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メンバー及び役割:須藤(記録)、山本
行程:29日7:00 戦場ヶ原赤沼茶屋駐車場?戦場ヶ原?小田代ヶ原?外山沢?緑沢出合
?緑沢?前白根登山道?天狗平?14時頃湯元バス停
山本さん、須藤共、これまで体調不良でリハビリを兼ねて軽めの沢という事で、須藤がかねてから気にしていた奥日光の緑沢へ行く事にした。沢自体は難しい登攀は無く、全体的に開けた沢で気持ちの良い沢だった。特徴としては、3つ程の20m程度の滝が全て黒く、木々の緑と好対照であった。ひっそりとした小さな沢であり、奥日光のこのように奥深いところまで来るパーティーも少ないと思われ、それ程入渓の跡がみられず、つめ上げの藪漕ぎもなくゆっくりとした遡行を堪能出来た。
以上
行程:29日7:00 戦場ヶ原赤沼茶屋駐車場?戦場ヶ原?小田代ヶ原?外山沢?緑沢出合
?緑沢?前白根登山道?天狗平?14時頃湯元バス停
山本さん、須藤共、これまで体調不良でリハビリを兼ねて軽めの沢という事で、須藤がかねてから気にしていた奥日光の緑沢へ行く事にした。沢自体は難しい登攀は無く、全体的に開けた沢で気持ちの良い沢だった。特徴としては、3つ程の20m程度の滝が全て黒く、木々の緑と好対照であった。ひっそりとした小さな沢であり、奥日光のこのように奥深いところまで来るパーティーも少ないと思われ、それ程入渓の跡がみられず、つめ上げの藪漕ぎもなくゆっくりとした遡行を堪能出来た。
以上
日程:2009年8月28日夜発 ? 8月30日
山域:南アルプス尾白川黄蓮谷右俣
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:古屋(CL) 木村(SL・食当) 大浦(記録)
記録:
8月28日 古屋車で東名、中央高速を移動 23:30竹宇駒ヶ岳神社駐車場着
8月29日 駐車場発 尾白川林道を経て入渓 五丈沢出会左俣台地でビバーク
8月30日 黄蓮谷右俣を詰めて駒ヶ岳、鋸岳の縦走路に抜け、黒戸尾根を下山、駐車場に戻る
8月28日 20:30 古屋車、大浦を東名大和バス停で拾う(一般車駐停車禁止につきマネしないように)。
21:00 木村をR20世田谷区烏山で拾い、中央道を韮崎まで走り、竹宇駒ヶ岳神社駐車場に23:30着。
テントを張り、入山祝いを軽く行う。明日の天気が心配だが、駒ヶ岳神社が何とかしてくれるだろう。
8月29日 5:00起床、6:00駐車場に車を置いて出発。尾白川林堂を歩き通して9:00入渓点着。他に1パーティが黄蓮谷に入渓する様子で、挨拶をする。入渓後、すぐに深い淵、大きな滑沢が現れて、スケールの大きさを実感する。心配していた天気も上々で、エメラルドグリーンの水と白い花崗岩の谷を眺めては、「いいねぇ」を連発する。
10:00倉掛沢出会、10:30噴水滝着。谷はスケールが大きく、美しいが残念なことに大きな滝は水に磨かれたようなツルツルの花崗岩、しかも逆層で登れそうもない。攀じる沢ではなく、眺めて感嘆すべき谷のようだ。
11:30尾白川本谷出会着。尾白川本谷も遡行対象になりそうな谷である。
12:40 千丈滝を右岸から捲いて滝上着、大休止とする。右岸から五丈沢が合流する地点の高台にビバーク好適地があるらしい。この先は傾斜が強くなり、岩ばかりの谷なので、他によいビバークポイントを見つけられそうにない。明日に備えて英気を養うという口実を作り、ビバークを決め込む。天気予報を信じて夜半に雨を予想しながら、タープを張り、夕食の準備などをしながら、入渓祝いに昼酒を飲む。薪になりそうな倒木、流木が豊富にあるので、焼畑農業まがいの大きな焚火をする。南アルプスの天然水割ブランデーが旨い。木村食当の「沖縄シリーズ」が旨い。夏の沢は実に楽しい、と思いつつシュラフに潜りこんでウトウトすると雨滴がタープを打ち始める。天気予報では今夜は雨、明日は晴れ。好天を期待しながら眠るが、夜半に雨脚が強まりながら、朝まで雨が続く。
