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山行記録 カレンダー
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執筆 : 
climbing-nao 2009-10-21 10:10
 日程:平成 21年10月 21日(水) 
山域: 瑞がき山 大ヤスリ岩 ハイピークルート
山行形態: 岩登り
メンバー及び役割: CL 古屋 SL 寺本  
記録:
 6:30 瑞がき山荘付近駐車場発 7:10 富士見平小屋 8:10 大ヤスリ岩取り付き
 9:00 登攀開始 13:15終了 14:45下山開始 16:00 駐車場着
 天候 晴れ    
アブミにそれほど慣れていないので最終ピッチのアブミルートは非常に苦労した。長時間ビレイの寺さんに感謝。全4ピッチでフリーで登れたのはピッチはなし。
 瑞がき山荘からの登山道を二時間弱歩くと視界が開け左手に大ヤスリ岩が姿を現す。登山道から左手に入りトラロープが張られた踏み跡を20メートル位進むと取り付き。

1ピッチ目 クラックから小テラスに乗り右のチムニーに移るがここのフェイスが悪く迷わずA0チムニーも狭く苦しい。

2ピッチ目 フェイスを2メートルA0を交え登り再び右のチムニーへ移る。ここからのチムニーは階段状で容易。岩場の中の庭園風な場所まで。

3ピッチ ランペを左上し、クラックから大テラスまで。大テラスへの登りは体をX状に突っ張りで超える。ここまでこのピッチはフリーできたが最後テラスに乗り越す部分でA0してしまう。大テラスからは瑞がき山の山頂が一望で山頂のハイカーから手を振られる。

4ピッチ目 ハイカーの声援をうけながら、一時間を越える40メートル近いアブミ登攀。支点は概ね良好であると思うが、一部リングが飛んでいるものや、最上段に乗り込まないと届かない所があり、とにかく手際の悪いせいもあり苦労した。ビレイの寺本さんにはホントに迷惑をかけたと思う。
大ヤスリ岩のテッペンは大テラス以上に最高の展望でようやく苦労して登った実感が湧いた。
寺本さんはフォローでもキツイということで登らず、そのまま大テラスまで懸垂で下降。大テラスからさらに15メートルほど懸垂し踏み跡をたどり登山道へ戻る。
デポした荷物を回収し下山。

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執筆 : 
climbing-nao 2009-9-28 21:50
日程: 2009年9月28日(月) 
山域: 二子山中央稜
山行形態: 岩登り
メンバー及び役割: CL 古屋 SL 寺本  会員外 Hさん Yさん
記録:
 前夜は道の駅ちちぶでビバーク。朝は7時に出発し駐車場に8時前に到着しHさん達と合流。
天候は曇り。今にも降り出しそう。
とりあえず岩場まで。中央稜の取り付き探しにしばらく時間がかかる。
ガスに包まれる岩場は湿っぽく濡れた状態。ま、とりあえず登ってみましょうということで寺本・古屋ペア、Hさん・Yさんペアでスタート。濡れているので慎重にロープを伸ばしていく。
ピッチを進めるごとに(上部に行くほど) 岩の状態は良くなり石灰岩のホールドに裏切られる事無く気持ちの良いクライミングが出来た。山頂には行かず下降は懸垂。ロープの流れに注意しながら4ピッチの下降で取り付きに。最近ロープを酷使ししているので、だいぶ痛んできた。

一日中ガスに包まれ展望は最後までお預けだったが、また一つ課題がクリアできたので納得のクライミングとなり一週間で3ヵ所の岩場に行けたクライミング週間は良いパートナー達に恵まれ本当に充実したものとなりました。

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執筆 : 
 2009-9-23 9:50
日程:2009年9月23日(水)
山域:三ツ峠
山行形態:岩のぼり
メンバー及び役割:古屋(CL)、木村(記録)

記録:
バットレスの余韻覚めやらぬうちに三ツ峠で岩トレすることになった。
亀ルート:1P目被った部分が難しい。腕力のない木村はアブミで突破するが、アブミを残置する破目に、しかも途中でATCを落としてしまった。なんとも情けない。2P目微妙なトラバースが難しい。3P目八寸バンドはつま先しか乗らない2・3歩が恐ろしい、心理的には核心部。4P目階段状の岩場、終了点には懸垂の支点が見当たらなかった。テープシュリンゲとカラビナがピナクルに残置されていたので、それを利用して懸垂下降する。確保器を落としてしまったのでイタリアンヒッチ+バックアップで懸垂する。1P目取付きに戻るとATCを古屋さんが発見してくれた。さらに登り返してもらいアブミの回収をしてもらう。本当にありがとうございます。
草溝ルートを登り、第一クラックを古屋さんが登ったところで時間がきたので今日の練習は終わりとする。
ハングに弱いという自分の弱点が明確になった。確保器をかけているカラビナのゲートはロックしておかないと開いてしまうことがある。イタリアンヒッチで懸垂する場合は抵抗があまりないのでバックアップをとっておくほうが良い。今回もいろいろ勉強になりました。


