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日程: 2008年5月30日
山域: 丹沢・モミソ沢懸垂岩
山行形態: ロープワーク訓練
メンバー及び役割: 両角(CL)、古屋(SL)、小林、朴、戸田(記録)
9時渋沢駅集合、古屋車にてモミソ沢に移動、途中コンビニに寄る。
現地に着くと林道に海上保安庁の車が止まっており訓練中の模様。
我々も身支度を整え沢に降りる。川原に降りてから沢靴に履き替え懸垂岩のある向こう岸へ。
朴さん初沢靴での徒渉。靴の中が濡れる感覚に戸惑いながらも無事渉り、いよいよ懸垂岩直下に到着。
我々が着くと先客海上保安庁のメンバーは早くも撤収。その後は我々だけのプライベートゲレンデ状態。
まず、両角さんの資料に沿って岩登りに関する基礎知識の説明があり実際にロープを使って巻き方の練習や結び方の練習を行う。
ロープを巻いている人を見ているといかにも簡単そうに見えるが、いざ自分でやってみると両端が揃わずなかなか綺麗に纏められない。それでも何度か練習するうちに形にはなってきたような気がする。
ロープの結び方は5通り学んだ。?エイトノット+末端処理、?ダブルフィッシャーマンズノット、?プルージック、?クローブヒッチ(インクノット)、?シートベント これらの結び方は目を瞑ってもできるように練習すること。
セルフビレイの支点の取り方やロープをハーネスに連結する方法など説明を受け実際行いながら、まず古屋さんと小林さんが懸垂岩を登って、リードと確保、お互いの声の掛け方、笛での合図の仕方、登る前の確認事項の必要性、ロープの扱い方、等等、実際に見ながらクライミングの一通りの流れを確認。
さらに先日のヌク沢で私がもたついた支点の通過の練習を実際にロープを張って繰り返し行う。
ただ支点を通過するだけのことだが方法もいろいろあり、単純なことなのにやってみるとロープがクロスしてしまうなどなかなか難しかった。また懸垂岩の下部にて懸垂下降の練習を行う。
途中休憩を3回程入れ最後にいよいよ全員で懸垂岩に登ってみる。
古屋さんのリードで戸田、小林さん、朴さん、両角さんが続いた。久しぶりの岩登り、楽しかった。
上まで登ると眺めもよく気持ちがいい。心配していた天気も訓練中は雨に当たることもなく、懸垂岩からの懸垂下降で訓練終了。帰り支度を済ませ車に戻る。(5時頃)
全員で渋沢駅前にある煉瓦亭にて反省会。車の運転がある古屋さんはノンアルコールビールで乾杯。
8時半頃まで途中ロープスリングを持ち出し結びの練習や片手でメインロープでのセルフビレイを取る練習などを交え楽しいひと時を過ごした。
両角さん、小林さん、古屋さんには新会員の朴さんと戸田のロープワーク訓練にお付き合いいただき本当にありがとうございました。今後は自分が目標とする山を目指し今回学んだことを基に岩登り、ロープワーク等にも真剣に取り組んでいきたいと思います。 これからもよろしくお願いいたします。
日程:2008年2月29日(金・夜)?3月2日(日)
山域:谷川岳
山行形態:訓練山行
参加者:
3月1日 雪崩講習会:清野、西村、山本、古屋、木村、高森、寺本、森、羽生田、片倉
3月2日 谷川岳往復 木村(CL)、清野(SL)、西村、山本(装備)、古屋、高森(食当)、片倉(記録)
2月29日(金)夜車、電車などで参加者は三々五々谷川岳ロープウエイ駅に着く。
3月1日(土)晴
9時 雪崩講習会の初級組ないし中級組に別れて参加する。
16時 講習会終了、谷川岳往復組みは、幕営地に移動
2日 (日)曇のち晴、強風
7時
テントに不要な荷物を置き、頂上目指し出発する。
朝、昨晩の降雪は治まりはしたが、風が少しあった。
天神尾根に出ると強風に悩まされたが、頂上付近手前にて風も穏やかになる。下山に入ると風も治まり、登りの時の厳しい自然環境と打って変って快晴に近くなり、快適な下山となった。なお、強風等のため、歩行時間が長くなり下山時間が大幅に遅れた。また、登山途中、高森さんが体調不良のためか、山本さんに付き添われ引き返す。下山では片倉のペースが一番遅かった。
