井岳へ向かう。花崗岩の奇岩とコマクサ。風雨強く展望なし。稜線は比較的なだらかであったが、横風はいよいよ強くなり、防風体制をとることもしばしばあった。蛙岩の夏道は岩の左側を巻く。あちこちで沢ができ、水が勢いよく流れていた。
12:00に大天井ヒュッテに到着。天上沢での渓中泊を予定していたが、悪天候のため停滞を決める。夕方が近くになって天候回復。ヒュッテ裏の牛首山に登った。南には赤岩岳へ伸びる尾根と、その向こうに、頂上がガスに覆われた前穂?北穂。間近に硫黄尾根。さらに北には湯俣の高瀬ダムも見えた。北鎌尾根の稜線を一望し、身が引き締まる思いがした。
夕食はマーボー春雨とご飯。最初にベーコンを炒めて、つまみを作り、その油を主菜に使うとおいしくなるなど、料理のコツを中山さんに教えていただいた。19:00の天気予報で次の低気圧が近づいていることを知る。明日の午後までは天気が持ちそうなので、何とか雨が降り出す前に頂上にたどり着きたい。19:30頃就寝。
8/20
3:30に起床。湯を沸かし、朝食はラーメンとご飯。ラーメンにいれた大振りのチャーシューが美味しかった。しっかり食べて4:50にヒュッテを出発。小屋の主人からは午後に雷があるかもしれないと知らされた。
5:10貧乏沢入口に着き、藪の中を下降する。虫が多く、ヘルメットの中やザックにびっしりと付いていた。5:30貧乏沢到着。沢筋は風もないので、昨日の雨で岩もぬれていてすべる。急な下りで展望もない。足場が悪く、沢の左側に巻き道が出現したので、なるべくそちらを歩くようにした。
6:50 天上沢出合。休憩をとり7:05に出発。天上沢は河原が広い。上流に向かって左岸を進み、沢幅の狭いところで右岸に移ると、じきに北鎌沢の出合である。到着は7:20。20分休憩の後出発して、7:50に二股に到着。右俣に入った。ここは分岐がわかりにくくそのまま左俣に入ってしまう人がいるという。標高2066m位の地点で休憩、その後さらに沢が分岐しており、右へ行く。沢の上方に青空が開け、コルらしき物が見えるようになった。
2360mを過ぎたあたりで、さらに分岐。左右を迷いつつも、歩きやすそうな右俣に進む。途中2箇所で残置ハーケンとシュリンゲがあった。そのまま上り詰めると北壁。登ることは不可能ではないが上方はコル手前のピークであることが予想され、そこからのルートがどういうものかわからないので、分岐に戻ることにした。懸垂下降2ピッチ。残置があったのは、ルートを間違えて戻った人たちがいたからなのだと改めて気がつく。「低いところから流れる沢の水が一番太いのだから、鞍部を目指すのならば水量の多い左俣を行くべきだったのだ」と中山さん。経験豊富な方の言葉が重く響いた。1時間強のロスタイムをし、草付きの急登を上がると北鎌のコルであった。11:15に到着し休憩をとる。昨日の雨のため、沢は源頭付近まで水があった。コルにはテント一張分のスペースがあり。ビバークで使ったらしい銀マット、ブルーシートやゴミの袋が木に結び付けてあった。登山者のマナーの悪さが嘆かわしい。ここでの休憩中に『北鎌尾根では下りすぎず稜線を行く』という方針を確認した。草付きの稜線はハイマツの繁みに変り、天狗の腰掛を過ぎると独標が見えた。風が冷たくなってきたので合羽を着た。上空のガスが濃くなっていく。
14:00に独標に到着。稜線の先にピークが隠された頂が大きく見えた。槍ヶ岳がこんなに近いはずはない!しかし風でガスが飛ばされた瞬間に槍の穂であることがわかった。思ったよりも近そうだが、実は遠いのだと自らを戒める。基本的には千丈沢側を巻く形で進んだが、稜線の所々にはちょうどビバークできそうな広さのスペースがあって、登攀の困難さを思った。道はガレており、昨日の雨に踏み跡も消え、ルートを見つけるのに苦労する。懸垂下降をしたらしい残置シュリンゲが何箇所もあった。岩を伝って千丈沢側を探ると、下の方にさらに下降して大きく巻く道も見えたが、登り返しが大変であろうと考えてそのまま稜線近くを進む。ガレはますますひどくなり、ザレ場となり、足場が不安定で油断できない。浮石だらけなので、一足ごとに崩れる。急斜面のトラバースは四つんばい状態で体のバランスを保ちつつ進むこともしばしばあり、足取りも遅くなった。