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日程:2009年6月20日(土)?21日(日)
山域:ザンザ洞本谷
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:山本(SL)、木村(CL、記録)
記録:
翌日沢のザンザ洞本谷と二ノ沢を二日連続で登る計画。玄倉に車を置いてユーシンまで林道を歩く。途中の青崩隧道が通行止めになっているため一旦沢に降りてまた登り返す。3時間ほどでユーシンロッジに到着した。ロッジの一部を解放しているのでそこに荷物をデポして出発する。檜洞沿いの踏み跡を辿り、行けるとこまで行って沢に降りる。最初はゴーロ帯だがユーシン沢との二俣を過ぎると苔生した美しい渓相となる。
快適に遡行を続けるとザンザ洞出合に到着。出合はあまりパッとしないが、良くみると木の札がかかっており「ザンザ洞出合」と書いてある。出合からほどなくして最初の滝が出てくる。ここで本谷と二の沢に別れる。本谷方面の左の滝は悪そうなので右側の二の沢の滝を登り本谷へ降りることにする。木村リードでとりつく。下部はどんどん登れるが上部が少し厳しい。おまけに岩がヌルヌル滑るのであまり快適とは言えない。ぬめった所に立ち込んでいる時に手のホールドが欠け、バランスを崩し足がつりそうになった。ヒヤリとしたが体勢を立て直し落ち口まで一気に登る。
ザンザ洞本谷と二の沢分岐の滝
山本さんにバトンタッチし本谷へ下降する。踏み跡らしきものはなく木登り交えた大巻き、これが意外と悪かった。本谷へ戻ってしばらく進むと巨大な大岩が沢を塞いでいる。左から登れそうだが、何故か右から高巻く。一段あがると岩の間の穴を通って向こう側へ抜けられた。これはこれで面白かった。続いて「象の鼻」と呼ばれる滝、左のカンテ状が登りやすそうだが苔で滑っていそうだ。シャワー直撃のクラック部分をシュリンゲを使い登る。
「象の鼻」をシャワークライミング
その後はキレイな滑滝が続くが、あまり人が入ってないためか滑る滑る。そうこうするうちに最後の大滝に到着。これは無理と左から高巻くことに。この巻きもかなり悪かった。踏み跡もいまひとつ良く分からなかったし。左の方へ逸れていくと違う尾根に出てしまうので要注意、軌道修正して本谷へ降りる。最後はガレを忠実に詰めるとハシゴのかかった登山道に出る。この頃にはガスってきて周囲があまり見えなくなっていた。巻きやつめでこうなると方向が分からなくなって困るかもしれない。登山道から1時間30分ほどでユーシンに降りた。全体的に岩がモロクなっているので要注意である。残置も少なく古いので信頼できるか確認してから登ったほうがよい。ザンザ洞にはがあまり入ってないのかコケでとても滑りやすい。(プローチが遠いですからね。)
ユーシンロッジの対岸にタープを張り、焚火などして夕飯を食べる。アリがやたらと這い上がってくる。明日は二の沢の予定だが、今日と半分くらいは同じ行程なので少し面倒な気がする。ほかの沢の遡行図も持ってくればよかった。
翌日、目を覚ますと雨がザーザーと降っている。足のほうが冷たいと思ったら浸水していた。この降り方だと沢はちょっと無理そうである。残念だけど今回はこれで下山となる。
山域:ザンザ洞本谷
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:山本(SL)、木村(CL、記録)
記録:
翌日沢のザンザ洞本谷と二ノ沢を二日連続で登る計画。玄倉に車を置いてユーシンまで林道を歩く。途中の青崩隧道が通行止めになっているため一旦沢に降りてまた登り返す。3時間ほどでユーシンロッジに到着した。ロッジの一部を解放しているのでそこに荷物をデポして出発する。檜洞沿いの踏み跡を辿り、行けるとこまで行って沢に降りる。最初はゴーロ帯だがユーシン沢との二俣を過ぎると苔生した美しい渓相となる。
