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メンバー:古屋 他
10日、11日と急遽、赤岳に行ってきました。
今年最初で最後の雪山でした。
一年ぶりですがやっぱり雪はいいですね。
天気も最高でした。
主稜取り付きへのトラバース
3Pの雪稜
赤岳山頂
下降は地蔵尾根
真ん中のリッジが主稜
大同心、小同心
11日
美濃戸 10:30 〜北沢 〜 赤岳鉱泉 12:00 (泊り)
12日
赤岳鉱泉5:00 〜 行者小屋 5:50 〜 文三郎道トラバース地点 6:50〜 主稜取付 7:00 〜 赤岳山頂 10:30 〜 地蔵尾根11:00 〜赤岳鉱泉 12:30〜 北沢〜 美濃戸14:30
【報告/雑記】
一年振りの沢、例会に出席し 「山へ行きたい」 という封印していた思いもあっけなく引き戻された。とにかく今年一度でいいから山に行かねば!
幸い平日に休みが取れたのでのんびり丹沢でも歩こうかなと考えていたところ友人からの誘いで急遽、赤岳主稜に行くことになった。少し不安もあったが、思えば昨年のこの時期この主稜を最後に山に行っていない。それに昨年は時間もかかりすぎたので(昨年は取り付き〜山頂まで5時間半)次回はなんとか4時間位でとその時に話していたので、この機会を逃してはならないと思った。
今回も初日は赤岳鉱泉まで。美濃戸から北沢まではまったく雪はなかったが北沢沿いからはいままでの風景と一変し雪景色。空は鉛色に変わり雪もちらついてきた。この付近で雪は10cm位。のんびり歩いてきたが昼には到着してしまった。アイスキャンディはだいぶ凍っていて来週くらいから登れるようだ。
日曜日のため赤岳鉱泉はだいぶ賑わっていて、アイスツールを持った人が多く、聞くと裏同心ルンゼや硫黄岳帰りのパーティーが多かった。鉱泉周辺の積雪は15〜20cm位。時間はたっぷりあったのでアイゼンをつけ中山乗越しの展望台まで歩く。
夜は暖かい部屋と食事、持参したビールで幸せな時間を過ごし、部屋は大部屋に二人きりで貸切状態だった。
12日
4:00起床。5:00出発。昨年の教訓を生かし少しでも早めに発つ。
星空がきれいで天気も期待できそうだ。
行者小屋付近で積雪は30cm位だろうか、ここから文三郎の登りは久しぶりの体には想像以上に応えた。とくにふくらはぎはパンパンで肉離れにでもなってしまうかのようだった。
昨年は文三郎を登りすぎトラバースに苦労したが、今年は、ほぼ水平にトラバースし主稜取り付きに到着。がここにきて雪の多さにびっくり。CSの真下まで雪に覆われ、右側のビレイポイントも埋まりかけている。
1ピッチ目は、チョックストーンを乗り越して行く、雪でホールドが埋まってしまっているので掘り出しながらの作業である。ランニングを取ろうにも雪でどこにあるかわからない。2ピッチ目の岩は中央から左側に寄り乗り越して右上してビレイ。3ピッチ目はやさしい雪稜。ここは時間短縮でザイルは出さず、その勢いで4ピッチ目の見た目は簡単そうな、岩場もノーザイルで取り付くが、取り付いてからが冷や汗ものだった。振り払う雪の下はほとんど凍っていてホールドになりそうな岩がほとんどない。アイゼンのツメとピッケルでなんとか登る。当たり前だかザイルがあるのとないのでは緊張感がまるで違う。
5ピッチ目、長い雪稜、昨年は岩や灌木でランニングをとれたが、ここもやはりまったく取れないほど雪に覆われていた。
6ピッチ目、核心部。本日初リード、当然ここもホールドはあてにならず2,3手で行き詰まる。ピッケルを雪に打ち込み、アイゼンのツメを掛けようとしたときだった…………一瞬何が起こったのわからずただ目の前に青い空が見える。
「落ちた」約3mの滑落。幸いザックがクッションになった。友人に手を貸してもらい立ち上がる。右手の親指に痛みがあったが皮がむけただけだった。ビレイの友人にも感謝しなければならない。しっかりと止めてくれた。
気を取り直し再びチャレンジ、慎重にピッケルの効きを確認する。岩場をクリアし右上トラバース後チムニー状の岩場を体を押し込むように登りビレイポイント。始終緊張したピッチだった。7〜8P易しい雪稜だが当然ザイルを出しスタカットで登る。赤岳山頂へはあと数十メートル。ついに赤岳山頂へ!
