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八久和川の写真を中山さんから預かりました。記録は追って検証された後アップされると思います。
7/30(土)朝、八久和峠にて(朝日屋の若旦那撮影)。
二松沢付近で沢床に降りる。
カクネ沢付近の河原歩き。
芝倉沢出合い付近にて露営。
7/31日 いざ出発。
栃ノ木沢付近でのへつり。
小赤沢手前でザックピストン。
門脇泳ぐ
8/1(月)光明山先の登山道から八久和川上部を望む。
メンバー 西舘(彰)CL 西舘(章)SL 作田 樋田(記録)
心配されていた方も多いビギナー組だけの訓練山行、力量を考え葛葉にしたものの、なんと先行組が50人以上! 滝よりも人を巻くので時間がかかりました。同日門脇さんが背戸右の講師に急遽召集されたため、板立の滝を登って打ち止め、途中の林道から牛頸経由山岳SCという下山路をとり、合流後れんが亭で反省会。
お手軽訓山でしたが、それぞれの課題を鍛錬する1日でした。
雨模様のスタート。初っぱなから水が多い沢です。
樋田さんも講習の成果を確認。
F3 7mをチャッチャと登る作田さん。
人巻きで時間を食われ、どうする? 林道からエスケープとなりました。
メンバー 清野 山本 西舘章子 西舘彰芳
個人的なことだけれど、6月は引っ越しなど私事に忙殺されていたため、久しぶりの山行だ。章子など欲求不満で他人の山行の話を聞くと不愉快になるほど山行きを渇望していたほど。場所は鶏冠谷右俣。前週に清野、山本+平川の3名で左俣二の沢を詰めているので、この沢は「スタンプラリー」といわれるほど、今年お気に入りの場所だ。
日帰りの沢だが朝が早いため、15日23時に八王子集合。両角邸にジムニーを借りに行く。ところが両角さんは当日入院が決まり不在。なつこさんより鍵を借りて出発。目指すは東山梨群三富村の道の駅「みとみ」。売店前の屋根のある場所でいつものようにビバーク。深夜1時着、2時就寝、朝6時出発とまことにお行儀のよいスタートとなった。
入渓点は西沢渓谷の公園内。道の駅からは5分ほどで駐車場に到着し、西沢渓谷へのハイキングコースを通りヌク沢への入渓点を越え(西舘×2は去年来た場所)、吊り橋を通過した右手の立ち入り禁止のロープが入口。下の広々とした河原では先行パーティが数組準備をしていた。すでに準備完了の私たちはそのまま進行する。
うっそうとした渓谷は、その先があまり期待できない形相。しばらく歩くと魚止めの滝。ここは右側から通過してしばらくゴーロを歩くと、そろそろナメが現れる。ところで西舘×2は先日(というか出発当日)ゴム底のキャラバン奥利根ツーを手に入れる。久しぶりの沢行、しかもナメで前回(小室川谷・一里滝沢)そうとう苦労し、何度もこけていたため、不安だったのだ。「ナメにはゴム底」という山本さんの言葉と、吸盤状のゴムが並ぶファイブ・テンのアクアステルス底に自信を得て、やる気まんまんの西舘(だんな)。いっぽうジャンボはおっかなびっくりだったらしい。清野さん、山本さんにナメでの足運びを教授されつつ、遡行を続ける。
小滝、ナメ、小滝、ナメと続く沢は飽きさせない。残念なのは曇りがちで少し気温が低いところ。シャワークライムすれば登れる、とわかっている場所も微妙に流水を避けたルート取りが続く。8時過ぎに一本とって、3段の滝90m(?)の中段を右から巻く。落ち口があぶなっかしく、清野さんがお助けを出してくれたが、かえってそのヒモに気をとられスリップダウン。まあ、50センチ程度のことだけれど、気を引き締める。
次いで有名な逆くの字。ここも清野さんがリードしてくれ、タイブロックで通過。もっとも傾斜が緩く、ロープがあるせいもあってガシガシ登れて気持ちいい。その後も気持ちいいナメが続く。
そんなこんなで1時間。5mほどの難しくない滝が右手から登場するが、その先がよくわからない。しかも手前にはあきらかな巻き道が用意されている。が、そんなことで逃げないのが清野さん。とっとと滝の右手を登り、奥の滝前で手招きする。が、着いてみるとどうにも登れるような場所じゃない。じゃ、ということで、清野さんが横の壁にとりつくが、脆いのと泥いののミックスで苦戦、ビレイ用にナッツを差し込み、強度チェックした反動で滑落。別ルートを探し山本さんもトライするものの、泥だらけで敗退。トイ面の崖を登ることにする。
