- 山行記録
日程:2009年7月28日(火)
山域:奥多摩 海沢
山行形態:自主山行・沢登り
メンバー及び役割:中山SL/装備,片倉,白川記録
記録:
前日、片倉さんから電話連絡。「場所変更で、海沢になりました」。「それってどこの沢?どんな沢?」「え?泳ぐ沢?」カメラ防水じゃない。どうしよう・・・。HPをチェックすると景勝地、散策、釣りというのがほとんど。沢登の記録を見つけて読んでみると、なるほど泳ぐようだ。
JR青梅線立川発7:20の列車で合流。早速リーダーの中山さんから、遡行図のコピーを戴いた。先週末にも沢に行っていて中1日であるのを配慮して、易しい沢を選んでくださったのだ。
奥多摩駅からはタクシーで林道半ばまで入り、身支度を整えて9:20出発した。右岸の壁の上を沢に沿って林道が通っているので、必要があれば高巻きに利用できる。沢中のがっちりした堰堤を越したことを確認し、ガードレールの間から沢に下降した。おそらく天地沢出合の辺りである。
遡行始めの下部瀑流帯(『東京周辺の沢』白山書房による)は淵と釜と小滝が続く。早速1つ目の淵から泳ぎである。渡渉の練習。
ロープを引いて泳ぐ中山さん
ロープにザックをつないで1mのところをエイト結びしてハーネスにつけ、先に行った中山さんにロープを引っ張ってもらった。ザックが浮袋になってくれる。左壁伝いに水中を歩いたら、結構行けて泳ぐ部分はそんなに多くはなかった。小滝の下まで行き、流れの左を上がる。中山さんは岩の隙間にハーケンを打ってセルフを取っていた。これが基本なのだと思った!
次の淵はロープに中山さんのザックをつけて、それを浮き袋にして、順番に通過する方法を教えていただいた。1人がたどり着いたらザックを戻して、次の者がまた浮き袋にするのである。しかし何と7割方、歩けたのである。水嵩は意外と少なかった。であっても2通りのやり方を教えていただけたのはよかったと思う。
中山さんにロープのつけ方を教えていただく
3つ目の淵は水深がかなりあり、足は沢底に届かなかった。ここはそれぞれが泳いで通過した。流れは緩く、水は透き通っていて、しかも温くて気持ちがいい。癒し系?優しい沢だ。靴履なので、足の裏で水を蹴れないのが物足りないけれど、こじんまりとした平泳ぎでもそれなりに進むので結構楽しめた。
10:27ちょっとした河原で休憩。小滝は簡単に登れるものばかり。苔の緑も美しい。さらに行くと左岸に井戸沢の滝。水量もたっぷりあって綺麗だ!通過は11:10。その後は石を積んで固めたような堰堤にたどり着いたが、登る必要もないということで、左手前を上がって林道に出て、そのまま東屋までいき、11:25に到着、小休止。途中の林道からは水際に座る釣り人の姿が見えた。林道を歩きながら、ここと思う所から沢に下りればよいのだから、釣りにはもってこいの場所といえる。
東屋の先は探勝路で、橋を渡ると三つ釜。下の釜を入れると釜は4つ。滝の直登は出来なさそうなので、そのまま右手から階段を登って、その先から沢に入った。
程なくネジレの滝で12:08到着。最初の滝は釜が深く、岩がまっすぐに立っているので、直登はできない。左側の岩を上がり、トラバースした後、左右の手にそれぞれ残置シュリンゲを持って下り、滝の落ち口に降りた。2つ目の滝は、右壁を中山さんがリードして下さった。
リードで登る中山さん
カラビナ通過中の片倉さん(上から撮影)
私はカラビナの通過で手こずる。左側にチムニーがある場所はバランスが取りにくいが、体を横にして押し付けて登れば行ける。しかしそれもフォローで登るからであって、滑り落ちたら下の釜まで落ちかねない高度感とルートを探りながらのリードはやっぱり厳しいだろうなと思わされた。
最後は不動の滝。ちょっとこれは登れない。中山さんの分析は「この滝は落ち口の下がハングしているので、下から登るのは無理。上から懸垂下降で降りてきて、トップロープで登るしかない」。というわけで、12:50右に大きく高巻いて帰ることになった。
落ち口からの一段目は水流の後がハングっている。苔が美しい。
すぐに踏み後発見。急な斜面はコンクリートで固め、足場もつけられていた。東屋で装備を解いていたら、雨。観光客の一団がやってきて、インストラクターの説明を聞きながら、三つ釜のほうに消えていった。林道を下り、そのまま奥多摩駅まで歩く。電車は1時間に2本。待ち時間でザックの中を整理して乗車、立川の韓国料理のお店で反省会の後解散した。中山さん、有難うございました!!