恐怖の体験、八寸バンド

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執筆 : 
 2009-9-21 23:20
                      Dガリー奥壁 1ピッチ目 3段ハング越え

                      Dガリー奥壁 2ピッチ目 赤い岩のクラックからフェイス

                      Dガリー奥壁 3ピッチ目 草付フェイス

                      Dガリー奥壁 4ピッチ目 城塞ハングのチムニー

                      4尾根から中央稜を望む

                      枯木テラスからCガリーへ懸垂下降

                      中央稜 3ピッチ目

                      雲海に浮かぶのは富士山と北岳の影

                      ようやく終了点に到着

                      北岳山頂に着いたのは日没時、17時間行動の長い一日でした

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執筆 : 
climbing-nao 2009-8-17 10:10
剣岳 チンネ左稜線 八つ峰?峰Cフェース剣稜会ルート?八つ峰上半部縦走
日程:2009年8月17日(月)夜発 ?21日(金)
山域:北アルプス
山行形態:自主山行・岩登り
メンバー及び役割:古屋 木村(後半のみ)Hさん
盆明けの剣岳周辺はウソのように人が少なく天候にも恵まれ最高の三日間を過ごす事が出来た。乾いた岩の感触を存分に楽しめた

17日 20:30 新松田駅でHさんと合流し車にて扇沢へ25時前に到着するが駐車場の車は少ない。二人なので車中で就寝
18日 始発7:30発のトローリーバスで室堂へ向かう。途中のロープウェーで出発まで意味も無く30分以上も待たされる。 室堂に到着したのは9:00過ぎ。9:30剣沢を目指し出発。重荷が堪えるが時折吹く風はすでに秋の気配で心地良い。剣沢のキャンプ地は驚くほどテントが少ない。やはり盆明けは狙い目なのだろうか。重荷だが剣沢小屋で缶ビールを2本仕入れ今日の目的地熊の岩へと向かう。剣沢を下り長次郎谷を登り返す。途中、雪渓が切れていたので源次郎尾根側のガレ場から巻き再び雪渓を登る。
   熊の岩へ到着したのは15:30。やはり25キロ近い荷物は辛い。
   熊の岩は本来幕営禁止らしいが、しっかり整地されており焚き火跡まである立派なテン場。水場もあり、なにより見事なロケーション。正面に長次郎の頭、両側には源次郎尾根と八つ峰のフェース群。本日はここに我々の一張りのみ。ブヨがまとわりつくのが少しうっとうしく感じたが、外で早めの食事を済ませ、明日に備え19:30に就寝。

19日(チンネ左稜線) 3:00起床 4:30出発 長次郎谷右俣を池の谷に向け雪渓をつめる。上部はかなりの傾斜でスリップに注意しながら登る。池の谷ガリーを三の窓に向け下るがこちらはガラガラで今にも岩雪崩が起こりそうなほど。6:30三の窓到着。三の窓にもテントが3,4は張れそうなスペースがあるがゴミが目立つ。ここからチンネの左稜線に向かい三の窓雪渓を15分ほどトラバース。7:00ようやく取り付きに到着。クライミングシューズに履き替え、準備をして7:30スタート 

   1P(古屋) 傾斜のある凹角だがホールドは豊富。適当なビレイ点があり20メートル
でピッチを切る。
   2P (Hさん)わりと細かいフェース。安定したクライミングで約40メートルロープを伸ばす。
   3P (古屋) 上部ピナクル裏側を目指しバンドをトラバース後、ルンゼ状を登る。ロープが屈曲しダブルロープが重い。
   4P (Hさん)傾斜のある細かめなフェース。20メートル

