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日程:2016年4月15日(金)〜4月17日(日)
山域:北アルプス 白馬主稜
山行形態:雪山バリエーション
メンバー:A井、F屋、T橋、M田(記録)
4/15 二股から白馬尻まで。テン場は貸し切り状態。
4/16 3時半にテントを出発して、白馬主稜へ。晴天に恵まれ、ほとんど風もなく、雪の状態もまずまず。山頂直下、リードのA井さんが、雪庇の薄くなっている箇所を鮮やかに乗越す。11時に白馬山頂、大雪渓を下って13時にテントに戻る。翌日は雨予報で、予定していた杓子尾根は早々に中止を決め、心置きなく宴会&お昼寝&宴会。
4/17 小雨の中、8時に白馬尻をスタートし、フキノトウを摘みながら、本降りになる前に二股着。
ギザギザと続く長い稜線。やっとたどりついた白馬山頂から振り返ると、歩いてきたトレースが遠くまでと続き、ほっと安堵。いい眺めでした。
山域:北アルプス 白馬主稜
山行形態:雪山バリエーション
メンバー:A井、F屋、T橋、M田(記録)
4/15 二股から白馬尻まで。テン場は貸し切り状態。
4/16 3時半にテントを出発して、白馬主稜へ。晴天に恵まれ、ほとんど風もなく、雪の状態もまずまず。山頂直下、リードのA井さんが、雪庇の薄くなっている箇所を鮮やかに乗越す。11時に白馬山頂、大雪渓を下って13時にテントに戻る。翌日は雨予報で、予定していた杓子尾根は早々に中止を決め、心置きなく宴会&お昼寝&宴会。
4/17 小雨の中、8時に白馬尻をスタートし、フキノトウを摘みながら、本降りになる前に二股着。
ギザギザと続く長い稜線。やっとたどりついた白馬山頂から振り返ると、歩いてきたトレースが遠くまでと続き、ほっと安堵。いい眺めでした。
日程:2016年3月11日(金)〜13(日)
谷川岳一ノ倉沢 一・二ノ沢中間稜〜東尾根
山行形態:冬季バリエーション
メンバー及び役割:古屋(CL)、筑後(SL)、羽生田、栗田(記録)
東尾根から先、ヘッ電残業となりましたが、その日のうちに国境稜線へ抜け、肩ノ小屋に達することができました。
谷川岳一ノ倉沢 一・二ノ沢中間稜〜東尾根
山行形態:冬季バリエーション
メンバー及び役割:古屋(CL)、筑後(SL)、羽生田、栗田(記録)
東尾根から先、ヘッ電残業となりましたが、その日のうちに国境稜線へ抜け、肩ノ小屋に達することができました。
日程:2016年03月18日(金)夜発〜21日(月)
山域:北アルプス 後立山 五竜岳G?・G0稜
山行形態:雪山バリエーション
記録:19日 五竜スキー場エスカルプラザに集合。(1100円、23:30〜8:30まで利用可能)床暖房が非常に効いており暑くて下着になって寝た。
20日 雨 7:30起床。パッキングを済ませゆっくりめにスキー場のゴンドラに向かう。思っていたより雨は降っておらず時折日差しも出す陽気。9:00のゴンドラに乗り山頂駅からもうひとつリフトを乗り継ぎ地蔵の頭手前まで文明の力をありがたく使う。地蔵の頭を巻き、遠見尾根の稜線に乗ると先行の2パーティーの姿が見える。昨晩からの雨と陽気のせいで雪質はあまりよくないが先行のパーティのトレースにも助けられ順調に西遠見手前の幕営予定地に到着。中遠見を過ぎたあたりからは雨脚も強まったためかなり濡れたがこのために用意したザックカバーやレインウェアは効果があったようだ。テン場は斜面を削り芸術的なプロックと小枝のオブジェ付きの宿を完成させた。この日は一日中ガスっておりテン場から五竜の山頂方面の確認はできなかった。各テントで豪華?に入山祝いをし8:00就寝。この晩、それほどの強風にはならず。