快適に遡行を続けるとザンザ洞出合に到着。出合はあまりパッとしないが、良くみると木の札がかかっており「ザンザ洞出合」と書いてある。出合からほどなくして最初の滝が出てくる。ここで本谷と二の沢に別れる。本谷方面の左の滝は悪そうなので右側の二の沢の滝を登り本谷へ降りることにする。木村リードでとりつく。下部はどんどん登れるが上部が少し厳しい。おまけに岩がヌルヌル滑るのであまり快適とは言えない。ぬめった所に立ち込んでいる時に手のホールドが欠け、バランスを崩し足がつりそうになった。ヒヤリとしたが体勢を立て直し落ち口まで一気に登る。
ザンザ洞本谷と二の沢分岐の滝
山本さんにバトンタッチし本谷へ下降する。踏み跡らしきものはなく木登り交えた大巻き、これが意外と悪かった。本谷へ戻ってしばらく進むと巨大な大岩が沢を塞いでいる。左から登れそうだが、何故か右から高巻く。一段あがると岩の間の穴を通って向こう側へ抜けられた。これはこれで面白かった。続いて「象の鼻」と呼ばれる滝、左のカンテ状が登りやすそうだが苔で滑っていそうだ。シャワー直撃のクラック部分をシュリンゲを使い登る。
「象の鼻」をシャワークライミング
その後はキレイな滑滝が続くが、あまり人が入ってないためか滑る滑る。そうこうするうちに最後の大滝に到着。これは無理と左から高巻くことに。この巻きもかなり悪かった。踏み跡もいまひとつ良く分からなかったし。左の方へ逸れていくと違う尾根に出てしまうので要注意、軌道修正して本谷へ降りる。最後はガレを忠実に詰めるとハシゴのかかった登山道に出る。この頃にはガスってきて周囲があまり見えなくなっていた。巻きやつめでこうなると方向が分からなくなって困るかもしれない。登山道から1時間30分ほどでユーシンに降りた。全体的に岩がモロクなっているので要注意である。残置も少なく古いので信頼できるか確認してから登ったほうがよい。ザンザ洞にはがあまり入ってないのかコケでとても滑りやすい。(プローチが遠いですからね。)
ユーシンロッジの対岸にタープを張り、焚火などして夕飯を食べる。アリがやたらと這い上がってくる。明日は二の沢の予定だが、今日と半分くらいは同じ行程なので少し面倒な気がする。ほかの沢の遡行図も持ってくればよかった。
翌日、目を覚ますと雨がザーザーと降っている。足のほうが冷たいと思ったら浸水していた。この降り方だと沢はちょっと無理そうである。残念だけど今回はこれで下山となる。
日程:2009年5月31日(日)
山域:丹沢・中川川流域 鬼石沢(大滝沢本流)
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:大浦(装備) 羽生田(CL,記録)
記録:
大滝橋-8:55東海自然歩道(駐車スペース)?9:30一軒小屋避難小屋?鬼石沢(11:20鬼石)?12:25畦ヶ丸手前?12:55大滝峠上?13:40駐車スペース
前日が雨で予定の山行が流れたため、5月合宿後からあたためていた山行を行う。地下鉄の出入口を思わせる厚木駅前からすんなりと車に乗り込み、東名で大滝橋へ向う。今日の天気はまずまずか。しかし、トンネルを抜け三保ダムに上がると一転、雲の空。まだ山頂に雲は届いていなので午前中もってくれればいいか。大滝橋の駐車場は車でいっぱい、路面が整備された林道を進み登山口にあるスペースに駐車する。マスキ嵐を過ぎてからが外長く感じたが一軒小屋までハイペースで歩く。身支度をすますころには水色服の山岳救助の団員さんたちが一軒小屋に上がってきた。他に7人ほど登山者に出会うが遡行者はいなかった。F2とF3でロープを出す。
普段は1人で登っているとのこと、立ち木にスリング1本でとった自分とは違い、支点がとても丁寧だ。30mロープで十分足りたが普段50mを使っているためか窮屈に感じる。エスケープなどで同沢下降となるとやはり50mを選ぶべきだろう。ガイド本を鵜呑みにしてはいけないと反省。鬼石の通過が面白かった。
