- 山行記録
晴れ時々曇り 気温16度くらい
メンバー 中山CL 清野SL 西館(彰芳) 西舘(章子・記録)
F3は左から取り付いて直登。
本年の沢納め”葛葉川”。
中山さん&清野さんは秦野から、西館二人は前日フライフィッシングで泊まった丹沢ホームから8時45分ごろ葛葉の泉に集合。
前日の雨にもかかわらず、朝から気温も高く快晴。菩提バス停から歩いてきた中山さん&清野さんは汗かいていたほど。11月とは思えないまさに沢日和。
9時15分ごろ葛葉の泉の広場から入渓。堰堤から小滝が連続する。中山CLより「いつも後ろをついてくるではなく、先頭を歩いてルートを見つける」ように言われ、西館(章子)が先行。緊張気味に足運びを考える。3メートルから5メートルほどの小滝がしばらく続き、次いでゴルジュ内の8メートルほどの滝(F1:表記はヤマケイアルペンガイド11丹沢、p84に準拠)では清野SLリード、ロープを出していただく。清野さんは両手両足をゴルジュにつっぱて登り切り、支点作成。後続はエイトノットでビレイされて登る。水流をまたいでブリッジング体勢で渡るので太股からしっかり濡れてしまった。
ここでは支点の作り方も学ぶ。上方に突き出した枝にシュリンゲを巻きつけ、その先のカラビナにロープ通し、肩がらみのビレイだった。
続く幅広の10メートルほどの滝(F2:横向ノ滝)は水流の左側にしっかりとしたホールドがあり、そこを直登。
10時10分ごろ一回目の休憩。周りの木々は立派に紅葉してました。また先ほどのゴルジュ滝での濡れも、気温も高いこともあって気にならないほど。のどを潤す冷たい水が美味しく感じました。
以降F3(10メートル)は左の乾いた面を登攀、F4(8メートル)は左のルンゼから取り付き、途中をトラバースして上へ抜ける。次に現れた板立ノ滝( F5・7メートル)はどこから取り付いても濡れるので、それを嫌って右手を低く巻きました。F6(7メートル)は左側の階段状を直登。続くF7(10メートル:曲り滝)も順調にクリアして、10時40分ごろ林道下通過。
林道先のF8(2段7メートル)で2度目のロープ。中山CLリードでクローブヒッチでセカンド以下登る。再度支点の学習。太い木の根本近くにシュリンゲをかませ、その先のカラビナにてメインロープでセルフビレイをとると同時にカラビナに架けたメインロープを確保器(バケツ)に通し、登ってくるセカンドと同じ角度方向に確保。これはセカンド墜落時の衝撃を緩和のためと教えられる。
続くF9の5メートルCS、落ち口近くに突き出た岩を乗り越して行くのだが、高度感に恐怖を感じ清野SLにお助けロープを出してもらう。”慣れ”だと言われましたが、情けない。ちなみに後続の西館(彰芳)は放ったらかしでした。
11時ごろ2回目の休憩。ここまで来るとかなり高度を稼いでいることもあって、気持ちがいい。太陽の光をサンサンと浴び、上に目を移せば紅葉の葉っぱと、もっと上空にはパラグライダーが悠々と飛んでいるのも見えました。
富士形の滝(F10:10メートル)、大岩と続く直登可能な滝をいくつか越えると、徐々に水量も少なくなり傾斜も急になってくる。
最後の詰めの手前で沢靴から登山靴に履き替え小休止。眼下には秦野の町まで見え、暑いと感じるほどの天気の中、濡れた服も乾いて行くのを感じながら、最後の詰めへ。所々、木に使い捨てのわらじが架けてあったり、木にロープやペンキが付いていたりで、そのうち明らかな踏み跡をたどり、しばらく詰めると12時半頃登山道(三の塔尾根)に到着。そこから延々と下り、牛首、山岳スポーツセンターを経由、秦野目指して戸沢入り口バス停に到着。これが14時ちょっと過ぎ。早くも15時前には秦野駅前の”パオ”という店にて”反省会”へ。
ここでは日帰り沢登りの装備や、冬山装備についてのお話などなども聞かせていただきました。
