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山行記録 カレンダー
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blogmaster 2008-8-23 20:50
日程:2008年8月23日(土)?26日(火)
山域:槍ヶ岳 北鎌尾根
山行形態:岩稜
メンバー及び役割:木村(CL、食当、記録)、羽生田(会員外、SL)

記録:
8/24 中房温泉(6:00)?合戦小屋(8:10)?燕山荘(9:20)?大天井岳分岐(11:30)?大天井ヒュッテ(12:15)?貧乏沢下降点(12:55)?天上沢出合(14:55)?北鎌沢出合手前(15:40)幕営
8/25 北鎌沢出合(5:05)?右俣出合(5:30)?北鎌のコル北東のピーク(9:45)?コル(10:40)?2749mのピーク(12:00)?独標(14:10)?ビバーク地(16:45)
8/26 ビバーク地(5:50)?北鎌平(7:15)?槍ヶ岳山頂(9:15)?槍岳山荘(10:45)?上高地(16:05)

 8月23日夜、西新宿のバスターミナルに集合し夜行バスで穂高へ向う。天気予報はあまりよくない。8月24日4:00に穂高に到着、予約しておいたタクシーに乗換え中房温泉へ向う。かなり激しい雨が降っている。5:00には中房温泉に到着し、トイレの中で身支度を整える。次第に雨は小降りになり6:00にはなんとか出発することができた。今日は日曜日なので下山してくる人が多い。ザックにヘルメットをぶらさげているのを見て「北鎌ですか?」と声をかけられる。8:10には合戦小屋へ到着。名物のスイカを食べる。美味しい。燕山荘には9:20に着いた。この頃には天気もかなり回復し周囲の景色が少しずつ見えるようになってきた。ここからは大天井ヒュッテまで快適な縦走路だ。なぜかサルの大群が岩峰に集っている。

北アルプスでこういう光景を見るのははじめてだ。縦走路とはいえ荷物が重いのでなかなかつらい。休み休み歩を進め12:15に大天井ヒュッテに到着。この頃には晴れ間もみえはじめ、私達はなんてツイテルのだとはしゃぎあう。
 休憩後いよいよ貧乏沢下降点へむけて出発。7月に下見をしておいた下降点は「貧乏沢入口」という札がありとても分かりやすい。入ってみると踏み跡はかなりしっかりしているのでルートに迷うことなく降りられそうだ。

少し前に北鎌に行った古屋さん・中山さんのアドバイスどおり左岸沿いの巻き道を下っていく。下るほどにどんどん沢らしくなってゆき、天気もどんどんよくなって気持ち良く沢下りを楽しめた。約2時間ほどで天上沢出合に到達。天井沢は広く、北鎌尾根へ一歩近づいたこともあり興奮する。ここからは今日の幕営地を探しながら、できるだけ北鎌沢出合まで近づくことにする。キョロキョロしてるといくつか幕営可能な場所がある。なんとなく歩いていくと北鎌沢出合付近まできてしまった。ちょうどそこにロープを張って寝袋等を干している人がいた。その近くに良い場所があったので今夜はそこにテントを張ることにする。ザックを置いて北鎌沢を偵察し、先客に挨拶をする。ガイド志望の単独行で2日間北鎌のコルでビバークし今日下降してきたそうだ。かなり時間があるらしく今回の山行で2回北鎌尾根を登る予定だとか。世の中いろんな人がいるものである。
 テント設営後、焚火に取掛るがなかなか火がつかない。もたもたしている私達をみて、さっきのガイド志望の人が手伝いに来てくれた。それでも火はつかず、半ば諦めかけた頃、1時間ほどしてようやく火が点いた。焚火に関してはまだまだ授業料が必要だ。今晩のメニューは穴子寿司、たまごスープ、ウィンナー。夜になると霧が
立ち込めてきて明日の天気が少々気になる。20:00に就寝。
 8月25日3:00起床。ラーメンを食べ身支度を整える。5:00には出発し北鎌沢出合から沢を遡行していく。