下山開始、5分も経たないうちに雨が降り出すが、立ち木を傘にカッパを出さずに下る。一軒小屋辺りからは小降り、なりなんとか濡れずに車に乗り込む。丹沢の猪をぶなの湯で獲捕してさくらの湯に向かう。ダムのトンネルを抜けると案の定、路面はまだ乾いていた。
山域:丹沢・中川川流域 鬼石沢(大滝沢本流)
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:大浦(装備) 羽生田(CL,記録)
記録:
大滝橋-8:55東海自然歩道(駐車スペース)?9:30一軒小屋避難小屋?鬼石沢(11:20鬼石)?12:25畦ヶ丸手前?12:55大滝峠上?13:40駐車スペース
前日が雨で予定の山行が流れたため、5月合宿後からあたためていた山行を行う。地下鉄の出入口を思わせる厚木駅前からすんなりと車に乗り込み、東名で大滝橋へ向う。今日の天気はまずまずか。しかし、トンネルを抜け三保ダムに上がると一転、雲の空。まだ山頂に雲は届いていなので午前中もってくれればいいか。大滝橋の駐車場は車でいっぱい、路面が整備された林道を進み登山口にあるスペースに駐車する。マスキ嵐を過ぎてからが外長く感じたが一軒小屋までハイペースで歩く。身支度をすますころには水色服の山岳救助の団員さんたちが一軒小屋に上がってきた。他に7人ほど登山者に出会うが遡行者はいなかった。F2とF3でロープを出す。
普段は1人で登っているとのこと、立ち木にスリング1本でとった自分とは違い、支点がとても丁寧だ。30mロープで十分足りたが普段50mを使っているためか窮屈に感じる。エスケープなどで同沢下降となるとやはり50mを選ぶべきだろう。ガイド本を鵜呑みにしてはいけないと反省。鬼石の通過が面白かった。
下山開始、5分も経たないうちに雨が降り出すが、立ち木を傘にカッパを出さずに下る。一軒小屋辺りからは小降り、なりなんとか濡れずに車に乗り込む。丹沢の猪をぶなの湯で獲捕してさくらの湯に向かう。ダムのトンネルを抜けると案の定、路面はまだ乾いていた。
日程:2009年5月23日(土)
山域:奥多摩 水根沢
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:柴田、木村(記録)
記録:
沢はじめに簡単なところへということで奥多摩の水根沢へ行ってきました。入渓から約1時間で遡行終了。下山も30分と本当に手軽な沢です。今回は水量がだいぶ少なかったようで、残地シュリンゲが随分と高い場所にかかっていました。それでも小滝に取付くために釜を何度か泳いだりしてほどよく疲れました。最後の半円の滝はつっぱりフリクションで登っていくのでとても楽しいです。
山域:奥多摩 水根沢
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:柴田、木村(記録)
記録:
沢はじめに簡単なところへということで奥多摩の水根沢へ行ってきました。入渓から約1時間で遡行終了。下山も30分と本当に手軽な沢です。今回は水量がだいぶ少なかったようで、残地シュリンゲが随分と高い場所にかかっていました。それでも小滝に取付くために釜を何度か泳いだりしてほどよく疲れました。最後の半円の滝はつっぱりフリクションで登っていくのでとても楽しいです。
日程:2009年5月15日(金)夜発?5月16日(土)
山域:奥秩父笛吹川 鶏冠谷左俣一の沢
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:須藤(CL)、 平川(記録)
記録:
5/15金曜の21時に南武線谷保駅に須藤、山本、平川が集合し、須藤車で鶏冠谷に向かった。山本さんは腰に違和感があるようで、ひょっとしたら結石かもしれないという。私も含め、最近山に体調万全で入った試しが無く何やら情けない。