17時30分
テントを撤収し、ロープウエイ駅着、すぐ最終ロープウエイに乗り込む状況であった。
初めての強風下での山行を経験する。良い天気なら気にすることのない、食事など、或いはその際はずした手袋が風に飛ばされるなど、悪条件下での登山経験を体験できて良い訓練山行になった。テント内では居心地もよく楽しく飲食が出来て良かった。
山域:谷川岳
山行形態:訓練山行
参加者:
3月1日 雪崩講習会:清野、西村、山本、古屋、木村、高森、寺本、森、羽生田、片倉
3月2日 谷川岳往復 木村(CL)、清野(SL)、西村、山本(装備)、古屋、高森(食当)、片倉(記録)
2月29日(金)夜車、電車などで参加者は三々五々谷川岳ロープウエイ駅に着く。
3月1日(土)晴
9時 雪崩講習会の初級組ないし中級組に別れて参加する。
16時 講習会終了、谷川岳往復組みは、幕営地に移動
2日 (日)曇のち晴、強風
7時
テントに不要な荷物を置き、頂上目指し出発する。
朝、昨晩の降雪は治まりはしたが、風が少しあった。
天神尾根に出ると強風に悩まされたが、頂上付近手前にて風も穏やかになる。下山に入ると風も治まり、登りの時の厳しい自然環境と打って変って快晴に近くなり、快適な下山となった。なお、強風等のため、歩行時間が長くなり下山時間が大幅に遅れた。また、登山途中、高森さんが体調不良のためか、山本さんに付き添われ引き返す。下山では片倉のペースが一番遅かった。
17時30分
テントを撤収し、ロープウエイ駅着、すぐ最終ロープウエイに乗り込む状況であった。
- 感想等
初めての強風下での山行を経験する。良い天気なら気にすることのない、食事など、或いはその際はずした手袋が風に飛ばされるなど、悪条件下での登山経験を体験できて良い訓練山行になった。テント内では居心地もよく楽しく飲食が出来て良かった。
日程:2月8日(金・夜)?10日(日)
山域:富士山
参加者:山本、須藤、古屋、木村、羽生田(以上テント泊)、片倉
山行形態:訓練山行
天候 2月9日曇 10日晴、
8日(金)
23時00分 富士吉田駅集合(木村・片倉)
23時30分 中の茶屋着
9日(土)
4時00分 佐藤小屋着
7時40分 起床
8時00分 食事
9時00分 訓練開始、訓練内容は概ね次のとおり
・訓練会場の設営方法
・スタンドアックスビレイ仕様、滑落停止仕様、
12時50分 雪上訓練終了
14時00分 佐藤小屋内にて座学・技術訓練
18時00分 夕食
19時00分 遭対委員会による救助訓練予備講義・実技(インクノット、テープ結び、流動分散など)
21時30分 就寝
10日(日)
6時30分 起床
7時00分 朝食
8時00分 遭難者救助雪上訓練開始
・昨晩の雪上救助訓練の実践訓練、
・ビレイの取り方・・・プルージック+ハーフヒッチ+ハーフヒッチによる細木によるビレイ方法、カウンターバランス、樹木による支点確保を取りながらの下山方法、樹木による救助者ビレイ
10時00分 訓練終了
10時15分 中の茶屋に向けての下山開始
13時5分 中の茶屋着
13時40分 閉会式
14時10分 富士吉田発
17時50分 帰宅、一杯飲む
感想
いろいろのロープワークを教えてもらい一部は覚えたが、なかなか全部は覚えきれない。修得はいよいよ難しい。しかし、頭の隅にぼんやりと残すことが出来た。これを、事あるごとに思い出し、練習していければよいとの感触を得た。そして、修得して行ければと思う。何にしても、経験の積み重ねが必要である。
今回は、中の茶屋からの登下山であった。昨年と違い積雪が多かったようだ。
富士山も3度目、雪山装備に対する準備体制も進捗しつつあり、荷物は少なくすることが出来た。体力維持、できれば強化と、荷物の軽減化の必要性を実感した。
山域:富士山
参加者:山本、須藤、古屋、木村、羽生田(以上テント泊)、片倉
山行形態:訓練山行
天候 2月9日曇 10日晴、
8日(金)
23時00分 富士吉田駅集合(木村・片倉)
