- 山行記録
メンバー及び役割:須藤(記録)、山本
行程:29日7:00 戦場ヶ原赤沼茶屋駐車場?戦場ヶ原?小田代ヶ原?外山沢?緑沢出合
?緑沢?前白根登山道?天狗平?14時頃湯元バス停
山本さん、須藤共、これまで体調不良でリハビリを兼ねて軽めの沢という事で、須藤がかねてから気にしていた奥日光の緑沢へ行く事にした。沢自体は難しい登攀は無く、全体的に開けた沢で気持ちの良い沢だった。特徴としては、3つ程の20m程度の滝が全て黒く、木々の緑と好対照であった。ひっそりとした小さな沢であり、奥日光のこのように奥深いところまで来るパーティーも少ないと思われ、それ程入渓の跡がみられず、つめ上げの藪漕ぎもなくゆっくりとした遡行を堪能出来た。
以上
行程:29日7:00 戦場ヶ原赤沼茶屋駐車場?戦場ヶ原?小田代ヶ原?外山沢?緑沢出合
?緑沢?前白根登山道?天狗平?14時頃湯元バス停
山本さん、須藤共、これまで体調不良でリハビリを兼ねて軽めの沢という事で、須藤がかねてから気にしていた奥日光の緑沢へ行く事にした。沢自体は難しい登攀は無く、全体的に開けた沢で気持ちの良い沢だった。特徴としては、3つ程の20m程度の滝が全て黒く、木々の緑と好対照であった。ひっそりとした小さな沢であり、奥日光のこのように奥深いところまで来るパーティーも少ないと思われ、それ程入渓の跡がみられず、つめ上げの藪漕ぎもなくゆっくりとした遡行を堪能出来た。
以上
日程:2009年8月28日夜発 ? 8月30日
山域:南アルプス尾白川黄蓮谷右俣
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:古屋(CL) 木村(SL・食当) 大浦(記録)
記録:
8月28日 古屋車で東名、中央高速を移動 23:30竹宇駒ヶ岳神社駐車場着
8月29日 駐車場発 尾白川林道を経て入渓 五丈沢出会左俣台地でビバーク
8月30日 黄蓮谷右俣を詰めて駒ヶ岳、鋸岳の縦走路に抜け、黒戸尾根を下山、駐車場に戻る
8月28日 20:30 古屋車、大浦を東名大和バス停で拾う(一般車駐停車禁止につきマネしないように)。
21:00 木村をR20世田谷区烏山で拾い、中央道を韮崎まで走り、竹宇駒ヶ岳神社駐車場に23:30着。
テントを張り、入山祝いを軽く行う。明日の天気が心配だが、駒ヶ岳神社が何とかしてくれるだろう。
8月29日 5:00起床、6:00駐車場に車を置いて出発。尾白川林堂を歩き通して9:00入渓点着。他に1パーティが黄蓮谷に入渓する様子で、挨拶をする。入渓後、すぐに深い淵、大きな滑沢が現れて、スケールの大きさを実感する。心配していた天気も上々で、エメラルドグリーンの水と白い花崗岩の谷を眺めては、「いいねぇ」を連発する。
10:00倉掛沢出会、10:30噴水滝着。谷はスケールが大きく、美しいが残念なことに大きな滝は水に磨かれたようなツルツルの花崗岩、しかも逆層で登れそうもない。攀じる沢ではなく、眺めて感嘆すべき谷のようだ。
11:30尾白川本谷出会着。尾白川本谷も遡行対象になりそうな谷である。
12:40 千丈滝を右岸から捲いて滝上着、大休止とする。右岸から五丈沢が合流する地点の高台にビバーク好適地があるらしい。この先は傾斜が強くなり、岩ばかりの谷なので、他によいビバークポイントを見つけられそうにない。明日に備えて英気を養うという口実を作り、ビバークを決め込む。天気予報を信じて夜半に雨を予想しながら、タープを張り、夕食の準備などをしながら、入渓祝いに昼酒を飲む。薪になりそうな倒木、流木が豊富にあるので、焼畑農業まがいの大きな焚火をする。南アルプスの天然水割ブランデーが旨い。木村食当の「沖縄シリーズ」が旨い。夏の沢は実に楽しい、と思いつつシュラフに潜りこんでウトウトすると雨滴がタープを打ち始める。天気予報では今夜は雨、明日は晴れ。好天を期待しながら眠るが、夜半に雨脚が強まりながら、朝まで雨が続く。
