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08年10月25日(土)朝発?10月26日(日)世附川大又沢・フジモク沢/沢歩き
メンバー :CL 菅原・SL寺本・食当清水・記録 西村
25日:7時に伊勢原駅に集合し菅原さんのジムニーで丹沢湖付近世附川の浅瀬に向かう。
伊勢原では曇りだったが松田付近から雨になり始め、丹沢湖付近では完全な雨となる。
浅瀬に到着し、ここからは自動車通行止めのため徒歩で地蔵平を目指すことになる。身支度を整えるころには雨も小降りになるが、浅瀬の釣り場の管理人から狩猟の猟期になったので注意しろと脅かされる。タラタラと2時間林道を歩くと地蔵平に到着する。昔は集落があったそうだが現在は祠がある程度でその面影はない。今日は赤沢に行く予定でおじさん3人は是非登りたいと直訴したが、時間が遅いとのリーダー判断でフジモク沢入渓点偵察と忍橋林道までの散策で時間を潰す。
14時半頃から焚き火を始め、清水さんの用意したキリタンポ鍋で宴会となり、酒も無くなったためリーダーの「お願いだから1本だけは登りましょう」の言葉を肝に銘じつつ20時頃に就寝。
26日:7時半に地蔵平を出発しフジモク沢に入渓する。入渓後に小雨が降り始める。遡行図には3m滝とかがあるのだが殆んど沢歩きに終始し、2時間ほどでブナ沢の頭付近につめ上がる。城ヶ尾峠・信玄平を経由して地蔵平に到着。テントを撤収しまたもやタラタラと2時間林道を歩き浅瀬に到着する。菅原さんに渋沢まで送ってもらい、駅前で反省会を行い解散となった。
感想など:2時間の林道歩きが原因かハイカー・釣師(禁漁なので)に全く会わず、たまに猟師の車に林道で出会うだけで静かな好い山行となった(最終日の林道歩きの最中に猟銃の発砲音が1回あったが)。景色も植生が異なるのか丹沢離れしているようで新緑の頃にもう一度行ってみたいところでした。
1日目 浅瀬(8:45)?地蔵平(10:55,12:12)?〈フジモク沢入渓点下見、
忍橋林道まで散策〉?地蔵平(13:45)
2日目 地蔵平(7:30)?入渓点(7:46)?白石沢出合(8:10)?二俣(8:48)
?3m滝(8:56)?二俣(9:23,9:45)?二俣(10:26,10:30)?ブナ
沢ノ頭(11:00,11:15)?城ヶ尾峠(12:07,12:25)?信玄平(12:47)
?地蔵平(13:25,14:10)?浅瀬(15:44)
メンバー :CL 菅原・SL寺本・食当清水・記録 西村
25日:7時に伊勢原駅に集合し菅原さんのジムニーで丹沢湖付近世附川の浅瀬に向かう。
伊勢原では曇りだったが松田付近から雨になり始め、丹沢湖付近では完全な雨となる。
浅瀬に到着し、ここからは自動車通行止めのため徒歩で地蔵平を目指すことになる。身支度を整えるころには雨も小降りになるが、浅瀬の釣り場の管理人から狩猟の猟期になったので注意しろと脅かされる。タラタラと2時間林道を歩くと地蔵平に到着する。昔は集落があったそうだが現在は祠がある程度でその面影はない。今日は赤沢に行く予定でおじさん3人は是非登りたいと直訴したが、時間が遅いとのリーダー判断でフジモク沢入渓点偵察と忍橋林道までの散策で時間を潰す。
14時半頃から焚き火を始め、清水さんの用意したキリタンポ鍋で宴会となり、酒も無くなったためリーダーの「お願いだから1本だけは登りましょう」の言葉を肝に銘じつつ20時頃に就寝。