     岩場は他に誰もいないため稜上のテラスで小休止。八つ峰を四人パーティーが
縦走しているのが見える。混雑時はこんなにゆったりは、まず登れないだろう。
   5P(古屋) ロープも必要のないような簡単な草付のリッジだが一応スタカットでロープを伸ばす。ほぼ50メートルいっぱい。
   6P(Hさん)ガイド本ではコンテで登るパーティーもいるなどと書いてあるが
         とんでもない。いやらしい草付まじりのフェース。傾斜はきつくな
いが支点が乏しくしく他のピッチに比べ岩ももろい。約40メートル
   7P(古屋) 引き続き脆い岩場。ピナクル群手前まで。約20メートル 
   8P(Hさん)ナイフリッジ状のピナクル群。両側が切れ落ち高度感が素晴らしい。T5まで30メートル
   9P(古屋) チンネの核心ピッチ。鼻と呼ばれるハング部分が核心。バンドを一段上がり傾斜の強めのリッジからフェース、重くはないはずのザックが邪魔に感じる。ハングをフリーで越えたくて奇数ピッチをやらしてもらったのだが結果的にはA0でなんとか越える。上部も高度感のあるリッジが続き約40メートル伸ばし狭いテラスでビレイ
   10P(Hさん)そのままフェース状から小ピークを越え傾斜も落ちる。40メートル
   11P、12P ここからチンネの頭までナイフエッジやピナクルが次々と現われ、難しくはないが緊張感のあるクライミングが最後まで続く。  
   12:30ようやくチンネの頭到着。緊張感から開放され充実感と達成感が心地良い。
30分近く休憩しながら周囲の山並みを満喫し13:00池の谷ガリーに向けクライムダ
ウン開始。懸垂支点もあったがロープは出さず慎重に下る。ガリーを10分ほど登り
返し池の谷に到着。ここで合流予定の木村さんと無線で連絡。順調に長次郎谷を登
っているとのことでこちらも下降開始。登りよりさらに傾斜の強く感じる雪渓を慎
重に下り、ガレ場に足を取られながら14:00熊の岩に到着した。待つ事30分。木村
さんも到着する。すぐに水場でビールを冷やし木村さんのテント設営後直ちに乾杯。
今日のクライミングや明日のルートの登攀方法、予定などを話しながら充実した時
間が過ぎてゆく。本日も夕飯を早めに済ませ、20時頃には就寝。
20日(八つ峰?峰Cフェース剣稜会ルート?八つ峰上半部縦走?熊の岩?剣沢)
   4:00起床 5:15出発 本日のルートは六峰フェース群の人気ルートであるが今日も
   貸切状態。熊の岩から雪渓をほんの数十メートルトラバースしガレ場を一登りで取り付きに到着。時間にすると10分位。今日は3人なのでダブルロープでトップが二人を同時に引き揚げるシステムで登攀することにする。6:00スタート
   1P(木村)傾斜の緩いスラブ状のフェースから凹角を登りテラスでビレイ。途中ハンマーで支点を確認するが簡単にポロリと折れる。40メートル。フォローの二人は少し間隔を明け時間差で登る。
   2P(Hさん) 草つき交じりのフェースを左上していく。支点少なめで途中でカムも使う。ここのビレイポイントで初めてペツルのハンガーを見る。40メートル
   3P(古屋) 快適なフェース。ビレイポイントからフェースを左上してリッジ右側を登る。ハイマツ下のビレイポイントまで約35メートル。
   4P(木村) 剣稜会ルートのハイライトで高度感のあるナイフリッジのトラバース。
   5P(Hさん) 最終ピッチ。ホールドスタンス豊富でCフェースの頭まで約30メートル。
   9:00 Cフェースの頭着。約3時間のスムースなクライミングを楽しむ事が出
来た。靴を登山靴に履き替えここから八つ峰上半部の縦走開始。?峰の頭
から三の窓側へ短く懸垂しクレオパトラニードルへと続く巻き道を進み、
途中?峰へ登り返すのだがここを見過ごしてしまい、途中まで引き返ししここだろうと思い登り返したところは?峰の登りであったというちょっとしたハプニングもあったが概ね順調に八つ峰の頭まで辿り着く事ができた。
岩場は概ね??一部?級位で岩登りの経験があればロープはいらない。
?峰から一旦コルへも若干の懸垂をするがここはロープが岩の隙間に挟まる恐れがあり注意が必要だった。この付近は冬用のものも含め非常に残置が多かった。
ここの縦走は是非残雪期にも歩いてみたいものだ。八つ峰の頭でMSCタオルを広げ最近お決まりの記念撮影を済ませ下降開始。池の谷ガリーへ向け2ピッチの懸垂下降。池の谷でアイゼンを着け再び急な雪渓を下降。熊の岩へは13:30に到着。時間も早いので明日の行動も考え剣沢まで戻る事に決定。
14:00熊の岩発。剣沢雪渓の辛い登り返しに耐え16:30過ぎにようやくテン場に着。もちろん小屋で宴会用ビールをしっかりと2本仕入れた。初日より格段にテントの数は増えており学生パーティーも多い。テントを整理していると30年前にチンネを登ったというオールドクライマーに話しかけられしばらく談笑。声をかけられたこちらもなんだか嬉しくなる。宴会は風も冷たく気温も低いがやはり外での開始。ビールとつまみの食べすぎに最後のカレーは強引に腹にかきこんだが心もお腹も満足感で一杯だった。
21日 昨日までの好天が嘘のようにガスがかかり時折雨も強く降る。ゆっくり起床したが
    それでも6:30。のんびり下山の支度を開始する。木村さんはここで本日から入山する朴さんと合流し北方稜線の縦走予定。
    8:30剣沢出発 剣御前を出ると雨足が一旦強くなりこの頃、雷鳥沢を登ってくる朴さんと会う。10:30過ぎに室堂着。ガスで視界の悪い中でも室堂は多くの観光客でにぎわっていた。帰りのアルペンルートはそれほど混雑もなかったが黒部駅でやはり50分ほど待ちがあり扇沢に到着したのは13時20分。大町手前で風呂を
浴び帰路についた。

追記 剣沢のテン場でテント撤収中に強風にあおられ本体が飛ばされるというハプニングがあった。一瞬テントから手を離した瞬間であっという間に風船のように舞い上がる。ダッシュで追いかけるがすぐに見失う。幸い10分ほど下った剣沢の雪渓付近で発見する事が出来たがいかにも素人っぽい失態に反省。今回の山行はすべて順調でありトラブルは皆無であったため見つかってホントに良かった。
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