8月30日 5時起床、雨は上がりつつある。行動が14時間を超える予定なので、早めに朝食をとり、行動開始。6:30坊主滝、ここも登れそうにないので捲く。
7:00黄蓮谷左俣が合流する。7:30、15m滝に至る。ここで初めてロープを出して左岸を登る。雲の中にいるために見通しがきかないが、右岸を登ればロープは不要だろう。
8:20核心部の奥千丈滝200 m 逆くの字滝に差し掛かる。奥千丈滝のここまでは滝をフリーで乗り越してきたが、ここは左岸から捲く。9:00奥千畳の滝を抜ける。
小滝が連続しているが、直登可能で乗り越して行く。10:15、烏帽子沢(多分)出会着。視界がきかないので、地図とコンパス、頼りない気圧計頼みの高度計で現在地を推定するが、インゼルなのか、烏帽子沢出会なのか判然としない。右に行けば間違いはないと判断して、右手の中間尾根を乗り越すと、途中に新しい焚き火跡がある。ここまで来ればビバーク可能であるようだが、少人数パーティしか泊まれないと思われるほど狭い。
地形図を見れば、標高線が込み合う地点であるが、まさしくその通りで、一歩登るのにも重力を感じるほど苦しい登りが続く。奥の二股、奥の滝3段60mも判然としないガスの中、左岸の高巻きを続ける。13:00、突然甲斐駒頂上直下、鋸岳への縦走路に出る。ここで沢支度を解いて、普通の登山者の姿に戻る。
13:30、甲斐駒ヶ岳頂上。写真を撮り、一気に下り始める。18:00、竹宇駒ヶ岳に到着。境内に湧き出している手水を飲む。清めるための水だが、かまわずに飲む。これが旨い。
18:30、着替えなどを済ませて駐車場を出発、途中「むかわの湯」で入浴。中央高速は夏休み最後の日曜のためか混んでいたが、早めに下道に降り、新松田で解散する。
山域:南アルプス尾白川黄蓮谷右俣
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:古屋(CL) 木村(SL・食当) 大浦(記録)
記録:
8月28日 古屋車で東名、中央高速を移動 23:30竹宇駒ヶ岳神社駐車場着
8月29日 駐車場発 尾白川林道を経て入渓 五丈沢出会左俣台地でビバーク
8月30日 黄蓮谷右俣を詰めて駒ヶ岳、鋸岳の縦走路に抜け、黒戸尾根を下山、駐車場に戻る
8月28日 20:30 古屋車、大浦を東名大和バス停で拾う(一般車駐停車禁止につきマネしないように)。
21:00 木村をR20世田谷区烏山で拾い、中央道を韮崎まで走り、竹宇駒ヶ岳神社駐車場に23:30着。
テントを張り、入山祝いを軽く行う。明日の天気が心配だが、駒ヶ岳神社が何とかしてくれるだろう。
8月29日 5:00起床、6:00駐車場に車を置いて出発。尾白川林堂を歩き通して9:00入渓点着。他に1パーティが黄蓮谷に入渓する様子で、挨拶をする。入渓後、すぐに深い淵、大きな滑沢が現れて、スケールの大きさを実感する。心配していた天気も上々で、エメラルドグリーンの水と白い花崗岩の谷を眺めては、「いいねぇ」を連発する。
10:00倉掛沢出会、10:30噴水滝着。谷はスケールが大きく、美しいが残念なことに大きな滝は水に磨かれたようなツルツルの花崗岩、しかも逆層で登れそうもない。攀じる沢ではなく、眺めて感嘆すべき谷のようだ。
11:30尾白川本谷出会着。尾白川本谷も遡行対象になりそうな谷である。