しばらくすると二俣になる。あきらかに左俣のほうが水量が多いが、ガイドブック通り右俣に入る。1時間ほど遡行すると水流がなくなったので水を汲むことにする。コルの手前まで水が出ていると聞いていたが心配なので早めに水をとる。木村が3ℓ、羽生田さんが2ℓ確保した。右俣の最後の詰めは沢からはずれた踏み跡が歩きやすいと聞いていたので、それを探しながら歩く。少々早い気もするが右側に明瞭な踏み跡がでてきた。これではないかと思い進んでみる。どんどん上がっていくと正面の岩壁に新しい赤いシュリンゲがかかっていた。懸垂の支点のようだなと思いつつさらに登っていく。今思えばここで疑って引き返すべきだったのだ。中山さんからもシュリンゲのことがアドバイスされていたのに・・・。経験の浅い二人はやけに急になってくる斜面をずんずん進んでいった。すると岩と草付の急な壁に行き当たった。少し思案するも木の根にしがみつきながら前進する。ルートをはずれた事は認識しながらもうっすらと踏み跡があるのでこのまま行ってしまおうということになる。急な草付を恐る恐る登っていく。かなり冷や汗ものだ。支尾根までもう少し、最後のピッチはロープを出しようやく安定した場所に立つ事ができた。ここから約30分ほど藪こぎをして9:45ようやく北鎌の稜線に出ることができた。ヤッター!と妙な達成感と疲労感が。出てきた場所は北鎌コル北東のピークらしい。早くも今回の山行の核心部であった。少し休憩して気分を落ち着かせ北鎌のコルへ向う。途中懸垂下降を1回。コルはテント1?2張り可能な安定した場所であった。
さっきのルートミスで約3時間ほどロスしてしまった。

あせってもしょうがないので落着いてゆっくり歩くことにする。コルからは踏み跡も明瞭で(さっきのに比べるとホントに歩きやすい!)じわじわと高度を上げていく。12:00に2749mの稜線に出た。幕営できそうな場所はかなりある。ついでにゴミもたくさんある。稜線には出たが周囲はガスっていて展望はきかない。ルートがよく分からなくなったら稜線上を行こうと確認し、いよいよ岩稜帯歩きに突入。ここから先も踏み跡はわりと分かりやすく切れ落ちた岩稜のトラバースや少し難しいクライムダウンなどをこなしていく。




どの場所も一歩間違えれば奈落の底へ落ちていくので緊張感のある場面ばかりだ。やがて少し難しいチムニーを越え14:10独標に到着する。無理をすれば山頂までも可能そうだが、暗くなるとルートが分かりにくいのでどこかでビバークしてもいいかもしれない。
時折、オコジョやサルが顔を出し楽しませてくれる。この稜線上に私達二人しかいないというのも贅沢なものである。次々と現れる岩峰を巻いたり登ったりするも、だんだんと疲れがでてきてペースダウンしていく。16:45頃あるピーク直下の肩にテント1張り可能なスペースをみつけた。今夜はここでビバークすることにする。断崖絶壁の上だがテントの中に入れば暖かく居心地は良い。幸い風もなく小雨が時折ぱらつく程度で快適な一夜を過ごすことができた。水もかなり余分に持っていたので、米を炊き味噌汁、コーンビーフと葱の炒め物という豪華な夕食を食べることができた。
8月26日寝過ごして4:30に起床。スープとお茶を飲み行動食で簡単に朝食をすませる。行動用の水は1人500ml+α。ビバーク地を5:50に出発。ピークにいたのでいきなり急な下りからはじまる。天気はあいかわらず曇りだが視界は昨日よりひらけている。千丈沢側の巻き道を進んで行く。遠くから見ると難しそうな場所も近づくと案外無理なく登れる場所が多かった。7:15北鎌平に到着。この頃にはだいぶ雲が晴れてきて初めて槍の穂先を見ることができた。はるか先には西鎌尾根や硫黄尾根も見える。一晩ビバークした甲斐があったというものだ。
ここから先は稜線通しの岩塊地帯をゆく。まっすぐ聳える大槍の壁に一体どこを登るのかと思うが、ほとんど直線的に穂先へ向って進んでいけばよいみたいだ。残地シュリンゲをみつけ、そこが1つ目のチムニーであることが分かった。右側を巻くこともできそうだが、とりあえずチャレンジする。羽生田さんがまず登りシュリンゲを掴みながらうまくバランスをとってチムニーを越えた。次に木村の番。斜め左に向って2?3m程登ると足場があり、そこからシュリンゲを掴みながらトラバースするのだが、一歩踏出しだところでバランスが崩れこらえきれず落ちてしまった。落ちたのは2?3m程だが結構な衝撃でビックリしてしまった。そこで止まったから良かったものの、もっと下に落ちてたら大変なことだ。山頂を目前にして気が緩んでしまったのか、慎重さが足りずエイヤッで行ってしまった。かなり反省する。
体を動かしてみたら大丈夫そうだったので、もう一度チャレンジ。今度はお助け紐を出してもらい、なんとか登ることができた。続いて2つ目のチムニーを越える。こちらは慎重に行きなんなく越える。あとは階段状の岩を登るともうそこは槍の山頂であった。山頂からは周囲の稜線が良くみえる。長い道程であったがようやく山頂に立つことができた。いろんな事があったけど本当に来れてヨカッタと喜び合う。