23時30分 中の茶屋着
9日(土)
4時00分 佐藤小屋着
7時40分 起床
8時00分 食事
9時00分 訓練開始、訓練内容は概ね次のとおり
・訓練会場の設営方法
・スタンドアックスビレイ仕様、滑落停止仕様、
12時50分 雪上訓練終了
14時00分 佐藤小屋内にて座学・技術訓練
18時00分 夕食
19時00分 遭対委員会による救助訓練予備講義・実技(インクノット、テープ結び、流動分散など)
21時30分 就寝
10日(日)
6時30分 起床
7時00分 朝食
8時00分 遭難者救助雪上訓練開始
・昨晩の雪上救助訓練の実践訓練、
・ビレイの取り方・・・プルージック+ハーフヒッチ+ハーフヒッチによる細木によるビレイ方法、カウンターバランス、樹木による支点確保を取りながらの下山方法、樹木による救助者ビレイ
10時00分 訓練終了
10時15分 中の茶屋に向けての下山開始
13時5分 中の茶屋着
13時40分 閉会式
14時10分 富士吉田発
17時50分 帰宅、一杯飲む
感想
いろいろのロープワークを教えてもらい一部は覚えたが、なかなか全部は覚えきれない。修得はいよいよ難しい。しかし、頭の隅にぼんやりと残すことが出来た。これを、事あるごとに思い出し、練習していければよいとの感触を得た。そして、修得して行ければと思う。何にしても、経験の積み重ねが必要である。
今回は、中の茶屋からの登下山であった。昨年と違い積雪が多かったようだ。
富士山も3度目、雪山装備に対する準備体制も進捗しつつあり、荷物は少なくすることが出来た。体力維持、できれば強化と、荷物の軽減化の必要性を実感した。
日程:2007年11月11日(日)
山域:丹沢・モミソ沢
メンバー:木村、須藤(記録)
行程:9:00渋沢駅集合?10:00新茅小屋前駐車場?10:30モミソ沢出合?12:30大棚
?(同沢下降)?14:00モミソ沢出合
今期初めてのアイゼントレーニング、前日10日(土)に行う予定だったが、雨のため延期し参加者も当初4名から木村、須藤の2名となった。
前日の雨が残りそうなので、集合は当初計画より1時間遅らせ9時に渋沢駅集合。木村車にて新茅山荘前駐車場まで乗り入れる。ここで登攀具を身に付け、冬靴を履いてモミソ出合へ向かう。
10分程で着き、早速アイゼンを着け軽い足慣らしをしてモミソ沢へ入渓。
前日の雨のためか、モミソにしては水が多い。出合から100mほどの処から50mほどの小滝の連続帯は靴の浸水を避けるため、一段高いところを巻いた。
20分程で右俣へ大きく折れるところで、先行7,8名のパーティーに遭遇するが、このパーティーは何故か本流右俣を登ることなく正面の岩壁に取り付いている。こちらとしては都合良く、さっさと右俣を遡行する。
昨シーズンと同じ場所でアイゼントレだが、慣れたのか思ったより苦労せず、アイゼン登攀が出来ている。雨で岩が濡れているせいもあるが、アイゼンと岩が擦れて火花が散ることもない。
とは言っても、沢靴に比べればやはりかなりきつく、全身汗でぐっしょりである。
上部のチムニー状の枯滝をいくつか越えて、大棚の下に12時半頃に立つ。
アンカーにハーケンを木村さんが打って、須藤がリードする。いつも通り上部がいやらしい。
慎重になり、ランニングもこまめにとって手数が多かったせいで、時間をとられまた手足がはってきて、最後の一手に力が入らず、やっとの思いで登りきる。
続いて木村さんが登りきったところで、さっきとは別の2人男女のパーティーが取り付き始めた。仕方がないので、2人が登りきるまで30分程待って下降を始める。ロープを使っての懸垂下降はよいが、小滝の下降は結構難儀する。スタンスを取るのが難しい。正対して降りることが多いが、前爪2本で体を支えるのは負担が大きいし、心許ない。降り始めの大棚も含め3回ほどロープを出し、14時過ぎに懸垂岩へ戻る。
懸垂岩では、登攀の練習はせずロープワーク、特にビレイの支点を取る練習を2時間程して帰宅の途に着いた。