12:40 千丈滝を右岸から捲いて滝上着、大休止とする。右岸から五丈沢が合流する地点の高台にビバーク好適地があるらしい。この先は傾斜が強くなり、岩ばかりの谷なので、他によいビバークポイントを見つけられそうにない。明日に備えて英気を養うという口実を作り、ビバークを決め込む。天気予報を信じて夜半に雨を予想しながら、タープを張り、夕食の準備などをしながら、入渓祝いに昼酒を飲む。薪になりそうな倒木、流木が豊富にあるので、焼畑農業まがいの大きな焚火をする。南アルプスの天然水割ブランデーが旨い。木村食当の「沖縄シリーズ」が旨い。夏の沢は実に楽しい、と思いつつシュラフに潜りこんでウトウトすると雨滴がタープを打ち始める。天気予報では今夜は雨、明日は晴れ。好天を期待しながら眠るが、夜半に雨脚が強まりながら、朝まで雨が続く。
8月30日 5時起床、雨は上がりつつある。行動が14時間を超える予定なので、早めに朝食をとり、行動開始。6:30坊主滝、ここも登れそうにないので捲く。
7:00黄蓮谷左俣が合流する。7:30、15m滝に至る。ここで初めてロープを出して左岸を登る。雲の中にいるために見通しがきかないが、右岸を登ればロープは不要だろう。
8:20核心部の奥千丈滝200 m 逆くの字滝に差し掛かる。奥千丈滝のここまでは滝をフリーで乗り越してきたが、ここは左岸から捲く。9:00奥千畳の滝を抜ける。
小滝が連続しているが、直登可能で乗り越して行く。10:15、烏帽子沢(多分)出会着。視界がきかないので、地図とコンパス、頼りない気圧計頼みの高度計で現在地を推定するが、インゼルなのか、烏帽子沢出会なのか判然としない。右に行けば間違いはないと判断して、右手の中間尾根を乗り越すと、途中に新しい焚き火跡がある。ここまで来ればビバーク可能であるようだが、少人数パーティしか泊まれないと思われるほど狭い。
地形図を見れば、標高線が込み合う地点であるが、まさしくその通りで、一歩登るのにも重力を感じるほど苦しい登りが続く。奥の二股、奥の滝3段60mも判然としないガスの中、左岸の高巻きを続ける。13:00、突然甲斐駒頂上直下、鋸岳への縦走路に出る。ここで沢支度を解いて、普通の登山者の姿に戻る。
13:30、甲斐駒ヶ岳頂上。写真を撮り、一気に下り始める。18:00、竹宇駒ヶ岳に到着。境内に湧き出している手水を飲む。清めるための水だが、かまわずに飲む。これが旨い。
18:30、着替えなどを済ませて駐車場を出発、途中「むかわの湯」で入浴。中央高速は夏休み最後の日曜のためか混んでいたが、早めに下道に降り、新松田で解散する。
日程:2009年8月23日(日)
山域:剱岳 北方稜線
山行形態:縦走
メンバー及び役割:木村、朴
念願の北方稜線に行ってくることができました。
今回は池の平小屋から剱岳へ向うコースで行きました。
夜明けと共に小窓雪渓を登る。
踏み跡を探しながら稜線へと詰める。
ケルンやテープがあるので、晴れていれば道に迷う事はそんなにない。
幅5m程の傾斜のキツイ雪渓を渡る。朴さんの一歩にヒヤリ!心配な人はアイゼンをつけたほうが無難。
小窓の王の基部を巻く。
池の谷ガリーの登行。総計270歳のおじいさん4人組とすれ違う。
外傾した岩場の一歩。シュリンゲがついているのでそんなに怖くない。
せっかくロープを持ってきたので、長次郎の頭から懸垂する。
山頂までもう一息。
またしても剱に来てしまった。のんびり歩いて7時間30分くらいで着きました。
山域:剱岳 北方稜線
山行形態:縦走
メンバー及び役割:木村、朴
念願の北方稜線に行ってくることができました。
今回は池の平小屋から剱岳へ向うコースで行きました。
夜明けと共に小窓雪渓を登る。
踏み跡を探しながら稜線へと詰める。
ケルンやテープがあるので、晴れていれば道に迷う事はそんなにない。
幅5m程の傾斜のキツイ雪渓を渡る。朴さんの一歩にヒヤリ!心配な人はアイゼンをつけたほうが無難。
小窓の王の基部を巻く。
池の谷ガリーの登行。総計270歳のおじいさん4人組とすれ違う。
外傾した岩場の一歩。シュリンゲがついているのでそんなに怖くない。