8月30日 5時起床、雨は上がりつつある。行動が14時間を超える予定なので、早めに朝食をとり、行動開始。6:30坊主滝、ここも登れそうにないので捲く。
7:00黄蓮谷左俣が合流する。7:30、15m滝に至る。ここで初めてロープを出して左岸を登る。雲の中にいるために見通しがきかないが、右岸を登ればロープは不要だろう。
8:20核心部の奥千丈滝200 m 逆くの字滝に差し掛かる。奥千丈滝のここまでは滝をフリーで乗り越してきたが、ここは左岸から捲く。9:00奥千畳の滝を抜ける。
小滝が連続しているが、直登可能で乗り越して行く。10:15、烏帽子沢(多分)出会着。視界がきかないので、地図とコンパス、頼りない気圧計頼みの高度計で現在地を推定するが、インゼルなのか、烏帽子沢出会なのか判然としない。右に行けば間違いはないと判断して、右手の中間尾根を乗り越すと、途中に新しい焚き火跡がある。ここまで来ればビバーク可能であるようだが、少人数パーティしか泊まれないと思われるほど狭い。
地形図を見れば、標高線が込み合う地点であるが、まさしくその通りで、一歩登るのにも重力を感じるほど苦しい登りが続く。奥の二股、奥の滝3段60mも判然としないガスの中、左岸の高巻きを続ける。13:00、突然甲斐駒頂上直下、鋸岳への縦走路に出る。ここで沢支度を解いて、普通の登山者の姿に戻る。
13:30、甲斐駒ヶ岳頂上。写真を撮り、一気に下り始める。18:00、竹宇駒ヶ岳に到着。境内に湧き出している手水を飲む。清めるための水だが、かまわずに飲む。これが旨い。
18:30、着替えなどを済ませて駐車場を出発、途中「むかわの湯」で入浴。中央高速は夏休み最後の日曜のためか混んでいたが、早めに下道に降り、新松田で解散する。
山域:南アルプス尾白川黄蓮谷右俣
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:古屋(CL) 木村(SL・食当) 大浦(記録)
記録:
8月28日 古屋車で東名、中央高速を移動 23:30竹宇駒ヶ岳神社駐車場着
8月29日 駐車場発 尾白川林道を経て入渓 五丈沢出会左俣台地でビバーク
8月30日 黄蓮谷右俣を詰めて駒ヶ岳、鋸岳の縦走路に抜け、黒戸尾根を下山、駐車場に戻る
8月28日 20:30 古屋車、大浦を東名大和バス停で拾う(一般車駐停車禁止につきマネしないように)。
21:00 木村をR20世田谷区烏山で拾い、中央道を韮崎まで走り、竹宇駒ヶ岳神社駐車場に23:30着。
テントを張り、入山祝いを軽く行う。明日の天気が心配だが、駒ヶ岳神社が何とかしてくれるだろう。
8月29日 5:00起床、6:00駐車場に車を置いて出発。尾白川林堂を歩き通して9:00入渓点着。他に1パーティが黄蓮谷に入渓する様子で、挨拶をする。入渓後、すぐに深い淵、大きな滑沢が現れて、スケールの大きさを実感する。心配していた天気も上々で、エメラルドグリーンの水と白い花崗岩の谷を眺めては、「いいねぇ」を連発する。
10:00倉掛沢出会、10:30噴水滝着。谷はスケールが大きく、美しいが残念なことに大きな滝は水に磨かれたようなツルツルの花崗岩、しかも逆層で登れそうもない。攀じる沢ではなく、眺めて感嘆すべき谷のようだ。
11:30尾白川本谷出会着。尾白川本谷も遡行対象になりそうな谷である。
12:40 千丈滝を右岸から捲いて滝上着、大休止とする。右岸から五丈沢が合流する地点の高台にビバーク好適地があるらしい。この先は傾斜が強くなり、岩ばかりの谷なので、他によいビバークポイントを見つけられそうにない。明日に備えて英気を養うという口実を作り、ビバークを決め込む。天気予報を信じて夜半に雨を予想しながら、タープを張り、夕食の準備などをしながら、入渓祝いに昼酒を飲む。薪になりそうな倒木、流木が豊富にあるので、焼畑農業まがいの大きな焚火をする。南アルプスの天然水割ブランデーが旨い。木村食当の「沖縄シリーズ」が旨い。夏の沢は実に楽しい、と思いつつシュラフに潜りこんでウトウトすると雨滴がタープを打ち始める。天気予報では今夜は雨、明日は晴れ。好天を期待しながら眠るが、夜半に雨脚が強まりながら、朝まで雨が続く。