山域:奥多摩 海沢
山行形態:自主山行・沢登り
メンバー及び役割:中山SL/装備,片倉,白川記録
記録:
前日、片倉さんから電話連絡。「場所変更で、海沢になりました」。「それってどこの沢?どんな沢?」「え?泳ぐ沢?」カメラ防水じゃない。どうしよう・・・。HPをチェックすると景勝地、散策、釣りというのがほとんど。沢登の記録を見つけて読んでみると、なるほど泳ぐようだ。
JR青梅線立川発7:20の列車で合流。早速リーダーの中山さんから、遡行図のコピーを戴いた。先週末にも沢に行っていて中1日であるのを配慮して、易しい沢を選んでくださったのだ。
奥多摩駅からはタクシーで林道半ばまで入り、身支度を整えて9:20出発した。右岸の壁の上を沢に沿って林道が通っているので、必要があれば高巻きに利用できる。沢中のがっちりした堰堤を越したことを確認し、ガードレールの間から沢に下降した。おそらく天地沢出合の辺りである。
遡行始めの下部瀑流帯(『東京周辺の沢』白山書房による)は淵と釜と小滝が続く。早速1つ目の淵から泳ぎである。渡渉の練習。
ロープを引いて泳ぐ中山さん
ロープにザックをつないで1mのところをエイト結びしてハーネスにつけ、先に行った中山さんにロープを引っ張ってもらった。ザックが浮袋になってくれる。左壁伝いに水中を歩いたら、結構行けて泳ぐ部分はそんなに多くはなかった。小滝の下まで行き、流れの左を上がる。中山さんは岩の隙間にハーケンを打ってセルフを取っていた。これが基本なのだと思った!
次の淵はロープに中山さんのザックをつけて、それを浮き袋にして、順番に通過する方法を教えていただいた。1人がたどり着いたらザックを戻して、次の者がまた浮き袋にするのである。しかし何と7割方、歩けたのである。水嵩は意外と少なかった。であっても2通りのやり方を教えていただけたのはよかったと思う。
中山さんにロープのつけ方を教えていただく
3つ目の淵は水深がかなりあり、足は沢底に届かなかった。ここはそれぞれが泳いで通過した。流れは緩く、水は透き通っていて、しかも温くて気持ちがいい。癒し系?優しい沢だ。靴履なので、足の裏で水を蹴れないのが物足りないけれど、こじんまりとした平泳ぎでもそれなりに進むので結構楽しめた。
10:27ちょっとした河原で休憩。小滝は簡単に登れるものばかり。苔の緑も美しい。さらに行くと左岸に井戸沢の滝。水量もたっぷりあって綺麗だ!通過は11:10。その後は石を積んで固めたような堰堤にたどり着いたが、登る必要もないということで、左手前を上がって林道に出て、そのまま東屋までいき、11:25に到着、小休止。途中の林道からは水際に座る釣り人の姿が見えた。林道を歩きながら、ここと思う所から沢に下りればよいのだから、釣りにはもってこいの場所といえる。
東屋の先は探勝路で、橋を渡ると三つ釜。下の釜を入れると釜は4つ。滝の直登は出来なさそうなので、そのまま右手から階段を登って、その先から沢に入った。
程なくネジレの滝で12:08到着。最初の滝は釜が深く、岩がまっすぐに立っているので、直登はできない。左側の岩を上がり、トラバースした後、左右の手にそれぞれ残置シュリンゲを持って下り、滝の落ち口に降りた。2つ目の滝は、右壁を中山さんがリードして下さった。
リードで登る中山さん
カラビナ通過中の片倉さん(上から撮影)
私はカラビナの通過で手こずる。左側にチムニーがある場所はバランスが取りにくいが、体を横にして押し付けて登れば行ける。しかしそれもフォローで登るからであって、滑り落ちたら下の釜まで落ちかねない高度感とルートを探りながらのリードはやっぱり厳しいだろうなと思わされた。
最後は不動の滝。ちょっとこれは登れない。中山さんの分析は「この滝は落ち口の下がハングしているので、下から登るのは無理。上から懸垂下降で降りてきて、トップロープで登るしかない」。というわけで、12:50右に大きく高巻いて帰ることになった。
落ち口からの一段目は水流の後がハングっている。苔が美しい。
すぐに踏み後発見。急な斜面はコンクリートで固め、足場もつけられていた。東屋で装備を解いていたら、雨。観光客の一団がやってきて、インストラクターの説明を聞きながら、三つ釜のほうに消えていった。林道を下り、そのまま奥多摩駅まで歩く。電車は1時間に2本。待ち時間でザックの中を整理して乗車、立川の韓国料理のお店で反省会の後解散した。中山さん、有難うございました!!
