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msc_kiroku1 2008-8-13 8:40
日程     2008年8月13日(水)夜発?16日(土)
山域     鳳凰三山・地蔵岳/釜無川/石空川(いしうとろ)・南沢
山行形態  沢登り
参加者    清野(CL・記録)、山本(SL・食当)、柴田(食当・装備)

8/13(水) 晴れ
20:00にTX流山おおたかの森駅に集合。早出川方面は天気がどんどん悪くなる予報で、ゴルジュ真只中で大雨に遭いそうなので断念。鳩首会談の結果、天気が持ちそうなのは関東南部くらいなので、鳳凰三山の地蔵岳に詰めあげる石空(イシウトロ)川に転進とする。首都高速から中央高速を乗り継ぎ道の駅・白州でビバーク。
8/14(木) 晴れ
道の駅・白州は賑やかなところだ。ビバーク用具をクルマに積み込み、早々にあとにする。入渓点は御座石林道途中なので、20号線を少し戻った交差点を右折して目指すが、甲斐駒CCあたりから始まる林道は途中崩落で通行止め。一旦、国道に戻って、逆方向から大きく迂回。思い起こせばこの巻きが今回の沢の序章であった。
ようやくたどり着いた北精進ケ滝入口で準備を整え、「いざ入渓!」と歩き始めるが、遊歩道に続く吊橋からは、はるか上にドドーンと精進ケ滝林道の橋(精進ケ滝大橋)が見える。吊橋のちょっと上流で左に分かれる枝沢にかかる橋なのだが、下山後の林道歩き短縮のために、クルマを御座石林道と精進ケ滝林道の交点(これは普通では気づかない)まで上げ、精進ケ滝林道を歩いていく。先ほど見えた橋を渡るとほどなく林道終点となるが、登山道が北精進ケ滝まで続いている。この道は滝方向に少しトラバースした後、滝下に一気に高度を下げていく。
北精進ケ滝は「名瀑百選」の一つだそうだ。たしかに落差120mは見どころ満点、空中に飛沫を飛ばしながら水を落としている。水量がもっと多ければものすごい迫力だろう。沢床まで下りても高巻し直すことになるので、ちょうど落口あたりの高さから眺めただけでそのまま右岸の高巻開始。これが今日二度目の高巻となった。
懸垂下降二回で南沢にようやく下りる。約2時間かけて北沢との出合を含めて巻いたことになる。下を偵察すると20mくらいのナメ滝(これも登れない)の先が右曲していて見えない。まとめて巻いて正解だったようだ。上流には10m斜瀑。これは左から小さく巻く。このあと5?10mの滝が4、5出てくるがいずれも直登できず。
それでもこの日のこれらの滝は小さく巻くことができた。15:30に幕営地到着。1/25000地形図の1670mあたりだ。
8/15(金) 晴れ
6:55出発。鳳凰小屋にあがる左俣との二俣(1:2)にはそれぞれ10m、20mの滝がかかる。いわゆる両門の滝だ。左俣から巻いて本流に戻る。

ほどなく25m滝、これは左岸からすんなり巻く。今度は40m滝が現れ、10:30過ぎ左岸から巻きに入るが、途中で25m滝が見えたのでさらに巻き続ける。

ケモノ道を拾いながら、2100m地点の二俣の右沢に下り、出合上の露岩で昼食、休憩。この巻きにおよそ2時間を要した。この沢の高巻は途中でルンゼや岩峰が出てくるため上に追い上げられるし、直登不可の滝が連続するのでなかなか手強い。
露岩上から見ると、本流の左沢には2段30mの斜瀑がかかっていて、側壁高くとても登れない。左沢・右沢の中間尾根から高巻に入る。20分ほどすると、登れるかもしれない滝が見えたので、一旦、沢床に下りたが、それは10mクラック滝。水をつけてから再度左岸の巻きに入る。途中見上げた沢上流部には巨岩、ゴーロが見える。どうやら渓相は変わるようだ。2250m地点に下りると右岸に絶好の幕場発見。薪もふんだんにあり、集める必要がない。時間はかなり早いが、早々に行動終了とする。翌日わかったが、ここがこの沢の最後の幕営適地だ。
8/16(土) 晴れ
7:00出発。巨岩、ゴーロ帯を行くが、ほどなく水が涸れる。徐々に傾斜が増すと共に両岸が岩壁となり切り立
ってきて、風化した花崗岩の浮石、ザレの沢となってくる。詰めの二俣は左に入る。ザレザレから草地に抜けてやれやれと休憩。ここから右の枝尾根を登り始めるが、だんだん立ってきたので右の沢に下りる。ガレからザレ、ザレから砂地へと足場がどんどん不安定になってくる。最後はオーバーハングを腕力で這松帯に這い上がり、ちょっとの藪こぎで10:15支尾根に詰めあげる。