北鎌平あたりは千丈沢側を回り込む形ですすみ稜線に上がると、背後に槍がそびえていた。視界が悪いので、方向を誤る危険がある。さらに進むと大岩の岩稜が現れた。ガスは濃く、頂上もまったく見えないが、古屋さんに「自分たちはすでに槍の穂に向かっている」と励まされ、へばりかけた気持ちも引き締まった。初めての山であっても、頭にある地図と実際の地形、高度計の数値から、自分たちのいる場所を判断しているのだと気がつき、ルートを切り開くとはこういうことなのだ!と痛感した。険しい岩稜ではあるが手がかりや足場はしっかりしており、ロープは不要。チムニー通過後、やや天上沢側にルートを取り、最後の直登で山頂の祠の裏にでた。穂先到着は17:25。霧雨は冷たい雨にかわり、当然のことながら頂上には人気もない。眼下にあるはずの槍ヶ岳山荘も見えず、下降時には鎖も梯子もぬれていた。その後30分かけて殺生ヒュッテまで下り、天候悪化も予想されたので、中山さんに判断をいただいて素泊まりとした。小屋到着は18:30。夕食はカレーライス。夜23:00頃から明け方5:00近くまで風雨かなり強く、小屋を揺るがす音にしばし目覚めた。テントは1人500円、素泊まりは6300円であったが、小屋で大正解。1日の行動時間は14時間におよび、足はパンパン。疲労度強し。
8/21
5:00起床。朝食は昨日と同じチャーシューラーメンである。もう1日山を謳歌する予定の中山さんよりも一足早く、6:30に古屋、白川でヒュッテを後にした。小雨。東鎌尾根ルートで8:30?8:45西岳ヒュッテ。このあたりでは雨は本降りであった。10:12に大天井ヒュッテ到着、休憩する。古屋さんが小屋の主人に北鎌のコルに放置されていたゴミについて報告してくださった。来週行く予定なのでそのときに片付けるとのこと。小屋の主人も大変である。11:50大下りの頭で休憩、この頃には雨はほとんど止んでいた。12:40?12:55燕山荘。その後13:30にも第2ベンチで休憩をとって、14:45に中房温泉登山口に到着した。穂高で温泉に入り、御殿場を過ぎてから夕食休憩。20:40頃新松田着。
中山さん、古屋さんの経験の中から培われた知識と判断力。ただついて行くだけの自分であったが、学ぶことがたくさんあった。自分には無理だろうと思っていた北鎌尾根。お二人に感謝である。
日程:2008年8月17日(日)曇り一時小雨
山域:丹沢/水無川 セドノ沢左俣
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:羽生田(CL)、両角(SL)、片倉、戸田(記録)
記録:
8:00 渋沢駅集合 バスにて大倉へ(8:20)
9:35?10:10 戸沢にて身支度を整え出発
10:35 本谷F1 トップロープをセットし水流左を登る(水量やや多めか)
12:00?12:45 左俣F6 大滝(13m)右側支点あり 羽生田さんリード、戸田支点通過、片倉さん回収
13:15?13:45 F8(8m)(?) 黒い岩肌の滝 ちょっと怖そうに見えたのでロープを出してもらい右側を登る(実際登ってみるとホールドもあり、高度感はあるがロープなしで登れたかも)
14:15?14:30 書策新道合流地点
15:10頃 表尾根登山道 最後のツメでルートを間違えたようで予定していた位置からずれたところに出てしまう
15:20 書策小屋 登攀具を外し下山の身支度をして書策新道経由で下山
16:20?16:35頃 戸沢派出所(休憩所)
17:45 大倉 バスを1本見送り着替え等を済ませ18:08発のバスに乗り渋沢駅へ
(片倉さんが足首を蛭にやられる。書策小屋で下山靴に履き替えた後のようだ。着替えの際丸くなった蛭が落ちた)
20:00頃まで 渋沢駅前の煉瓦亭にて反省会
感想: 5年前の5月、以前入っていた山の会の仲間とロープも持たず地下足袋で、沢登り体験ということで本谷を歩いた経験があります。その時はほとんどの滝を巻いて最後のガレを危なげに何とか登りきり尊仏山荘に着いた時はホッとしました。今回本谷F1を前にしてこの滝を直登(あくまでもロープで確保してもらって)できる楽しさを感じられるようになっていて、少し自分が進化しているようで嬉しかった。
