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- 山行記録

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msc_kiroku2 2005-2-27 23:50
メンバー 清野CL 門脇SL 細川 野口 西館章子 古屋 西館彰芳

ものすごい雪でした。
メンバー:清野CL 門脇SL 細谷 野口(記録) 西舘彰芳(追記) 西舘章子 古屋

 山行記というより敗退の記録です。
 26日21時東武東上線和光駅に集合、ですがなんやかんやあって出発は22時近く。それが原因か、予定のビバーク地(谷川ロープウェイ駐車場・冬山教室参加者はお馴染みの場所)までたどり着けず土合駅にビバーク。これが寒いのなんの……。翌27日は朝7時出でJRの第四湯桧曽トンネル手前を赤沢山へと登り始める。今年の雪は多い、しかもラッセル経験があまりないメンバーが多数を占め、なかなかはかどらない。登り出しが9時、3時間かけて標高にして250mほどしか登れない。なにしろ斜面では胸までの雪。崩して、膝でならして、ステップを作るのもひと苦労。しまいにはスコップでステップを作っての前進。これじゃ進まない……。それでもつぼ足、ワカン、アイゼン歩行とひととおり実践しつつ標高にして900mほどのところで傾斜がラクになったので、ここで雪上技術の訓練。
 清野さんからは肩がらみでの確保方法やピッケルをビレイピン(支点)に使う方法(スタンディングアックスビレイ)など、ひととおりの雪上技術の講義を受け、降りてきました。下りはわずか30分。地図上ではほんとにわずかの距離ですが、深雪のラッセルはどれだけ消耗するか、を実感できた1日でした。まあ、土夜発で谷川まで行っての1日訓練ですから、時間がないのは仕方がありません。
 14時には出発し、途中温泉で身体をほぐし、和光にもどったのが19時近く。細谷・野口は帰宅。他のメンバーは和光市近くで反省会。ここにはいったん家にクルマを置いてきた清野さんも参加。いつもクルマを出した人は反省会も参加できないのが気に掛かっていましたが、これなら問題なし。オダを上げる門脇さん他4名も十分1日を堪能し、和光から帰路についたのが21時過ぎでした。
 こういったなんでもない山は静かで楽しい。門脇さんが「この近くにブナ林のきれいな丘があるんだけど、あそこにテント張ってのんびり1日過ごしたいもんだ」と。来年には行こう、と盛り上がったのですが、なんやかんやで2006年は行けずじまい。来年はなんとか行きたいものです。(追記2006・3)


