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msc_kiroku1 2008-9-20 23:00
日程:2008年9月20日(土)?21日(日)
山域:谷川 赤谷川笹穴沢
メンバー:古屋(CL・記録)、須藤(SL)
山行形態:沢登り

 当初は前夜発で20日マチガ沢東南稜、21日笹穴沢を計画したが台風13号の通過に伴ない、21日前夜発日帰りで笹穴沢を遡行しました。前夜までマチガ沢行きのつもりでいたが、天候の回復が芳しくなく谷川のロープウェー駅から当日の朝、笹穴に転進を決定した。6時前に出発し川古温泉着が6時40分。6時50分に出発。崩壊の進む赤谷林道を歩くこと一時間強、ようやく笹穴沢出合いに到着するが雨は止む気配がなく風も出てきた。出合いは非常に穏やかで渡渉も膝下で問題なし。ガチャ類を整えとりあえず金山沢出合いまで行ってみますかということで8時半に遡行開始。入渓してすぐのゴルジュ帯は迷わず左岸の踏み跡を小さく巻く。真夏なら泳いで突破も面白そうなところだ。
 金山沢出合いまでは1,2箇所滝らしい滝はあるが基本的には岩の大きなゴーロ帯。岩が大きく力まかせに超える箇所も多く結構疲れる。順調に金山沢出合いまで到着し小休止。天候もそれほど悪くなりそうになくこのまま遡行を続ける事に決定。
そしてここからが本番とばかりにナメや滝が現れ急に面白くなる。出てくる滝ごとに歓声をあげ写真を撮りどの滝も楽しく登れる。30メートル2段の滝は右側から取り付き中間の一歩が微妙で残置にシュリンゲをかけA0でクリア。上段は問題なく登れる。
 続く15メートル滝は右側のルンゼに残置のシュリンゲが確認でき導かれるようにそちらから突破。続くナメ滝を越えるとまさかの二人組の先行パーティーが滝でもたついている。滝の左側で、二人目がトップにお助けを出してもらっているが容易には登れずしばらく待ってからこちらもさっさと滝の左を越え挨拶をして先に行かせてもらう。
 次は25メートル滝。左の草つきのフェイスを登るが唯一ここだけザイルを伸ばすしブッシュでビレイ。中間のピンは豊富。?級。さらに進むと行く手に大ナメ滝の流れ。これがハイライトの大ナメ滝。とその前に30メートル大滝が行く手をふさぐかのように立ちはだかる。
 左岸の壁か、右岸の草つきを巻きぎみに行くか迷う。後でガイド本で調べると左岸の壁を登るとあったが、我々は右岸の草付きを行く。一見簡単そうに見えたが流れに戻るトラバースが、以外と急な草付きスラブのため少し緊張。無事に流れに戻りナメを進むといよいよ何メートルとはわからない大ナメ滝。(一部では上部も含め120メートルと言われているようです)
 空から降りてくるような流れにしばし見入り写真撮影。この滝は左右どちらでも登れるようだか、古屋は右側から取り付き水流をトラバースし左側のナメを、須藤さんはそのまま右側のナメを進む。傾斜はそれほど強くないがやはり大ナメ。高度感が増してくると一歩一歩が慎重になる。上部は傾斜が緩み流れは緩やかなS字状になりこの沢のハイライトの滝はフィナーレを迎える。最後の滝は左側のルンゼが行けそうに見えたが上部がかぶり気味のため少し戻り笹藪を巻く。この先も滝はいくつか続くが源頭部付近まで水が涸れることはなかった。(最後はまだ滝あるの?という状態でした。)天気が良ければ詰めのルートも一目瞭然であったろうがガスっているので高度計を確認しながら、若干の藪こぎを経て、気持ちの良い草原に出る。天候が良ければ最高に気持ちの良い所だろう。適当に詰めて行くと平標山のトラバース道(廃道)に飛び出した。
13時50分遡行終了。トラバース道は植生保護のため一部藪がひどく非常に歩きづらく何年かすればわからなくなってしまうと思う。登山道に出るまで何度も足を滑らせた。
 正規の登山道は木道がしっかり整備されており平標山の家までは非常に歩きやすかった。とても立派な平標山の家で身支度を整え15時15分下山開始。あまり歩かれていない登山道をひた下り駐車場に到着したのは暗くなった18時30であった。天候はほぼ1日雨模様でしたがとても快適な沢を遡行する事が出来て非常に満足しています。一応前夜発日帰りの沢ですが入渓までが1時間強、遡行時間が5時間半、下山と林道歩きが3時間強と長いので出発はもう少し早い時間の方が良いですね。
今回はかなりサクサクと行動したつもりだがそれでもトータル11時間半の行動時間でした。