何時もの『道の駅 みとみ』には24時ちょっと前に着いた。前日は東京でもかなり冷え込んだので寒がりな私はちょっと心配したが思ったより暖かくてほっとした。軽く飲んで就寝、山本さんは朝の様子次第で留守番を申し合わせた。
翌朝の天気は曇り。天気予報も日中には降り出す事を伝えていたので速攻で行くことにする。山本さんは『全然ダメ・・』との事なので、須藤、平川の2名で突っ込むことにする。
6:30に駐車場を出て、鶏冠谷出合いには7時00分着。7:20に遡行開始した。天気も優れず、水も冷たいのでなんとなく足も重い。逆くの字滝はノーザイルで登ったが結構ぬれて体も冷えた。二俣には8:30着。最初の1本をここでとったが、天候や山本さんの事もあるので時間の掛かる本谷は諦め、最短の一の沢にする事にした。
左俣に入ると右岸の大崩壊後や所々で沢に覆いかぶさる大木があり、若干沢が荒れた感じがした。一の沢出合いの40mナメ滝は巻くしかない立った滝だ。左の泥壁をよじ登って沢床に降りる。水は極端に減って所々が伏流になっている。直ぐ上の涸れたゴルジュ帯は落石のおきそうな所だ。2年前に訪れた時より沢を埋める岩が増えた気がする。その先も滑るナメ滝を幾つか登っていくと先を行く須藤さんが棚を登った途端に『なんだ?!』の声を上げる。後に続くと目の前には狭い沢を埋め尽くす雪渓が横たわっていた。雪渓の欠片というより本当に埋め尽くす立派な雪渓であった。この先はより狭く、傾斜のきついスラブになる筈だが、この時点で雪渓の登場ではもはや撤退以外に選択の道は無い。ここまで濡れた足先の感覚が無くなるほど水の冷たさを感じていたがこの雪渓でそれも納得できた。
一休みして登ってきた沢を下ることにする。5回程の懸垂を繰り返して鶏冠谷出合いには13:20に着いた。出合いでは焚き火をして山本さんが出迎えをしてくれた。
5月の奥秩父は例年稜線近くに残雪の欠片が残ることもあるが、今回のような残雪を見ることは今までに無いことだ。今年の降雪は奥秩父においても多かったという事だろう。三富の町営?っぽい温泉に浸かり、矢川駅前のファミレスで簡単な反省会をして解散した。
山域:奥秩父笛吹川 鶏冠谷左俣一の沢
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:須藤(CL)、 平川(記録)
記録:
5/15金曜の21時に南武線谷保駅に須藤、山本、平川が集合し、須藤車で鶏冠谷に向かった。山本さんは腰に違和感があるようで、ひょっとしたら結石かもしれないという。私も含め、最近山に体調万全で入った試しが無く何やら情けない。
何時もの『道の駅 みとみ』には24時ちょっと前に着いた。前日は東京でもかなり冷え込んだので寒がりな私はちょっと心配したが思ったより暖かくてほっとした。軽く飲んで就寝、山本さんは朝の様子次第で留守番を申し合わせた。
翌朝の天気は曇り。天気予報も日中には降り出す事を伝えていたので速攻で行くことにする。山本さんは『全然ダメ・・』との事なので、須藤、平川の2名で突っ込むことにする。
6:30に駐車場を出て、鶏冠谷出合いには7時00分着。7:20に遡行開始した。天気も優れず、水も冷たいのでなんとなく足も重い。逆くの字滝はノーザイルで登ったが結構ぬれて体も冷えた。二俣には8:30着。最初の1本をここでとったが、天候や山本さんの事もあるので時間の掛かる本谷は諦め、最短の一の沢にする事にした。