赤沢山の地図はこんな感じです。ルートを載せるとかなり寂しい感じです。



スタンディングアックスビレイ等の講習も。


ラッセル車に雪をかけられている清野さん。

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msc_kiroku2 2005-2-27 22:37
妙高・前山/滝沢尾根 2005年 2月27日(日) メンバー 青木・中山(記録) 2月27日(日)雪後曇り 前山第3リフト上11:10→前山頂上14:10?45→赤倉第2高速リフト上16:00→ホテルタケダ16:30  前日からの雪が止まず60cm以上積もっている天気予報は昼ぐらいから回復するらしい、ゲレンデで何本か滑りながら様子を見るなかやや小降りになってきたので「前山第3リフト」(1500m)降り場に届けを提出、シ?ルを装着して先行者のトレ?スに従うが10分位で先行する山スキ?ヤ?3人グル?プに追いついてしまう、そこから先トレ?スは無く我々2人を含めた5人になり交代でラッセル、スキ?を履いていても膝上までの雪で先頭は長く出来ないなか、後ろからテレマ?カ?2人が追いついてきて合計7人でのラッセルとなるがきついことには変わりない、稜線に出ると風は強いがやや雪が浅くなり左側の雪庇に注意しながら登ると頂上(1932m)、条件の良いときには1時間強の行程らしいが猛烈なラッセルで3時間もかかってしまった。
2/27前山頂上にて、余裕の青木、疲れた中山  頂上は風が強いのでこれから滑る「滝沢尾根」側に少し下り雪面を削り大休止を取るその際「カドワックススコップ」の性能に他のパ?テイ?から賞賛の声が上がる。いよいよ滑降に全くシュプ?ルの無い尾根上部は傾斜が緩くほとんど直下降、初めての経験の腰までの泳ぐような深雪青木を始め上手な人はまるで「クロ?ル」、私のような下手は溺れそうな「犬掻き」転ぶと本当の雪だるまとなってしまう。他のグル?プはやや右手にル?トをとるなか我々は左側の浅い沢の左岸にル-トをとりやがて先行者のシュプ?ルに導かれ最後のきつい登り返しを経て「赤倉第2高速リフト」降り場に辿りつき下山報告を済ませゲレンデを宿に向かい滑り降りた。 ここまでの深雪は初めてでした、きつかったが楽しかった青木さんはスキ-技術が昨年より更に向上しているし、ラッセルにおける体力も申し分なく大いに助けられました。私の一新した山スキ?道具も満足できるものでした、特にスキ?板の軽さは取り回しの良さにつながり、スキ?の全面に貼れるシ?ルは登高性を向上させてくれました、青木さん・菅原さん3月の「吾妻連峰」楽しみにしています。
2/27前山頂上に向かってのラッセル
2/27腰までの深雪滑降、青木※地図はこの辺だと思います。
2/26夕食