さらに15分ほど這松漕ぎをしてオベリスク手前の岩峰に出て、しばしの休憩。ここまで暑くてまいった。オベリスク基部を回り込み下の平坦地に出たところで、昼食、大休憩。

 11:30下山開始。鳳凰小屋から燕頭(ツバクロアタマ)山を経由して、14:20駐車地点へ戻る。鳳凰小屋の水はうまい。下山後は御座石鉱泉で汗を流すが、1200円も取られた上にシャワーなし、混合水栓なし、湯上りのお茶のサービスもなしと、ないないづくしでひどい所だ。

8/14 8:30駐車-精進ケ滝大橋-9:15大滝を巻き道から眺める-9:45高巻開始-11:40懸垂下降で10m
斜瀑下におりる-15:30 広河原幕営地(1670m)
8/15 6:55出発-8:18二俣・両門の滝-9:23右俣40m滝-12:35?13:15二俣・昼食-
13:35 10mクラック滝-14:30沢床に下りて幕営(2250m)
8/16 7:00出発-7:30水涸れる-両側切り立つ急峻なガレ-8:45ガレを抜け草地-右の小尾根-右の沢-ガ
レひどくなる-正面の這い松帯-9:50 支尾根-10:15オベリスク手前の岸峰-地蔵岳昼食-
11:30出発-14:20駐車地点帰着

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執筆 : 
msc_kiroku1 2008-8-13 8:00
山域     木曽川 正沢川 細尾沢
日程     2008年8月13日(水)夜?15日(金)>夜行1泊2日
メンバー   CL,食当,装備 須藤  SL,記録 平川
山行形態   沢登り

中央アルプスは立地的に見ても東京、横浜からは中々行き難い感もあって、計画自体も上がる事はないが、以前から気になっていた幾つかの沢の中から細尾沢に行くことになった。
メンバーは須藤、平川の2名だが、足も揃って軽快に遡ぼる事を期待しての入渓であった。
 調布に16時に集合し、須藤車にて道の駅『日義木曽駒高原』には21時に着いた。お盆の休暇中ということもあって多くのツーリングや旅行者が仮眠している。
 翌朝は6時半に道の駅をあとにし、木曽駒高原スキー場に駐車して7時に歩き始めた。
 細尾沢は木曽駒ケ岳にほぼダイレクトに詰め上げるナメの美しい沢である。正沢川本流は大岩のゴーロで細尾沢出合いまでの3時間は少々うんざりさせられるが、細尾沢に入ると渓相は一転しナメが現れ始める。出合いから30分程にある細尾大滝は見事な40mの直爆で青空に映えて美しい。この大滝の巻きが今回の遡行中の核心で左岸のルンゼを詰めて小尾根を乗越す大高巻きになる。ルンゼの最後は脆く立った壁になりロープを出しても良い所だ。

 高巻きから30分程で幕営適地に出る。時刻は12時半なので出来ればあと2時間程遡っておきたい所だが、細尾沢は幕営地が無いのも特徴であり、唯一の適地は最高のロケーションと、豊富な薪もあることから、ここはゆっくりしようという事になった。後から来た2人組も直ぐ下の砂地にテントを張っていた。(全体を通して結果的に最高の幕営地であった)

 翌朝は前情報にあった雪渓処理に時間を取られる事を予想して早めに出るつもりだったが結局出発は7時を過ぎていた。(結果的に雪渓は無かった)
 ここから暫くは多段の50mナメ滝をはじめ、快適に登れる滝が続く。何より明るく開けているのでとても開放的だ。

 水が涸れてガレを詰めて行くが、何処かで枝沢に入ったようで小尾根に攀じ登った所で本来詰める本流が見えた。ここは直ぐ下の枝沢の沢床に一旦降りて上り返すことにする。落石の多いガレを詰め、這松を踏みながら登ること約1時間で木曽駒山頂に立つことが出来た。幕営地からは3時間の行程だったが、最近山行きをサボっている平川は結構ばててしまった。

 山頂を11時前に立ち、車を止めた地点までは約3時間の下りである。結構な急下降で最後は膝が痛くなった。林道終点の沢で足を冷やし木苺を食べた。
 車に戻り、15分程走った所にある『幸神温泉』で汗を流し、蕎麦を食して帰路についた。
 お盆の帰省Uターンとも重なって渋滞にはまり調布着は21時半。簡単に反省会をして家路についた。
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