8月30日 5時起床、雨は上がりつつある。行動が14時間を超える予定なので、早めに朝食をとり、行動開始。6:30坊主滝、ここも登れそうにないので捲く。
7:00黄蓮谷左俣が合流する。7:30、15m滝に至る。ここで初めてロープを出して左岸を登る。雲の中にいるために見通しがきかないが、右岸を登ればロープは不要だろう。
8:20核心部の奥千丈滝200 m 逆くの字滝に差し掛かる。奥千丈滝のここまでは滝をフリーで乗り越してきたが、ここは左岸から捲く。9:00奥千畳の滝を抜ける。
小滝が連続しているが、直登可能で乗り越して行く。10:15、烏帽子沢(多分)出会着。視界がきかないので、地図とコンパス、頼りない気圧計頼みの高度計で現在地を推定するが、インゼルなのか、烏帽子沢出会なのか判然としない。右に行けば間違いはないと判断して、右手の中間尾根を乗り越すと、途中に新しい焚き火跡がある。ここまで来ればビバーク可能であるようだが、少人数パーティしか泊まれないと思われるほど狭い。
地形図を見れば、標高線が込み合う地点であるが、まさしくその通りで、一歩登るのにも重力を感じるほど苦しい登りが続く。奥の二股、奥の滝3段60mも判然としないガスの中、左岸の高巻きを続ける。13:00、突然甲斐駒頂上直下、鋸岳への縦走路に出る。ここで沢支度を解いて、普通の登山者の姿に戻る。
13:30、甲斐駒ヶ岳頂上。写真を撮り、一気に下り始める。18:00、竹宇駒ヶ岳に到着。境内に湧き出している手水を飲む。清めるための水だが、かまわずに飲む。これが旨い。
18:30、着替えなどを済ませて駐車場を出発、途中「むかわの湯」で入浴。中央高速は夏休み最後の日曜のためか混んでいたが、早めに下道に降り、新松田で解散する。
日程:2009年08月19日(水・夜発)20日(木)
山域:谷川連峰・仙ノ倉・西ゼン
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:中山(CL)、白川(SL)、片倉(記録)
記録:天気 晴れ時々曇り
19日(水)21:30 越後湯沢駅集合23:12 駅タクシー乗り場前で飲んで就寝
20日(木)5:00 起床 5:40タクシーで車止め着 6:40 支度後吊り橋発 7:50 仙ノ倉西ゼン出合着 8:50 ゴーロからスラブに出る。 11:00 第2スラブ着 12:00 スラブ終了地点着 休憩 12:45 源頭にて水補給 13:50 尾根に出る 14:10 平標山頂 15:30 登山口着 予定のバスに乗り帰路につく
感想
スラブがナカナカであった。厳しいような、登りやすそうな。
山域:谷川連峰・仙ノ倉・西ゼン
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:中山(CL)、白川(SL)、片倉(記録)
記録:天気 晴れ時々曇り
19日(水)21:30 越後湯沢駅集合23:12 駅タクシー乗り場前で飲んで就寝
20日(木)5:00 起床 5:40タクシーで車止め着 6:40 支度後吊り橋発 7:50 仙ノ倉西ゼン出合着 8:50 ゴーロからスラブに出る。 11:00 第2スラブ着 12:00 スラブ終了地点着 休憩 12:45 源頭にて水補給 13:50 尾根に出る 14:10 平標山頂 15:30 登山口着 予定のバスに乗り帰路につく
感想
スラブがナカナカであった。厳しいような、登りやすそうな。
日程:2009年 8月14日(金)夕発?8月16日(日)