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msc_kiroku2 2005-2-11 11:29
神奈川山岳連 冬山講習 富士山 2005年2月11日?13日 MSC参加者:古屋 西館彰芳 西館章子(記録) 講師として門脇氏 今回の冬山講習は、主任講師に蝸牛の太田氏 講師には門脇氏、蝸牛の古関氏、茅ヶ崎の鈴木氏の4名、受講生は、MSCの新人 古屋+西館彰芳+西館章子の3名のほか総勢17名が参加。すでに12/19には開校式(ちなみに西館両名は八ヶ岳の忘年会出席で、こちらを欠席)1/15?16は山スポで1日目は机上講習と山スポまえの土手でアイゼン有り無しの歩行訓練、ワカンの履き方、耐風姿勢、滑落停止の訓練、2日目は個人の体力をみるため三の塔途中まで登山ののち、午後からは、これからの講習での班分け発表、班ごと3/11?13の谷川の食糧計画 共同装備計画などをしました。我々新人3名は、他2名の生徒と5名で門脇班を構成してます。 冬山教室の記録 2005/2/11  講習1日目 AM11:00 富士吉田駅集合 古屋さんは、仕事の関係で、夜10:30に門脇氏と他受講生1名で後発組となりました。今回は、太田講師が風邪で欠席、生徒も2名が風邪にやられてしまい欠席でした。 我々先発組は、1名の遅刻者を古関氏に任せ、生徒全員が生野菜サラダと豆腐2丁の”ボッカ”荷物を持たされ鈴木講師と他受講生とともに、11:30ごろタクシー分乗で馬返し到着。ここで身なりを整え、12:00ごろ出発。鈴木講師を先頭に、大曽根さん 石塚さんも我々生徒と一緒に登っていただきました。1合目?3合目では皆汗をかきながらの登りでした。4合目に向かうくらいから雪がチラチラしてきました。この辺から西館章子が遅れ出しました。どうも登りがダメなのです。太股の筋肉の鍛えが足りないと見てます。 途中4回ほど休憩しながら3時間弱で佐藤小屋に到着。3時過ぎから夕食まで、お酒をちびちびしながら四方山話。今回は(毎年そうなのだそうですが)神奈川県の遭対、指導員講習も同時に開催され総勢30名ほど、またもう一つの団体で東京都岳連の方々がいらっしゃいました。 私はいままでテント泊ばかりで山小屋初体験、暖房が効いているし、お湯は飲み放題、ご飯も出てくるし、寝床は分厚い布団を2枚もいただけて寝ると暑いくらい、ビールは350ミリが500円、こんなに快適だったのか、と思ってしまいました。 夕飯は中華丼とサラダ、お酒もほどほどに8時頃いったん寝床へ。そして午前1時過ぎ、後発の門脇さん古屋さんが着くのを待ってました。夜になるとさすがに吹雪いていて、ヘッドランプで登ってくるのはさぞ大変だろうと思っていましたが、やはり顔の周りは凍り付いた姿で午前2時過ぎに到着。それから一緒に一息ついて再び寝床へ3時ごろ、翌朝6時半起床7時朝食、8時出発。
2005/2/12 講習2日目 朝8時に佐藤小屋前集合、佐藤小屋東にある土手を使って講習が始まりました。この日は晴天、風もほとんど無く、講習をした場所からは八ヶ岳、奥秩父の山々、丹沢の山々を遠望に河口湖、富士の町などが一望でき、サングラスがないと雪目になりそうなくらいの日差しでした。 まずは歩行訓練から。登り下りの歩きの基本である膝腰の使い方、つぼ足歩行、ピッケル使い方、ピックの向きを登りは前、下りは後ろに、と練習。次にトラバース。山側の足を進行方向に谷側の足を谷に垂直に、ピッケルを山側に刺しながら歩行。このピッケルをリストバンドにしていると、左側が山側になってしまうとリストバンドをいったんはずして左手に持ち替えるか、右手に持ちながら左の山にピッケルを刺すという若干体勢バランスを崩しそうな形にいなってしまうが、慣れないウチは肩かけのほうが良いのでしょうか?しかし前回の天狗尾根のようなルートではリストバンドでないと岩を登るときに邪魔になってしまう。やはりリストバンドで右も左も山側をさせるように訓練しなくてはならないのでしょうか。 ここでいったん休憩、天気が良くて気持ちがよい。たばこも美味しい。皆で遠くにみえる山々を”あれが三つ峠、あれが大菩薩か?”