西館両名の反省点(自宅にて反省会2次会)
ー 日帰り沢登りの荷造りを考え直すこと(毎回指摘を受けることでもあり、また本人たちも考えてのことではあるが、なかなか的確な取捨選択ができません。今回の反省は、セカンドで望むにはカラビナ類が多すぎ、着替えの持ちすぎなど、無駄に重かったことに尽きます)
ー 西館(章子) 沢最後のつめあたりから、実はあご上がってました。下山は清野SLが先頭でしたが、かなりのスピードで(章子)必死について行ってました。翌日筋肉痛、まだまだ鍛えが足りません。
ー 西館(彰芳) 私たちにとっては今年4月、生まれて初めての沢登りであるモミソ沢から数えて9本目、1年目の集大成となりました。途中簡単な滝では先行させていただき、自分なりにルートを探す機会も与えられたことが嬉しかったです。当初記録は自分だと思っていたこともあり、頻繁に写真を撮っていたのですが、欲しいモノがすぐ出てこない整理の悪さに手間取りました。またロープの巻き方、背負い方も不慣れで時間がかかりました。頻繁に繰り返す作業だけに、ふだんから練習する課題とします。登攀では落ち葉が目立ち、かなり気にして足場は取り除いていたのですが、中山さんより「落ち葉があるということは、安定した足場があることでもある。その上に立ちこめないのはバランスが悪い証拠」と注意されました。これも無駄な時間を増やす原因になります。いかに確実に、迅速に登るか、を心がけます。
葛葉川を選んでいただいた中山CLそして清野SLには感謝です。天気もよく清野SLも初めての葛葉とのことでしたが、物足りなかったのでは?と。まだまだ学ばなければならないことばかりなので、お世話をかけてしまいましたが、一日もはやく”一人前”にならねば、と思いました。
富士形の滝の先にあった滝と思われます。11時20分ころ通過。
日程:2004年11月21日 曇り
参加者:CL渡辺、SL(Iさん) (記録:渡辺)
また再び冬のシーズンが近づいてきたので、いそいそとアイゼントレに出かけた。また、つづら岩での岩トレを控えていたこともあり、ついでに懸垂岩でドッペルとマルチを少しやっておさらいをすることにした。
9:20 バスにて大倉まで入ったあと徒歩にて戸沢経由懸垂岩下に着く。
9:40 CLは運動靴、SLはフラットソールにて懸垂岩のやや右の出っ張ったルートからダブルで2P
11:20 懸垂は、モミソ沢側へ降りる。下降到着点が丁度沢床なので足が濡れてしまうのが寂しい。
11:40 モミソ沢に入渓 。(装備は、50mザイル一本+アイゼン)
13:50 大棚登攀終了。予定では同ルート下降であったが、時間切れにて履き替えて詰めに変更。
14:50 小草平に到着
16:30 大倉着。バスにて帰宅。
以上
晴れのち曇り 気温15?20度
メンバー 清野CL 門脇SL 渡邉 扇原 菅原 細谷 西館(章子) 西舘(彰芳・記録) 古屋
前週の例会で急遽決定した幕岩での岩トレ。朝9時JR湯河原駅集合、菅原車とタクシー2台に分乗して幕山公園駐車場へ。到着9時30分と比較的遅かったにもかかわらず、駐車場にはまだ空きがあるという珍しい状況だった。
本日の予定は午前中悟空スラブでロープワーク、登攀(ビレイシステム、支点、三点確保、支点の通過など)、マルチピッチ体験、懸垂下降。午後は5.8?5.10ルートを選んで登攀練習の予定。ところが久しぶりの悟空スラブへの道は、利用者もほとんどないようで踏み跡すら定かではない。記憶を頼っての藪こぎは1時間以上に及び、到着して登攀練習を開始したのはほぼ11時だった。
悟空スラブは下2ピッチは傾斜が緩く、2ピッチ目終了点から左のほぼ垂直の岩を登り、岩上の太い木が終了点となる。最初門脇リードで2ピッチ目までロープを張り、古屋、西館(章子)、扇原の順で登る。セカンドの登攀は、登りやすいこともあって最初はどんどん登ってしまうが、これは不正解。ビレイ側の引き上げ速度に合わせて登るようにと注意された。