天気も素晴らしく、富士山から北アルプスまで見渡せる絶景。山頂で30分くらい過ごした。下山は地蔵尾根。足早に行者小屋を目指した。稜線は積雪は50cm以上、天気が良いので気温も高いのだろう、行者小屋まで来ると汗をビッショリかいていた。
赤岳鉱泉で小休止後、北沢経由で美濃戸に向かった。途中カモシカが見送ってくれた。
反省点
久しぶりの山、それも雪山ということを考えればやはりもっと慎重にならなければならなかったと思います。去年も来たからという思いと、時間を短縮しようという気持ちからザイルをださなかった事や、ピッケルに力をかける方向を間違えて落ちてしまった事は大きな反省点だった。それからビレイの大切さも痛感しました。それほど登山経験の多くない私にとって一年間のブランクは以外と大きかったようです。もう一度基本にかえらなければいけないなと思いました。(でもやっぱり山はいいですね。)
10日、11日と急遽、赤岳に行ってきました。
今年最初で最後の雪山でした。
一年ぶりですがやっぱり雪はいいですね。
天気も最高でした。
主稜取り付きへのトラバース
3Pの雪稜
赤岳山頂
下降は地蔵尾根
真ん中のリッジが主稜
大同心、小同心
11日
美濃戸 10:30 〜北沢 〜 赤岳鉱泉 12:00 (泊り)
12日
赤岳鉱泉5:00 〜 行者小屋 5:50 〜 文三郎道トラバース地点 6:50〜 主稜取付 7:00 〜 赤岳山頂 10:30 〜 地蔵尾根11:00 〜赤岳鉱泉 12:30〜 北沢〜 美濃戸14:30
【報告/雑記】
一年振りの沢、例会に出席し 「山へ行きたい」 という封印していた思いもあっけなく引き戻された。とにかく今年一度でいいから山に行かねば!
幸い平日に休みが取れたのでのんびり丹沢でも歩こうかなと考えていたところ友人からの誘いで急遽、赤岳主稜に行くことになった。少し不安もあったが、思えば昨年のこの時期この主稜を最後に山に行っていない。それに昨年は時間もかかりすぎたので(昨年は取り付き〜山頂まで5時間半)次回はなんとか4時間位でとその時に話していたので、この機会を逃してはならないと思った。
今回も初日は赤岳鉱泉まで。美濃戸から北沢まではまったく雪はなかったが北沢沿いからはいままでの風景と一変し雪景色。空は鉛色に変わり雪もちらついてきた。この付近で雪は10cm位。のんびり歩いてきたが昼には到着してしまった。アイスキャンディはだいぶ凍っていて来週くらいから登れるようだ。
日曜日のため赤岳鉱泉はだいぶ賑わっていて、アイスツールを持った人が多く、聞くと裏同心ルンゼや硫黄岳帰りのパーティーが多かった。鉱泉周辺の積雪は15〜20cm位。時間はたっぷりあったのでアイゼンをつけ中山乗越しの展望台まで歩く。
夜は暖かい部屋と食事、持参したビールで幸せな時間を過ごし、部屋は大部屋に二人きりで貸切状態だった。
12日
4:00起床。5:00出発。昨年の教訓を生かし少しでも早めに発つ。
星空がきれいで天気も期待できそうだ。
行者小屋付近で積雪は30cm位だろうか、ここから文三郎の登りは久しぶりの体には想像以上に応えた。とくにふくらはぎはパンパンで肉離れにでもなってしまうかのようだった。
昨年は文三郎を登りすぎトラバースに苦労したが、今年は、ほぼ水平にトラバースし主稜取り付きに到着。がここにきて雪の多さにびっくり。CSの真下まで雪に覆われ、右側のビレイポイントも埋まりかけている。
1ピッチ目は、チョックストーンを乗り越して行く、雪でホールドが埋まってしまっているので掘り出しながらの作業である。ランニングを取ろうにも雪でどこにあるかわからない。2ピッチ目の岩は中央から左側に寄り乗り越して右上してビレイ。3ピッチ目はやさしい雪稜。ここは時間短縮でザイルは出さず、その勢いで4ピッチ目の見た目は簡単そうな、岩場もノーザイルで取り付くが、取り付いてからが冷や汗ものだった。振り払う雪の下はほとんど凍っていてホールドになりそうな岩がほとんどない。アイゼンのツメとピッケルでなんとか登る。当たり前だかザイルがあるのとないのでは緊張感がまるで違う。
5ピッチ目、長い雪稜、昨年は岩や灌木でランニングをとれたが、ここもやはりまったく取れないほど雪に覆われていた。
6ピッチ目、核心部。本日初リード、当然ここもホールドはあてにならず2,3手で行き詰まる。ピッケルを雪に打ち込み、アイゼンのツメを掛けようとしたときだった…………一瞬何が起こったのわからずただ目の前に青い空が見える。
「落ちた」約3mの滑落。幸いザックがクッションになった。友人に手を貸してもらい立ち上がる。右手の親指に痛みがあったが皮がむけただけだった。ビレイの友人にも感謝しなければならない。しっかりと止めてくれた。
気を取り直し再びチャレンジ、慎重にピッケルの効きを確認する。岩場をクリアし右上トラバース後チムニー状の岩場を体を押し込むように登りビレイポイント。始終緊張したピッチだった。7〜8P易しい雪稜だが当然ザイルを出しスタカットで登る。赤岳山頂へはあと数十メートル。ついに赤岳山頂へ!
天気も素晴らしく、富士山から北アルプスまで見渡せる絶景。山頂で30分くらい過ごした。下山は地蔵尾根。足早に行者小屋を目指した。稜線は積雪は50cm以上、天気が良いので気温も高いのだろう、行者小屋まで来ると汗をビッショリかいていた。
赤岳鉱泉で小休止後、北沢経由で美濃戸に向かった。途中カモシカが見送ってくれた。
反省点
久しぶりの山、それも雪山ということを考えればやはりもっと慎重にならなければならなかったと思います。去年も来たからという思いと、時間を短縮しようという気持ちからザイルをださなかった事や、ピッケルに力をかける方向を間違えて落ちてしまった事は大きな反省点だった。それからビレイの大切さも痛感しました。それほど登山経験の多くない私にとって一年間のブランクは以外と大きかったようです。もう一度基本にかえらなければいけないなと思いました。(でもやっぱり山はいいですね。)