長い距離ではなく、短い時間のアイゼン遡行トレーニングだったが、それでも雪山に入る前にやはりやって良かったと思う。冬靴にもアイゼンにもそして岩にも馴染めた感じで、今年の冬はいつもより緊張少なく登り始めが出来そうだ。
山域:丹沢・モミソ沢
メンバー:木村、須藤(記録)
行程:9:00渋沢駅集合?10:00新茅小屋前駐車場?10:30モミソ沢出合?12:30大棚
?(同沢下降)?14:00モミソ沢出合
今期初めてのアイゼントレーニング、前日10日(土)に行う予定だったが、雨のため延期し参加者も当初4名から木村、須藤の2名となった。
前日の雨が残りそうなので、集合は当初計画より1時間遅らせ9時に渋沢駅集合。木村車にて新茅山荘前駐車場まで乗り入れる。ここで登攀具を身に付け、冬靴を履いてモミソ出合へ向かう。
10分程で着き、早速アイゼンを着け軽い足慣らしをしてモミソ沢へ入渓。
前日の雨のためか、モミソにしては水が多い。出合から100mほどの処から50mほどの小滝の連続帯は靴の浸水を避けるため、一段高いところを巻いた。
20分程で右俣へ大きく折れるところで、先行7,8名のパーティーに遭遇するが、このパーティーは何故か本流右俣を登ることなく正面の岩壁に取り付いている。こちらとしては都合良く、さっさと右俣を遡行する。
昨シーズンと同じ場所でアイゼントレだが、慣れたのか思ったより苦労せず、アイゼン登攀が出来ている。雨で岩が濡れているせいもあるが、アイゼンと岩が擦れて火花が散ることもない。
とは言っても、沢靴に比べればやはりかなりきつく、全身汗でぐっしょりである。
上部のチムニー状の枯滝をいくつか越えて、大棚の下に12時半頃に立つ。
アンカーにハーケンを木村さんが打って、須藤がリードする。いつも通り上部がいやらしい。
慎重になり、ランニングもこまめにとって手数が多かったせいで、時間をとられまた手足がはってきて、最後の一手に力が入らず、やっとの思いで登りきる。
続いて木村さんが登りきったところで、さっきとは別の2人男女のパーティーが取り付き始めた。仕方がないので、2人が登りきるまで30分程待って下降を始める。ロープを使っての懸垂下降はよいが、小滝の下降は結構難儀する。スタンスを取るのが難しい。正対して降りることが多いが、前爪2本で体を支えるのは負担が大きいし、心許ない。降り始めの大棚も含め3回ほどロープを出し、14時過ぎに懸垂岩へ戻る。
懸垂岩では、登攀の練習はせずロープワーク、特にビレイの支点を取る練習を2時間程して帰宅の途に着いた。
長い距離ではなく、短い時間のアイゼン遡行トレーニングだったが、それでも雪山に入る前にやはりやって良かったと思う。冬靴にもアイゼンにもそして岩にも馴染めた感じで、今年の冬はいつもより緊張少なく登り始めが出来そうだ。
2007年10月28日(日)
山域:横須賀/鷹取山
メンバー:古屋(CL)、木村(記録)、門脇
金曜日の夜に門脇工場へ遊びに行った際、カドワックス製のバイルを1本購入してしまった。 買ったばかりのバイルを試してみたくなったのと、古屋さんもアイゼントレーニングをしたいと言っていたので、鷹取で訓練をすることにした。門脇さんも改良したアイゼンを試すため急遽参加することになった。
当日、台風一過ですこぶる天気は良い。ちょっと歩くと暑いくらいだ。木村は今回が初めての鷹取なので、いきなりアイゼンとバイルで壁を登るのに少々不安を感じていた。いつもMSCが練習している場所で準備を始める。なにやら門脇さんの様子がおかしい。肝心のアイゼンを忘れてきてしまったのだ・・・木村と足の大きさが一緒なので、交互にアイゼンを使って訓練はなんとかしのいだ。
まずは7?8m程のやや傾斜のある壁から試してみた。トップロープをセットし、各自3回程練習をした。?アイゼンで足元が不安であるが、クライミングの基本、足で支えないと非常にきつい。?バイルもアイゼンも壁に思い切って打ち込んでいくほうが、手元・足元が決まる。?バイルは下のほうを持ち支点に重心をかけると安定する。いくつかのコツが分かってきたが、道具に不慣れなため打ち込む時に手が壁にあたり傷だらけになってしまった。さらに木村のアイゼンは縦走用のため、アイスクライミングには向いていないと言われてしまった。