21日 晴 3:00起床、5:00出発
G?予定だったF屋・K田・T後パーティーは前日の天気予報と雪の状態からG?へと変更。
<F屋・K田・T後P>
テン場を出て白岳沢に向かう。昨日の雨と冷え込みのせいで雪面はスリップしやすい状態のため慎重に下降する。白岳沢を横切りデブリを回り込みG?の末端壁を目指す。この辺りの雪壁は非常に悪くスカスカの箇所に足が決まらず苦労する。末端の一番手前のルンゼに入りここからロープを出す。1PT後、ルンゼを左に回り込み60メートル。支点はスノーバーと灌木。2PK田、ここからのブッシュ混じりの雪壁は気温の上昇とともに、非常に状態が不安定となる。稜線手前15メートル付近の灌木でピッチを切る。3PF屋、直登を試みるが支点の取れない最後の10メートルに不安を感じ、一旦下りトラバース。ここも悪いがブッシュで支点が取れるだけまだマシ。ロープの流れが悪くなるので後続の見える位置のハイマツを束ねビレイ。4PT後、右上気味に登り稜線直下の安心できる灌木でビレイ。3人で対面の遠見尾根の宿を眺めつつ後続の4人を待つ。ここで別パーティー男女2人組に先を譲る。結果として技術的にはこの稜に上がるまでの数ピッチが核心。アルパインらしくてサイコー。稜上からは強風に煽られながらも先行のトレースを追うように進む。雪の薄くのったハイマツ帯から岩場を左へ回り込み直上。さらに雪の乗ったガレ場を左上し先行のトレースと別れ雪壁へ。(先行は岩場を直上するルンゼに入った)最後の雪壁は雪質も良くなりロープを出さずに終了点となった。
<HN田・U野・M田・T橋P>
朝3時起床。ハーネス・ガチャをつけビーコンチェックを済ませて5時過ぎ出発。前日の暑さはどこへやら、空気が冷たく雪もまだ割と締まっている。G5稜を登る計画だったF屋パーティが天気や雪の状況から判断してG2稜登攀へ変更となったので、2パーティでG2稜を目指す。F屋パーティが先行。HN田パーティが後に続く。トポによると、まずシラダケ沢に一旦下り沢床を渡った後、A沢を登り最初に左に上がるAルンゼを詰めるとのことだが、どの辺りからA沢に入ったのかよく判らなかった。5時半頃から1時間半程ひたすら登り、いよいよ傾斜が厳しくなってきたところ(Aルンゼの登り口付近か)で、ロープを出す。斜面の右手側の心もとないブッシュに2か所支点を取り1ピッチ目をHN田さんがリードで登攀開始とする。4人なので一人が中間でタイブロックで登るという少し変則的な登り方となった。
最初のピッチは、傾斜のキツい逆くの字の雪壁50m。60mロープ使用のF屋Pと同じ高さ位まで登ろうとしていたようで、ロープを目一杯出してもなお引かれる様子だったので、大声で「一杯」と叫んでロープの長さが違うのだと気が付いて貰う。雪壁の右側のブッシュでピッチを切る。
2ピッチ目はT橋リードで45m。このピッチの途中で、男女2人組のパーティが追い付いてくる。礼儀正しく我々が2ピッチ目を上がりきるのを待っていてくれて好感が持てた。
3ピッチ目はU野さんリードで40m。真っ直ぐ上に進んだF屋Pが、20m程上で苦戦しており右にルートを取り直していたため、右上する。藪が出てきて手がかりらしきものがある代わりに、このピッチが一番雪が悪くグズグズで登りづらかった。
4ピッチ目はM田さんリードで25m。藪交じりの雪壁。稜上まで出ると風が強いということで少し手前でピッチを切る。F屋Pがすぐ横で支点を取って我々を待ちつつ休憩していた。30分程待ったとのこと。ロープの長さや人数が違うと、随分かかる時間が違ってくる。