などなど景色を堪能しながら休憩時間も大いに満喫できました。 休憩後はアイゼンなしでの歩行訓練。アイゼンがいかにフリクションがきいているかを実感することとビブラム底でも同じ要領で歩行がしっかりできるようになること。それが済むと今度は今日講習で使っている土手の一番上までおのおのラッセル。傾斜も手伝って胸くらいの高さに感じられる雪の中をほんの4?5メートルですが自分でラッセルで登り切る。西館両名にとっては生まれて初めてのラッセル体験、何事も初めてのことはうまくいかず、前へ進むというよりも下に沈んでいる方に体力を奪われ、50センチ進んだかと思うと”ずぼっ”と雪におちてせっかく稼いだ高度を30センチほど落としてしまう。こんなのの繰り返しで目の前の土手頂上に着くまでへろへろになってしまいました。やっとの思いで到着した土手頂上で一服、見晴らし良く心地よい風が吹きます。 ラッセル後をたどって土手を下山して昼食休憩。個々人の行動食の交換したり自己紹介がてらの話題で歓談したり、こんな優雅な休憩時間は天気が良いからできること。例年は風と吹雪に煽られて、休憩どころではなく食事時間もろくにとれないとか。本当にお天気に恵まれていました。 さて昼食休憩後はいよいよ耐風姿勢と滑落停止。前回山スポの土手で練習した耐風姿勢をもう一度おさらい。土手を歩きながら笛の音とともに耐風姿勢。登り状態からと下り状態からの耐風姿勢訓練。古関氏の耐風姿勢はなぜか格好良い。格好でやるものではないけれど、すごく決まっていてどっしり感を感じさせるのです。体勢低くピッケルと両足の3点の間隔と体重のかけ方が何とも言えず決まっています。 いよいよ滑落停止。最初は緩い傾斜で腹這いになってピッケルを刺した状態でスタート。シャフトをあげ滑落させて停止姿勢、滑落から停止とくりかえす。はずが私はなぜか停止しない。緩い傾斜なので恐怖感は全くないのであるがいちどシャフトを雪面からはずし滑落停止姿勢をとるも、KADOWAXの歯が雪面に鋭く刺さったまま滑落。悔しくなって何度も繰り返すが、KADOWAXの鋭い歯のあとだけが雪面に残り滑落し続けてしまう。みるにみかねた門脇講師が、シャフトの角度を雪面に直角に置くこと、右手側ピッケルに体重を乗せるがごとく左は顔を下方にむけ左手を閉めることを教わりやってみると、止まった!これを何度か繰り返すと滑落停止できるようになりました。その後はもう少し高い位置から滑落してみて停止姿勢。腹這いからスタートの練習を繰り返した後は、仰向けスタート、お尻と背中で滑落し身体を半回転して滑落停止姿勢へ。緩い傾斜の土手ですが、滑落を停止させることが出来るようになりました。休憩時間を入れて再び滑落停止の練習をし、この日の講習は15:00ごろ終了。最後はラッセルできるルートを選んで佐藤小屋までみんなで交代しながらラッセルして小屋に帰りました。 16:00から佐藤小屋で遭対の方々が冬山講習の生徒たちに簡単な救助のデモをしてくれました。普段持ち歩いているモノを使ったけが人の救助方法です。まず胸などを打っていない人を搬送する方法、ザックの肩ひもをいっぱいの長さにして、それを後ろでにしてストックをさす。ストックは足をかけるためだが、洋服などをテーピングテープで巻いておくと足に痛みが来ないとのことでフリースが巻かれた。こうして後ろにけが人乗せ、けが人の足をストックにのせて、前では普通にザックを背負いけが人を安全な場所まで移動させる方法をみせてくれました。 次に2つのザックを交互にお互いの肩ひもを留めて縦長にセット、ここでブルーシートなどを敷きけが人を乗せ、けが人の頭の回りを洋服などの柔らかいモノで固定させてからブルーシートに包み込み、シュリンゲやテーピングテープを使ってけが人の化をを出しながら全身を包む。2つにつなげたザックの肩ひも部分を取っ手のように使用して、安全な場所までけが人を寝かせて移動させる方法。これはxxメートル以上滑落するとかなりの割合で頸椎に損傷を来たし、その時は首を固定させることが必要であるし、また胸などを打っている場合は背負うことができないのでこの方法でヘリコプターが到着する場所までけが人を移動させる、ということでした。 