26日:7時半に地蔵平を出発しフジモク沢に入渓する。入渓後に小雨が降り始める。遡行図には3m滝とかがあるのだが殆んど沢歩きに終始し、2時間ほどでブナ沢の頭付近につめ上がる。城ヶ尾峠・信玄平を経由して地蔵平に到着。テントを撤収しまたもやタラタラと2時間林道を歩き浅瀬に到着する。菅原さんに渋沢まで送ってもらい、駅前で反省会を行い解散となった。
感想など:2時間の林道歩きが原因かハイカー・釣師(禁漁なので)に全く会わず、たまに猟師の車に林道で出会うだけで静かな好い山行となった(最終日の林道歩きの最中に猟銃の発砲音が1回あったが)。景色も植生が異なるのか丹沢離れしているようで新緑の頃にもう一度行ってみたいところでした。
1日目 浅瀬(8:45)?地蔵平(10:55,12:12)?〈フジモク沢入渓点下見、
忍橋林道まで散策〉?地蔵平(13:45)
2日目 地蔵平(7:30)?入渓点(7:46)?白石沢出合(8:10)?二俣(8:48)
?3m滝(8:56)?二俣(9:23,9:45)?二俣(10:26,10:30)?ブナ
沢ノ頭(11:00,11:15)?城ヶ尾峠(12:07,12:25)?信玄平(12:47)
?地蔵平(13:25,14:10)?浅瀬(15:44)
日程:2008年10月21日(火)
山域:湯檜曽川高倉沢、左俣
山行形態:沢登り
メンバー及び役割: 中山一(CL)、片倉順一(記録)
記録:
天候は、快晴、風なく9月の穏やかな温かい気候
8:23 高崎駅発の電車にて中山氏と合流
9:59 土合駅着 土合駅の階段を写真を撮りながら登る。寒くもなく、ちょうど良い気温だ。
駅前の国道291号線に出て、水上方面に10分程度歩きトンネルを抜けてすぐ湯檜曽川へ下る。最初出会いが分からず30?40分間ほど下流を探す。ここで、中山氏は落ち着いている。私がリーダーをやってたら慌てたかも知れない。この間、水上の地図を広げて東側の赤沢山、鉄塔及び尾根などを目安に沢入口を探す。幸い、当たり前か。地図に沢道を記入しておいたので確実に探すことができた。
10:50 入渓、沢口は大きくはなかったが、一歩入るとそれなりの沢が待っていた。入渓写真をとり、ハーネスをつけて出陣する。
すぐ、高さ4m、長さ10mほどの3段になったナメ状の滝などを難なく抜け、 15mの滝の左側をロープなしでそれなりに登る。
これに続く40mほどのナメが日に照らされて、緑と僅かに紅葉している木々の葉に映えて、見事であった。その後の上段8m、下段7mの15mの2段滝を右から巻く。
左俣に入って、15m2段のヒュングリの滝を右のブッシュを使って慎重に登る。その先は、ナメが続き一安心する。
やがて、10m滝を迎える。右のブッシュへの踏み跡もあるが、左のスラブから行く、登れそうだが、高度があるので中山さんにロープを出してもらう。リードは私の登るスピードに合っていて気持ちよく登れる。さすが、ベテランのリードだ。
その後、もう終わりかなと小さな滝を惜しみながら登る。やがて水は涸れ、水けのない急なスラブを気持ちよく、30分以上登ったろうか。その後ブッシュになり、木々の中を進み、頂上付近に出る。後で分かったが、この付近は、なるべく左方面に登ると早く登山道に出ることが分かった。
15:00 高倉山山頂
頂上で握手をして、気持がよく爽やかな完登を確認する。写真を撮るなどのんびり歩き下山へ。
15:20 ケーブル駅着
ケーブルから見る紅葉は見事で、トマノ耳にうす雲が少しかかっていた。
16:00 更衣室で着替え、水上行バス乗車発
16:47 水上駅発 ラーメン屋で飲み食いして腹を満たす。
≪感想など≫
今回の沢では、自分がリーダーをやらないと沢は上達しないとのアドバイスを受けた。そう思う。
山域:湯檜曽川高倉沢、左俣
山行形態:沢登り
メンバー及び役割: 中山一(CL)、片倉順一(記録)