日程:2009年7月24日(金)夜?7月26日(日)
山域:谷川連峰・魚野川水系・茂倉谷
山行形態:定例山行・沢登り
メンバー及び役割:清野SL・山本CL記録・片倉・戸田・白川・大浦食当
記録:
7/24(金)22:00新座駅?越後中里駅泊
7/25(土)7:30蓬峠への林道に駐車・7:45入渓・13:00二俣左へ1350m・14:55沢を藪が覆い源頭の雰囲気・16:30茂倉岳避難小屋
7/26(日)7:50避難小屋発・10:25茂倉新道入口駐車場
7/24雨模様の中、新座駅に集合し、清野車で越後湯沢へ向かう。関越では一時的に土砂降りとなり明日の天候が懸念される。越後中里駅で入山祝いの杯を空けて早々に眠る。
7/25天候は持ち直し曇り空。蓬峠へ向かう林道の駐車スペースに車を停めて、橋へ戻り茂倉新道から分かれて茂倉谷への道を辿る。取水口の上より入渓。水量もそこそこ有り、日も差してきて楽しい沢歩きだ。清野・大浦は歩きながら蕗採りなどしている。両岸から被さる木が鬱陶しいが、登れる滝が次々出てきて、シャワークライム・腰くらいまでの渡渉も有る。ロープは1回出しただけ。フリクションはよく効くが、約2名滑り落ちて眼鏡壊したり、青痣作ったりしていた。1,350m付近で沢は開け二俣となり左へ入る。日が差して青空となり暑いくらいだ。源流部は、ホールド・スタンスが豊富にある斜度の緩い滝の連続となる。登るほどに岩がぬめり滑りやすくなる。やがて藪が沢を覆い源頭の雰囲気となるが、笹藪の中にまだ滝場が出てくる。水を汲み、密藪に突っ込む。いつの間にか雲に覆われ大粒の雨がバラバラと落ち、稜線にはガスが掛り始めた。背丈以上の笹藪をこぐうちに、遥か右手に茂倉小屋を見つけ、藪をトラバースして茂倉小屋へたどりつく。小屋は屋根が壊れて雨漏りしていたが、貸し切りで快適な一夜を過ごす。本来の計画は、檜又谷を下降して、中流域で幕営する予定だったが、体調不良になった人がいたことも有り、予想以上に遡行に時間が掛った。結果としては、天候も良くなかったので、小屋泊まりして正解だった。
7/26天候は回復して高曇り。遠くの山がよく見える。気持ち良い風に吹かれながら茂倉新道を下る。稜線上は高山植物の花盛り。矢場ノ頭から先の樹林帯は、木の根が張り出し極端に歩きにくい道を汗をかきながら一気に下山する。岩の湯で汗を流し、中野屋で「へぎそば」を腹いっぱい食べて帰途に就く。
平凡な沢では有るが、水量も有り、直登可能な滝ばかりで、会山行など多人数で行くには良い沢だと思う。詰めの二俣で茂倉小屋方向に舵を切れれば、もう少し楽に抜けられたと思う。避難小屋泊まりも状況によっては快適。
大浦食当、「鰻寿司」ごちそうさまでした!