5ピッチ目はT橋リードで40m。稜に乗りロープが仕舞える傾斜の緩い辺りまで。スノーバーで中間支点を取ったが、(タイブロックで登りやすくしようとして)ロープを張った際、下に作った結び目を解く前にロープを引き上げてしまったため、結び目がスノーバーに掛かってスノーバーが抜けてしまった。お互いの姿は見えているが声が通らないぐらいの強風で意思疎通が図れなかった。
ここからロープを仕舞い、12:30頃より稜上の登高となる。ロープを仕舞った段階で、残りは少しだと勝手に思い込んでいたが、ロープを出したのは稜に乗るためのAルンゼで、G2稜としては実はここからが本番。結構長く忍耐の登り。先行するF屋Pを見失わない程度について行く。
14:35頃全員でG2の頭。15時より下山開始。雲が出て視界が悪い。15:50五竜山荘で小休止。
17:30頃テント帰着。12時間超行動となったG2中央稜であった。(T橋記)
21日 晴れ 3:30起床、5:30出発。昨日同様白岳沢へ下降、A沢付近からG0の顕著な末端壁へ向う。ルンゼの途中からロープを出し草付き混じりの雪壁をT後がロープ一杯伸ばしリード、灌木でビレイ。もう1パーティーはHN田リードで草付きでビレイ、残りをT橋リード。ロープをたたみ雪壁を登り稜上に出る。ここから全員で灌木帯、リッジとひたすら登る。ほぼ足を平に置けるところがなく、各自ふくらはぎが悲鳴をあげるほどパンパン。中間部で一息入れてから全員でG0の頭に向かう。最後の雪壁からミニ雪庇をU野がトップで抜けG0に到着した。昨日同様五竜山荘までのトラバース道は非常に風が強かったが、本日は視界良好。五竜山荘で一本立てた後下山。今日は白岳から下る。ゆっくりとテント場まで下山11:30。
テントを撤収し13時下山開始。来た時はガスに包まれていた遠見尾根は今は素晴らしい天候で、鹿島槍の北壁を右手に見ながら様々な余韻を残す下山であった。下山後は大町の上原の湯からメンバーの知り合いのネパール料理の店へ。個人的には食後のチャイが一番美味しかった。
山域:北アルプス 後立山 五竜岳G?・G0稜
山行形態:雪山バリエーション
記録:19日 五竜スキー場エスカルプラザに集合。(1100円、23:30〜8:30まで利用可能)床暖房が非常に効いており暑くて下着になって寝た。
20日 雨 7:30起床。パッキングを済ませゆっくりめにスキー場のゴンドラに向かう。思っていたより雨は降っておらず時折日差しも出す陽気。9:00のゴンドラに乗り山頂駅からもうひとつリフトを乗り継ぎ地蔵の頭手前まで文明の力をありがたく使う。地蔵の頭を巻き、遠見尾根の稜線に乗ると先行の2パーティーの姿が見える。昨晩からの雨と陽気のせいで雪質はあまりよくないが先行のパーティのトレースにも助けられ順調に西遠見手前の幕営予定地に到着。中遠見を過ぎたあたりからは雨脚も強まったためかなり濡れたがこのために用意したザックカバーやレインウェアは効果があったようだ。テン場は斜面を削り芸術的なプロックと小枝のオブジェ付きの宿を完成させた。この日は一日中ガスっておりテン場から五竜の山頂方面の確認はできなかった。各テントで豪華?に入山祝いをし8:00就寝。この晩、それほどの強風にはならず。
21日 晴 3:00起床、5:00出発
G?予定だったF屋・K田・T後パーティーは前日の天気予報と雪の状態からG?へと変更。
<F屋・K田・T後P>