山域:三国川 黒又沢五竜沢
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:須藤(CL・装備) 羽生田(食当・記録)
記録:
盆休みの後半に急遽立ち上がった計画だったが貴重な体験づくしの山行となった。
14日、成城学園駅前に集合。須藤車にて関越の六日町ICを降り、三国川ダムに向かう。十字峡付近まで入ったが駐車が多く、引き返してしゃくなげ湖の左岸沿いのトイレのある駐車場でビバーク。
15日天気は良好、十字峡登山センターの手前に駐車、出合の大堰堤を確認した後7:20 黒又沢出合を出発、左岸の道を進む。渇水期なのか日向沢より手前500mで河原に降り立つ。
7:48 日向沢出合通過、その先に雪渓はなく右岸上方に巻き道を確認、8:05 雪渓のない御神楽沢の出合に着く。
8:30 右から滝(坑廃水、moto.p氏HPより)の飛沫を浴びながら旧鉱山道の鉄橋下を通過。
(8:50 持場沢出合通過していた。) 9:03 曲沢を求めて先に進むと左からの滝に出合う(1時間後に曲沢を確認、五龍沢だったことを知る)。地図に見当たらない滝だ、左からの張り出しの先に曲沢があるなどと、黒又沢の奥へと進む。
ルートにしては厳しい左壁を上がったところで気づき(荒山沢手前)、懸垂下降、五龍沢出合いまで戻る。さて、10:25 五龍沢入渓。
10:30 左を巻く。10:35 羽生田のリードで途中、1本練習にハーケンを打ちながら緩い左斜面を上がる。
11:30 8m滝、空身の須藤がショルダーで取り付き、ハング気味の左壁を初めてのナッツで登る。11:48 左岸支沢を高巻く。12:26 8m滝、左を高巻く。
13:15 ナメ滝、13:58 20mハング滝に到着、15:00 ハング滝の左を高巻いて抜ける。
15:20 15m滝の右ルンゼより高巻きにはいるが30mほど上がった所で岩と泥壁に阻まれ、ロープを垂らして撤退(16:35)。まだ17時前であったが100m程下流の右岸の河原の高台に幕営。念のため高さ6?7mにある岩のテラスに避難路を確保する。
16日 5時起床、避難路のロープ回収の際、借りたKadowax製ピンソールを試す。7:10 遡行再開、昨日取り付いた左岸からの巻きは止め、8時 15m滝左の凹を山行歴の浅い羽生田が空身になりリードで登る。
9:50 雪渓が登場し、左側境を進む。スノーブリッジは崩壊しておりブロック状、遡行中唯一の雪渓だった。
10:18 8m滝、奥に2段25m大滝が見える。
10:25 左の草付の溝より登り、高さ7,8mほどのところでせり出した岩の下部に1本、続いて右上に2mほど寄り、乗り越すために草付の岩に1本打つ。右足指2本が辛うじて掛かる程度の傾斜した貧弱なスタンス。右手には乗り越す岩に生えるこれまた頼りない草付。右足に何回となく重心を移してみるがザックの重みで乗り越せる自身がない。トップロープの要領で下まで降る。撤収のつもりだったが再度の挑戦を兼ねて空身で上がる。頼りない草付を右手に掴み、押し付けながら体を岩に預けるようにして何とか乗り越せた。右へ5mほどトラバースしたところでまた1本、数回打ち直すが効き目は今ひとつ。さらに岩壁と草付の間をぬいながら落ち口へと導かれる。上段の釜に鎮座する大石にスリングを掛け、支点にしてセカンドの登りを待つ。アブが煩い、いや痛い。
高さ9mぐらいに打った2本目で止まる、須藤さん「おッぁあー。」…
支持のポーズで一面緑の草付斜面の上を飛んでる! 沈むように視界から消えていく。ロープをロックしたままの右手(何故だ、なぜ止まらない)。3本目のハーケンが抜けるとロープと自分が一体化した。ロープのテンションがズンズン増してくる。支点に二人がぶら下がり、足はただ踏ばるだけ。全ては支点にお任せ(大石からスリングが外れはしないか、あの細さで本当に切れないのか)。