山域:谷川連峰・魚野川水系・茂倉谷
山行形態:定例山行・沢登り
メンバー及び役割:清野SL・山本CL記録・片倉・戸田・白川・大浦食当
記録:
7/24(金)22:00新座駅?越後中里駅泊
7/25(土)7:30蓬峠への林道に駐車・7:45入渓・13:00二俣左へ1350m・14:55沢を藪が覆い源頭の雰囲気・16:30茂倉岳避難小屋
7/26(日)7:50避難小屋発・10:25茂倉新道入口駐車場
7/24雨模様の中、新座駅に集合し、清野車で越後湯沢へ向かう。関越では一時的に土砂降りとなり明日の天候が懸念される。越後中里駅で入山祝いの杯を空けて早々に眠る。
7/25天候は持ち直し曇り空。蓬峠へ向かう林道の駐車スペースに車を停めて、橋へ戻り茂倉新道から分かれて茂倉谷への道を辿る。取水口の上より入渓。水量もそこそこ有り、日も差してきて楽しい沢歩きだ。清野・大浦は歩きながら蕗採りなどしている。両岸から被さる木が鬱陶しいが、登れる滝が次々出てきて、シャワークライム・腰くらいまでの渡渉も有る。ロープは1回出しただけ。フリクションはよく効くが、約2名滑り落ちて眼鏡壊したり、青痣作ったりしていた。1,350m付近で沢は開け二俣となり左へ入る。日が差して青空となり暑いくらいだ。源流部は、ホールド・スタンスが豊富にある斜度の緩い滝の連続となる。登るほどに岩がぬめり滑りやすくなる。やがて藪が沢を覆い源頭の雰囲気となるが、笹藪の中にまだ滝場が出てくる。水を汲み、密藪に突っ込む。いつの間にか雲に覆われ大粒の雨がバラバラと落ち、稜線にはガスが掛り始めた。背丈以上の笹藪をこぐうちに、遥か右手に茂倉小屋を見つけ、藪をトラバースして茂倉小屋へたどりつく。小屋は屋根が壊れて雨漏りしていたが、貸し切りで快適な一夜を過ごす。本来の計画は、檜又谷を下降して、中流域で幕営する予定だったが、体調不良になった人がいたことも有り、予想以上に遡行に時間が掛った。結果としては、天候も良くなかったので、小屋泊まりして正解だった。
7/26天候は回復して高曇り。遠くの山がよく見える。気持ち良い風に吹かれながら茂倉新道を下る。稜線上は高山植物の花盛り。矢場ノ頭から先の樹林帯は、木の根が張り出し極端に歩きにくい道を汗をかきながら一気に下山する。岩の湯で汗を流し、中野屋で「へぎそば」を腹いっぱい食べて帰途に就く。
平凡な沢では有るが、水量も有り、直登可能な滝ばかりで、会山行など多人数で行くには良い沢だと思う。詰めの二俣で茂倉小屋方向に舵を切れれば、もう少し楽に抜けられたと思う。避難小屋泊まりも状況によっては快適。
大浦食当、「鰻寿司」ごちそうさまでした!