記録:
天候は、快晴、風なく9月の穏やかな温かい気候
8:23 高崎駅発の電車にて中山氏と合流
9:59 土合駅着 土合駅の階段を写真を撮りながら登る。寒くもなく、ちょうど良い気温だ。
駅前の国道291号線に出て、水上方面に10分程度歩きトンネルを抜けてすぐ湯檜曽川へ下る。最初出会いが分からず30?40分間ほど下流を探す。ここで、中山氏は落ち着いている。私がリーダーをやってたら慌てたかも知れない。この間、水上の地図を広げて東側の赤沢山、鉄塔及び尾根などを目安に沢入口を探す。幸い、当たり前か。地図に沢道を記入しておいたので確実に探すことができた。
10:50 入渓、沢口は大きくはなかったが、一歩入るとそれなりの沢が待っていた。入渓写真をとり、ハーネスをつけて出陣する。
すぐ、高さ4m、長さ10mほどの3段になったナメ状の滝などを難なく抜け、 15mの滝の左側をロープなしでそれなりに登る。
これに続く40mほどのナメが日に照らされて、緑と僅かに紅葉している木々の葉に映えて、見事であった。その後の上段8m、下段7mの15mの2段滝を右から巻く。
左俣に入って、15m2段のヒュングリの滝を右のブッシュを使って慎重に登る。その先は、ナメが続き一安心する。
やがて、10m滝を迎える。右のブッシュへの踏み跡もあるが、左のスラブから行く、登れそうだが、高度があるので中山さんにロープを出してもらう。リードは私の登るスピードに合っていて気持ちよく登れる。さすが、ベテランのリードだ。
その後、もう終わりかなと小さな滝を惜しみながら登る。やがて水は涸れ、水けのない急なスラブを気持ちよく、30分以上登ったろうか。その後ブッシュになり、木々の中を進み、頂上付近に出る。後で分かったが、この付近は、なるべく左方面に登ると早く登山道に出ることが分かった。
15:00 高倉山山頂
頂上で握手をして、気持がよく爽やかな完登を確認する。写真を撮るなどのんびり歩き下山へ。
15:20 ケーブル駅着
ケーブルから見る紅葉は見事で、トマノ耳にうす雲が少しかかっていた。
16:00 更衣室で着替え、水上行バス乗車発
16:47 水上駅発 ラーメン屋で飲み食いして腹を満たす。
≪感想など≫
今回の沢では、自分がリーダーをやらないと沢は上達しないとのアドバイスを受けた。そう思う。
2008年 10月 19日 木曜日
丹沢/水無川・セドノ沢左俣
片倉(CL)、小林(記録)
行程:8:30大倉バス停---10:00戸沢休憩所発---11:00本谷F1---12:20右俣分岐
---13:00大滝---15:00三俣の大岩(1時間程迷う)---16:00書策新道---18:30大
倉バス停。
初めて初級者だけで行く沢、昨日の雨が嘘の様に晴れ、記念すべき有意義な山行
であった。本谷F1では、片倉CLが初めてのリード。上部にて1時間程訓練、上部
支点の位置による、確保の向きを3通り確認しあう。(支点折り返しの有無、落
下方向と支点作りの位置関係など)
★写真
そして大滝。片倉CLがハンマーを駆使し、しっかり下部確保支点を作る。
★写真
ここは小林がまずリード。上部支点の残置に、新たにバックアップを作るが、弛
んでしまい負荷分散にはできずしまい。ここも訓練のため敢えて2名とも懸垂下
降で折り返す。★写真
2名とも3回目の左俣なのに、三俣の大岩付近で登ったり降りたり1時間程迷っ
てしまう。遡行図も読みきれず反省する所大。初級者通しで、自らの頭で考え、
自ら課題を発見していく、大変有意義な山行でした。
2008年10月9日 木曜日
丹沢/水無川・セドノ沢左俣
片倉(CL)、小林(記録)