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 2008-9-17 22:55
日程 2008年9月15日(月曜、休日)
参加者 森CL、木村SL、高森(会員外)、小林(記録)
記録 8:00渋沢駅 ー(車)ー 9:15(標高410m)駐車場・小川谷出会出発 ー 15:00(標高680m)広いゴーロ(下山開始) ? 17:00 出会到着。

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msc_kiroku1 2008-9-14 22:40
山域:南会津桧枝岐川流域下ノ沢
参加者:須藤(CL、記録)、神戸
行程:
9月13日 16:00 小田急線成城学園前駅集合?首都高速?東北自動車道?
 西那須野塩原IC?R400?R121?R352?(内川)?23:00桧枝岐
 アルザ尾瀬の郷隣、(大きな)食堂の軒下にてビバーク
9月14日 7:00 駒ケ岳登山口駐車場?下ノ沢入渓点?二俣(源六郎沢出合)?
 15:00会津駒ケ岳山頂、駒ノ小屋泊
9月15日  7:00 小屋発?富士見林道?大津岐峠?9:20キリンテ?R352?
 10:20駒ケ岳登山口駐車場

1.遡行と渓相
 14日朝5時半に起床、7時前に登山口駐車場に着く。既に駐車場は満杯で駐車場の誘導係員から登山道の路肩に駐車するよう指示される。ハイキングマップには20台駐車可となっているが、100台駐車出来ると係員は言っていた。そんなに人気のある山なのかと驚かされる。沢支度をして登山道を少し降り、観光名所になっている“竜ノ門の滝”展望台へと続く道を進み、下の沢に架かる木橋から降りて入渓する。
竜ノ門の滝2段50mの直登は無理、その前の小さな滝の釜も水量が多いので、両方を巻くことにする。連日の雨で巻き道は荒れていて、滑りやすく気が抜けない。竜ノ門の滝を過ぎると空は完全に晴れ上がっており、秋空の深い青さが清清しい。

ガイド本ではここから第一、第二、第三のゴルジュと連続しているようになっている。ゴルジュというと沢床と両壁が岩盤で囲われている様を自分では連想していたが、行けども行けどもそのような様にはお目にかからない。沢自体が切れ込んでおり沢床は狭く、開けた感じがしない。深い森に囲われた沢という表現が合っている。開けていないためゴルジュと表現しているのかもしれないと思ったり、或いは自分のゴルジュの概念が通説と異なるのか判然としない。まあそんな定義はどうでも良いのだが、3?15mと小滝が次々と息つく暇なく現れてきて、その殆どが直登出来、飽きさせない。巻いたのは竜ノ門の滝と他の2箇所で、ロープを出したのは2箇所、内一箇所でランニングのハーケンを打ち残置した。


遡行していて不思議に思ったのだが、残置ハーケンがアンカーも含め全く見当たらなかった。見落としもあったのかもしれないが、初級者が同行していれば、ビレイすると思えるところは多々あったように思う。ここ数日の雨で水量が多く流芯を避けて登ったので難しく思えたせいもあるかもしれない。或いはまだまだ自分の力量不足故か..。
水が涸れる少し前から、詰め上げのルートを地形図見ながら慎重に進む。順調に行けば、藪漕き少なく登山道に出るはずだったのだが、自身の最近の遡行に違わず最後の枝沢を間違えたか、背丈以上ある笹薮に突入してしまう。全身もがき、息もあがること30分、小休止したところで、神戸さんが細い木に攀じ登り、湿原を発見、程なく登山道へ出で無事肩ノ小屋へ到着した。