リードとセカンドの立場には大きな違いがあり、リードをするには実際回数を重ねて経験を積むしかない…と、羽生田さん、片倉さんとの会話の中でありました。今回3箇所でロープをだしましたが、全て両角さんの指導のもと羽生田さんに支点工作をしていただき、ロープの回収等も何もかもお任せでした。また練習していた支点通過もスムーズにはいかなかったのでもっとロープを身近なものにしなくてはと思います。
最後のツメの間違いは迷った分岐でのCL羽生田さんの『迷った時の判断基準として川床の低いほうが本流と書かれていた』ということで左に進んだのが違っていたのか、その前の三俣で違っていたのか私にはわかりませんが、地形図を見てしっかり現在地が把握できるようになったらもっと沢が面白くなると思うのでこれからは読図も頑張ります。
両角さんには要所要所で指導していただき本当にありがとうございました。これからもいろいろな技術を身につけ、いずれは私もリードができるようになりたいと思います。
山域:丹沢/水無川 セドノ沢左俣
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:羽生田(CL)、両角(SL)、片倉、戸田(記録)
記録:
8:00 渋沢駅集合 バスにて大倉へ(8:20)
9:35?10:10 戸沢にて身支度を整え出発
10:35 本谷F1 トップロープをセットし水流左を登る(水量やや多めか)
12:00?12:45 左俣F6 大滝(13m)右側支点あり 羽生田さんリード、戸田支点通過、片倉さん回収
13:15?13:45 F8(8m)(?) 黒い岩肌の滝 ちょっと怖そうに見えたのでロープを出してもらい右側を登る(実際登ってみるとホールドもあり、高度感はあるがロープなしで登れたかも)
14:15?14:30 書策新道合流地点
15:10頃 表尾根登山道 最後のツメでルートを間違えたようで予定していた位置からずれたところに出てしまう
15:20 書策小屋 登攀具を外し下山の身支度をして書策新道経由で下山
16:20?16:35頃 戸沢派出所(休憩所)
17:45 大倉 バスを1本見送り着替え等を済ませ18:08発のバスに乗り渋沢駅へ
(片倉さんが足首を蛭にやられる。書策小屋で下山靴に履き替えた後のようだ。着替えの際丸くなった蛭が落ちた)
20:00頃まで 渋沢駅前の煉瓦亭にて反省会
感想: 5年前の5月、以前入っていた山の会の仲間とロープも持たず地下足袋で、沢登り体験ということで本谷を歩いた経験があります。その時はほとんどの滝を巻いて最後のガレを危なげに何とか登りきり尊仏山荘に着いた時はホッとしました。今回本谷F1を前にしてこの滝を直登(あくまでもロープで確保してもらって)できる楽しさを感じられるようになっていて、少し自分が進化しているようで嬉しかった。
リードとセカンドの立場には大きな違いがあり、リードをするには実際回数を重ねて経験を積むしかない…と、羽生田さん、片倉さんとの会話の中でありました。今回3箇所でロープをだしましたが、全て両角さんの指導のもと羽生田さんに支点工作をしていただき、ロープの回収等も何もかもお任せでした。また練習していた支点通過もスムーズにはいかなかったのでもっとロープを身近なものにしなくてはと思います。
最後のツメの間違いは迷った分岐でのCL羽生田さんの『迷った時の判断基準として川床の低いほうが本流と書かれていた』ということで左に進んだのが違っていたのか、その前の三俣で違っていたのか私にはわかりませんが、地形図を見てしっかり現在地が把握できるようになったらもっと沢が面白くなると思うのでこれからは読図も頑張ります。
両角さんには要所要所で指導していただき本当にありがとうございました。これからもいろいろな技術を身につけ、いずれは私もリードができるようになりたいと思います。
日程 2008年8月13日(水)夜発?16日(土)
山域 鳳凰三山・地蔵岳/釜無川/石空川(いしうとろ)・南沢
山行形態 沢登り
参加者 清野(CL・記録)、山本(SL・食当)、柴田(食当・装備)
8/13(水) 晴れ