行程:8:30大倉バス停---10:00戸沢休憩所発---11:00本谷F1---12:20右俣分岐
---13:00大滝---15:00三俣の大岩(1時間程迷う)---16:00書策新道---18:30大
倉バス停。
初めて初級者だけで行く沢、昨日の雨が嘘の様に晴れ、記念すべき有意義な山行
であった。
本谷F1では、片倉CLが初めてのリード。上部にて1時間程訓練、上部
支点の位置による、確保の向きを3通り確認しあう。(支点折り返しの有無、落
下方向と支点作りの位置関係など)
そして大滝。片倉CLがハンマーを駆使し、しっかり下部確保支点を作る。
ここは小林がまずリード。上部支点の残置に、新たにバックアップを作るが、弛
んでしまい負荷分散にはできずしまい。ここも訓練のため敢えて2名とも懸垂下
降で折り返す。
2名とも3回目の左俣なのに、三俣の大岩付近で登ったり降りたり1時間程迷っ
てしまう。遡行図も読みきれず反省する所大。初級者通しで、自らの頭で考え、
自ら課題を発見していく、大変有意義な山行でした。
日程;2008年10月5日(日)?8日(水)
山域:越後・魚野川水系水無川 オツルミズ沢
山行形態:沢登り
メンバー:CL・食当 中山 SL・記録 古屋
5日(日)16時
環八沿いのガストで中山さんと合流、一路関越道六日町へ向かう。
今日までの秋晴れは明日、明後日は望まれない。案の定、前橋付近で強い雨が降り出した。一旦雨足は弱まるが明らかに天気は下り坂。
湯沢で関越道を降りて夕食後、20時前に越後三山森林公園の駐車場に到着
。
バーベキュー場の雨がしのげる場所にテントを張り入山祝いを軽く済ませ22時前には就寝。一晩中雨は降り続く。
6日(月)
5時起床。6時を過ぎると雨足は弱まり、とりあえず出合いまで状況を確認しに身支度を済ませ出発。この時点では雨は止んでいた。林道をしばらく歩くと正面にカグラ滝が見える。20分程歩くとオツルミズ出合い。出合いの10メートル滝は明らかな増水。
しかし二人の口からは「やめましょう」という言葉は出ず、遡行を開始した。
出合いの滝は通常左から登るがこの水量なのですぐに左岸から巻きに入る。
巻き道らしきものは一応あるがはっきりしない。最初から藪としばらく格闘しカグラ滝の中段付近まで巻く。水流右を古屋リードで登る。増水しているのであまり水流に寄らずにブッシュ寄りを進む。上部は若干細かくなるが問題なし。落ち口からの水量は凄まじい。
しばらくはおだやかながらも増水した小滝や釜をへつりながら進む。
やがてSBが現れその先にゴルジュの中の何段もの滝群。ここから大高巻きに突入、右岸側の草付きスラブから灌木帯に入っていくがとにかくこの巻きが悪い。3日間を通し、すべてそうだか草付のトラバースに神経をすり減らされる羽目になる。本当にルートファインディング能力が要求されると感じた。
遡行図では一旦沢に降り左岸を巻きサナギ滝の下部に降り立つようだが、そのまま右岸を大きく巻き、危うい懸垂2回を交え草つきを下降しサナギの下に降りた。サナギ滝はサナギから成虫になったように天空から大水量を落としている。
13時50分、下部は右岸の草付から巻き気味に取付きそのままやや水流に寄りスラブを登る。中段に取付くあたりからザイルを出し慎重に進む。他の記録によるとそのまま水流左脇の凹角を目指していくものが多いがなにしろ上段の水量がハンパではない。
我々は水流から離れた左側のフェイス状の壁のテラスでピッチをきった。思ったより時間がかかり15時30分天候状態と次のピッチがサナギの核心であるためここを幕場にする事を決定。タープを斜めに張り、ロープでセルフビレイをとりながらのビバークとなった。いつもの事だが中山氏はホントに手際がいい。とにかく動きに無駄がなく感心するばかりだ。