2.その他、雑感
南会津へは自分自身、未だ山だけでなく全く行ったことが無い地域で、桧枝岐という地名に惹かれて行ってみた。自宅から行きも帰りも(渋滞で都内を抜けるのに2時間取られたが)7時間もかかる交通不便なところで静かな鄙びた感じのする良いところだった。沢自体は、観光名所の竜ノ門の滝以外は大きな滝は無く、小滝が下流から上流部へ次々と懸かかり、高度も順調に上げる沢登りの楽しさを凝縮したようなコンパクトな沢だと思う。遠い割りには大きな沢では無く、入渓者の痕跡も多くない。沢中での幕営適地は下、中流部の源六郎沢出合だが、ここだと一日目が物足りなく、足並みが揃えば、一日で詰め上げてしまうのが良いように思う。今回は山頂下の小屋(素泊まりのみ3,000円)で泊まったが、そのまま下山し民宿に泊まるのも良いかもしれない。ただ前夜泊日帰りでは、あまりに移動時間が長く、又桧枝岐という場所を楽しむためにも2日でゆっくりとした山行にして良かったと思う。桧枝岐は谷あいの稲田の中にあるよいところだった。

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執筆 : 
 2008-9-11 22:20
日程:2008年9月11日(火)
山域:西丹沢、小川谷廊下
山行形態:沢登り
メンバー及び役割: 片倉順一(C L、記録)、戸田優子(S L)
9月11日(火)
7:40  新松田駅発
9:10 駐車場発
9:40  穴ノ平橋
10:07  小川谷入渓
13:07  遡行終了
14:30  駐車場着
16:40  新松田駅

 駐車場を発って、約40分くらいで穴ノ平橋に着く。穴の平橋の手前からゴカイ沢を下る。堰堤を6つ下り、小川谷に出る。
 10時7分遡行開始後。間もなく2メートルの滝を難なく通過し、間もなく大岩の滝2Fを渡る。アブミを頼りにして上り、流木を足場に通過する。4級の登りは出来ず。
 その後のゴルジュ帯はスイスイ進む。
 2段5メートルの滝は、前回登れなかったので、岩の足場など確認したが、難しそうでなかったが、初心者2名なので残念ながら今回はパス。次回は挑戦したい。
次の大岩登り、最初の部分はゴム底靴で難なく登るが、その先は急で、ロープなしでは難しかった。
 戸田さんはフェルト底靴(フェルトに砂が入り滑る)で苦労しているようだ。感じたのだが、小川谷はゴム底靴が適しているようだ。
 ヒエ畑沢先の2段20メートルの石棚を左の岩塔を巻く。易しい登りだ。登る前に記念撮影。

 最後のゴルジュでの5メートルのトイ状の滝、水が少なく滝まで泳ぐほどではない。途中まで登ってみるが、安全策を取り、左を巻いた。次回は挑戦したい。
 堰堤ふたつ目のところで、下山ルートに入る。ちょっと迷ったが、すぐ分かった。

感想など
 感想としては、「また、来よう」。
 次回のために、入渓点などのポイント或いはルートをよく確認しながらコースを進んだ。また、安全を第1として行動したため、時間的にも順調に行った。

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 2008-9-10 22:20
日程    2008年9月10日(水)?11日(木)
山域    南アルプス 北岳バットレス第四尾根
山行形態  アルパインクライミング
参加者   〔CL,食当2〕木村 〔SL〕門脇 〔装備,食当1〕古屋 〔記録〕平川

 《 極上のクライミング 》・・と、タイトルを付けたくなるような2日間だった。
 北岳バットレス第4尾根は最も人気の高いアルパインルートのひとつである。???級前後の易しいルートながら、総数9?10ピッチのマルチが可能で、フェース、クラック、リッジ、懸垂下降と変化に富んでいる。必然的に多くのクライマーが集まり、シーズン中は順番待ちが起きる程だ。しかし我々4人は爽やかな秋晴れの中、この岩場を完全に独占して何とも夢のような2日間を過ごす事が出来た。