槍岳山荘に下り、さっきの滑落でできた右膝のケガを応急手当し大休止する。バスの時刻を確認すると17:25上高地発のバスに乗れば今日中に東京に帰れるようだ。バスに乗りたい一心でかなりのスピードで下山する。足の裏が痛いが我慢して走るように降りていった。16:00過ぎに上高地に到着しビールで乾杯。バスと電車を乗り継ぎ予定通り東京に帰ることができた。

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blogmaster 2008-8-20 20:40
日程 2008年8月18日(月)?21日(木)
山域 北アルプス 槍ヶ岳/北鎌尾根
山行形態 岩登り
メンバー:古屋(CL・記録)、中山(SL・食事)白川(記録)
8/18
15:00京王線調布駅集合。古屋車にて中房温泉へ。途中穂高駅の近くで夕食を取る。
19:00頃、中房温泉の駐車場に到着。入山祝い中に突然下山者が現れて、穂高駅まで行ってもらえないかと頼まれびっくり。10分下ると温泉宿があるのでそこでタクシーを頼むことを勧める。テント泊。 
8/19
4:30起床。朝食、身支度を整えて5:20に駐車場を後にした。水くみ休憩をし、5:45 
登山開始。 6:10第1ベンチ、7:00第3ベンチにて小休止。7:55に合戦小屋到着。休憩中に雨が本降りになったため合羽を着るなどで時間をとった。高度計の数値が変化したとのこと。寒冷前線の通過を知る。8:20に出発。ここからは登山道の横に夏定番の花が見られるようになった。ジグザグの急登。その後少し緩やかになり、9:05に燕山荘に到着。休憩の後にそのまま大天井岳へ向かう。花崗岩の奇岩とコマクサ。風雨強く展望なし。稜線は比較的なだらかであったが、横風はいよいよ強くなり、防風体制をとることもしばしばあった。蛙岩の夏道は岩の左側を巻く。あちこちで沢ができ、水が勢いよく流れていた。
12:00に大天井ヒュッテに到着。天上沢での渓中泊を予定していたが、悪天候のため停滞を決める。夕方が近くになって天候回復。ヒュッテ裏の牛首山に登った。南には赤岩岳へ伸びる尾根と、その向こうに、頂上がガスに覆われた前穂?北穂。間近に硫黄尾根。さらに北には湯俣の高瀬ダムも見えた。北鎌尾根の稜線を一望し、身が引き締まる思いがした。

夕食はマーボー春雨とご飯。最初にベーコンを炒めて、つまみを作り、その油を主菜に使うとおいしくなるなど、料理のコツを中山さんに教えていただいた。19:00の天気予報で次の低気圧が近づいていることを知る。明日の午後までは天気が持ちそうなので、何とか雨が降り出す前に頂上にたどり着きたい。19:30頃就寝。
8/20
3:30に起床。湯を沸かし、朝食はラーメンとご飯。ラーメンにいれた大振りのチャーシューが美味しかった。しっかり食べて4:50にヒュッテを出発。小屋の主人からは午後に雷があるかもしれないと知らされた。
5:10貧乏沢入口に着き、藪の中を下降する。虫が多く、ヘルメットの中やザックにびっしりと付いていた。5:30貧乏沢到着。沢筋は風もないので、昨日の雨で岩もぬれていてすべる。急な下りで展望もない。足場が悪く、沢の左側に巻き道が出現したので、なるべくそちらを歩くようにした。
6:50 天上沢出合。休憩をとり7:05に出発。天上沢は河原が広い。上流に向かって左岸を進み、沢幅の狭いところで右岸に移ると、じきに北鎌沢の出合である。到着は7:20。20分休憩の後出発して、7:50に二股に到着。右俣に入った。ここは分岐がわかりにくくそのまま左俣に入ってしまう人がいるという。標高2066m位の地点で休憩、その後さらに沢が分岐しており、右へ行く。沢の上方に青空が開け、コルらしき物が見えるようになった。