左俣に入ると右岸の大崩壊後や所々で沢に覆いかぶさる大木があり、若干沢が荒れた感じがした。一の沢出合いの40mナメ滝は巻くしかない立った滝だ。左の泥壁をよじ登って沢床に降りる。水は極端に減って所々が伏流になっている。直ぐ上の涸れたゴルジュ帯は落石のおきそうな所だ。2年前に訪れた時より沢を埋める岩が増えた気がする。その先も滑るナメ滝を幾つか登っていくと先を行く須藤さんが棚を登った途端に『なんだ?!』の声を上げる。後に続くと目の前には狭い沢を埋め尽くす雪渓が横たわっていた。雪渓の欠片というより本当に埋め尽くす立派な雪渓であった。この先はより狭く、傾斜のきついスラブになる筈だが、この時点で雪渓の登場ではもはや撤退以外に選択の道は無い。ここまで濡れた足先の感覚が無くなるほど水の冷たさを感じていたがこの雪渓でそれも納得できた。
一休みして登ってきた沢を下ることにする。5回程の懸垂を繰り返して鶏冠谷出合いには13:20に着いた。出合いでは焚き火をして山本さんが出迎えをしてくれた。
5月の奥秩父は例年稜線近くに残雪の欠片が残ることもあるが、今回のような残雪を見ることは今までに無いことだ。今年の降雪は奥秩父においても多かったという事だろう。三富の町営?っぽい温泉に浸かり、矢川駅前のファミレスで簡単な反省会をして解散した。
日程:2009年4月29日(水)
山域:丹沢・谷太郎川・大小屋ノ沢
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:中山(CL),羽生田(SL),新屋,片倉,平川,白川,菅原(記録)
中山の呼びかけに総勢七人が本厚木駅に集まった。今日は会の仲間との賑やかな沢になる。宮ヶ瀬行きのバスに乗り、煤ヶ谷へ。煤ヶ谷から谷太郎川沿いの林道に入り、40分ほど歩くと林道の終点に着く。林道終点は広い駐車場になっており、対岸が谷太郎川本流と大小屋ノ沢出合である。
ここで身支度を済ませ、木橋を渡って出発、大小屋ノ沢右岸沿いにつけられた山道を進んでいく。沢を渡り、さらに左岸沿いに続く山道を進む。堰堤を三つほど巻き、沢が左に折れる所で山道は消え、沢に下りる。ゴーロを少し歩くと、ようやく滝が現れる。F1かと思ったらF2である。F1は知らぬ間に山道で巻いてしまったのだろうか。
F2を水流の右側から越えると、短いナメ床になるが、再びゴーロが続き、しばらくして水が少なくなる。F2から35分ほど歩いて小休止とする。青空が広がり、日に照らされた新緑が美しい。白川はハーケンを打つ練習をし、私と片倉、羽生田は、苔の生えた滑り台のような岩で遊んでいる。ゆったりとした時が過ぎる。
30分後、出発。すぐに左に尖った岩塔を見ると、F3が現れ、水流も復活する。F3は10メートルのナメ滝であり、水流沿いに越えていく。しばらくして沢が左に折れると右から20メートルの涸滝が出合う。前方は沢幅が急に狭まりゴルジュになっている。この涸滝は岩登りのゲレンデのようであり、しばらくここで遊ぶことにする。
一番手として羽生田が手を挙げる。羽生田は右側から取りつき、ハーケンを1本打って、大岩の所まで左に斜上。大岩に2本目のハーケンを打って大岩の上へ。ここから少し直上し右に移動しようとするが、ホールドが見つけられず動けなくなる。見た目よりは厳しそうである。中山がすぐにロープを結んで羽生田の所まで登り、右へ移動。右上して立木を掴み、懸垂の支点をとる。中山は場数を踏んでいる。さすがである。時計を見るとすでに12時を回っている。ここに1時間以上いる。羽生田は悔しそうであるが、またの機会にと、先を急ぐことにする。
ゴルジュに入っていく。ここから上流部は滝が連続し、沢登りらしくなってくる。5メートル、3メートルと続く。3メートルの滝は、私は水流右を巻くが、水流左に取りついた者は、ホールドが細かいのか、苦戦している。右を巻いた者がお助け紐を出してフォローする。続く10メートルの滝は、2段になったナメ状の滝で、水流沿いを登る。次の10メートルの滝はスラブの滝で、水流の右を登る。ここを越えると、沢は二俣になる。右に入って小滝を越えると、また10メートルの滝が現れる。ここまで滝の番号を数え忘れていたが、これはF7である。F7はスラブの滝で、水が一条になって流れ落ちている。水流沿いは厳しく、右から巻く。右は階段状になっているが、岩が大きく登りにくい。10メートルは高度感がある。F7を越えると、沢はまた二俣になる。ここは小さなケルンのある左に入り、小休止とする。ここまでの滝の連続は、技術的にも難しくなく、新緑の下、沢を満喫することができた。