テン場を出て白岳沢に向かう。昨日の雨と冷え込みのせいで雪面はスリップしやすい状態のため慎重に下降する。白岳沢を横切りデブリを回り込みG?の末端壁を目指す。この辺りの雪壁は非常に悪くスカスカの箇所に足が決まらず苦労する。末端の一番手前のルンゼに入りここからロープを出す。1PT後、ルンゼを左に回り込み60メートル。支点はスノーバーと灌木。2PK田、ここからのブッシュ混じりの雪壁は気温の上昇とともに、非常に状態が不安定となる。稜線手前15メートル付近の灌木でピッチを切る。3PF屋、直登を試みるが支点の取れない最後の10メートルに不安を感じ、一旦下りトラバース。ここも悪いがブッシュで支点が取れるだけまだマシ。ロープの流れが悪くなるので後続の見える位置のハイマツを束ねビレイ。4PT後、右上気味に登り稜線直下の安心できる灌木でビレイ。3人で対面の遠見尾根の宿を眺めつつ後続の4人を待つ。ここで別パーティー男女2人組に先を譲る。結果として技術的にはこの稜に上がるまでの数ピッチが核心。アルパインらしくてサイコー。稜上からは強風に煽られながらも先行のトレースを追うように進む。雪の薄くのったハイマツ帯から岩場を左へ回り込み直上。さらに雪の乗ったガレ場を左上し先行のトレースと別れ雪壁へ。(先行は岩場を直上するルンゼに入った)最後の雪壁は雪質も良くなりロープを出さずに終了点となった。
<HN田・U野・M田・T橋P>
朝3時起床。ハーネス・ガチャをつけビーコンチェックを済ませて5時過ぎ出発。前日の暑さはどこへやら、空気が冷たく雪もまだ割と締まっている。G5稜を登る計画だったF屋パーティが天気や雪の状況から判断してG2稜登攀へ変更となったので、2パーティでG2稜を目指す。F屋パーティが先行。HN田パーティが後に続く。トポによると、まずシラダケ沢に一旦下り沢床を渡った後、A沢を登り最初に左に上がるAルンゼを詰めるとのことだが、どの辺りからA沢に入ったのかよく判らなかった。5時半頃から1時間半程ひたすら登り、いよいよ傾斜が厳しくなってきたところ(Aルンゼの登り口付近か)で、ロープを出す。斜面の右手側の心もとないブッシュに2か所支点を取り1ピッチ目をHN田さんがリードで登攀開始とする。4人なので一人が中間でタイブロックで登るという少し変則的な登り方となった。
最初のピッチは、傾斜のキツい逆くの字の雪壁50m。60mロープ使用のF屋Pと同じ高さ位まで登ろうとしていたようで、ロープを目一杯出してもなお引かれる様子だったので、大声で「一杯」と叫んでロープの長さが違うのだと気が付いて貰う。雪壁の右側のブッシュでピッチを切る。
2ピッチ目はT橋リードで45m。このピッチの途中で、男女2人組のパーティが追い付いてくる。礼儀正しく我々が2ピッチ目を上がりきるのを待っていてくれて好感が持てた。
3ピッチ目はU野さんリードで40m。真っ直ぐ上に進んだF屋Pが、20m程上で苦戦しており右にルートを取り直していたため、右上する。藪が出てきて手がかりらしきものがある代わりに、このピッチが一番雪が悪くグズグズで登りづらかった。
4ピッチ目はM田さんリードで25m。藪交じりの雪壁。稜上まで出ると風が強いということで少し手前でピッチを切る。F屋Pがすぐ横で支点を取って我々を待ちつつ休憩していた。30分程待ったとのこと。ロープの長さや人数が違うと、随分かかる時間が違ってくる。
5ピッチ目はT橋リードで40m。稜に乗りロープが仕舞える傾斜の緩い辺りまで。スノーバーで中間支点を取ったが、(タイブロックで登りやすくしようとして)ロープを張った際、下に作った結び目を解く前にロープを引き上げてしまったため、結び目がスノーバーに掛かってスノーバーが抜けてしまった。お互いの姿は見えているが声が通らないぐらいの強風で意思疎通が図れなかった。
ここからロープを仕舞い、12:30頃より稜上の登高となる。ロープを仕舞った段階で、残りは少しだと勝手に思い込んでいたが、ロープを出したのは稜に乗るためのAルンゼで、G2稜としては実はここからが本番。結構長く忍耐の登り。先行するF屋Pを見失わない程度について行く。
