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メンバー:平川CL、清野SL、門脇、菅原、山本、扇原、上林(記録)
朝8時に小田急線 新松田駅に集合。予報どおり小雨が降っており気温は低め。8時25分発の西丹沢行きのバスに乗車して箱根屋橋で降ろしてもらう。道路脇のちょっとした木陰で支度をして9:45出発。門脇さんを先頭に歩き出す。箱根屋橋の高度は390m。3個の小さなの堰堤をハシゴで越えて少し歩くと直ぐに20mのF1。ここはロープを固定してタイブロックかプルージックで登る。ホールド・スタンス共豊富だが今シーズン初の沢なので少し緊張した。
幾つか小さい滝を越えると12m幅広滝(F4)と思われる大きい滝。ぬめっていて滑りやすそうで岩も脆いため左岸を巻く。
次の2段10m(F5)と思われる滝は門脇さんの指名で上林がリード。ホールド・スタンス共豊富で残置ハーケンも有り問題無し。幾つか小さい滝を越えると2段20m(F7)と思われる滝。清野さんと山本さんがトライしたが、結局全員左岸を巻く事になった。高巻きも容易ではなく、足元の土はずるずる下がり、ホールドにつかんだ石は簡単に外れる。次の15m(F8)は人工登攀ルート。よく見るとハーケンがべた打ちしてあり、残置スリングも豊富。ここは あまり気が進まないように見えたが、リーダーの平川さんがリード。持ってきたアブミを全て身に付けて、アブミを残置しながら順調に高度を上げ、最後の滝の落ち口ではアブミが足りないように見えたが見事クリアして皆で拍手。待っている間に落ちている小枝を集めて焚き火をするが、濡れているためあまり燃えず、せっせと扇いだ人だけが汗をかいて温まる。
続いて上林がアブミを回収しながら登る。しょっぱなの一歩が届かず、目の前のハーケンにスリングを架けて体重をかけたとたんにハーケンがぐにゃりと曲がり思わず悲鳴。ハーケンの根元にタイオフでスリングをかけ直して何とか第一歩を踏み出した。一段上のアブミに乗ってから下のアブミ回収した後、確保のロープがZクリップ状態になって動けなくなる事が何度かあり、先に確保用のロープをカラビナから外してからアブミを外さないといけない事に気がついたが、余裕が無いため同じ事を何度も繰り返し、その度にロープを外すのに苦労した。反省材料だが、こんな登り方は金輪際無いだろう。なんとか滝の落ち口をクリアし、引きずってきたロープで平川さんの荷物を引き上げる。他のメンバーは全員高巻きで合流。(平川さん「ずるーい」とぼやく)。
二股を右に行き、フリクションが良く効く7mのスラブを超えた所で右の尾根方向に向かう踏み跡をたどって登攀終了。時刻は14時10分、高度計は765mを指していた。門脇さんから「気付け薬」を一口いただいて下山開始。作業道のような細い踏み跡をたどり、鹿よけのフェンスを2度越えて尾根を一気に下ると20分で大滝沢沿いの林道に出て、10分程でバス停に到着。5分後に来たバスに乗り中川温泉で汗と泥を流して新松田で軽く反省会をして帰宅した。沢全体としては崩壊が激しく、荒れた印象の沢だった。