次にペツルのタイブロックを使用し固定ロープでの登攀訓練。途中支点をどうやって通過するかが課題となる。
支点のカラビナを通過するにはタイブロック上部のロープをビナに架けた後「そのロープの下から」ビナ上部のロープをはずすことで通過。ロープがビナに順架けの場合は比較的混乱がないが、逆架けの場合、またビナの向きが逆の場合等すぐにまごつくことになる。ゲレンデ下部での練習ではなんなくこなせても、傾斜のきつい支点支点では焦りもあり、手こずるメンバーも見受けられる。清野CLより「どんな状況でも掛け替えをスムーズにおこなえるように。革手袋をはめ目をつぶってもできるようになるまで練習するように」との指導あり。
その後ルートは垂直岩上方まで延び、タイブロック組3名に清野より借用したシャントで確保した西館(彰芳)が加わり登攀。支点からは8環での懸垂下降をおこない、2時ころ昼食。
食後も同じルートを使用しての登攀と下降をおこなう。ここでは支点到着後のセルフビレイとビレイ解除の練習。ここからの眺めは素晴らしく、たしかに悟空になった気分。天気もよく支点からは真鶴岬から初島、大島まで望めた。その後8環セットとセルフビレイ解除後、懸垂下降をおこなう。
ルートが長いために下降用のロープを途中で乗り換える必要があり、この支点には渡邉が待機。ここではs各人それぞれに注意を受けていたようだ。懸垂下降停止→セルフビレイ→8環解除→8環セット→セルフビレイ解除→懸垂下降……という一連の動作をスムーズにおこなうには、まだまだ相当な授業料を払う必要がありそうだ。
ビレイシステムについては、シングルとダブルのロープそれぞれの登攀と下降、セカンドとして引き上げられるのと、フィックスロープと確保器で登攀等、その違いを体験することができた。三点確保については菅原氏曰く「この傾斜ならふつうに歩いて登れる」というスラブだったため、登攀に注意力を欠いた点もあったように思う。ルートファインディング、立ち込み等問題のあった新人(自分を含め)が複数いた。
午後4時頃いったん撤収し下部のゲレンデに向かうが、時間は4時半をまわりそろそろ日も落ちてきたため、茅ヶ崎ロックとてんとう虫ロックを眺めるだけで下山。売店付近で着替え時に門脇の財布紛失が発覚。しかし後日無事届けられました。ご安心を。
その後タクシー2台で湯河原駅へ戻り、駅前から5分ほど離れた居酒屋にて反省会。さすがに海が近いだけに地物の魚のおいしさには特筆するものがある。なかでもマンボウとカワハギの刺身は絶品でした。7時過ぎに現地解散。
新人3名に扇原さんと、ほぼ半数が初心者であったため、新人の世話で終わってしまった方が多かったことを心苦しく思っています。訓練した技術の多くはゲレンデでなくても復習できるので、少なくとも次回には教わった内容は万全な状態にして参加しようと思います。
あと、登攀用にお借りしたシャントですが、登攀の確保用としてはロープの流れはあまりよくありません。あらためてカタログを見ると「プルージックなどセルフジャミングノットの機械的代用品」とあります。懸垂下降器の下にセットして、シャントから手を離すことですぐロックさせる。この使い方は有効だと思われますが、登りではハンドルの位置が安定しないために、姿勢によってはロック気味になるのかも知れません。実地で使ってみないと、道具の性格はなかなか理解できないものです。ちなみに登攀用具をすべて貸し出してしまった清野さんはルベルソで登っていました。これも用具の性格を理解しているからの応用なのだと思います。なお、翌日西館×2はさっそくタイブロックとペツルの環付きO環をサカイヤで購入しました。
悟空スラブのトップから懸垂下降する細谷さん。この高度感がわかるでしょうか?