2360mを過ぎたあたりで、さらに分岐。左右を迷いつつも、歩きやすそうな右俣に進む。途中2箇所で残置ハーケンとシュリンゲがあった。そのまま上り詰めると北壁。登ることは不可能ではないが上方はコル手前のピークであることが予想され、そこからのルートがどういうものかわからないので、分岐に戻ることにした。懸垂下降2ピッチ。残置があったのは、ルートを間違えて戻った人たちがいたからなのだと改めて気がつく。「低いところから流れる沢の水が一番太いのだから、鞍部を目指すのならば水量の多い左俣を行くべきだったのだ」と中山さん。経験豊富な方の言葉が重く響いた。1時間強のロスタイムをし、草付きの急登を上がると北鎌のコルであった。11:15に到着し休憩をとる。昨日の雨のため、沢は源頭付近まで水があった。コルにはテント一張分のスペースがあり。ビバークで使ったらしい銀マット、ブルーシートやゴミの袋が木に結び付けてあった。登山者のマナーの悪さが嘆かわしい。ここでの休憩中に『北鎌尾根では下りすぎず稜線を行く』という方針を確認した。草付きの稜線はハイマツの繁みに変り、天狗の腰掛を過ぎると独標が見えた。風が冷たくなってきたので合羽を着た。上空のガスが濃くなっていく。




14:00に独標に到着。稜線の先にピークが隠された頂が大きく見えた。槍ヶ岳がこんなに近いはずはない!しかし風でガスが飛ばされた瞬間に槍の穂であることがわかった。思ったよりも近そうだが、実は遠いのだと自らを戒める。基本的には千丈沢側を巻く形で進んだが、稜線の所々にはちょうどビバークできそうな広さのスペースがあって、登攀の困難さを思った。道はガレており、昨日の雨に踏み跡も消え、ルートを見つけるのに苦労する。懸垂下降をしたらしい残置シュリンゲが何箇所もあった。岩を伝って千丈沢側を探ると、下の方にさらに下降して大きく巻く道も見えたが、登り返しが大変であろうと考えてそのまま稜線近くを進む。ガレはますますひどくなり、ザレ場となり、足場が不安定で油断できない。浮石だらけなので、一足ごとに崩れる。急斜面のトラバースは四つんばい状態で体のバランスを保ちつつ進むこともしばしばあり、足取りも遅くなった。北鎌平あたりは千丈沢側を回り込む形ですすみ稜線に上がると、背後に槍がそびえていた。視界が悪いので、方向を誤る危険がある。さらに進むと大岩の岩稜が現れた。ガスは濃く、頂上もまったく見えないが、古屋さんに「自分たちはすでに槍の穂に向かっている」と励まされ、へばりかけた気持ちも引き締まった。初めての山であっても、頭にある地図と実際の地形、高度計の数値から、自分たちのいる場所を判断しているのだと気がつき、ルートを切り開くとはこういうことなのだ!と痛感した。険しい岩稜ではあるが手がかりや足場はしっかりしており、ロープは不要。チムニー通過後、やや天上沢側にルートを取り、最後の直登で山頂の祠の裏にでた。穂先到着は17:25。霧雨は冷たい雨にかわり、当然のことながら頂上には人気もない。眼下にあるはずの槍ヶ岳山荘も見えず、下降時には鎖も梯子もぬれていた。その後30分かけて殺生ヒュッテまで下り、天候悪化も予想されたので、中山さんに判断をいただいて素泊まりとした。小屋到着は18:30。夕食はカレーライス。夜23:00頃から明け方5:00近くまで風雨かなり強く、小屋を揺るがす音にしばし目覚めた。テントは1人500円、素泊まりは6300円であったが、小屋で大正解。1日の行動時間は14時間におよび、足はパンパン。疲労度強し。