次に向かい側の15m程の垂直の壁を登ってみた。最初は古屋さんが挑戦。取り付き部に足がかりがなく非常につらそうだったが、何度が休止しながらも見事頂上まで登りあげた。さすがである。次に木村の番。取り付き部で苦戦、空中でもがいてみたがなんともならず敗退。最後に門脇さん。「おお!こりゃキツイ」と言いながらも頂上まで達する。やっぱり凄いのである。
今度は場所をかえて、展望台の下のルートを手とアイゼンで登る練習をした。トップロープをセットして懸垂下降で降りることにしたのだが・・・木村が降り口の所でバランスを崩し真っ逆さまにひっくり返ってしまった。門脇さんに「バカヤロウ、右手だけは離すな」と言われ、生きた心地がしなかった。なんとか起き上がって体制を戻し下まで降りることができた。山をはじめてから一番危機的な状況だったかもしれない。深く反省。
気を取り直して古屋さんと木村それぞれ一回づつ登り返す。このルートでも足元がアイゼンであることから普段の動きをするのがとても難しくなり非常に苦労をする。短い時間であったが非常に内容の濃い訓練ができた。私にとっては反省点と課題がたくさんできてしまったが、今年はアイスクライミングにも挑戦したいなと思ってしまった。
山域:横須賀/鷹取山
メンバー:古屋(CL)、木村(記録)、門脇
金曜日の夜に門脇工場へ遊びに行った際、カドワックス製のバイルを1本購入してしまった。 買ったばかりのバイルを試してみたくなったのと、古屋さんもアイゼントレーニングをしたいと言っていたので、鷹取で訓練をすることにした。門脇さんも改良したアイゼンを試すため急遽参加することになった。
当日、台風一過ですこぶる天気は良い。ちょっと歩くと暑いくらいだ。木村は今回が初めての鷹取なので、いきなりアイゼンとバイルで壁を登るのに少々不安を感じていた。いつもMSCが練習している場所で準備を始める。なにやら門脇さんの様子がおかしい。肝心のアイゼンを忘れてきてしまったのだ・・・木村と足の大きさが一緒なので、交互にアイゼンを使って訓練はなんとかしのいだ。
まずは7?8m程のやや傾斜のある壁から試してみた。トップロープをセットし、各自3回程練習をした。?アイゼンで足元が不安であるが、クライミングの基本、足で支えないと非常にきつい。?バイルもアイゼンも壁に思い切って打ち込んでいくほうが、手元・足元が決まる。?バイルは下のほうを持ち支点に重心をかけると安定する。いくつかのコツが分かってきたが、道具に不慣れなため打ち込む時に手が壁にあたり傷だらけになってしまった。さらに木村のアイゼンは縦走用のため、アイスクライミングには向いていないと言われてしまった。
次に向かい側の15m程の垂直の壁を登ってみた。最初は古屋さんが挑戦。取り付き部に足がかりがなく非常につらそうだったが、何度が休止しながらも見事頂上まで登りあげた。さすがである。次に木村の番。取り付き部で苦戦、空中でもがいてみたがなんともならず敗退。最後に門脇さん。「おお!こりゃキツイ」と言いながらも頂上まで達する。やっぱり凄いのである。
今度は場所をかえて、展望台の下のルートを手とアイゼンで登る練習をした。トップロープをセットして懸垂下降で降りることにしたのだが・・・木村が降り口の所でバランスを崩し真っ逆さまにひっくり返ってしまった。門脇さんに「バカヤロウ、右手だけは離すな」と言われ、生きた心地がしなかった。なんとか起き上がって体制を戻し下まで降りることができた。山をはじめてから一番危機的な状況だったかもしれない。深く反省。
気を取り直して古屋さんと木村それぞれ一回づつ登り返す。このルートでも足元がアイゼンであることから普段の動きをするのがとても難しくなり非常に苦労をする。短い時間であったが非常に内容の濃い訓練ができた。私にとっては反省点と課題がたくさんできてしまったが、今年はアイスクライミングにも挑戦したいなと思ってしまった。