MSC 例会 議事録
日付 :041110
時間 :19:00?21:00
場所 :渋谷 勤労福祉会館 (第3洋室)
参加者 :中山 清野 両角 西村 平川 寺本 扇原 細谷 山本 門脇 渡辺 西舘夫妻 (作田さん)
司会 :両角
連絡? :次回例会 12/8(水) 19:00? 渋谷 勤労福祉会館 (第一和室)
連絡? :総会 ‘05/1/30(月) (場所未定?)
連絡? :両角さんが退院した。「いろいろと考えさせられた。お見舞いありがとうございました。」
連絡? :西舘夫妻が入会した。「岳連冬山教室に参加予定につき、不要道具あれば提供ください。」
報告? :会山行報告。報告者不明。(渡辺遅刻で詳細不明です。)“恋ノ俣遡行は、台風のため中止となりました。”
報告? :訓練山行報告。報告者不明。(渡辺遅刻で詳細不明です。)“参加者:中山さん 清野さん 門脇さん 平川さん 菅原さん 寺本さん 渡辺 西舘夫妻 作田さん 古屋さん+1名。前浅間にて結びのおさらい、懸垂等のロープワーク中心に行った。”
報告? :細谷さんから個人山行報告あり?(渡辺遅刻で不明です。すみません)
報告? :平川さんより個人山行報告。10/17 西ゼン完遡。CL平川 記録山本 SL渡辺 扇原 「快晴。紅葉。第二スラブ前で右にルートをとり違いトラバースで戻る。」 ※記録提出済みです。
報告? :山本さんより個人山行報告。10/31 「友人とともに川苔 逆川を遡行。水量多くシャワークライミング多し。」
報告? :平川さんより個人山行報告。11/6 笹子 大沢山登山。「未踏の藪山と思いきや踏み後鮮明。見晴らし良好」
報告? :中山さんより個人山行報告。10/27?28 北ア 西穂登山。「紅葉よかった。上部で霧氷。雪はさほど多く無し。独標の先JP まででピストン。」
報告? :中山さんより訓練参加報告。11/6 岳連 遭難対策委員会主催レスキュー訓練。「50m+50mのフィックスロープでの懸垂の結び目通過方法は勉強になった。近いうちに会へのフィードバックをしたい。」
決定? :会山行(幕岩)11/13 参加者:CL清野 門脇 菅原 細谷 扇原 西舘夫妻 古屋さん
9時 湯河原駅 集合。 ※三っ峠中止のため、代替山行です。
決定? :訓練山行(沖ノ源次郎沢F1・F2)11/28 8:00渋沢駅北口集合 エントリ(CL中山 SL清野 門脇 西村 細谷 寺本 西舘夫妻 △山本 △平川 (作田さん?) ) 装備=ダブル各自。アイゼン各自。
決定? :忘年会 12/18 夜 南八ケ岳 泉郷の貸し別荘にて。CL平川。詳細は、別途連絡。
エントリ「平川、門脇、清野、両角夫妻、寺本、西舘夫妻 他」 セラビィいずみのごう。
見学者 :作田さん
これも聞き書きメモです
メンバー 中山・渡邊
総体の訓練講習を渡辺と。たまにはやらなくちゃいけないかなと思い参加。受講者よりあやしい講師がいた。しかし自分もフィードバックする必要があると感じた。講習内容をいちどみんなに講習して、その印象をみんなから聞きたいと思った(中山)。
自分は2年ぶりの参加。おさらいもふくめて身になったところと、まったくよくわからないところがあった。マリナーノットの使い方など(両角より「マリナーノットは 徐々に荷重をヌクために使うんであって、それだけが唯一のメリット」という意見)。また結び目のある懸垂下降で斬新な方法が提示された(渡辺)。