支点‐羽生田??須藤・振り子は落下する滝の流れに沿うように左へ。
水流のやや手前で振り子は止まった。羽生田「大丈夫ですかー。」、「…」。テンションを保っているロープ(グランドは回避したか)。徐々にロックを緩め2,3mロープを繰り出す。暫くして。足元の斜面を透過してきたかように歩く須藤さん(緊張の心体が緩んだ)。左肘あたりをかばっている。態勢を整え、流れ左を引き揚げるようにして空身で直登。その後のザック回収に手をやく。
3時間経過、大滝ではアブに好きなように刺される。
13:50 大滝2段目を抜ける。14:12 3段10mを右へ。
14:50 雪渓のない1130m地点で大休止。やがて雷が鳴り響くにわか雨の中を進み、途中大岩の乗越しでお助けを出してもらう。小雨になり涼しい笹薮の沢筋を左へ左へ詰める。
17:05 阿寺山への尾根道に出る、17:08 五竜岳山頂、雨は止んでいる。
18:00 五竜岳出発、入道岳で日が落ちる。
大日岳 急斜面のアルミ製ハシゴを下り、19:15 新開道分岐、ハシゴはまだ続く。21:15 稲荷清水(水場で補給)、22:45 二合目登山口に到着。タクシーを呼んで駐車地点まで移動してきたが、見送った後に車のバッテリが放電しきっていることを知る。携帯は圏外。フルフラットにしてビバークの準備へ。ジャックダニエルの残りを捨てずにおいた稲荷清水で割り、大滝高巻きはルートが違うのでは、残置した2本目はA0であったのでは、などと反省会となる。17日 早朝、偶然上がってきた軽トラにお願いして快くケーブルを繋がせていただき、エンジン始動に成功。無事に帰途についた。
山域:三国川 黒又沢五竜沢
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:須藤(CL・装備) 羽生田(食当・記録)
記録:
盆休みの後半に急遽立ち上がった計画だったが貴重な体験づくしの山行となった。
14日、成城学園駅前に集合。須藤車にて関越の六日町ICを降り、三国川ダムに向かう。十字峡付近まで入ったが駐車が多く、引き返してしゃくなげ湖の左岸沿いのトイレのある駐車場でビバーク。
15日天気は良好、十字峡登山センターの手前に駐車、出合の大堰堤を確認した後7:20 黒又沢出合を出発、左岸の道を進む。渇水期なのか日向沢より手前500mで河原に降り立つ。
7:48 日向沢出合通過、その先に雪渓はなく右岸上方に巻き道を確認、8:05 雪渓のない御神楽沢の出合に着く。
8:30 右から滝(坑廃水、moto.p氏HPより)の飛沫を浴びながら旧鉱山道の鉄橋下を通過。
(8:50 持場沢出合通過していた。) 9:03 曲沢を求めて先に進むと左からの滝に出合う(1時間後に曲沢を確認、五龍沢だったことを知る)。地図に見当たらない滝だ、左からの張り出しの先に曲沢があるなどと、黒又沢の奥へと進む。
ルートにしては厳しい左壁を上がったところで気づき(荒山沢手前)、懸垂下降、五龍沢出合いまで戻る。さて、10:25 五龍沢入渓。
10:30 左を巻く。10:35 羽生田のリードで途中、1本練習にハーケンを打ちながら緩い左斜面を上がる。
11:30 8m滝、空身の須藤がショルダーで取り付き、ハング気味の左壁を初めてのナッツで登る。11:48 左岸支沢を高巻く。12:26 8m滝、左を高巻く。
13:15 ナメ滝、13:58 20mハング滝に到着、15:00 ハング滝の左を高巻いて抜ける。
15:20 15m滝の右ルンゼより高巻きにはいるが30mほど上がった所で岩と泥壁に阻まれ、ロープを垂らして撤退(16:35)。まだ17時前であったが100m程下流の右岸の河原の高台に幕営。念のため高さ6?7mにある岩のテラスに避難路を確保する。
16日 5時起床、避難路のロープ回収の際、借りたKadowax製ピンソールを試す。7:10 遡行再開、昨日取り付いた左岸からの巻きは止め、8時 15m滝左の凹を山行歴の浅い羽生田が空身になりリードで登る。