せっかくロープを持ってきたので、長次郎の頭から懸垂する。
山頂までもう一息。
またしても剱に来てしまった。のんびり歩いて7時間30分くらいで着きました。
日程:2009年08月19日(水・夜発)20日(木)
山域:谷川連峰・仙ノ倉・西ゼン
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:中山(CL)、白川(SL)、片倉(記録)
記録:天気 晴れ時々曇り
19日(水)21:30 越後湯沢駅集合23:12 駅タクシー乗り場前で飲んで就寝
20日(木)5:00 起床 5:40タクシーで車止め着 6:40 支度後吊り橋発 7:50 仙ノ倉西ゼン出合着 8:50 ゴーロからスラブに出る。 11:00 第2スラブ着 12:00 スラブ終了地点着 休憩 12:45 源頭にて水補給 13:50 尾根に出る 14:10 平標山頂 15:30 登山口着 予定のバスに乗り帰路につく
感想
スラブがナカナカであった。厳しいような、登りやすそうな。
山域:谷川連峰・仙ノ倉・西ゼン
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:中山(CL)、白川(SL)、片倉(記録)
記録:天気 晴れ時々曇り
19日(水)21:30 越後湯沢駅集合23:12 駅タクシー乗り場前で飲んで就寝
20日(木)5:00 起床 5:40タクシーで車止め着 6:40 支度後吊り橋発 7:50 仙ノ倉西ゼン出合着 8:50 ゴーロからスラブに出る。 11:00 第2スラブ着 12:00 スラブ終了地点着 休憩 12:45 源頭にて水補給 13:50 尾根に出る 14:10 平標山頂 15:30 登山口着 予定のバスに乗り帰路につく
感想
スラブがナカナカであった。厳しいような、登りやすそうな。
剣岳 チンネ左稜線 八つ峰?峰Cフェース剣稜会ルート?八つ峰上半部縦走
日程:2009年8月17日(月)夜発 ?21日(金)
山域:北アルプス
山行形態:自主山行・岩登り
メンバー及び役割:古屋 木村(後半のみ)Hさん
盆明けの剣岳周辺はウソのように人が少なく天候にも恵まれ最高の三日間を過ごす事が出来た。乾いた岩の感触を存分に楽しめた
17日 20:30 新松田駅でHさんと合流し車にて扇沢へ25時前に到着するが駐車場の車は少ない。二人なので車中で就寝
18日 始発7:30発のトローリーバスで室堂へ向かう。途中のロープウェーで出発まで意味も無く30分以上も待たされる。 室堂に到着したのは9:00過ぎ。9:30剣沢を目指し出発。重荷が堪えるが時折吹く風はすでに秋の気配で心地良い。剣沢のキャンプ地は驚くほどテントが少ない。やはり盆明けは狙い目なのだろうか。重荷だが剣沢小屋で缶ビールを2本仕入れ今日の目的地熊の岩へと向かう。剣沢を下り長次郎谷を登り返す。途中、雪渓が切れていたので源次郎尾根側のガレ場から巻き再び雪渓を登る。
熊の岩へ到着したのは15:30。やはり25キロ近い荷物は辛い。
熊の岩は本来幕営禁止らしいが、しっかり整地されており焚き火跡まである立派なテン場。水場もあり、なにより見事なロケーション。正面に長次郎の頭、両側には源次郎尾根と八つ峰のフェース群。本日はここに我々の一張りのみ。ブヨがまとわりつくのが少しうっとうしく感じたが、外で早めの食事を済ませ、明日に備え19:30に就寝。
19日(チンネ左稜線) 3:00起床 4:30出発 長次郎谷右俣を池の谷に向け雪渓をつめる。上部はかなりの傾斜でスリップに注意しながら登る。池の谷ガリーを三の窓に向け下るがこちらはガラガラで今にも岩雪崩が起こりそうなほど。6:30三の窓到着。三の窓にもテントが3,4は張れそうなスペースがあるがゴミが目立つ。ここからチンネの左稜線に向かい三の窓雪渓を15分ほどトラバース。7:00ようやく取り付きに到着。クライミングシューズに履き替え、準備をして7:30スタート