20:00にTX流山おおたかの森駅に集合。早出川方面は天気がどんどん悪くなる予報で、ゴルジュ真只中で大雨に遭いそうなので断念。鳩首会談の結果、天気が持ちそうなのは関東南部くらいなので、鳳凰三山の地蔵岳に詰めあげる石空(イシウトロ)川に転進とする。首都高速から中央高速を乗り継ぎ道の駅・白州でビバーク。
8/14(木) 晴れ
道の駅・白州は賑やかなところだ。ビバーク用具をクルマに積み込み、早々にあとにする。入渓点は御座石林道途中なので、20号線を少し戻った交差点を右折して目指すが、甲斐駒CCあたりから始まる林道は途中崩落で通行止め。一旦、国道に戻って、逆方向から大きく迂回。思い起こせばこの巻きが今回の沢の序章であった。
ようやくたどり着いた北精進ケ滝入口で準備を整え、「いざ入渓!」と歩き始めるが、遊歩道に続く吊橋からは、はるか上にドドーンと精進ケ滝林道の橋(精進ケ滝大橋)が見える。吊橋のちょっと上流で左に分かれる枝沢にかかる橋なのだが、下山後の林道歩き短縮のために、クルマを御座石林道と精進ケ滝林道の交点(これは普通では気づかない)まで上げ、精進ケ滝林道を歩いていく。先ほど見えた橋を渡るとほどなく林道終点となるが、登山道が北精進ケ滝まで続いている。この道は滝方向に少しトラバースした後、滝下に一気に高度を下げていく。
北精進ケ滝は「名瀑百選」の一つだそうだ。たしかに落差120mは見どころ満点、空中に飛沫を飛ばしながら水を落としている。水量がもっと多ければものすごい迫力だろう。沢床まで下りても高巻し直すことになるので、ちょうど落口あたりの高さから眺めただけでそのまま右岸の高巻開始。これが今日二度目の高巻となった。
懸垂下降二回で南沢にようやく下りる。約2時間かけて北沢との出合を含めて巻いたことになる。下を偵察すると20mくらいのナメ滝(これも登れない)の先が右曲していて見えない。まとめて巻いて正解だったようだ。上流には10m斜瀑。これは左から小さく巻く。このあと5?10mの滝が4、5出てくるがいずれも直登できず。
それでもこの日のこれらの滝は小さく巻くことができた。15:30に幕営地到着。1/25000地形図の1670mあたりだ。
8/15(金) 晴れ
6:55出発。鳳凰小屋にあがる左俣との二俣(1:2)にはそれぞれ10m、20mの滝がかかる。いわゆる両門の滝だ。左俣から巻いて本流に戻る。
ほどなく25m滝、これは左岸からすんなり巻く。今度は40m滝が現れ、10:30過ぎ左岸から巻きに入るが、途中で25m滝が見えたのでさらに巻き続ける。
ケモノ道を拾いながら、2100m地点の二俣の右沢に下り、出合上の露岩で昼食、休憩。この巻きにおよそ2時間を要した。この沢の高巻は途中でルンゼや岩峰が出てくるため上に追い上げられるし、直登不可の滝が連続するのでなかなか手強い。
露岩上から見ると、本流の左沢には2段30mの斜瀑がかかっていて、側壁高くとても登れない。左沢・右沢の中間尾根から高巻に入る。20分ほどすると、登れるかもしれない滝が見えたので、一旦、沢床に下りたが、それは10mクラック滝。水をつけてから再度左岸の巻きに入る。途中見上げた沢上流部には巨岩、ゴーロが見える。どうやら渓相は変わるようだ。2250m地点に下りると右岸に絶好の幕場発見。薪もふんだんにあり、集める必要がない。時間はかなり早いが、早々に行動終了とする。翌日わかったが、ここがこの沢の最後の幕営適地だ。
8/16(土) 晴れ
7:00出発。巨岩、ゴーロ帯を行くが、ほどなく水が涸れる。徐々に傾斜が増すと共に両岸が岩壁となり切り立
ってきて、風化した花崗岩の浮石、ザレの沢となってくる。詰めの二俣は左に入る。ザレザレから草地に抜けてやれやれと休憩。ここから右の枝尾根を登り始めるが、だんだん立ってきたので右の沢に下りる。ガレからザレ、ザレから砂地へと足場がどんどん不安定になってくる。最後はオーバーハングを腕力で這松帯に這い上がり、ちょっとの藪こぎで10:15支尾根に詰めあげる。
さらに15分ほど這松漕ぎをしてオベリスク手前の岩峰に出て、しばしの休憩。ここまで暑くてまいった。オベリスク基部を回り込み下の平坦地に出たところで、昼食、大休憩。
11:30下山開始。鳳凰小屋から燕頭(ツバクロアタマ)山を経由して、14:20駐車地点へ戻る。鳳凰小屋の水はうまい。下山後は御座石鉱泉で汗を流すが、1200円も取られた上にシャワーなし、混合水栓なし、湯上りのお茶のサービスもなしと、ないないづくしでひどい所だ。