9:50 雪渓が登場し、左側境を進む。スノーブリッジは崩壊しておりブロック状、遡行中唯一の雪渓だった。
10:18 8m滝、奥に2段25m大滝が見える。
10:25 左の草付の溝より登り、高さ7,8mほどのところでせり出した岩の下部に1本、続いて右上に2mほど寄り、乗り越すために草付の岩に1本打つ。右足指2本が辛うじて掛かる程度の傾斜した貧弱なスタンス。右手には乗り越す岩に生えるこれまた頼りない草付。右足に何回となく重心を移してみるがザックの重みで乗り越せる自身がない。トップロープの要領で下まで降る。撤収のつもりだったが再度の挑戦を兼ねて空身で上がる。頼りない草付を右手に掴み、押し付けながら体を岩に預けるようにして何とか乗り越せた。右へ5mほどトラバースしたところでまた1本、数回打ち直すが効き目は今ひとつ。さらに岩壁と草付の間をぬいながら落ち口へと導かれる。上段の釜に鎮座する大石にスリングを掛け、支点にしてセカンドの登りを待つ。アブが煩い、いや痛い。
高さ9mぐらいに打った2本目で止まる、須藤さん「おッぁあー。」…
支持のポーズで一面緑の草付斜面の上を飛んでる! 沈むように視界から消えていく。ロープをロックしたままの右手(何故だ、なぜ止まらない)。3本目のハーケンが抜けるとロープと自分が一体化した。ロープのテンションがズンズン増してくる。支点に二人がぶら下がり、足はただ踏ばるだけ。全ては支点にお任せ(大石からスリングが外れはしないか、あの細さで本当に切れないのか)。
支点‐羽生田??須藤・振り子は落下する滝の流れに沿うように左へ。
水流のやや手前で振り子は止まった。羽生田「大丈夫ですかー。」、「…」。テンションを保っているロープ(グランドは回避したか)。徐々にロックを緩め2,3mロープを繰り出す。暫くして。足元の斜面を透過してきたかように歩く須藤さん(緊張の心体が緩んだ)。左肘あたりをかばっている。態勢を整え、流れ左を引き揚げるようにして空身で直登。その後のザック回収に手をやく。
3時間経過、大滝ではアブに好きなように刺される。
13:50 大滝2段目を抜ける。14:12 3段10mを右へ。
14:50 雪渓のない1130m地点で大休止。やがて雷が鳴り響くにわか雨の中を進み、途中大岩の乗越しでお助けを出してもらう。小雨になり涼しい笹薮の沢筋を左へ左へ詰める。
17:05 阿寺山への尾根道に出る、17:08 五竜岳山頂、雨は止んでいる。
18:00 五竜岳出発、入道岳で日が落ちる。
大日岳 急斜面のアルミ製ハシゴを下り、19:15 新開道分岐、ハシゴはまだ続く。21:15 稲荷清水(水場で補給)、22:45 二合目登山口に到着。タクシーを呼んで駐車地点まで移動してきたが、見送った後に車のバッテリが放電しきっていることを知る。携帯は圏外。フルフラットにしてビバークの準備へ。ジャックダニエルの残りを捨てずにおいた稲荷清水で割り、大滝高巻きはルートが違うのでは、残置した2本目はA0であったのでは、などと反省会となる。17日 早朝、偶然上がってきた軽トラにお願いして快くケーブルを繋がせていただき、エンジン始動に成功。無事に帰途についた。
日程:2009年8月7日 ? 8月11日
山域:北海道大雪山カウンナイ川 大雪山系十勝岳連峰
山行形態:沢登り、縦走
メンバー及び役割: 大浦
記録:
8月7日 天人峡温泉で門脇、西村、平川、木村のメンバーに合流。クワウンナイ川入渓、870m付近右岸で幕営。
8月8日 稜線(日本庭園)にぬけ、トムラウシ北沼で幕営
8月9日 トムラウシ北沼発、三川台、コスマヌプリを経てオプタテシケ双子池泊
8月10日 オプタテシケ、美瑛岳、十勝岳をへて上ホロ避難小屋泊
8月11日 上ホロカメットク、富良野岳を経て十勝岳温泉へ