1P(古屋) 傾斜のある凹角だがホールドは豊富。適当なビレイ点があり20メートル
でピッチを切る。
2P (Hさん)わりと細かいフェース。安定したクライミングで約40メートルロープを伸ばす。
3P (古屋) 上部ピナクル裏側を目指しバンドをトラバース後、ルンゼ状を登る。ロープが屈曲しダブルロープが重い。
4P (Hさん)傾斜のある細かめなフェース。20メートル
岩場は他に誰もいないため稜上のテラスで小休止。八つ峰を四人パーティーが
縦走しているのが見える。混雑時はこんなにゆったりは、まず登れないだろう。
5P(古屋) ロープも必要のないような簡単な草付のリッジだが一応スタカットでロープを伸ばす。ほぼ50メートルいっぱい。
6P(Hさん)ガイド本ではコンテで登るパーティーもいるなどと書いてあるが
とんでもない。いやらしい草付まじりのフェース。傾斜はきつくな
いが支点が乏しくしく他のピッチに比べ岩ももろい。約40メートル
7P(古屋) 引き続き脆い岩場。ピナクル群手前まで。約20メートル
8P(Hさん)ナイフリッジ状のピナクル群。両側が切れ落ち高度感が素晴らしい。T5まで30メートル
9P(古屋) チンネの核心ピッチ。鼻と呼ばれるハング部分が核心。バンドを一段上がり傾斜の強めのリッジからフェース、重くはないはずのザックが邪魔に感じる。ハングをフリーで越えたくて奇数ピッチをやらしてもらったのだが結果的にはA0でなんとか越える。上部も高度感のあるリッジが続き約40メートル伸ばし狭いテラスでビレイ
10P(Hさん)そのままフェース状から小ピークを越え傾斜も落ちる。40メートル
11P、12P ここからチンネの頭までナイフエッジやピナクルが次々と現われ、難しくはないが緊張感のあるクライミングが最後まで続く。
12:30ようやくチンネの頭到着。緊張感から開放され充実感と達成感が心地良い。
30分近く休憩しながら周囲の山並みを満喫し13:00池の谷ガリーに向けクライムダ
ウン開始。懸垂支点もあったがロープは出さず慎重に下る。ガリーを10分ほど登り
返し池の谷に到着。ここで合流予定の木村さんと無線で連絡。順調に長次郎谷を登
っているとのことでこちらも下降開始。登りよりさらに傾斜の強く感じる雪渓を慎
重に下り、ガレ場に足を取られながら14:00熊の岩に到着した。待つ事30分。木村
さんも到着する。すぐに水場でビールを冷やし木村さんのテント設営後直ちに乾杯。
今日のクライミングや明日のルートの登攀方法、予定などを話しながら充実した時
間が過ぎてゆく。本日も夕飯を早めに済ませ、20時頃には就寝。
20日(八つ峰?峰Cフェース剣稜会ルート?八つ峰上半部縦走?熊の岩?剣沢)
4:00起床 5:15出発 本日のルートは六峰フェース群の人気ルートであるが今日も
貸切状態。熊の岩から雪渓をほんの数十メートルトラバースしガレ場を一登りで取り付きに到着。時間にすると10分位。今日は3人なのでダブルロープでトップが二人を同時に引き揚げるシステムで登攀することにする。6:00スタート
1P(木村)傾斜の緩いスラブ状のフェースから凹角を登りテラスでビレイ。途中ハンマーで支点を確認するが簡単にポロリと折れる。40メートル。フォローの二人は少し間隔を明け時間差で登る。
2P(Hさん) 草つき交じりのフェースを左上していく。支点少なめで途中でカムも使う。ここのビレイポイントで初めてペツルのハンガーを見る。40メートル
3P(古屋) 快適なフェース。ビレイポイントからフェースを左上してリッジ右側を登る。ハイマツ下のビレイポイントまで約35メートル。