日程:2009年7月24日(金)夜発?7月25日(土)
山域:小川山
山行形態:訓練山行 岩登り
メンバー及び役割:古屋(CL),寺本(SL),木村,菅原(記録)
新松田駅に集合し、21:50 古屋車で出発。中央高速を須玉ICで下り、R141を清里方面へ。0:25野辺山駅着。雨は止んでいるが、曇り空である。駅の待合室の灯りはすでに消え、人っ子ひとりいない。こぢんまりとした綺麗な駅である。駅前には「標高1345米JR最高駅」の標柱が立つ。今夜はここでステーションビバークである。
小川山は日本のフリークライミング発祥の地と言われ、広大なエリアを持つ。ルート総数約700本、あの湯河原幕岩が約370本だから、その大きさがよくわかる。小川山は私と寺本、木村は初めて、古屋は今回で4回目であるという。
翌日、6:10 野辺山駅を出発。出発時は霧雨であったが、川上村の奥に入ると雨は降っておらず、道路は乾いている。6:40 廻り目平キャンプ場着。ここは白樺の多い明るい森に囲まれた雰囲気の良いキャンプ場である。周りには花崗岩の岩峰群がそそり立ち、空には青空が見える。
朝食後、「左岸スラブ」に移動し、「トムといっしょ」というルートにトップロープをかけ、クライミングを開始する。
「トムといっしょ」 5.10a 8:00 ? 10:20
空には青空が広がり、白い雲が勢いよく流れている。日差しが強く、汗ばむほどである。次は隣に移り、二つのスラブルートにトップロープを垂らす。まずは「ジャーマンスープレックス」である。
「ジャーマンスープレックス」 5.10c 10:20 ? 12:00
スラブはホールドが細かく、難しい。ここで「トムといっしょ」のトップロープを古屋が回収し、日陰に入り、昼食とする。正面に広がる岩場にマルチルートを登っている男女の二人組が見える。木村が「私もやりたいな」と言う。このルートは「春のもどり雪」といい、4ピッチ5.7である。古屋が今後のために取り付き点を見てくる。昼食後はもう一つのスラブに挑戦する。
「ブラック&ホワイト」 5.10a 13:00 ? 14:20
ここのホールドも細かいが、私にとっては「ジャーマンスープレックス」よりはリードができる可能性がある。ここでエリアを変えて「父岩」へ移動する。林道を戻り、ケルンがある所を右に入って沢を二つ渡り、急坂を上っていく。「父岩」の「小川山ストーリー物語」というルートである。
「小川山物語」 5.9 14:50 ? 17:00
ここは垂壁ではないがフェイスの長いルートである。私がリードに挑戦するが、プロテクションが遠く、ランアウトするかと思うと急にモチベーションが下がり、情けないことにプロテクションを二つとって交代する。次の寺本もプロテクションを二つとって古屋に交代。古屋はテンションをかけながらも粘りに粘って、残りのプロテクションを四つとって終了点を掴み、トップロープをセットする。トップロープで木村、次に再度私がトライする。私は、トップロープとはいえ、初めての小川山クライミングの最後を完登で飾ることができ、これも古屋のお陰である。次回はモチベーションを上げて、リードで完登しようと思う。
私にとっては伊豆の城山で怪我して以来、久しぶりの外岩であり、緊張もしたが、楽しくもあった。自然の岩の感触、人口壁にはない開放感と楽しさを十分味わうことができた。トップロープを全部かけてもらうなど、ガイドのように動いてくれた古屋に感謝したい。
帰り支度をして、17:45 廻り目平キャンプ場を発つ。途中、河口湖町の店で、冷奴と煮山椒をつまみに生ビールで祝杯を挙げ、美味しい穴子天丼を食い、「秋口にでもまた来ましょう。今度はキャンプ場にテント泊で」と話がまとまった。
「トムといっしょ」を登る寺本
「小川山物語」をリードする寺本
山域:小川山
山行形態:訓練山行 岩登り
メンバー及び役割:古屋(CL),寺本(SL),木村,菅原(記録)
新松田駅に集合し、21:50 古屋車で出発。中央高速を須玉ICで下り、R141を清里方面へ。0:25野辺山駅着。雨は止んでいるが、曇り空である。駅の待合室の灯りはすでに消え、人っ子ひとりいない。こぢんまりとした綺麗な駅である。駅前には「標高1345米JR最高駅」の標柱が立つ。今夜はここでステーションビバークである。