8月7日、8日両日の記録は平川さんのクワウンナイ川遡行記録を参照されたい。この両日はカウンナイ川遡行パーティのメンバーとして参加していた。9日以降、単独で十勝連峰を縦走した記録を記す。
8月7日 10時15分 天人峡温泉七福岩前のバス停に到着。本隊4人の到着を待ち、11時カウンナイ川遡行を開始する。8日午後稜線に抜け、トムラウシ北沼で幕営する。
9日、7時トムラウシ登頂。山頂で本隊と別れて、十勝連峰を目指して南沼に下る。南沼から三川台に至るまでは黄金ヶ原と呼ばれるところで、景観がすばらしい。高山植物が多く、高低差が少なく、高原のお散歩コースだ。気分良く歩いていたら、熊の新鮮な落し物を発見して驚く。爆竹とホイッスルで武装して歩くことにする。三川台からは一転して笹藪の中を歩く。天気が良すぎて暑いが、日差しをさえぎるものが何もなくて、大汗をかき大量に水を消費する。コスマヌプリまで、登下降を繰り返し、次第にトムラウシが遠ざかり、オプタテシケが近づいてくる。絶景だ。コスマヌプリとオプタテシケの鞍部にある双子池にたどり着いたのが14時でまだ日が高いが、暑さと荷の重さで疲れたので幕営することにする。シュラフやハーネスを干してのんびり過ごす。ここから仰ぎ見るオプタテシケは雄大だ。しかし山頂まで標高差が600 mもあり、ゴーロの急登を朝一番で上るのかと思うと、げんなりする。
10日 6時出発、7時半オプタテシケ山頂着。快晴で十勝連峰が一望できる。辺別岳、石垣山を越える。このコースは高山植物が豊富だ。熊の落し物が多く、掘り返したような跡もあり、突然遭遇しないように、ホイッスルを吹きながら歩く。美瑛富士を右手に見ながら、美瑛岳を目指す。縦走路から見る美瑛富士と美瑛岳はコニーデの双子のようだ。美瑛岳山頂から山体北西面をみると、コニーデとは一変して爆裂火口の荒々しい姿で、その姿の違いに驚く。ここからは十勝岳が指呼の間である。一木もない山であるが、均整のとれた美しい山体が目を引く。
鋸岳を越えて、十勝岳に取り付く。スコリアが堆積したグズグズの登路を喘ぎながら登る。植物がほとんどない、噴火後時間が経っていない火山だ。月面の写真のような斜面を登りきると、眺めの良い山頂だ。快晴なので、四囲の山、平野が見渡せる。噴煙を上げている火口もすぐそこに見える。
幕営予定地の上ホロ避難小屋のある、上ホロカメットクを目指して歩く。ボロボロに崩れそうな稜線を進むと、突然お花畑に出て、小屋が出現した。予想したより立派な小屋で、客も少なそうなので、テント泊をやめて小屋泊まりとする。
出発点からここまで、水場がまったく無く、4リットルを担いできて正解だった。
11日 5時過ぎ、上ホロカメットク登頂開始。あっさり頂上に着く。冬期登攀で有名な化物岩を観察する。ここからは十勝連峰の西端、富良野岳が間近に見える。三峰山を越えて富良野岳を目指す。上ホロまでとは一転して、高山植物が豊富だ。登りきれば、視界が広がり、トムラウシが遥かに見える。足下には原始ヶ原が広がり、夕張山地との間には富良野の町が見える。町の向こうに見えるのは富良野スキー場だ。スキーフリークだった頃、あのスキー場から十勝連峰を見て、いつか登ろうと思ってから、20年近く経つ。ついに来たかと感慨もひとしおだ。
山頂に1時間近くいて、十勝岳温泉に向かって下山を開始する。途中、化物岩、安政火口を見ながら、疲れた足を引きずりながら、ダラダラ歩く。下山後温泉に入り、一人でビールを飲みながら山行を振り返る。天気がずっと良く、景色も最高だった。もし毎年の山運に総量があるなら、この山行で大半を使ってしまったのではないだろうか? そう思うほどに満足感が得られた山行だった。
山域:北海道大雪山カウンナイ川 大雪山系十勝岳連峰
山行形態:沢登り、縦走
メンバー及び役割: 大浦
記録:
8月7日 天人峡温泉で門脇、西村、平川、木村のメンバーに合流。クワウンナイ川入渓、870m付近右岸で幕営。
8月8日 稜線(日本庭園)にぬけ、トムラウシ北沼で幕営