14:35頃全員でG2の頭。15時より下山開始。雲が出て視界が悪い。15:50五竜山荘で小休止。
17:30頃テント帰着。12時間超行動となったG2中央稜であった。(T橋記)
21日 晴れ 3:30起床、5:30出発。昨日同様白岳沢へ下降、A沢付近からG0の顕著な末端壁へ向う。ルンゼの途中からロープを出し草付き混じりの雪壁をT後がロープ一杯伸ばしリード、灌木でビレイ。もう1パーティーはHN田リードで草付きでビレイ、残りをT橋リード。ロープをたたみ雪壁を登り稜上に出る。ここから全員で灌木帯、リッジとひたすら登る。ほぼ足を平に置けるところがなく、各自ふくらはぎが悲鳴をあげるほどパンパン。中間部で一息入れてから全員でG0の頭に向かう。最後の雪壁からミニ雪庇をU野がトップで抜けG0に到着した。昨日同様五竜山荘までのトラバース道は非常に風が強かったが、本日は視界良好。五竜山荘で一本立てた後下山。今日は白岳から下る。ゆっくりとテント場まで下山11:30。
テントを撤収し13時下山開始。来た時はガスに包まれていた遠見尾根は今は素晴らしい天候で、鹿島槍の北壁を右手に見ながら様々な余韻を残す下山であった。下山後は大町の上原の湯からメンバーの知り合いのネパール料理の店へ。個人的には食後のチャイが一番美味しかった。
日程:2016年2月27日〜28(日)
山域:南アルプス 鳳凰三山
山行形態:縦走
2/27(土)快晴。タクシーで夜叉神登山口へ向かう。スタートして暫くは、雪が全くない樹林帯の登山道歩き。1時間ほどで夜叉神峠に到着。青空の下に、北岳・間ノ岳・農鳥岳が良く見えた。
夜叉神峠からの眺め
夜叉神峠から杖立峠までは急な登りを経て、凍りついた雪道歩き。登りだったので、アイゼンを付けずにそのまま進んだが帰りはアイゼンが必要だねなどと話す。途中で追いついた他のパーティも慎重に歩いていた。
杖立峠から上は漸く冬山らしい雪の量となる。「山火事あと」付近まで登ってきたところで、樹林の向こうに北岳が雲をかぶりはじめているのが見えた。ヤマテン情報によると、土曜日の午後は崩れるということであったが、まさに予報通り。雲が北岳から鳳凰山に到達する前に、テントを張ってしまいたい。長い登りに徐々に足の運びが重たくなってくる。が、我慢して歩いていればいつかは到着するもので、13時頃ようやく予定地の南御室小屋に到着した。と同時に青空に雲が現れてチラチラと小雪が舞い始める。トイレや水場からは少し離れた樹林の中にテントを張ることにし設営を開始。雪が少なく整地が不要だったうえ、水場はちゃんと掘り出されていて(雪に埋もれていて見つからない場合もあるらしい)、綺麗な湧き水もすぐに入手できたので、14時頃にはテントの中で寛ぎモードとなった。
午後からの風雪は夜になっても続いて、シュラフに入っても風の音が聞こえて時折目が覚めた。翌日の天気が気になるが、南御室小屋周辺は電波状況が悪く、天気予報のUPDATEはできなかった。
2/28(日)風もやんで快晴。豪華うどんを朝食にいただき、6時半に南御室小屋を出発。青空&降りたての白い雪の中を進む。気分よく、薬師岳まではあっという間に到着した。雪とザレ場のミックスの稜線も特別難しい箇所はなく、トレースもあったので、観音岳にも順調に辿りつくことができた。
観音岳から先のトレースはやや薄く判りづらいものになっていた。ルーファイで若干ペースが落ちたこともあり、あと一登りでピークという辺りで、時間切れとなってしまった。間近に地蔵岳のピークやオベリスクを見ながら暖かいココアを飲んで休憩し、来た道を引き返すこととした。