夜はゴーゴーと音をたてる滝の音と時折、強く降る雨、さらにはエアマットが何度も下にずり落ちるのを直しながら緊張感の抜けない一夜を過ごした。
7日(火)5時30分起床
雨は止んでいるが今日も好天は無理そう。どんよりした雲が空を覆う。
救いは昨日より水量が若干減っているということ。滝の落ち口へは向かわず、中山氏リードでビバークポイントから草付フェイスを登る。止んでいた雨も再び降り出す中、スタート。結構な傾斜があり灌木とフェイスのラインを交互にとりながら微妙なクライミングで突破。フォローでもかなり微妙。そこから上部の壁に向かうと、滝の落ち口上に出る懸垂支点。懸垂後、二人でほっと一息するが、落ち口からはまだ水無川の本流が見え、行く末の長さを感じる。
できれば今日中に駒の小屋まで抜けたいという気持ちから先を急ぐが、またしても右岸高巻きに突入。大滝の下に丁度12時に到着。二人でラインを探る。水量はやはり多いが傾斜は近づいてみると以外に緩い。下段はノーザイルで取付き、中段から水流右にザイルを伸ばす。都合3P、約1時間で快適にクリア。ここから先も巻きと下降を繰り返すが沢に降りたいと思うところの灌木には大体、残置スリングがあり補強をして利用する。なお、巻きの草付スラブの下降中に掴んだ草が切れ古屋は4、5メートル落下。首と腰を打つが幸い遡行には支障がなく安心。中山氏のアドバイスでもう少しトラバースしてから下降すれば易しかったとの事。気がはやるとろくな事はない。やはり今日中には抜けれそうにないとビバーク地を探し流れの穏やかな河原を発見。上流からは冷気、恐らくSBだろう。
16時本日の遡行を終了する。昨日よりはかなり快適だが増水には耐えられないだろう。周囲の山肌は紅葉が美しいが相変わらす雲はどんよりとしたまま。
疲れた体を癒すためさっさと食事を済ませ、アルコールを飲み干し、明日こその好天を祈りシュラフにもぐり込むがまたしても夜半から雨は降り続く。
増水が気になり今日もあまり落ち着いて眠れなかった。
8日(水)
5時起床 雨の降る中、支度をする。朝食はお茶漬け。6時に出発。出発時には
雨はあがり天候は回復傾向のよう。さあ一気に稜線まで行くぞとの気持ちとは裏腹。いきなり谷を埋め尽くす巨大なSB。ブリッジを潜ってもどこまで続くかわからない、上を歩いてもどこで切れ落ちているかわからない。やはりここは巻くしかない。じっくりとルートを検討して草付のスラブを上がっていく。結果的にこの巻きはホントに厳しかった。時間的には2時間強であったが3日目であったこと、朝一であったこと、一体だれだけ巻けばいいのだろうという精神的な不安感。
後から考えた事だか、草付スラブのトラバースをいかに上手くこなせるか、又、それを嫌うと大きく巻かなければならない、それにより遡行時間に大きな差が出てくるのだろうなと思った。
小ルンゼを下降しようやく登れそうな滝の落ち口に降り立つ。そしてここから本当にようやく沢は源頭の様相になってくる。それでもまだまだ小滝や釜は連続し最後までオツルミズという名にふさわしい流れを描いていく。
最後の二股から駒の小屋の水場までもかなり長いが、秋晴れに変わった空と尾根の紅葉に見とれながら、重い足取りを前に進め11時前に水場に到着した。
駒の小屋は平日だというのに紅葉の時期であるため多くの登山者で賑わっていた。駒ケ岳山頂を踏み12時半下山開始。グシガハナから極楽尾根を下るがこの尾根は極楽どころではない急な下りで二人ともヘロヘロになりながら十二平まで下った。