8月9日 トムラウシ北沼発、三川台、コスマヌプリを経てオプタテシケ双子池泊
8月10日 オプタテシケ、美瑛岳、十勝岳をへて上ホロ避難小屋泊
8月11日 上ホロカメットク、富良野岳を経て十勝岳温泉へ
8月7日、8日両日の記録は平川さんのクワウンナイ川遡行記録を参照されたい。この両日はカウンナイ川遡行パーティのメンバーとして参加していた。9日以降、単独で十勝連峰を縦走した記録を記す。
8月7日 10時15分 天人峡温泉七福岩前のバス停に到着。本隊4人の到着を待ち、11時カウンナイ川遡行を開始する。8日午後稜線に抜け、トムラウシ北沼で幕営する。
9日、7時トムラウシ登頂。山頂で本隊と別れて、十勝連峰を目指して南沼に下る。南沼から三川台に至るまでは黄金ヶ原と呼ばれるところで、景観がすばらしい。高山植物が多く、高低差が少なく、高原のお散歩コースだ。気分良く歩いていたら、熊の新鮮な落し物を発見して驚く。爆竹とホイッスルで武装して歩くことにする。三川台からは一転して笹藪の中を歩く。天気が良すぎて暑いが、日差しをさえぎるものが何もなくて、大汗をかき大量に水を消費する。コスマヌプリまで、登下降を繰り返し、次第にトムラウシが遠ざかり、オプタテシケが近づいてくる。絶景だ。コスマヌプリとオプタテシケの鞍部にある双子池にたどり着いたのが14時でまだ日が高いが、暑さと荷の重さで疲れたので幕営することにする。シュラフやハーネスを干してのんびり過ごす。ここから仰ぎ見るオプタテシケは雄大だ。しかし山頂まで標高差が600 mもあり、ゴーロの急登を朝一番で上るのかと思うと、げんなりする。
10日 6時出発、7時半オプタテシケ山頂着。快晴で十勝連峰が一望できる。辺別岳、石垣山を越える。このコースは高山植物が豊富だ。熊の落し物が多く、掘り返したような跡もあり、突然遭遇しないように、ホイッスルを吹きながら歩く。美瑛富士を右手に見ながら、美瑛岳を目指す。縦走路から見る美瑛富士と美瑛岳はコニーデの双子のようだ。美瑛岳山頂から山体北西面をみると、コニーデとは一変して爆裂火口の荒々しい姿で、その姿の違いに驚く。ここからは十勝岳が指呼の間である。一木もない山であるが、均整のとれた美しい山体が目を引く。
鋸岳を越えて、十勝岳に取り付く。スコリアが堆積したグズグズの登路を喘ぎながら登る。植物がほとんどない、噴火後時間が経っていない火山だ。月面の写真のような斜面を登りきると、眺めの良い山頂だ。快晴なので、四囲の山、平野が見渡せる。噴煙を上げている火口もすぐそこに見える。
幕営予定地の上ホロ避難小屋のある、上ホロカメットクを目指して歩く。ボロボロに崩れそうな稜線を進むと、突然お花畑に出て、小屋が出現した。予想したより立派な小屋で、客も少なそうなので、テント泊をやめて小屋泊まりとする。
出発点からここまで、水場がまったく無く、4リットルを担いできて正解だった。
11日 5時過ぎ、上ホロカメットク登頂開始。あっさり頂上に着く。冬期登攀で有名な化物岩を観察する。ここからは十勝連峰の西端、富良野岳が間近に見える。三峰山を越えて富良野岳を目指す。上ホロまでとは一転して、高山植物が豊富だ。登りきれば、視界が広がり、トムラウシが遥かに見える。足下には原始ヶ原が広がり、夕張山地との間には富良野の町が見える。町の向こうに見えるのは富良野スキー場だ。スキーフリークだった頃、あのスキー場から十勝連峰を見て、いつか登ろうと思ってから、20年近く経つ。ついに来たかと感慨もひとしおだ。
山頂に1時間近くいて、十勝岳温泉に向かって下山を開始する。途中、化物岩、安政火口を見ながら、疲れた足を引きずりながら、ダラダラ歩く。下山後温泉に入り、一人でビールを飲みながら山行を振り返る。天気がずっと良く、景色も最高だった。もし毎年の山運に総量があるなら、この山行で大半を使ってしまったのではないだろうか? そう思うほどに満足感が得られた山行だった。