白い北岳
南御室小屋に戻ってくると、他のパーティはとっくに撤収済みだった。自分達もあまりゆっくりしている時間はなく、テントを撤収して下山を開始した。下山はいつも長く感じるが、この日もやはりすごく長く感じてしんどかった。夜叉神峠で、タクシーの迎車を依頼。そこから40分程で夜叉神登山口に帰着した。
余談:帰りの夜叉神峠で、男性用のヤッケがベンチの下に落ちているのを拾いました。南アルプス警察署に届けましたので、お心辺りのかたは問い合わせしてください。なお、保管期限は3ヶ月程度のようです。(色やメーカーについては敢えてこちらには掲載しません、ご了承ください)
山域:南アルプス 鳳凰三山
山行形態:縦走
2/27(土)快晴。タクシーで夜叉神登山口へ向かう。スタートして暫くは、雪が全くない樹林帯の登山道歩き。1時間ほどで夜叉神峠に到着。青空の下に、北岳・間ノ岳・農鳥岳が良く見えた。
夜叉神峠からの眺め
夜叉神峠から杖立峠までは急な登りを経て、凍りついた雪道歩き。登りだったので、アイゼンを付けずにそのまま進んだが帰りはアイゼンが必要だねなどと話す。途中で追いついた他のパーティも慎重に歩いていた。
杖立峠から上は漸く冬山らしい雪の量となる。「山火事あと」付近まで登ってきたところで、樹林の向こうに北岳が雲をかぶりはじめているのが見えた。ヤマテン情報によると、土曜日の午後は崩れるということであったが、まさに予報通り。雲が北岳から鳳凰山に到達する前に、テントを張ってしまいたい。長い登りに徐々に足の運びが重たくなってくる。が、我慢して歩いていればいつかは到着するもので、13時頃ようやく予定地の南御室小屋に到着した。と同時に青空に雲が現れてチラチラと小雪が舞い始める。トイレや水場からは少し離れた樹林の中にテントを張ることにし設営を開始。雪が少なく整地が不要だったうえ、水場はちゃんと掘り出されていて(雪に埋もれていて見つからない場合もあるらしい)、綺麗な湧き水もすぐに入手できたので、14時頃にはテントの中で寛ぎモードとなった。
午後からの風雪は夜になっても続いて、シュラフに入っても風の音が聞こえて時折目が覚めた。翌日の天気が気になるが、南御室小屋周辺は電波状況が悪く、天気予報のUPDATEはできなかった。
2/28(日)風もやんで快晴。豪華うどんを朝食にいただき、6時半に南御室小屋を出発。青空&降りたての白い雪の中を進む。気分よく、薬師岳まではあっという間に到着した。雪とザレ場のミックスの稜線も特別難しい箇所はなく、トレースもあったので、観音岳にも順調に辿りつくことができた。
観音岳から先のトレースはやや薄く判りづらいものになっていた。ルーファイで若干ペースが落ちたこともあり、あと一登りでピークという辺りで、時間切れとなってしまった。間近に地蔵岳のピークやオベリスクを見ながら暖かいココアを飲んで休憩し、来た道を引き返すこととした。
白い北岳
南御室小屋に戻ってくると、他のパーティはとっくに撤収済みだった。自分達もあまりゆっくりしている時間はなく、テントを撤収して下山を開始した。下山はいつも長く感じるが、この日もやはりすごく長く感じてしんどかった。夜叉神峠で、タクシーの迎車を依頼。そこから40分程で夜叉神登山口に帰着した。
余談:帰りの夜叉神峠で、男性用のヤッケがベンチの下に落ちているのを拾いました。南アルプス警察署に届けましたので、お心辺りのかたは問い合わせしてください。なお、保管期限は3ヶ月程度のようです。(色やメーカーについては敢えてこちらには掲載しません、ご了承ください)
山行報告書