こちらもほぼ垂直(といっても60度くらい)で、清野さん1ピッチ40mほど登るものの、まだ上へ抜けない。立木にセルフをとり、全員上がったところでもう1ピッチ切る。清野さんとの山行ではお馴染みの「イケイケクライム」だけれど「これっくらいないとつまんないでしょ(笑」の一言で、私たちも納得。たしかにね、MSCなんだから、右俣だってがんばるところがないとね。
その後もナメと小滝の連続だけれど、肝心の終了点「40mの滝」が見えてこない。途中「エスケープしてください」とでも言うような脇道や傍流、滝が現れるものの、今回は「真面目につめよう」ということで、歩を進める。40m滝到着は13時。そこから詰めだけれど、ガイドブックにあるようなすごい藪こぎにも出くわさず、14時には登山道へ到着。30分ほど下ると「徳ちゃん新道」への分岐へ出、あとは1時間半の下り。16時には駐車場に戻りました。
その後白竜閣(先週も来たらしい。立ち寄り500円)で汗を流し、大急ぎで八王子へ。クルマを置いて橋本の病院に両角さんを訪ね、8時過ぎにやっと反省会。今回はとてもおなかが空いていたこともあり、場所は飲み屋ではなく「餃子の王将」。食べまくって大満足のまま帰宅しました。残念といえば暗い沢と久々の撮影ということもあって、写真の大半がぶれていたこと。マトモなところをみつくろってアップします。
けっこう水量あります。
逆くの字。高度感がちょっとある場所。
おおむねこんな渓相が続きます。
清野さん思案中(笑
……で、結局ボロ壁を直登。
もう少し暑ければ気持ちいいのに。
中盤からは赤コケが増えてかなり滑りました。
きれいな沢です。また行きたい場所でした。
メンバー CL山本(記録)・SL清野・平川
23時八王子駅集合。タクシーで両角宅へ向かい、ジムニーを借り受ける。平川さんの運転で、西沢渓谷入口の「道の駅みとみ」へ。午前1時到着。一時間程入山祝いの酒を呑む。
このところ、会山行も自主山行も天候判断で中止となる事が多く、今回も当初の計画であった古礼沢を変更し、逃げが利くように鶏冠谷日帰りに変更したのだ。天気が持つか心配だったので早めの行動を心がけた。
翌朝、車を橋の下の町営駐車場に移動し、6:40出発。7:20鶏冠谷出合。平成・・年の春にここで会の合宿をした。その時は3パーティ編成し、清野さんは東のナメ沢を山本は鶏冠谷左俣一ノ沢を溯行したのだった。今日は、曇ってどんよりとした天気のせいも有り、鶏冠谷は暗く、陰鬱な感じさえする。12m魚止めの滝を右からから巻くと綺麗なナメ滝の連続となる。空も少しばかり明るくなってきた。鶏冠谷は結構綺麗な沢だったのだと改めて思い出した。
二俣までの核心部とも言える「逆くの字の滝」も快適に越し、8:30二俣着。ここからもナメと連瀑帯で飽きさせない。一ノ沢出合の滝は通過不能の為右から大きく巻く。9:00二ノ沢出合。時折日も差してきて気分も晴れてくる。ここからもナメの連続でラバーソールのフリクションを効かせて快適に登る。
F2・9mで今日初めてザイルを出す。平川さんリードで快適登攀。この先伏流となり少しガラガラしてくるが、F2・F3はザイル無しで越えて、10:00ルンゼ状スラブに入る。実は、平成・・年の五月にもニノ沢へ来たのだが、ルンゼ状スラブは雪に埋まっていて登れず、左岸の尾根に取り付き大変な藪漕ぎを強いられたのだ。それ以来、いつか200mルンゼ状スラブを登りに来ようと思っていたのだ。確かにルンゼ状スラブでは有るのだが、私が思い描いていたようなスッキリとしたスラブではなく、何となくガラついて浮石の多いルンゼだ。忠実に沢筋を詰めると奥壁に突き当たり、奥壁に沿って右に回り込みわずかの藪漕ぎで10:55稜線に出た。多分、鶏冠山の少し南側と思われる。
ここからは鶏冠尾根を一気に下り、第3岩峰・第4岩峰を懸垂下降して、14:10駐車場着。天気に恵まれて快適な山行が出来た。白龍閣と言う旅館で温泉につかり(なかなか良い)、車に戻ると雨が降っていた。帰りの高速では大雨となった。梅雨の合間を狙ったタイミングの良い山行が出来たものだ。やはり「速さは安全に繋がる」と言うのは嘘じゃない。
17:00両角宅に車を返して、充康さん夏子さんも一緒に反省会となる。私は、両角宅の新聞で、串田孫一氏の訃報を知った。歳も歳なのでそれ程驚きはしなかったのだが、彼の著書の一節を思い出した。「私が山の仲間と言うのは、気心が知れていて、技術に優劣の差があまりない人ということで、こういう人は簡単に集められるものではない。」(正確な引用ではなく、書名も定かではないので、会報編集までに調べておきます)全くその通りだなーとしみじみ思いながら、新聞に載った串田氏の顔写真に見入ったのだ。