私にとってはすぐ実践に移すまでは思えませんが、かなり刺激的な講習でちょと緊張が走りました。 夕飯はカレー。飲みもそこそこに8:00ごろ就寝。暖かい布団でぐっすり眠りました。 2005/2/13 3日目 7:00朝食 8時出発。今日は佐藤小屋西方面にある斜面で滑落停止の訓練。3日目も晴天に恵まれました。 昨日の土手よりも距離角度がある斜面での滑落停止訓練。スタート前に斜面下方に2本土手を掘って、一番下にはロープを張り、滑落ストッパーを準備。門脇氏が最後の砦を守ってくれました。”滑落停止できなかったらお尻の穴にピッケル差して止めてやるぞ?”などど脅されながら真剣に滑落停止訓練に入ります。まず腹這い姿勢からスタート。昨日の復習でシャフトを雪面からはずしては滑落してすぐ停止姿勢、滑落して停止姿勢を繰り返し、斜度に慣れる。次に滑り台のように滑って身体を半回転させて滑落停止。最後は背中で思いっきり滑って鈴木講師の笛の音で身体を半回転させて滑落停止。最初は笛の音がなるまで不安な気持ちで滑落し続けて笛の音を聞くといそいで身体を半回転させて停止姿勢をとる。最初は本当に怖かった!けれど数回続けるうちに慣れてきました。 だけど実際の滑落はどうなのでしょうか?今回講習では腹這いからスタートのパターンとお尻背中で滑って身体を半回転させて滑落停止させました。しかし実際本当に滑落してしまうのは頭から落ちたり、ピッケルもリストバンドにつながれて流れてしまったり、滑落姿勢をとるまでにずいぶん滑落してしまうのではないか?また今回講習で滑落したような斜面と雪質ならば、おそらくそんなに滑落せずに止まりそうですが、凍った斜面で斜度があったりすれば想像を絶するほどの早さで滑落していくのではないか?などど考えてしまう。 そんなことを考えながら、滑落停止の練習を出来るのもそうそう無いだろうと思って時間のある限り練習、門脇講師の”よ?し、ジャンボいいぞ?”の声を聞けて、少しは様になってきたかな?と思い、今回の講習は10:30終了。佐藤小屋へ戻り11:30下山開始。馬返し1:00着、閉校式を行ったあとは予約してくれたタクシーに分乗しながら富士吉田へ。 富士吉田から八王子まででビールの乾杯、八王子着後生徒のみなさんと反省会をとおもって声をかけたのですが、集まったのは門脇班のメンバーのみ。門脇さんご本人は富士吉田で講師・遭対・岳連の方々との反省会の後、八王子の”門脇班反省会”へ馬場氏とともに合流、9:00頃まで反省をかさね焼酎のボトルを何本あけたことか?? 門脇班のメンバーはお一人がすでに引退されて、常に”企業努力”を怠らない、昔船乗りの経験のあるお話好きの方です。彼は船の知識を山に応用したりテレビでみた”クッキング”方法を山の食事に取り入れたりと創意工夫のある方でお話を聞いているととても面白かったです。中でも古関氏をもうならせた逸品で、100円ショップで極細引きを買ってピッケルの持ち手になる部分を十字にくるくると細引きを上手に巻いて、ピッケルの持ち手の冷え防止を施していました。これは同時に滑り止めににもなるらしいです。 またもうお一方は”精神科医”の先生。とても穏和なかたです。門脇さんと馬場さんはお互いを”一度は見てもらった方が良い”などど言い合いながらおびえてました。 次回の谷川での共同生活が楽しみです。 雪上歩行、ピッケルの使い方、耐風姿勢、滑落停止 と冬山の基本の”き”を反復練習できて本当に勉強になりました。特に滑落停止は”本番”があっては困ることだがいざとなったら完璧にできないといけない。そう思うと、身体で覚えなくては、と何度も何度も繰り返し繰り返し練習ができたことは本当に良かったと思います。 次回は3/12?13 谷川で雪上生活技術です。今まで勉強した歩行技術、耐風姿勢、滑落停止、ラッセル などを使って谷川で歩き、また雪洞で生活をし、翌日天気次第で谷川岳まで、というメニューです。 MSCの新人3人組とも、すでに会山行などで雪山を体験させていただいてますが、このような講習で改めて1つ1つの動作を確認しながら練習できたのは良かった、と話していました。