小川山は日本のフリークライミング発祥の地と言われ、広大なエリアを持つ。ルート総数約700本、あの湯河原幕岩が約370本だから、その大きさがよくわかる。小川山は私と寺本、木村は初めて、古屋は今回で4回目であるという。
翌日、6:10 野辺山駅を出発。出発時は霧雨であったが、川上村の奥に入ると雨は降っておらず、道路は乾いている。6:40 廻り目平キャンプ場着。ここは白樺の多い明るい森に囲まれた雰囲気の良いキャンプ場である。周りには花崗岩の岩峰群がそそり立ち、空には青空が見える。
朝食後、「左岸スラブ」に移動し、「トムといっしょ」というルートにトップロープをかけ、クライミングを開始する。
「トムといっしょ」 5.10a 8:00 ? 10:20
空には青空が広がり、白い雲が勢いよく流れている。日差しが強く、汗ばむほどである。次は隣に移り、二つのスラブルートにトップロープを垂らす。まずは「ジャーマンスープレックス」である。
「ジャーマンスープレックス」 5.10c 10:20 ? 12:00
スラブはホールドが細かく、難しい。ここで「トムといっしょ」のトップロープを古屋が回収し、日陰に入り、昼食とする。正面に広がる岩場にマルチルートを登っている男女の二人組が見える。木村が「私もやりたいな」と言う。このルートは「春のもどり雪」といい、4ピッチ5.7である。古屋が今後のために取り付き点を見てくる。昼食後はもう一つのスラブに挑戦する。
「ブラック&ホワイト」 5.10a 13:00 ? 14:20
ここのホールドも細かいが、私にとっては「ジャーマンスープレックス」よりはリードができる可能性がある。ここでエリアを変えて「父岩」へ移動する。林道を戻り、ケルンがある所を右に入って沢を二つ渡り、急坂を上っていく。「父岩」の「小川山ストーリー物語」というルートである。
「小川山物語」 5.9 14:50 ? 17:00
ここは垂壁ではないがフェイスの長いルートである。私がリードに挑戦するが、プロテクションが遠く、ランアウトするかと思うと急にモチベーションが下がり、情けないことにプロテクションを二つとって交代する。次の寺本もプロテクションを二つとって古屋に交代。古屋はテンションをかけながらも粘りに粘って、残りのプロテクションを四つとって終了点を掴み、トップロープをセットする。トップロープで木村、次に再度私がトライする。私は、トップロープとはいえ、初めての小川山クライミングの最後を完登で飾ることができ、これも古屋のお陰である。次回はモチベーションを上げて、リードで完登しようと思う。
私にとっては伊豆の城山で怪我して以来、久しぶりの外岩であり、緊張もしたが、楽しくもあった。自然の岩の感触、人口壁にはない開放感と楽しさを十分味わうことができた。トップロープを全部かけてもらうなど、ガイドのように動いてくれた古屋に感謝したい。
帰り支度をして、17:45 廻り目平キャンプ場を発つ。途中、河口湖町の店で、冷奴と煮山椒をつまみに生ビールで祝杯を挙げ、美味しい穴子天丼を食い、「秋口にでもまた来ましょう。今度はキャンプ場にテント泊で」と話がまとまった。
「トムといっしょ」を登る寺本
「小川山物語」をリードする寺本
メンバー及び役割:須藤単独
行程:6:30 土合駐車場発?11:30 白毛門?13:30 駐車場
言わずとしれた谷川では初心者向けのメジャーな沢で特筆すべきことは特に無いが、自身単独で入渓し、出会ったパーティーは2組で何れも単独だったのが、興味深かった。
行程:6:30 土合駐車場発?11:30 白毛門?13:30 駐車場
言わずとしれた谷川では初心者向けのメジャーな沢で特筆すべきことは特に無いが、自身単独で入渓し、出会ったパーティーは2組で何れも単独だったのが、興味深かった。
2009年7月16日(木)?20日(月) 北方稜線(悪天撤退)
日程:2009年7月16日(木)?20日(月)
山域:北アルプス・北方稜線縦走
山行形態:自主山行・縦走
メンバー及び役割:古屋 CL/記録 木村 SL/食当
関東地方は数日前に梅雨明けしたが北陸地方はいまだ梅雨前線がウロウロしている状態。
予報は最悪だが夜行バスも予約済みなのでいざ富山へ向かう。しかし天候にはやはり恵まれず北方稜線は断念。なんとか剣の本峰だけは踏んできました。
