Welcome Guest 
山行記録 カレンダー
« « 2004 8月 » »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 1 2 3 4
月別アーカイブ

-

カテゴリ : 
執筆 : 
msc_kiroku2 2004-8-27 3:31
山行記録 山行形態  自主山行 沢登り 山域    谷川岳 ヒツゴー沢 日時    ‘04 8月27日(金)?28日(土) 参加者   CL 渡辺 SL 平川(記)  昨年からの念願であった上越デビューを何とか果たしたく機会を狙っていた所、良いタイミングで渡辺さんが話を持ちかけてくれた。私としては上越の一本目はヒツゴーからという変なこだわりがあり、これを達成しなければ上越のスタートは切れないと思っていた。  参加者は渡辺さん、私の2名だけだが別隊の利根川本流が遡行中だし人の確保はやむをえない所だろう。  金曜夜23時に西国分寺駅で待ち合わせ簡単に買出しして関越道に乗った。谷川温泉で無料駐車場の位置が解らず 少し迷った挙句、温泉宿の立ち並ぶ道を登りきった駐車場にテントを一張り発見。時間も遅いしここに我々もテントを張ることにした。時刻は1時15分。星空がまことに素晴らしい。簡単に飲んで寝る事にする。  翌朝5時に目が覚めた時にはとなりのテントで出発の準備中。やはりヒツゴーをやるらしいが道に迷っている様子だ。我々も道に自信が無かったので朝飯を食いながら何食わぬ顔で何処へ行くのか観察していた。一度登った 道を引き返してきて車に乗り何処かへ消えて行った。我々も入渓点(無料駐車場)を見つけるのに15分ほど掛かったが6時半には歩き出す事が出来た。歩きやすい沢沿いの道を1時間ほど歩いた河原で装備を付け登山道に入る。 再び出会った河原から遡行開始である。先の先行組もこの先のF1 7mで追い越す事になる。チムニーの滝を超えナメやスラブを超えていくが何処も難しいところは無い。しかしこの辺りから何処と無く体に嫌なだるさを感じるようになった。渓相はますます素晴らしく大きな釜や3段20mなど適度に登り甲斐があり実に楽しく登っていく事が出来る。心配された雪渓(見てみたかった)は欠片も無くやはり今年の暑さの影響かと思われた。  20mトイ状を超えたところ辺りで大休止。(結構ばてていた)登ってきた沢筋遥か後方には麓の町並みが見渡せるが思いのほか高度差が無い。見上げて見える稜線のほうが遥かに高度差があるように見え気が滅入ってしまった。 この先幾つかの棚を超えて水流も枯れた頃、わずかに日が差してにわかに体に力が戻った気がしたが遥か彼方に 見える稜線はまだまだ遠い。最後の詰めに入ってから一度も使わずにここまで担いできたザイルを渡辺さんに持ってもらう事にした。急に体が軽くなった気がしたがその気分も長くは続かず、やはり病み上がりの登山は無理だったかと反省した。  最後はちょっとした笹原を抜け一気に稜線に抜ける。12時05分。ここまでのだるい気分が嘘のように抜けて「あれ、もう終わり?」とつい口走り、「よく言うよ!」と渡辺さんにたしなめられてしまった。すぐそこにはトマの耳が見えており一度も踏んだ事の無い私は「一瞬でも良いから」と渋る渡辺さんを説得して登る事とした。その山頂、中高年のオアシスと化し、本当に一瞬で下りてきてしまった。肩の小屋前で腹ごしらえをして下山開始が12時40分、下山は熊穴沢の頭からいわお新道を下る。体は楽だが今度は足の指が激痛になって来た。下りはほとんど足を横にしてカニ歩きでないと下れない。やっとの事で今朝歩いた二俣についたのが15時。暫く沢で足を冷やし焚き火をしてから谷川温泉に向かう。この辺りでは蛭が多くて参ってしまった。沢筋の道に立ち止まれば最後、必ず取り付かれていたようだ。  私は、「キンカン」を小さなボトルに詰めてきたがこの効き目は抜群である。足に食いつく蛭に1滴垂らせばポロっと落ちて死んでしまう。蛭との格闘をしながら小一時間で車を置いた無料駐車場に着く。時刻は15時40分。念の為、沢靴、ソックス等チェックすると大小数匹の蛭が付いていた。集めてキンカン漬けにしてやった後、車で温泉「湯テルメ谷川」に向かう。気持ちの良い温泉に浸った後そばを食って関越道に乗った。渋滞もなく西国分寺には19時40分に着いた。  この記録を書きながら幾つか超えたはずの滝、ナメをほとんど覚えていない事に気がついた。(結構ばてていた) もう少し気持ちに余裕のある時に再び登ってみたい。
Copyright 2001-2014 msc-jp. All rights reserved.