4P(木村) 剣稜会ルートのハイライトで高度感のあるナイフリッジのトラバース。
5P(Hさん) 最終ピッチ。ホールドスタンス豊富でCフェースの頭まで約30メートル。
9:00 Cフェースの頭着。約3時間のスムースなクライミングを楽しむ事が出
来た。靴を登山靴に履き替えここから八つ峰上半部の縦走開始。?峰の頭
から三の窓側へ短く懸垂しクレオパトラニードルへと続く巻き道を進み、
途中?峰へ登り返すのだがここを見過ごしてしまい、途中まで引き返ししここだろうと思い登り返したところは?峰の登りであったというちょっとしたハプニングもあったが概ね順調に八つ峰の頭まで辿り着く事ができた。
岩場は概ね??一部?級位で岩登りの経験があればロープはいらない。
?峰から一旦コルへも若干の懸垂をするがここはロープが岩の隙間に挟まる恐れがあり注意が必要だった。この付近は冬用のものも含め非常に残置が多かった。
ここの縦走は是非残雪期にも歩いてみたいものだ。八つ峰の頭でMSCタオルを広げ最近お決まりの記念撮影を済ませ下降開始。池の谷ガリーへ向け2ピッチの懸垂下降。池の谷でアイゼンを着け再び急な雪渓を下降。熊の岩へは13:30に到着。時間も早いので明日の行動も考え剣沢まで戻る事に決定。
14:00熊の岩発。剣沢雪渓の辛い登り返しに耐え16:30過ぎにようやくテン場に着。もちろん小屋で宴会用ビールをしっかりと2本仕入れた。初日より格段にテントの数は増えており学生パーティーも多い。テントを整理していると30年前にチンネを登ったというオールドクライマーに話しかけられしばらく談笑。声をかけられたこちらもなんだか嬉しくなる。宴会は風も冷たく気温も低いがやはり外での開始。ビールとつまみの食べすぎに最後のカレーは強引に腹にかきこんだが心もお腹も満足感で一杯だった。
21日 昨日までの好天が嘘のようにガスがかかり時折雨も強く降る。ゆっくり起床したが
それでも6:30。のんびり下山の支度を開始する。木村さんはここで本日から入山する朴さんと合流し北方稜線の縦走予定。
8:30剣沢出発 剣御前を出ると雨足が一旦強くなりこの頃、雷鳥沢を登ってくる朴さんと会う。10:30過ぎに室堂着。ガスで視界の悪い中でも室堂は多くの観光客でにぎわっていた。帰りのアルペンルートはそれほど混雑もなかったが黒部駅でやはり50分ほど待ちがあり扇沢に到着したのは13時20分。大町手前で風呂を
浴び帰路についた。
追記 剣沢のテン場でテント撤収中に強風にあおられ本体が飛ばされるというハプニングがあった。一瞬テントから手を離した瞬間であっという間に風船のように舞い上がる。ダッシュで追いかけるがすぐに見失う。幸い10分ほど下った剣沢の雪渓付近で発見する事が出来たがいかにも素人っぽい失態に反省。今回の山行はすべて順調でありトラブルは皆無であったため見つかってホントに良かった。
日程:2009年8月17日(月)夜発 ?21日(金)
山域:北アルプス
山行形態:自主山行・岩登り
メンバー及び役割:古屋 木村(後半のみ)Hさん
盆明けの剣岳周辺はウソのように人が少なく天候にも恵まれ最高の三日間を過ごす事が出来た。乾いた岩の感触を存分に楽しめた
17日 20:30 新松田駅でHさんと合流し車にて扇沢へ25時前に到着するが駐車場の車は少ない。二人なので車中で就寝
18日 始発7:30発のトローリーバスで室堂へ向かう。途中のロープウェーで出発まで意味も無く30分以上も待たされる。 室堂に到着したのは9:00過ぎ。9:30剣沢を目指し出発。重荷が堪えるが時折吹く風はすでに秋の気配で心地良い。剣沢のキャンプ地は驚くほどテントが少ない。やはり盆明けは狙い目なのだろうか。重荷だが剣沢小屋で缶ビールを2本仕入れ今日の目的地熊の岩へと向かう。剣沢を下り長次郎谷を登り返す。途中、雪渓が切れていたので源次郎尾根側のガレ場から巻き再び雪渓を登る。