20分ほど休憩して出発。しばらくして水が涸れ、二俣になり、左へ進む。荒れてきた沢からはずれ、左の急な山腹を攀じ登っていく。十数分で尾根の上に出る。厚木市と清川村との市界の尾根である。ここから三峰山の登山道には向かわず、木に赤テープのある市界の尾根を下ることにする。赤テープや赤ペンキに導かれ、踏み跡を辿っていく。しばらくして尾根が二つに分かれる。ここで市界の尾根と別れて、右に進む。左の市界の尾根を下れば、大小屋ノ沢の出合に出る。しばらくしてまた尾根が二つに分かれ、右に進む。徐々に急勾配になり、踏み跡も荒れてくる。立ち木に掴まりながら下っていくと、舗装された林道に出る。「ここが不動尻」の道標が立ち、谷太郎川沿いの道が分かれている所である。
ここで一息入れてから林道を下り、50分ほどで広沢寺温泉入口のバス停に着く。バスを20分ほど待って本厚木駅に向かう。本厚木では、ホルモン焼きの店「大ちゃん」で賑やかな酒宴となる。
コースタイム
煤ヶ谷バス停(8:29)?林道終点(9:10,9:35)?F2-10m(9:52)?F3-10m(11:01)?20m涸滝(11:10,12:25)?F7-10m(13:01)?二番目の二俣(13:15,13:36)?三番目の二俣(13:41)?市界尾根(13:58,14:12)?不動尻(14:55,15:01)?広沢寺温泉入口バス停(15:50)
(追記)
今回の大小屋ノ沢では、入渓前、沢沿いのじめじめとした山道で、落ち葉の上で細く伸びたヒルを一匹見つけた。ここもヒルを気にしながらの遡行になるのかと心配したが、遡行を開始すると、ヒルのことなどすっかり忘れて沢を楽しみ、だれも被害に遭わないで済んだと思っていた。ところが、遡行の次の日、片倉と中山の二人からこんなメールが送られてきた。
昨日、大小屋ノ沢から帰宅してから右足のふくらはぎから血がでているのに入浴後気が付きました。また、今日ザックの中の衣類の袋に蛭が付いていました。日干しの刑にしました。(片倉)
私も左足の甲外側を蛭に噛まれていました。当日は酔っていたため気が付きませんでした。今日洗濯してやっとわかりました。(中山)
山域:丹沢・谷太郎川・大小屋ノ沢
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:中山(CL),羽生田(SL),新屋,片倉,平川,白川,菅原(記録)
中山の呼びかけに総勢七人が本厚木駅に集まった。今日は会の仲間との賑やかな沢になる。宮ヶ瀬行きのバスに乗り、煤ヶ谷へ。煤ヶ谷から谷太郎川沿いの林道に入り、40分ほど歩くと林道の終点に着く。林道終点は広い駐車場になっており、対岸が谷太郎川本流と大小屋ノ沢出合である。
ここで身支度を済ませ、木橋を渡って出発、大小屋ノ沢右岸沿いにつけられた山道を進んでいく。沢を渡り、さらに左岸沿いに続く山道を進む。堰堤を三つほど巻き、沢が左に折れる所で山道は消え、沢に下りる。ゴーロを少し歩くと、ようやく滝が現れる。F1かと思ったらF2である。F1は知らぬ間に山道で巻いてしまったのだろうか。
F2を水流の右側から越えると、短いナメ床になるが、再びゴーロが続き、しばらくして水が少なくなる。F2から35分ほど歩いて小休止とする。青空が広がり、日に照らされた新緑が美しい。白川はハーケンを打つ練習をし、私と片倉、羽生田は、苔の生えた滑り台のような岩で遊んでいる。ゆったりとした時が過ぎる。
30分後、出発。すぐに左に尖った岩塔を見ると、F3が現れ、水流も復活する。F3は10メートルのナメ滝であり、水流沿いに越えていく。しばらくして沢が左に折れると右から20メートルの涸滝が出合う。前方は沢幅が急に狭まりゴルジュになっている。この涸滝は岩登りのゲレンデのようであり、しばらくここで遊ぶことにする。