8/21
5:00起床。朝食は昨日と同じチャーシューラーメンである。もう1日山を謳歌する予定の中山さんよりも一足早く、6:30に古屋、白川でヒュッテを後にした。小雨。東鎌尾根ルートで8:30?8:45西岳ヒュッテ。このあたりでは雨は本降りであった。10:12に大天井ヒュッテ到着、休憩する。古屋さんが小屋の主人に北鎌のコルに放置されていたゴミについて報告してくださった。来週行く予定なのでそのときに片付けるとのこと。小屋の主人も大変である。11:50大下りの頭で休憩、この頃には雨はほとんど止んでいた。12:40?12:55燕山荘。その後13:30にも第2ベンチで休憩をとって、14:45に中房温泉登山口に到着した。穂高で温泉に入り、御殿場を過ぎてから夕食休憩。20:40頃新松田着。
中山さん、古屋さんの経験の中から培われた知識と判断力。ただついて行くだけの自分であったが、学ぶことがたくさんあった。自分には無理だろうと思っていた北鎌尾根。お二人に感謝である。

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msc_kiroku1 2008-8-17 23:20
日程:2008年8月17日(日)曇り一時小雨
山域:丹沢/水無川 セドノ沢左俣
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:羽生田(CL)、両角(SL)、片倉、戸田(記録)
記録: 
8:00 渋沢駅集合 バスにて大倉へ(8:20) 
9:35?10:10  戸沢にて身支度を整え出発
10:35 本谷F1 トップロープをセットし水流左を登る(水量やや多めか)

12:00?12:45 左俣F6 大滝(13m)右側支点あり 羽生田さんリード、戸田支点通過、片倉さん回収
13:15?13:45 F8(8m)(?) 黒い岩肌の滝 ちょっと怖そうに見えたのでロープを出してもらい右側を登る(実際登ってみるとホールドもあり、高度感はあるがロープなしで登れたかも)


14:15?14:30 書策新道合流地点 
15:10頃 表尾根登山道 最後のツメでルートを間違えたようで予定していた位置からずれたところに出てしまう
15:20 書策小屋 登攀具を外し下山の身支度をして書策新道経由で下山
16:20?16:35頃 戸沢派出所(休憩所)
17:45 大倉 バスを1本見送り着替え等を済ませ18:08発のバスに乗り渋沢駅へ
 (片倉さんが足首を蛭にやられる。書策小屋で下山靴に履き替えた後のようだ。着替えの際丸くなった蛭が落ちた)
20:00頃まで 渋沢駅前の煉瓦亭にて反省会

感想: 5年前の5月、以前入っていた山の会の仲間とロープも持たず地下足袋で、沢登り体験ということで本谷を歩いた経験があります。その時はほとんどの滝を巻いて最後のガレを危なげに何とか登りきり尊仏山荘に着いた時はホッとしました。今回本谷F1を前にしてこの滝を直登(あくまでもロープで確保してもらって)できる楽しさを感じられるようになっていて、少し自分が進化しているようで嬉しかった。
リードとセカンドの立場には大きな違いがあり、リードをするには実際回数を重ねて経験を積むしかない…と、羽生田さん、片倉さんとの会話の中でありました。今回3箇所でロープをだしましたが、全て両角さんの指導のもと羽生田さんに支点工作をしていただき、ロープの回収等も何もかもお任せでした。また練習していた支点通過もスムーズにはいかなかったのでもっとロープを身近なものにしなくてはと思います。
最後のツメの間違いは迷った分岐でのCL羽生田さんの『迷った時の判断基準として川床の低いほうが本流と書かれていた』ということで左に進んだのが違っていたのか、その前の三俣で違っていたのか私にはわかりませんが、地形図を見てしっかり現在地が把握できるようになったらもっと沢が面白くなると思うのでこれからは読図も頑張ります。
両角さんには要所要所で指導していただき本当にありがとうございました。これからもいろいろな技術を身につけ、いずれは私もリードができるようになりたいと思います。

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msc_kiroku1 2008-8-13 8:40
日程     2008年8月13日(水)夜発?16日(土)
山域     鳳凰三山・地蔵岳/釜無川/石空川(いしうとろ)・南沢
山行形態  沢登り
参加者    清野(CL・記録)、山本(SL・食当)、柴田(食当・装備)