熊の岩へ到着したのは15:30。やはり25キロ近い荷物は辛い。
熊の岩は本来幕営禁止らしいが、しっかり整地されており焚き火跡まである立派なテン場。水場もあり、なにより見事なロケーション。正面に長次郎の頭、両側には源次郎尾根と八つ峰のフェース群。本日はここに我々の一張りのみ。ブヨがまとわりつくのが少しうっとうしく感じたが、外で早めの食事を済ませ、明日に備え19:30に就寝。
19日(チンネ左稜線) 3:00起床 4:30出発 長次郎谷右俣を池の谷に向け雪渓をつめる。上部はかなりの傾斜でスリップに注意しながら登る。池の谷ガリーを三の窓に向け下るがこちらはガラガラで今にも岩雪崩が起こりそうなほど。6:30三の窓到着。三の窓にもテントが3,4は張れそうなスペースがあるがゴミが目立つ。ここからチンネの左稜線に向かい三の窓雪渓を15分ほどトラバース。7:00ようやく取り付きに到着。クライミングシューズに履き替え、準備をして7:30スタート
1P(古屋) 傾斜のある凹角だがホールドは豊富。適当なビレイ点があり20メートル
でピッチを切る。
2P (Hさん)わりと細かいフェース。安定したクライミングで約40メートルロープを伸ばす。
3P (古屋) 上部ピナクル裏側を目指しバンドをトラバース後、ルンゼ状を登る。ロープが屈曲しダブルロープが重い。
4P (Hさん)傾斜のある細かめなフェース。20メートル
岩場は他に誰もいないため稜上のテラスで小休止。八つ峰を四人パーティーが
縦走しているのが見える。混雑時はこんなにゆったりは、まず登れないだろう。
5P(古屋) ロープも必要のないような簡単な草付のリッジだが一応スタカットでロープを伸ばす。ほぼ50メートルいっぱい。
6P(Hさん)ガイド本ではコンテで登るパーティーもいるなどと書いてあるが
とんでもない。いやらしい草付まじりのフェース。傾斜はきつくな
いが支点が乏しくしく他のピッチに比べ岩ももろい。約40メートル
7P(古屋) 引き続き脆い岩場。ピナクル群手前まで。約20メートル
8P(Hさん)ナイフリッジ状のピナクル群。両側が切れ落ち高度感が素晴らしい。T5まで30メートル
9P(古屋) チンネの核心ピッチ。鼻と呼ばれるハング部分が核心。バンドを一段上がり傾斜の強めのリッジからフェース、重くはないはずのザックが邪魔に感じる。ハングをフリーで越えたくて奇数ピッチをやらしてもらったのだが結果的にはA0でなんとか越える。上部も高度感のあるリッジが続き約40メートル伸ばし狭いテラスでビレイ
10P(Hさん)そのままフェース状から小ピークを越え傾斜も落ちる。40メートル
11P、12P ここからチンネの頭までナイフエッジやピナクルが次々と現われ、難しくはないが緊張感のあるクライミングが最後まで続く。
12:30ようやくチンネの頭到着。緊張感から開放され充実感と達成感が心地良い。
30分近く休憩しながら周囲の山並みを満喫し13:00池の谷ガリーに向けクライムダ
ウン開始。懸垂支点もあったがロープは出さず慎重に下る。ガリーを10分ほど登り
返し池の谷に到着。ここで合流予定の木村さんと無線で連絡。順調に長次郎谷を登
っているとのことでこちらも下降開始。登りよりさらに傾斜の強く感じる雪渓を慎
重に下り、ガレ場に足を取られながら14:00熊の岩に到着した。待つ事30分。木村
さんも到着する。すぐに水場でビールを冷やし木村さんのテント設営後直ちに乾杯。
今日のクライミングや明日のルートの登攀方法、予定などを話しながら充実した時
間が過ぎてゆく。本日も夕飯を早めに済ませ、20時頃には就寝。
20日(八つ峰?峰Cフェース剣稜会ルート?八つ峰上半部縦走?熊の岩?剣沢)