 9/10(水)AM7:00に南武線 谷保駅に集合したのは門脇、木村、平川の3人。古屋さんとは夜叉神峠で待ち合わせている。夜叉神峠?広河原間はマイカー規制が入っているため、ここからは乗り合いタクシー(\1.000/ 1人)で広河原に向かう。広河原を10:50に出発し御池小屋を目指して登山道に入る。始めは緩やかな登りだが次第に急登になり、結構キツイ登りだった。御池小屋には13:00に着いた。私自身は13年ぶりの再訪で、小屋も新しくなり、以前の印象とは随分違った所になっていた。
 早速、広々としたサイトにテントを張り、雲ひとつない爽やかな秋晴れの下でゆっくりとした時間を過ごす。初日の今日は明日の取り付きであるbガリー大滝を偵察する以外に予定無しだ。ゆっくりとした昼食後、14時過ぎに偵察に出掛けた。取り付きであるbガリー大滝は大樺沢を1時間程登って出合うバットレス沢の上部にある。そのバットレス沢と、C沢の見極めをした所で偵察は終了とした。
 テントに戻りバットレスを眺めながら飲むビールは最高に美味い。(ちなみに小屋で売っているビールは500mlが700円、350mlが500円であった)。幕場には10張り程のテントがあり、その内クライマーは2パーティーである。明日の出発は我々より遅く、しかも初心者がいるので先に行ってくれと言う。願ったり叶ったりであった。
 翌朝は3時に起床し4時に出発した。昨日のバットレス沢には5:00着、取り付き点になるbガリー大滝には6:00に着いた。さあ、いよいよ念願のバットレス登攀だ。予報では昨日までであった晴天は良い方に外れ、雲ひとつない紺碧の青空である。つるべで攀るので、門脇?木村、古屋?平川がペアになり6:15登攀開始した。最初のbガリー大滝は2ピッチの易しいクラック+フェースの登攀である。難なく登って四尾根への横断バンドを探したがこれがどうも分からない。もう少し上ではないかとガレのルンゼを詰めて行くが、痩せ尾根のコルに出てしまった。落石が多く結構冷や汗もののルンゼであったが、そこには我々同様
に間違えて登ってきたパーティーがいた事を物語る懸垂用の支点が幾つかあった。


 尾根の反対側にはC沢を挟んで四尾根の取り付きを示す『4』の赤ペンキも見える。ここは、先縦者に倣って懸垂で降りるしかない。
 ちょっと寄り道したが四尾根には8:00丁度に取り付く事が出来た。ここから先がアルパインクライミングの世界だ。四尾根1ピッチ目のクラック(?+)を古屋リードで攀る。40m程ロープを伸ばして平川がセカンドで続く。門脇組は門脇リード、セカンド木村で続く。その後は両組ともリード&フォローの繰り返しで登る。岩は硬くフラットソールのフリクションは抜群で僅かなスタンスでも立ち込む事が出来る。
 四尾根のポイントである『マッチ箱のピーク』には9:30に着いた。ここは10mの懸垂でクラックの走る左フランケ側に降りる。ここのバンドで暫し休憩を取った。50cm程の狭いバンドの下は200?300mはありそうな立った壁だが、日当たりの良いバンドに座って妙に落ち着いた気分(満ち足りた気分)が心地良かった。見上げれば抜けるような雲ひとつ無い青空、からりと乾いた空気に残暑の日差しも心地良く感じられる。『極上のクライミングをしているな』という実感があった。ここからフェースを古屋、木村のリードで登り返し、次のDガリー奥壁の最終ピッチとなるチムニーを登るが、平川は快適な高度感のこのピッチのリードが一番心地良かった。大テラス(終了点)には11:30到着。bガリー大滝からは約5時間の登攀を我々だけで壁を独占して楽しむ事が出来た。恐らく年に何度も無い、全ての面で最適な条件の基、アルパインクライ
ミングを堪能することができた。
 一休みして頂上には12:20着。富士山から奥秩父、手前には鳳凰三山と甲斐駒、そして遠く槍ヶ岳まではっきりと見ることが出来る。暫く休んで草すべりを一気に下り、御池小屋には14:00に降りた。テン場からは後から登りだした隣のテント組が丁度マッチ箱を越えている所が見える。テントを撤収して15:00下山開始。広河原には16:45に到着し17:15の乗り合いタクシーで夜叉神峠の駐車場に戻った。芦安の立ち寄り湯(¥500)と白根IC近くのファミレスで軽く反省会をして帰路に着いた。










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