8/13(水) 晴れ
20:00にTX流山おおたかの森駅に集合。早出川方面は天気がどんどん悪くなる予報で、ゴルジュ真只中で大雨に遭いそうなので断念。鳩首会談の結果、天気が持ちそうなのは関東南部くらいなので、鳳凰三山の地蔵岳に詰めあげる石空(イシウトロ)川に転進とする。首都高速から中央高速を乗り継ぎ道の駅・白州でビバーク。
8/14(木) 晴れ
道の駅・白州は賑やかなところだ。ビバーク用具をクルマに積み込み、早々にあとにする。入渓点は御座石林道途中なので、20号線を少し戻った交差点を右折して目指すが、甲斐駒CCあたりから始まる林道は途中崩落で通行止め。一旦、国道に戻って、逆方向から大きく迂回。思い起こせばこの巻きが今回の沢の序章であった。
ようやくたどり着いた北精進ケ滝入口で準備を整え、「いざ入渓!」と歩き始めるが、遊歩道に続く吊橋からは、はるか上にドドーンと精進ケ滝林道の橋(精進ケ滝大橋)が見える。吊橋のちょっと上流で左に分かれる枝沢にかかる橋なのだが、下山後の林道歩き短縮のために、クルマを御座石林道と精進ケ滝林道の交点(これは普通では気づかない)まで上げ、精進ケ滝林道を歩いていく。先ほど見えた橋を渡るとほどなく林道終点となるが、登山道が北精進ケ滝まで続いている。この道は滝方向に少しトラバースした後、滝下に一気に高度を下げていく。
北精進ケ滝は「名瀑百選」の一つだそうだ。たしかに落差120mは見どころ満点、空中に飛沫を飛ばしながら水を落としている。水量がもっと多ければものすごい迫力だろう。沢床まで下りても高巻し直すことになるので、ちょうど落口あたりの高さから眺めただけでそのまま右岸の高巻開始。これが今日二度目の高巻となった。
懸垂下降二回で南沢にようやく下りる。約2時間かけて北沢との出合を含めて巻いたことになる。下を偵察すると20mくらいのナメ滝(これも登れない)の先が右曲していて見えない。まとめて巻いて正解だったようだ。上流には10m斜瀑。これは左から小さく巻く。このあと5?10mの滝が4、5出てくるがいずれも直登できず。
それでもこの日のこれらの滝は小さく巻くことができた。15:30に幕営地到着。1/25000地形図の1670mあたりだ。
8/15(金) 晴れ
6:55出発。鳳凰小屋にあがる左俣との二俣(1:2)にはそれぞれ10m、20mの滝がかかる。いわゆる両門の滝だ。左俣から巻いて本流に戻る。

ほどなく25m滝、これは左岸からすんなり巻く。今度は40m滝が現れ、10:30過ぎ左岸から巻きに入るが、途中で25m滝が見えたのでさらに巻き続ける。

ケモノ道を拾いながら、2100m地点の二俣の右沢に下り、出合上の露岩で昼食、休憩。この巻きにおよそ2時間を要した。この沢の高巻は途中でルンゼや岩峰が出てくるため上に追い上げられるし、直登不可の滝が連続するのでなかなか手強い。
露岩上から見ると、本流の左沢には2段30mの斜瀑がかかっていて、側壁高くとても登れない。左沢・右沢の中間尾根から高巻に入る。20分ほどすると、登れるかもしれない滝が見えたので、一旦、沢床に下りたが、それは10mクラック滝。水をつけてから再度左岸の巻きに入る。途中見上げた沢上流部には巨岩、ゴーロが見える。どうやら渓相は変わるようだ。2250m地点に下りると右岸に絶好の幕場発見。薪もふんだんにあり、集める必要がない。時間はかなり早いが、早々に行動終了とする。翌日わかったが、ここがこの沢の最後の幕営適地だ。
8/16(土) 晴れ
7:00出発。巨岩、ゴーロ帯を行くが、ほどなく水が涸れる。徐々に傾斜が増すと共に両岸が岩壁となり切り立
ってきて、風化した花崗岩の浮石、ザレの沢となってくる。詰めの二俣は左に入る。ザレザレから草地に抜けてやれやれと休憩。ここから右の枝尾根を登り始めるが、だんだん立ってきたので右の沢に下りる。ガレからザレ、ザレから砂地へと足場がどんどん不安定になってくる。最後はオーバーハングを腕力で這松帯に這い上がり、ちょっとの藪こぎで10:15支尾根に詰めあげる。