16日 23:20発夜行バスにて新宿から富山へ
17日 5:45 富山着 雨 電鉄に乗り上市へ車窓からの山並みはガスの中。上市から予約していたタクシーで馬場島へ、8時前から歩き始める。
馬場島は予想していたより明るく開けた場所でキャンプ場もありなかなかよい雰囲気。舗装路を五分ほど歩くと、赤谷山との分岐で早月尾根の取り付きには慰霊碑やら石碑が並ぶ。樹林の急登を時折雨に降られながら約四時間半で早月小屋へ到着。このころには一旦雨が上がり、陽もさしていた。テントの受付を済ませ、水を購入するが2ℓで800円!(高い) 水を担いでこなかったので仕方なく2本買う。(その後小屋脇のポリバケツに雨水が溜まっていたのでその水を頂く) 夕方小屋でテレビの天気予報を見せてもらうが明日、明後日とも降水確率は80%以上。
18日 夜半から雨は降り続き一日中降り続く。停滞。テントの中でゴロゴロ。退屈だが贅沢な時間。夕方僅かな時間だが雨があがり小窓尾根が姿をみせる。昨日に続き、天気予報を観に行くが明日はさらに最悪の予報。北方稜線の縦走は諦める。
19日 3:00起床。風雨の中、「山頂までは行こう」と4:00出発。樹林を抜けると強風に何度も体を煽られる。幸いにして雨はそれほど強い降りではなかった。6:10山頂着。視界は10m位。もちろん北方稜線などまったく見えない状態。山頂に5分ほどいて、すぐに下山。濡れた岩場は下降のが危険なので慎重に下る。8:00過ぎに早月のテン場着。9:00下山開始。
昨日まではあまり登山客はあがってこなかったが、明日の予報が良いためか、やたらと今日はすれ違う。12:15馬場島着。馬場島荘で風呂に入りタクシーを呼ぶ。帰りの夜行バスまで時間がたっぷりあったので食堂と居酒屋で富山の海の幸と地酒を楽しんだ。
20日 5:45新宿着 解散 今回も高い授業料を払いました。
日程:2009年7月16日(木)?20日(月)
山域:北アルプス・北方稜線縦走
山行形態:自主山行・縦走
メンバー及び役割:古屋 CL/記録 木村 SL/食当
関東地方は数日前に梅雨明けしたが北陸地方はいまだ梅雨前線がウロウロしている状態。
予報は最悪だが夜行バスも予約済みなのでいざ富山へ向かう。しかし天候にはやはり恵まれず北方稜線は断念。なんとか剣の本峰だけは踏んできました。
16日 23:20発夜行バスにて新宿から富山へ
17日 5:45 富山着 雨 電鉄に乗り上市へ車窓からの山並みはガスの中。上市から予約していたタクシーで馬場島へ、8時前から歩き始める。
馬場島は予想していたより明るく開けた場所でキャンプ場もありなかなかよい雰囲気。舗装路を五分ほど歩くと、赤谷山との分岐で早月尾根の取り付きには慰霊碑やら石碑が並ぶ。樹林の急登を時折雨に降られながら約四時間半で早月小屋へ到着。このころには一旦雨が上がり、陽もさしていた。テントの受付を済ませ、水を購入するが2ℓで800円!(高い) 水を担いでこなかったので仕方なく2本買う。(その後小屋脇のポリバケツに雨水が溜まっていたのでその水を頂く) 夕方小屋でテレビの天気予報を見せてもらうが明日、明後日とも降水確率は80%以上。
18日 夜半から雨は降り続き一日中降り続く。停滞。テントの中でゴロゴロ。退屈だが贅沢な時間。夕方僅かな時間だが雨があがり小窓尾根が姿をみせる。昨日に続き、天気予報を観に行くが明日はさらに最悪の予報。北方稜線の縦走は諦める。
19日 3:00起床。風雨の中、「山頂までは行こう」と4:00出発。樹林を抜けると強風に何度も体を煽られる。幸いにして雨はそれほど強い降りではなかった。6:10山頂着。視界は10m位。もちろん北方稜線などまったく見えない状態。山頂に5分ほどいて、すぐに下山。濡れた岩場は下降のが危険なので慎重に下る。8:00過ぎに早月のテン場着。9:00下山開始。
昨日まではあまり登山客はあがってこなかったが、明日の予報が良いためか、やたらと今日はすれ違う。12:15馬場島着。馬場島荘で風呂に入りタクシーを呼ぶ。帰りの夜行バスまで時間がたっぷりあったので食堂と居酒屋で富山の海の幸と地酒を楽しんだ。
20日 5:45新宿着 解散 今回も高い授業料を払いました。