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執筆 : 
msc_kiroku2 2005-2-5 10:32
会山行:三つ峠四十八滝沢アイスクライミング 2月5日(土)?6日(日) メンバー:清野CL、清水SL、野口、西館彰芳(食当)、作田(記録) テント泊でのアイスクライミング。天気もよく気温も高く、氷はグズグズでしたが最上部の七福の滝、白竜の滝はしっかり凍っていて楽しめたようです。……ようですというのは、西館は風邪で大滝手前で敗退、作田さんも元気なしで、新人は2名とも精彩を欠きました。 記録はのちほど。写真を上げます。(非公式記録は掲示板のほうへ)
四十八滝沢の概略。テン場は登山口から30分ほどの場所。
三段の滝はほどほどに凍っていい感じです。
大滝は中央部が流れていたので右手を登ります。
野口さん。
清水さん。
疲れ切った作田さん。

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執筆 : 
msc_kiroku2 2005-2-3 23:50
メンバー:古屋 その他1名

 岳連の冬山教室に参加しているせいもあり、翌週の富士山の訓練にも備えるつもりで硫黄岳のピストンを計画した。一人で行くのも心細かったので友人を誘う。
 2日の22時に出発。諏訪南インターを降り美濃戸口へ向かう。途中から車道にもかなりの雪があり、夜の冷え込みのためかなり凍っていた。美濃戸口からはチェーンを巻き、林道を赤岳山荘付近の駐車場を目指し進む。轍はついているがこれだけの雪道を車で進むのは初めてのためハンドルを握る手にも力が入る。
 25時前に駐車場到着。他に登山者らしき車はない。車を降り空を見上げると満天の星空。
明日の好天が期待できそうだ。気温は氷点下10度、直ぐに車に戻り窮屈な車中で就寝。
途中寒さで何度も目を覚まし、その度にエンジンをしばらくかける。
 3日5時起床、6時出発、天候は残念ながらあまり良くない。トレースのついた林道を進み
林道終点地点で小休止、北沢を渡ると急に積雪が多くなり、途端に歩きづらくなりペースも落ちる。天候がよければこの辺りから大同心、小同心が見えるはずだがまったく見えず。
 何度か沢を渡り8時10分赤岳鉱泉に到着。人工氷壁のアイスキャンディーが目に飛びこんできた。アイスクライミングはクリスマスルンゼ以来ご無沙汰なのでやってみたくなる。
 赤岳鉱泉で30分の大休止、会の山行ではこんなに休むことはないんだろうなと思いながら
入り口の温度計を見ると氷点下15度、風もないせいかそれほど寒くは感じない。それとも
体が順応してきているのだろうか。
 8時40分硫黄岳目指し出発。一応アイゼンを装着するが、今考えれば赤岩の頭に出るまでつぼ足で十分で必要がなかったように感じる。一般ルートのためトレースはしっかりしており、先行者もいるようで思っていた以上に歩きやすい。大同心沢、ジョウゴ沢の入渓点を通過するが、いずれもトレースはなかった。樹林帯の中なので風もなく順調なペースで登れる。赤岩の頭手前の樹林帯を抜けると風と雪が吹き付けるようになり、ルートも途端に歩きづらくなりトレースの上から膝下まで足が埋まる。軽いラッセルになるが10時20分に赤岩の頭に到着するが強風と雪で視界は15m位か。天候はまったく回復する兆しはない。ここで引き返そうかなという考えが頭をよぎったが、せっかくここまできたのだからと気を取り直し、山頂に向かい歩き始めた。
 友人はここからアイゼンンを使用(これが正解だろろうな)トレースはほとんど強風により消されており、方向感覚もよくわからなくなってきたが、かすかに先行者の姿が見えてその後を追うように歩く。頂上の手前は岩雪のミックスになるためアイゼンの歩行に気をつけ慎重に進む。
 11時山頂到着。気温氷点下18度。先程見えていたパーティはガイドを含む中高年の女性5人で、写真を撮り直ぐに下山していった。
 私達はとりあえず休もうと思い頂上小屋に入ろうとするが、入り口が雪で埋まっていたためカドワックスで掘り返し、ようやく這って中に入った。中は強風と寒さとは別世界で、雪洞もかんな感じなんだろうかなと感心していた。直ぐにお湯をわかしコーヒーとカップラーメンであたたまった。あまりの居心地の良さに時間を忘れていたが、時計を見ると一時間近くたっており、そそくさと準備をし、12時下山開始。ちなみに小屋の中は氷点下3度であった。
 外は先程と変わらない視界の悪さであり、登ってきたトレースはもちろん消えていた。赤岩の頭まで来ると、次第に天候が回復し始め横岳への稜線がかすかに見え始めた。樹林帯に入るころには赤岳、阿弥陀岳も見えてきてあと一時間遅く登頂していたら素晴らしい景色が眺められただろう。日差しも戻り先程までの天候は嘘のようになり、13時赤岳鉱泉着。またまた大休止(笑)レンタル用のアイスツールを眺めながらコーヒーを飲む。
 来年は自分のアックスを買おうと決心した。それにしても休憩時間の長い山行だったが、たまにはこういうのもありかなと思う。
 13時50分赤岳鉱泉発。数名の登山者とすれ違い15時駐車場着。
 原村のぬるい温泉、「もみの湯」で暖まり帰路に着いた。
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