日程:2016年2月27日-28日
山域:北アルプス 西穂高岳
山行形態:ピークハント
2月27日
9:30 ロープウェイ新穂高口出発 アイゼンをつけようとしたが、先行者がみなツボ足で出発していたのでツボ足で出発
10:15 西穂山荘到着 今回は距離が短かった為、快適なテン場生活を求めて沢山荷物を積んだせいか、思うように足が出なかった。途中休み休みしながら到着 まだ青空が覗いていた。
11:50 チェックインを行い、テン場の整地を行い一休み。休んでいる間に天気はどんどん下って行く。テン場を出る頃には降雪もみられた。
12:15 丸山
13:15 独標 ガスが出てきて、風もかなり出てきたが稜線上は、明瞭な為、ピラミッドピークを目指す事に
14:00 ピラミッドピーク着 先行者の帰着者たちもみな、ミラミッドピークからは先は、ホワイトアウトをして不明瞭との事で、ここで戻ることに。
15:30 テン場帰着 西穂山荘上部はかなり暴風雪になっており、テントもかなり揺らされる。
2月28日
5:30 起床 寝坊…
7:15 西穂山荘出発 山荘からは、小屋泊まりの客がぞろぞろと出てくる。かなりの人が稜線に取付いていて、稜線上は大賑わい 8:15 独標直下 上部でロープを出している団体が居て、直下の鎖場は大渋滞。ロープをカラビナにかけて登っているパーティが居る。 全く確保になっておらず、足を滑らしたらそのまま下に落ちる状態になっている。一体リーダーは何がしたかったのか…
また、途中に立っている人もいるが、確保など一切しないで棒立ちしている。非常に危険な状態である。独標から先は、人がガクンと減る。ガイドパーティがおり、独標からの下り、先行者がロープを出して歩いていた。ガイドは独標で、イタリアンヒッチで確保をしていた。
9:15 ピラミッドピーク直下の雪陰で1本立てる。 人も少なく、風もなく暖かな所。眼下に広がる景色を楽しむ
9:20 ピラミッドピーク着 昨日は、ホワイトアウト寸前で景色を望めなかったが、今日は西穂岳を望むことが出来る。
10:20 西穂岳山頂 頂上にいた人と写真を撮り合う。風もほとんど無く、視界も良い為、しばし歓談。奥穂側は当然トレースは無く、ガスがついており、ピークを望むことは出来なかった。
西穂山頂直下は、結構急な雪壁を上がる所が2か所あった。手前の壁は、ピッケルで上がったが、直下の壁は、折角バイルを持って行ったのだからと、ダブルアックスで登る。手と足がとてもよく決まり、快適に登ることが出来た。
11:30 ピラミッドピーク
11:50 独標
12:30 丸山
13:50 テントを撤収して下山開始
14:30 ロープウェイ駅着
<感想>
初日こそかなり悪かったが、2日目は快適に登れる事が出来た。人気のスポットだけに登山者のスタイルも色々だった。
中でも気になったのは、小屋から事前に警笛は鳴らしていたが、稜線にストックで登っている人・手には何も持たずにアイゼンだけで登っている人・空身の人・独標から先なのにヘルメットをザックの上に載せている人(さすがに人には、軽く指導はしました。)と天気が良いとは言え、とても目を疑う様な恰好をした人が居た。昨日の予報は午後は荒れるという予報だった為に、もう少し、装備を考えた方が…という気持ちで一杯だった。
さすがに、西穂から先に行こうという気は起きなかったが、いつかは行ってみたい。どうしたら行けるのだろうか…
という事も考えながらピークに立った(答えは出なかったが)
顔を少し霜焼にしてしまった。なんで霜焼になったのか、大体の原因と対策は掴めた。今後同様なケースの場合には、今回学んだ事を生かして山行を行っていきたい。