一番手として羽生田が手を挙げる。羽生田は右側から取りつき、ハーケンを1本打って、大岩の所まで左に斜上。大岩に2本目のハーケンを打って大岩の上へ。ここから少し直上し右に移動しようとするが、ホールドが見つけられず動けなくなる。見た目よりは厳しそうである。中山がすぐにロープを結んで羽生田の所まで登り、右へ移動。右上して立木を掴み、懸垂の支点をとる。中山は場数を踏んでいる。さすがである。時計を見るとすでに12時を回っている。ここに1時間以上いる。羽生田は悔しそうであるが、またの機会にと、先を急ぐことにする。
ゴルジュに入っていく。ここから上流部は滝が連続し、沢登りらしくなってくる。5メートル、3メートルと続く。3メートルの滝は、私は水流右を巻くが、水流左に取りついた者は、ホールドが細かいのか、苦戦している。右を巻いた者がお助け紐を出してフォローする。続く10メートルの滝は、2段になったナメ状の滝で、水流沿いを登る。次の10メートルの滝はスラブの滝で、水流の右を登る。ここを越えると、沢は二俣になる。右に入って小滝を越えると、また10メートルの滝が現れる。ここまで滝の番号を数え忘れていたが、これはF7である。F7はスラブの滝で、水が一条になって流れ落ちている。水流沿いは厳しく、右から巻く。右は階段状になっているが、岩が大きく登りにくい。10メートルは高度感がある。F7を越えると、沢はまた二俣になる。ここは小さなケルンのある左に入り、小休止とする。ここまでの滝の連続は、技術的にも難しくなく、新緑の下、沢を満喫することができた。
20分ほど休憩して出発。しばらくして水が涸れ、二俣になり、左へ進む。荒れてきた沢からはずれ、左の急な山腹を攀じ登っていく。十数分で尾根の上に出る。厚木市と清川村との市界の尾根である。ここから三峰山の登山道には向かわず、木に赤テープのある市界の尾根を下ることにする。赤テープや赤ペンキに導かれ、踏み跡を辿っていく。しばらくして尾根が二つに分かれる。ここで市界の尾根と別れて、右に進む。左の市界の尾根を下れば、大小屋ノ沢の出合に出る。しばらくしてまた尾根が二つに分かれ、右に進む。徐々に急勾配になり、踏み跡も荒れてくる。立ち木に掴まりながら下っていくと、舗装された林道に出る。「ここが不動尻」の道標が立ち、谷太郎川沿いの道が分かれている所である。
ここで一息入れてから林道を下り、50分ほどで広沢寺温泉入口のバス停に着く。バスを20分ほど待って本厚木駅に向かう。本厚木では、ホルモン焼きの店「大ちゃん」で賑やかな酒宴となる。
コースタイム
煤ヶ谷バス停(8:29)?林道終点(9:10,9:35)?F2-10m(9:52)?F3-10m(11:01)?20m涸滝(11:10,12:25)?F7-10m(13:01)?二番目の二俣(13:15,13:36)?三番目の二俣(13:41)?市界尾根(13:58,14:12)?不動尻(14:55,15:01)?広沢寺温泉入口バス停(15:50)
(追記)
今回の大小屋ノ沢では、入渓前、沢沿いのじめじめとした山道で、落ち葉の上で細く伸びたヒルを一匹見つけた。ここもヒルを気にしながらの遡行になるのかと心配したが、遡行を開始すると、ヒルのことなどすっかり忘れて沢を楽しみ、だれも被害に遭わないで済んだと思っていた。ところが、遡行の次の日、片倉と中山の二人からこんなメールが送られてきた。
昨日、大小屋ノ沢から帰宅してから右足のふくらはぎから血がでているのに入浴後気が付きました。また、今日ザックの中の衣類の袋に蛭が付いていました。日干しの刑にしました。(片倉)
私も左足の甲外側を蛭に噛まれていました。当日は酔っていたため気が付きませんでした。今日洗濯してやっとわかりました。(中山)