さらに15分ほど這松漕ぎをしてオベリスク手前の岩峰に出て、しばしの休憩。ここまで暑くてまいった。オベリスク基部を回り込み下の平坦地に出たところで、昼食、大休憩。

 11:30下山開始。鳳凰小屋から燕頭(ツバクロアタマ)山を経由して、14:20駐車地点へ戻る。鳳凰小屋の水はうまい。下山後は御座石鉱泉で汗を流すが、1200円も取られた上にシャワーなし、混合水栓なし、湯上りのお茶のサービスもなしと、ないないづくしでひどい所だ。

8/14 8:30駐車-精進ケ滝大橋-9:15大滝を巻き道から眺める-9:45高巻開始-11:40懸垂下降で10m
斜瀑下におりる-15:30 広河原幕営地(1670m)
8/15 6:55出発-8:18二俣・両門の滝-9:23右俣40m滝-12:35?13:15二俣・昼食-
13:35 10mクラック滝-14:30沢床に下りて幕営(2250m)
8/16 7:00出発-7:30水涸れる-両側切り立つ急峻なガレ-8:45ガレを抜け草地-右の小尾根-右の沢-ガ
レひどくなる-正面の這い松帯-9:50 支尾根-10:15オベリスク手前の岸峰-地蔵岳昼食-
11:30出発-14:20駐車地点帰着

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msc_kiroku1 2008-8-13 8:00
山域     木曽川 正沢川 細尾沢
日程     2008年8月13日(水)夜?15日(金)>夜行1泊2日
メンバー   CL,食当,装備 須藤  SL,記録 平川
山行形態   沢登り

中央アルプスは立地的に見ても東京、横浜からは中々行き難い感もあって、計画自体も上がる事はないが、以前から気になっていた幾つかの沢の中から細尾沢に行くことになった。
メンバーは須藤、平川の2名だが、足も揃って軽快に遡ぼる事を期待しての入渓であった。
 調布に16時に集合し、須藤車にて道の駅『日義木曽駒高原』には21時に着いた。お盆の休暇中ということもあって多くのツーリングや旅行者が仮眠している。
 翌朝は6時半に道の駅をあとにし、木曽駒高原スキー場に駐車して7時に歩き始めた。
 細尾沢は木曽駒ケ岳にほぼダイレクトに詰め上げるナメの美しい沢である。正沢川本流は大岩のゴーロで細尾沢出合いまでの3時間は少々うんざりさせられるが、細尾沢に入ると渓相は一転しナメが現れ始める。出合いから30分程にある細尾大滝は見事な40mの直爆で青空に映えて美しい。この大滝の巻きが今回の遡行中の核心で左岸のルンゼを詰めて小尾根を乗越す大高巻きになる。ルンゼの最後は脆く立った壁になりロープを出しても良い所だ。

 高巻きから30分程で幕営適地に出る。時刻は12時半なので出来ればあと2時間程遡っておきたい所だが、細尾沢は幕営地が無いのも特徴であり、唯一の適地は最高のロケーションと、豊富な薪もあることから、ここはゆっくりしようという事になった。後から来た2人組も直ぐ下の砂地にテントを張っていた。(全体を通して結果的に最高の幕営地であった)

 翌朝は前情報にあった雪渓処理に時間を取られる事を予想して早めに出るつもりだったが結局出発は7時を過ぎていた。(結果的に雪渓は無かった)
 ここから暫くは多段の50mナメ滝をはじめ、快適に登れる滝が続く。何より明るく開けているのでとても開放的だ。

 水が涸れてガレを詰めて行くが、何処かで枝沢に入ったようで小尾根に攀じ登った所で本来詰める本流が見えた。ここは直ぐ下の枝沢の沢床に一旦降りて上り返すことにする。落石の多いガレを詰め、這松を踏みながら登ること約1時間で木曽駒山頂に立つことが出来た。幕営地からは3時間の行程だったが、最近山行きをサボっている平川は結構ばててしまった。

 山頂を11時前に立ち、車を止めた地点までは約3時間の下りである。結構な急下降で最後は膝が痛くなった。林道終点の沢で足を冷やし木苺を食べた。
 車に戻り、15分程走った所にある『幸神温泉』で汗を流し、蕎麦を食して帰路についた。
 お盆の帰省Uターンとも重なって渋滞にはまり調布着は21時半。簡単に反省会をして家路についた。
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