日程:2016年2月27日-28日
山域:北アルプス 西穂高岳
山行形態:ピークハント
2月27日
9:30 ロープウェイ新穂高口出発 アイゼンをつけようとしたが、先行者がみなツボ足で出発していたのでツボ足で出発
10:15 西穂山荘到着 今回は距離が短かった為、快適なテン場生活を求めて沢山荷物を積んだせいか、思うように足が出なかった。途中休み休みしながら到着 まだ青空が覗いていた。
11:50 チェックインを行い、テン場の整地を行い一休み。休んでいる間に天気はどんどん下って行く。テン場を出る頃には降雪もみられた。
12:15 丸山
13:15 独標 ガスが出てきて、風もかなり出てきたが稜線上は、明瞭な為、ピラミッドピークを目指す事に
14:00 ピラミッドピーク着 先行者の帰着者たちもみな、ミラミッドピークからは先は、ホワイトアウトをして不明瞭との事で、ここで戻ることに。
15:30 テン場帰着 西穂山荘上部はかなり暴風雪になっており、テントもかなり揺らされる。
2月28日
5:30 起床 寝坊…
7:15 西穂山荘出発 山荘からは、小屋泊まりの客がぞろぞろと出てくる。かなりの人が稜線に取付いていて、稜線上は大賑わい 8:15 独標直下 上部でロープを出している団体が居て、直下の鎖場は大渋滞。ロープをカラビナにかけて登っているパーティが居る。 全く確保になっておらず、足を滑らしたらそのまま下に落ちる状態になっている。一体リーダーは何がしたかったのか…
また、途中に立っている人もいるが、確保など一切しないで棒立ちしている。非常に危険な状態である。独標から先は、人がガクンと減る。ガイドパーティがおり、独標からの下り、先行者がロープを出して歩いていた。ガイドは独標で、イタリアンヒッチで確保をしていた。
9:15 ピラミッドピーク直下の雪陰で1本立てる。 人も少なく、風もなく暖かな所。眼下に広がる景色を楽しむ
9:20 ピラミッドピーク着 昨日は、ホワイトアウト寸前で景色を望めなかったが、今日は西穂岳を望むことが出来る。
10:20 西穂岳山頂 頂上にいた人と写真を撮り合う。風もほとんど無く、視界も良い為、しばし歓談。奥穂側は当然トレースは無く、ガスがついており、ピークを望むことは出来なかった。
西穂山頂直下は、結構急な雪壁を上がる所が2か所あった。手前の壁は、ピッケルで上がったが、直下の壁は、折角バイルを持って行ったのだからと、ダブルアックスで登る。手と足がとてもよく決まり、快適に登ることが出来た。
11:30 ピラミッドピーク
11:50 独標
12:30 丸山
13:50 テントを撤収して下山開始
14:30 ロープウェイ駅着
<感想>
初日こそかなり悪かったが、2日目は快適に登れる事が出来た。人気のスポットだけに登山者のスタイルも色々だった。
中でも気になったのは、小屋から事前に警笛は鳴らしていたが、稜線にストックで登っている人・手には何も持たずにアイゼンだけで登っている人・空身の人・独標から先なのにヘルメットをザックの上に載せている人(さすがに人には、軽く指導はしました。)と天気が良いとは言え、とても目を疑う様な恰好をした人が居た。昨日の予報は午後は荒れるという予報だった為に、もう少し、装備を考えた方が…という気持ちで一杯だった。
さすがに、西穂から先に行こうという気は起きなかったが、いつかは行ってみたい。どうしたら行けるのだろうか…
という事も考えながらピークに立った(答えは出なかったが)
顔を少し霜焼にしてしまった。なんで霜焼になったのか、大体の原因と対策は掴めた。今後同様なケースの場合には、今回学んだ事を生かして山行を行っていきたい。