林道からオツルミズの出合いの滝を見ると初日とは比べものにならない程の
水量の少なさに唖然とした。初日の写真と見比べてみて下さい。
17時 駐車場出発 湯沢の「人参亭」というとんかつ屋で食事をしたが、ここは超おススメでボリューム満点。中野屋のへぎそばもいいけど腹ぺこの時はこちらもお試し下さい。温泉に入り22時過ぎに環八で解散した。
天候にはあまり恵まれず、沢の楽しさよりも厳しさを知った遡行でしたが、このような沢を遡行する時の技術や必要な知識を得ることができました。私自身の今年のこの一本となりました。
山域:越後・魚野川水系水無川 オツルミズ沢
山行形態:沢登り
メンバー:CL・食当 中山 SL・記録 古屋
5日(日)16時
環八沿いのガストで中山さんと合流、一路関越道六日町へ向かう。
今日までの秋晴れは明日、明後日は望まれない。案の定、前橋付近で強い雨が降り出した。一旦雨足は弱まるが明らかに天気は下り坂。
湯沢で関越道を降りて夕食後、20時前に越後三山森林公園の駐車場に到着
。
バーベキュー場の雨がしのげる場所にテントを張り入山祝いを軽く済ませ22時前には就寝。一晩中雨は降り続く。
6日(月)
5時起床。6時を過ぎると雨足は弱まり、とりあえず出合いまで状況を確認しに身支度を済ませ出発。この時点では雨は止んでいた。林道をしばらく歩くと正面にカグラ滝が見える。20分程歩くとオツルミズ出合い。出合いの10メートル滝は明らかな増水。
しかし二人の口からは「やめましょう」という言葉は出ず、遡行を開始した。
出合いの滝は通常左から登るがこの水量なのですぐに左岸から巻きに入る。
巻き道らしきものは一応あるがはっきりしない。最初から藪としばらく格闘しカグラ滝の中段付近まで巻く。水流右を古屋リードで登る。増水しているのであまり水流に寄らずにブッシュ寄りを進む。上部は若干細かくなるが問題なし。落ち口からの水量は凄まじい。
しばらくはおだやかながらも増水した小滝や釜をへつりながら進む。
やがてSBが現れその先にゴルジュの中の何段もの滝群。ここから大高巻きに突入、右岸側の草付きスラブから灌木帯に入っていくがとにかくこの巻きが悪い。3日間を通し、すべてそうだか草付のトラバースに神経をすり減らされる羽目になる。本当にルートファインディング能力が要求されると感じた。
遡行図では一旦沢に降り左岸を巻きサナギ滝の下部に降り立つようだが、そのまま右岸を大きく巻き、危うい懸垂2回を交え草つきを下降しサナギの下に降りた。サナギ滝はサナギから成虫になったように天空から大水量を落としている。
13時50分、下部は右岸の草付から巻き気味に取付きそのままやや水流に寄りスラブを登る。中段に取付くあたりからザイルを出し慎重に進む。他の記録によるとそのまま水流左脇の凹角を目指していくものが多いがなにしろ上段の水量がハンパではない。
我々は水流から離れた左側のフェイス状の壁のテラスでピッチをきった。思ったより時間がかかり15時30分天候状態と次のピッチがサナギの核心であるためここを幕場にする事を決定。タープを斜めに張り、ロープでセルフビレイをとりながらのビバークとなった。いつもの事だが中山氏はホントに手際がいい。とにかく動きに無駄がなく感心するばかりだ。
夜はゴーゴーと音をたてる滝の音と時折、強く降る雨、さらにはエアマットが何度も下にずり落ちるのを直しながら緊張感の抜けない一夜を過ごした。
7日(火)5時30分起床
雨は止んでいるが今日も好天は無理そう。どんよりした雲が空を覆う。