8/14 8:30駐車-精進ケ滝大橋-9:15大滝を巻き道から眺める-9:45高巻開始-11:40懸垂下降で10m
斜瀑下におりる-15:30 広河原幕営地(1670m)
8/15 6:55出発-8:18二俣・両門の滝-9:23右俣40m滝-12:35?13:15二俣・昼食-
13:35 10mクラック滝-14:30沢床に下りて幕営(2250m)
8/16 7:00出発-7:30水涸れる-両側切り立つ急峻なガレ-8:45ガレを抜け草地-右の小尾根-右の沢-ガ
レひどくなる-正面の這い松帯-9:50 支尾根-10:15オベリスク手前の岸峰-地蔵岳昼食-
11:30出発-14:20駐車地点帰着
山域 鳳凰三山・地蔵岳/釜無川/石空川(いしうとろ)・南沢
山行形態 沢登り
参加者 清野(CL・記録)、山本(SL・食当)、柴田(食当・装備)
8/13(水) 晴れ
20:00にTX流山おおたかの森駅に集合。早出川方面は天気がどんどん悪くなる予報で、ゴルジュ真只中で大雨に遭いそうなので断念。鳩首会談の結果、天気が持ちそうなのは関東南部くらいなので、鳳凰三山の地蔵岳に詰めあげる石空(イシウトロ)川に転進とする。首都高速から中央高速を乗り継ぎ道の駅・白州でビバーク。
8/14(木) 晴れ
道の駅・白州は賑やかなところだ。ビバーク用具をクルマに積み込み、早々にあとにする。入渓点は御座石林道途中なので、20号線を少し戻った交差点を右折して目指すが、甲斐駒CCあたりから始まる林道は途中崩落で通行止め。一旦、国道に戻って、逆方向から大きく迂回。思い起こせばこの巻きが今回の沢の序章であった。
ようやくたどり着いた北精進ケ滝入口で準備を整え、「いざ入渓!」と歩き始めるが、遊歩道に続く吊橋からは、はるか上にドドーンと精進ケ滝林道の橋(精進ケ滝大橋)が見える。吊橋のちょっと上流で左に分かれる枝沢にかかる橋なのだが、下山後の林道歩き短縮のために、クルマを御座石林道と精進ケ滝林道の交点(これは普通では気づかない)まで上げ、精進ケ滝林道を歩いていく。先ほど見えた橋を渡るとほどなく林道終点となるが、登山道が北精進ケ滝まで続いている。この道は滝方向に少しトラバースした後、滝下に一気に高度を下げていく。
北精進ケ滝は「名瀑百選」の一つだそうだ。たしかに落差120mは見どころ満点、空中に飛沫を飛ばしながら水を落としている。水量がもっと多ければものすごい迫力だろう。沢床まで下りても高巻し直すことになるので、ちょうど落口あたりの高さから眺めただけでそのまま右岸の高巻開始。これが今日二度目の高巻となった。
懸垂下降二回で南沢にようやく下りる。約2時間かけて北沢との出合を含めて巻いたことになる。下を偵察すると20mくらいのナメ滝(これも登れない)の先が右曲していて見えない。まとめて巻いて正解だったようだ。上流には10m斜瀑。これは左から小さく巻く。このあと5?10mの滝が4、5出てくるがいずれも直登できず。
それでもこの日のこれらの滝は小さく巻くことができた。15:30に幕営地到着。1/25000地形図の1670mあたりだ。
8/15(金) 晴れ
6:55出発。鳳凰小屋にあがる左俣との二俣(1:2)にはそれぞれ10m、20mの滝がかかる。いわゆる両門の滝だ。左俣から巻いて本流に戻る。
ほどなく25m滝、これは左岸からすんなり巻く。今度は40m滝が現れ、10:30過ぎ左岸から巻きに入るが、途中で25m滝が見えたのでさらに巻き続ける。
ケモノ道を拾いながら、2100m地点の二俣の右沢に下り、出合上の露岩で昼食、休憩。この巻きにおよそ2時間を要した。この沢の高巻は途中でルンゼや岩峰が出てくるため上に追い上げられるし、直登不可の滝が連続するのでなかなか手強い。
露岩上から見ると、本流の左沢には2段30mの斜瀑がかかっていて、側壁高くとても登れない。左沢・右沢の中間尾根から高巻に入る。20分ほどすると、登れるかもしれない滝が見えたので、一旦、沢床に下りたが、それは10mクラック滝。水をつけてから再度左岸の巻きに入る。途中見上げた沢上流部には巨岩、ゴーロが見える。どうやら渓相は変わるようだ。2250m地点に下りると右岸に絶好の幕場発見。薪もふんだんにあり、集める必要がない。時間はかなり早いが、早々に行動終了とする。翌日わかったが、ここがこの沢の最後の幕営適地だ。