4:00起床 5:15出発 本日のルートは六峰フェース群の人気ルートであるが今日も
貸切状態。熊の岩から雪渓をほんの数十メートルトラバースしガレ場を一登りで取り付きに到着。時間にすると10分位。今日は3人なのでダブルロープでトップが二人を同時に引き揚げるシステムで登攀することにする。6:00スタート
1P(木村)傾斜の緩いスラブ状のフェースから凹角を登りテラスでビレイ。途中ハンマーで支点を確認するが簡単にポロリと折れる。40メートル。フォローの二人は少し間隔を明け時間差で登る。
2P(Hさん) 草つき交じりのフェースを左上していく。支点少なめで途中でカムも使う。ここのビレイポイントで初めてペツルのハンガーを見る。40メートル
3P(古屋) 快適なフェース。ビレイポイントからフェースを左上してリッジ右側を登る。ハイマツ下のビレイポイントまで約35メートル。
4P(木村) 剣稜会ルートのハイライトで高度感のあるナイフリッジのトラバース。
5P(Hさん) 最終ピッチ。ホールドスタンス豊富でCフェースの頭まで約30メートル。
9:00 Cフェースの頭着。約3時間のスムースなクライミングを楽しむ事が出
来た。靴を登山靴に履き替えここから八つ峰上半部の縦走開始。?峰の頭
から三の窓側へ短く懸垂しクレオパトラニードルへと続く巻き道を進み、
途中?峰へ登り返すのだがここを見過ごしてしまい、途中まで引き返ししここだろうと思い登り返したところは?峰の登りであったというちょっとしたハプニングもあったが概ね順調に八つ峰の頭まで辿り着く事ができた。
岩場は概ね??一部?級位で岩登りの経験があればロープはいらない。
?峰から一旦コルへも若干の懸垂をするがここはロープが岩の隙間に挟まる恐れがあり注意が必要だった。この付近は冬用のものも含め非常に残置が多かった。
ここの縦走は是非残雪期にも歩いてみたいものだ。八つ峰の頭でMSCタオルを広げ最近お決まりの記念撮影を済ませ下降開始。池の谷ガリーへ向け2ピッチの懸垂下降。池の谷でアイゼンを着け再び急な雪渓を下降。熊の岩へは13:30に到着。時間も早いので明日の行動も考え剣沢まで戻る事に決定。
14:00熊の岩発。剣沢雪渓の辛い登り返しに耐え16:30過ぎにようやくテン場に着。もちろん小屋で宴会用ビールをしっかりと2本仕入れた。初日より格段にテントの数は増えており学生パーティーも多い。テントを整理していると30年前にチンネを登ったというオールドクライマーに話しかけられしばらく談笑。声をかけられたこちらもなんだか嬉しくなる。宴会は風も冷たく気温も低いがやはり外での開始。ビールとつまみの食べすぎに最後のカレーは強引に腹にかきこんだが心もお腹も満足感で一杯だった。
21日 昨日までの好天が嘘のようにガスがかかり時折雨も強く降る。ゆっくり起床したが
それでも6:30。のんびり下山の支度を開始する。木村さんはここで本日から入山する朴さんと合流し北方稜線の縦走予定。
8:30剣沢出発 剣御前を出ると雨足が一旦強くなりこの頃、雷鳥沢を登ってくる朴さんと会う。10:30過ぎに室堂着。ガスで視界の悪い中でも室堂は多くの観光客でにぎわっていた。帰りのアルペンルートはそれほど混雑もなかったが黒部駅でやはり50分ほど待ちがあり扇沢に到着したのは13時20分。大町手前で風呂を
浴び帰路についた。
追記 剣沢のテン場でテント撤収中に強風にあおられ本体が飛ばされるというハプニングがあった。一瞬テントから手を離した瞬間であっという間に風船のように舞い上がる。ダッシュで追いかけるがすぐに見失う。幸い10分ほど下った剣沢の雪渓付近で発見する事が出来たがいかにも素人っぽい失態に反省。今回の山行はすべて順調でありトラブルは皆無であったため見つかってホントに良かった。