救いは昨日より水量が若干減っているということ。滝の落ち口へは向かわず、中山氏リードでビバークポイントから草付フェイスを登る。止んでいた雨も再び降り出す中、スタート。結構な傾斜があり灌木とフェイスのラインを交互にとりながら微妙なクライミングで突破。フォローでもかなり微妙。そこから上部の壁に向かうと、滝の落ち口上に出る懸垂支点。懸垂後、二人でほっと一息するが、落ち口からはまだ水無川の本流が見え、行く末の長さを感じる。
できれば今日中に駒の小屋まで抜けたいという気持ちから先を急ぐが、またしても右岸高巻きに突入。大滝の下に丁度12時に到着。二人でラインを探る。水量はやはり多いが傾斜は近づいてみると以外に緩い。下段はノーザイルで取付き、中段から水流右にザイルを伸ばす。都合3P、約1時間で快適にクリア。ここから先も巻きと下降を繰り返すが沢に降りたいと思うところの灌木には大体、残置スリングがあり補強をして利用する。なお、巻きの草付スラブの下降中に掴んだ草が切れ古屋は4、5メートル落下。首と腰を打つが幸い遡行には支障がなく安心。中山氏のアドバイスでもう少しトラバースしてから下降すれば易しかったとの事。気がはやるとろくな事はない。やはり今日中には抜けれそうにないとビバーク地を探し流れの穏やかな河原を発見。上流からは冷気、恐らくSBだろう。
16時本日の遡行を終了する。昨日よりはかなり快適だが増水には耐えられないだろう。周囲の山肌は紅葉が美しいが相変わらす雲はどんよりとしたまま。
疲れた体を癒すためさっさと食事を済ませ、アルコールを飲み干し、明日こその好天を祈りシュラフにもぐり込むがまたしても夜半から雨は降り続く。
増水が気になり今日もあまり落ち着いて眠れなかった。
8日(水)
5時起床 雨の降る中、支度をする。朝食はお茶漬け。6時に出発。出発時には
雨はあがり天候は回復傾向のよう。さあ一気に稜線まで行くぞとの気持ちとは裏腹。いきなり谷を埋め尽くす巨大なSB。ブリッジを潜ってもどこまで続くかわからない、上を歩いてもどこで切れ落ちているかわからない。やはりここは巻くしかない。じっくりとルートを検討して草付のスラブを上がっていく。結果的にこの巻きはホントに厳しかった。時間的には2時間強であったが3日目であったこと、朝一であったこと、一体だれだけ巻けばいいのだろうという精神的な不安感。
後から考えた事だか、草付スラブのトラバースをいかに上手くこなせるか、又、それを嫌うと大きく巻かなければならない、それにより遡行時間に大きな差が出てくるのだろうなと思った。
小ルンゼを下降しようやく登れそうな滝の落ち口に降り立つ。そしてここから本当にようやく沢は源頭の様相になってくる。それでもまだまだ小滝や釜は連続し最後までオツルミズという名にふさわしい流れを描いていく。
最後の二股から駒の小屋の水場までもかなり長いが、秋晴れに変わった空と尾根の紅葉に見とれながら、重い足取りを前に進め11時前に水場に到着した。
駒の小屋は平日だというのに紅葉の時期であるため多くの登山者で賑わっていた。駒ケ岳山頂を踏み12時半下山開始。グシガハナから極楽尾根を下るがこの尾根は極楽どころではない急な下りで二人ともヘロヘロになりながら十二平まで下った。
林道からオツルミズの出合いの滝を見ると初日とは比べものにならない程の
水量の少なさに唖然とした。初日の写真と見比べてみて下さい。
17時 駐車場出発 湯沢の「人参亭」というとんかつ屋で食事をしたが、ここは超おススメでボリューム満点。中野屋のへぎそばもいいけど腹ぺこの時はこちらもお試し下さい。温泉に入り22時過ぎに環八で解散した。
天候にはあまり恵まれず、沢の楽しさよりも厳しさを知った遡行でしたが、このような沢を遡行する時の技術や必要な知識を得ることができました。私自身の今年のこの一本となりました。