8/16(土) 晴れ
7:00出発。巨岩、ゴーロ帯を行くが、ほどなく水が涸れる。徐々に傾斜が増すと共に両岸が岩壁となり切り立
ってきて、風化した花崗岩の浮石、ザレの沢となってくる。詰めの二俣は左に入る。ザレザレから草地に抜けてやれやれと休憩。ここから右の枝尾根を登り始めるが、だんだん立ってきたので右の沢に下りる。ガレからザレ、ザレから砂地へと足場がどんどん不安定になってくる。最後はオーバーハングを腕力で這松帯に這い上がり、ちょっとの藪こぎで10:15支尾根に詰めあげる。
さらに15分ほど這松漕ぎをしてオベリスク手前の岩峰に出て、しばしの休憩。ここまで暑くてまいった。オベリスク基部を回り込み下の平坦地に出たところで、昼食、大休憩。
11:30下山開始。鳳凰小屋から燕頭(ツバクロアタマ)山を経由して、14:20駐車地点へ戻る。鳳凰小屋の水はうまい。下山後は御座石鉱泉で汗を流すが、1200円も取られた上にシャワーなし、混合水栓なし、湯上りのお茶のサービスもなしと、ないないづくしでひどい所だ。
8/14 8:30駐車-精進ケ滝大橋-9:15大滝を巻き道から眺める-9:45高巻開始-11:40懸垂下降で10m
斜瀑下におりる-15:30 広河原幕営地(1670m)
8/15 6:55出発-8:18二俣・両門の滝-9:23右俣40m滝-12:35?13:15二俣・昼食-
13:35 10mクラック滝-14:30沢床に下りて幕営(2250m)
8/16 7:00出発-7:30水涸れる-両側切り立つ急峻なガレ-8:45ガレを抜け草地-右の小尾根-右の沢-ガ
レひどくなる-正面の這い松帯-9:50 支尾根-10:15オベリスク手前の岸峰-地蔵岳昼食-
11:30出発-14:20駐車地点帰着
山域 木曽川 正沢川 細尾沢
日程 2008年8月13日(水)夜?15日(金)>夜行1泊2日
メンバー CL,食当,装備 須藤 SL,記録 平川
山行形態 沢登り
中央アルプスは立地的に見ても東京、横浜からは中々行き難い感もあって、計画自体も上がる事はないが、以前から気になっていた幾つかの沢の中から細尾沢に行くことになった。
メンバーは須藤、平川の2名だが、足も揃って軽快に遡ぼる事を期待しての入渓であった。
調布に16時に集合し、須藤車にて道の駅『日義木曽駒高原』には21時に着いた。お盆の休暇中ということもあって多くのツーリングや旅行者が仮眠している。
翌朝は6時半に道の駅をあとにし、木曽駒高原スキー場に駐車して7時に歩き始めた。
細尾沢は木曽駒ケ岳にほぼダイレクトに詰め上げるナメの美しい沢である。正沢川本流は大岩のゴーロで細尾沢出合いまでの3時間は少々うんざりさせられるが、細尾沢に入ると渓相は一転しナメが現れ始める。出合いから30分程にある細尾大滝は見事な40mの直爆で青空に映えて美しい。この大滝の巻きが今回の遡行中の核心で左岸のルンゼを詰めて小尾根を乗越す大高巻きになる。ルンゼの最後は脆く立った壁になりロープを出しても良い所だ。
高巻きから30分程で幕営適地に出る。時刻は12時半なので出来ればあと2時間程遡っておきたい所だが、細尾沢は幕営地が無いのも特徴であり、唯一の適地は最高のロケーションと、豊富な薪もあることから、ここはゆっくりしようという事になった。後から来た2人組も直ぐ下の砂地にテントを張っていた。(全体を通して結果的に最高の幕営地であった)
翌朝は前情報にあった雪渓処理に時間を取られる事を予想して早めに出るつもりだったが結局出発は7時を過ぎていた。(結果的に雪渓は無かった)
ここから暫くは多段の50mナメ滝をはじめ、快適に登れる滝が続く。何より明るく開けているのでとても開放的だ。
水が涸れてガレを詰めて行くが、何処かで枝沢に入ったようで小尾根に攀じ登った所で本来詰める本流が見えた。ここは直ぐ下の枝沢の沢床に一旦降りて上り返すことにする。落石の多いガレを詰め、這松を踏みながら登ること約1時間で木曽駒山頂に立つことが出来た。幕営地からは3時間の行程だったが、最近山行きをサボっている平川は結構ばててしまった。
