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メンバー:西舘彰芳・西舘章子
忘年会で樋田さんから聞いた、台湾の太魯閣というところに行ってきました。
台湾中東部にある太魯閣国家公園は「台湾のグランドキャニオン」と呼ばれ、峡谷は大理石でできているため数100メートルも直角に切り立った、観たこともない風景の場所です。公園入口が海抜0メートルなのに、40キロ先の最深部にある南湖大山の標高は3742メートルと、かなり急な登りが続きます。
この国家公園内は外国人にも登山が解放されているのですが、厳しくない登山でも乙種入山証を取得しなくてはならないそうです。3000m以上の高山は登山指導員が同行する仕組みです。
まあ、そんなことも知らずに入ったので太魯閣ではホテルのある天詳に近い「白楊歩道」というハイキングコースを歩いてきました。これは渓流にそって断崖を削って作った山道とトンネルを抜けてゆくもので、傾斜もなくハイクというより散歩レベルです。1時間も歩くと「水簾洞」という洞窟があり、この中はゴウゴウと水が流れています。あらかじめレインとヘッ電と沢靴を用意していたので、天井から大雨が降るトンネルを抜け、終点まで入ってきました。終点は数百メートルもまっすぐ切り立った崖で、削りっぱなしの絶壁なのでかなりビビります。戻ったあと、事故があって閉鎖になったという川沿いの文山温泉というところまで行って帰り、今回はここまで。
後日台北駅近く登山用品店「登山友」で北部の地図集を大量購入。遡行図を探したのですが、沢登りのガイドは出版はされていないそうです。次は軽い沢を選んで臨みたいと思っています。
白楊歩道入口。トンネルは400メートルほど続きます。
落石が多いのでくり抜いて屋根を作っている。なるほどこれはアイディア。
遠く見えるは南湖大山でしょうか。3000メートル級の山が188座あるとか。 遠近感がおかしくなるほどの大石がゴロゴロ。崖下まで50メートル以上あります。これがみんな大理石。
苦労して道をつくったに違いない。
この沢も登られているらしい。ちなみに沢登りは台湾では「溯渓」といいます。
最後の洞窟へ。準備は万端。