山頂を11時前に立ち、車を止めた地点までは約3時間の下りである。結構な急下降で最後は膝が痛くなった。林道終点の沢で足を冷やし木苺を食べた。
車に戻り、15分程走った所にある『幸神温泉』で汗を流し、蕎麦を食して帰路についた。
お盆の帰省Uターンとも重なって渋滞にはまり調布着は21時半。簡単に反省会をして家路についた。
日程 2008年8月13日(水)夜?15日(金)>夜行1泊2日
メンバー CL,食当,装備 須藤 SL,記録 平川
山行形態 沢登り
中央アルプスは立地的に見ても東京、横浜からは中々行き難い感もあって、計画自体も上がる事はないが、以前から気になっていた幾つかの沢の中から細尾沢に行くことになった。
メンバーは須藤、平川の2名だが、足も揃って軽快に遡ぼる事を期待しての入渓であった。
調布に16時に集合し、須藤車にて道の駅『日義木曽駒高原』には21時に着いた。お盆の休暇中ということもあって多くのツーリングや旅行者が仮眠している。
翌朝は6時半に道の駅をあとにし、木曽駒高原スキー場に駐車して7時に歩き始めた。
細尾沢は木曽駒ケ岳にほぼダイレクトに詰め上げるナメの美しい沢である。正沢川本流は大岩のゴーロで細尾沢出合いまでの3時間は少々うんざりさせられるが、細尾沢に入ると渓相は一転しナメが現れ始める。出合いから30分程にある細尾大滝は見事な40mの直爆で青空に映えて美しい。この大滝の巻きが今回の遡行中の核心で左岸のルンゼを詰めて小尾根を乗越す大高巻きになる。ルンゼの最後は脆く立った壁になりロープを出しても良い所だ。
高巻きから30分程で幕営適地に出る。時刻は12時半なので出来ればあと2時間程遡っておきたい所だが、細尾沢は幕営地が無いのも特徴であり、唯一の適地は最高のロケーションと、豊富な薪もあることから、ここはゆっくりしようという事になった。後から来た2人組も直ぐ下の砂地にテントを張っていた。(全体を通して結果的に最高の幕営地であった)
翌朝は前情報にあった雪渓処理に時間を取られる事を予想して早めに出るつもりだったが結局出発は7時を過ぎていた。(結果的に雪渓は無かった)
ここから暫くは多段の50mナメ滝をはじめ、快適に登れる滝が続く。何より明るく開けているのでとても開放的だ。
水が涸れてガレを詰めて行くが、何処かで枝沢に入ったようで小尾根に攀じ登った所で本来詰める本流が見えた。ここは直ぐ下の枝沢の沢床に一旦降りて上り返すことにする。落石の多いガレを詰め、這松を踏みながら登ること約1時間で木曽駒山頂に立つことが出来た。幕営地からは3時間の行程だったが、最近山行きをサボっている平川は結構ばててしまった。
山頂を11時前に立ち、車を止めた地点までは約3時間の下りである。結構な急下降で最後は膝が痛くなった。林道終点の沢で足を冷やし木苺を食べた。
車に戻り、15分程走った所にある『幸神温泉』で汗を流し、蕎麦を食して帰路についた。
お盆の帰省Uターンとも重なって渋滞にはまり調布着は21時半。簡単に反省会をして家路についた。
日程:2008.8.12(火)
山域:西丹沢、小川谷廊下
山行形態:沢登り
メンバー及び役割: 古屋直樹(CL)、片倉順一(記録・SL)、扇原泰治
12日(火)
9:05 新松田駅発
10:10 駐車場発
10:40 入渓
15:00 遡行終了
16:00 駐車場着
18:00 開成駅前の焼鳥屋で扇原さんと一時間程、楽しかった小川谷遡行の反省会をする。
≪記録2≫駐車場を発って、約40分くらいで遡行地点に着く。
遡行開始後間もなく2メートルの滝を難なく通過する。小川谷はシャワークライで水と戯れることができると案内書に書いてあるが、最初の滝はそれを感じさせない。
次に、大きなチョックストーンが現れるが、水量も多くなく、案内書に記載してあるほどは濡れることはなかった。
ワナバ沢と出会う手前の2段5mの滝か。足が滑って、通過を断念、ついでに滝壺にATCツールを落とす大失態を犯す。右を巻くがこれもロープを出してもらう。 ここが今回の一番悔しいところだった。
今日の古屋氏は,水(沢)と対峙している。新品のネオプレーン・ベストとショーツを着けた性か。青いすんだ水の綺麗な釜では滝まで泳ぎ、滝を登り、次にはせっかく登った滝上から鼻をつまんで釜にドボンと沈む。
対照的に術後のためか、扇原さんは水を避けている。その扇原さんに促されて片倉も釜を滝まで泳ぐ。その後、一苦労するが、滝を登る。もうちょっと・・・必要である。うまくいきそうで難しい。でも、どうにかクリアする。片倉も小川谷の魅力をやっと実感する。
ヒエ畑沢先の2段20メートルの石棚では初めてリード(の真似)をさせてもらい、しっかりできて満足した。ここが、今回の一番満足したところだ。
噂の大岩、解説書のとおり駆け上りたい気持ちにさせられる。ちょっとやって見るが、難しそう。古谷氏は、シャワークライミングでのぼる。出してもらったロープで、扇原さんと片倉はスイスイ登る。
最後のゴルジュでの5メートルのトイ状の滝、水が少なく滝まで泳ぐほどではないが、ちょっと浮きながら以外に簡単に滝に取り付き上手に登れる。最後はラクしてロープで登ってしまった。
堰堤終了点からマイナーな山道を歩き、林道に出る。このマイナー道もガレ場あり、急斜面ありでなかなか良かった。1時間ほど歩いたが、気持ちよく歩けた。アプローチの条件も、小川谷はまずまずである。
沢に意識が集中したせいか、下山報告を忘れる。両角さん、申し訳ありませんでした。
≪感想など≫
感想としては、「もう一度来たい」
登れそうで、意外とてこずり、どうやら登れる。この「もう少し頑張れば」の感触がもう一度来たいに繋がるのか。また、高巻きなどないことを願ったが、そのとおりであり満足する。なお、ATCを取り戻しにもう一度挑戦したい。
山域:西丹沢、小川谷廊下
山行形態:沢登り
メンバー及び役割: 古屋直樹(CL)、片倉順一(記録・SL)、扇原泰治
12日(火)
9:05 新松田駅発
10:10 駐車場発
10:40 入渓
15:00 遡行終了
16:00 駐車場着
18:00 開成駅前の焼鳥屋で扇原さんと一時間程、楽しかった小川谷遡行の反省会をする。
≪記録2≫駐車場を発って、約40分くらいで遡行地点に着く。
遡行開始後間もなく2メートルの滝を難なく通過する。小川谷はシャワークライで水と戯れることができると案内書に書いてあるが、最初の滝はそれを感じさせない。
次に、大きなチョックストーンが現れるが、水量も多くなく、案内書に記載してあるほどは濡れることはなかった。
ワナバ沢と出会う手前の2段5mの滝か。足が滑って、通過を断念、ついでに滝壺にATCツールを落とす大失態を犯す。右を巻くがこれもロープを出してもらう。 ここが今回の一番悔しいところだった。
今日の古屋氏は,水(沢)と対峙している。新品のネオプレーン・ベストとショーツを着けた性か。青いすんだ水の綺麗な釜では滝まで泳ぎ、滝を登り、次にはせっかく登った滝上から鼻をつまんで釜にドボンと沈む。
対照的に術後のためか、扇原さんは水を避けている。その扇原さんに促されて片倉も釜を滝まで泳ぐ。その後、一苦労するが、滝を登る。もうちょっと・・・必要である。うまくいきそうで難しい。でも、どうにかクリアする。片倉も小川谷の魅力をやっと実感する。
ヒエ畑沢先の2段20メートルの石棚では初めてリード(の真似)をさせてもらい、しっかりできて満足した。ここが、今回の一番満足したところだ。
噂の大岩、解説書のとおり駆け上りたい気持ちにさせられる。ちょっとやって見るが、難しそう。古谷氏は、シャワークライミングでのぼる。出してもらったロープで、扇原さんと片倉はスイスイ登る。
最後のゴルジュでの5メートルのトイ状の滝、水が少なく滝まで泳ぐほどではないが、ちょっと浮きながら以外に簡単に滝に取り付き上手に登れる。最後はラクしてロープで登ってしまった。
堰堤終了点からマイナーな山道を歩き、林道に出る。このマイナー道もガレ場あり、急斜面ありでなかなか良かった。1時間ほど歩いたが、気持ちよく歩けた。アプローチの条件も、小川谷はまずまずである。
沢に意識が集中したせいか、下山報告を忘れる。両角さん、申し訳ありませんでした。
≪感想など≫
感想としては、「もう一度来たい」
登れそうで、意外とてこずり、どうやら登れる。この「もう少し頑張れば」の感触がもう一度来たいに繋がるのか。また、高巻きなどないことを願ったが、そのとおりであり満足する。なお、ATCを取り戻しにもう一度挑戦したい。