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これも聞き書きです。
メンバー 細谷夫妻
冷池山荘が7月にオープンしましたが、泊まったのは種池山荘。
14日夕方から雪で、15日は吹雪。当日泊まったのは5人だがうち2人が冷池から降りてきたグループを見て下山。ひとりの女性が爺ヶ岳まで行きたいというので、途中まで同行。この日は布引山まで。
15日は冷池山荘宿泊。
16日 山小屋からの注意で、上のほうは凍っているのでゆっくり目に登ってくれということなので、7時頃出発。鹿島槍に登る。北壁は凍っているために入山禁止。また赤岩尾根も凍っているため下山禁止(山小屋の勧告)。
爺ヶ岳に登り、柏原新道経由で戻ってきた。吹きだまりで膝くらいの雪だった。詳しくは報告書で。
日程:2004年10月8日夜出?10日下山。(前夜発一泊)
参加者:CL渡辺、SL(Iさん) (記録:渡辺)
憧れの沢旅コース・恋ノ俣へいけると思っていたものの台風の通過でボツ。クサっても仕方あるまい。ということで南アを普通に登りに行くことにした。どうせ行くならやっぱりここである。それくらい好きな山なのだ。
10/08(金)借りた車に荷を乗せて、夜出発。白州道の駅にて仮眠する。
10/09(土)竹宇駒ケ岳神社下の白州町営駐車場に移動、車デポ。7:00出発。黒戸尾根登山道を行く。5合小屋から見上げるちょっとばかりの上方から赤石沢側へ沢がゴーゴー音を立てて流れ落ちている。こんなのは始めてみた。台風の影響だろう。同日13:00、7条小屋着。テントを持ってはいたが、小雨降る中なんとなく小屋での素泊まりに流れる。
10/10(日)早朝、小屋をでる。甲斐駒山頂着。曇り。黒戸尾根から同日下山。白州の道の駅でおいしい水を汲んで帰宅した。
山域上越 仙ノ倉谷 西ゼン
参加者 CL 平川 SL 中山 渡辺 清野
8月に念願の上越デビューを果たし、次のターゲットは西ゼンと決めていた。紅葉も期待できる10月上旬、4人で出かける事になったのだが‥‥。
夜8時に西国分寺に集合し、車で一路上越へ向かう。天気予報によれば明日の上信越地方は1日雨である。関越道を走りながら見上げる夜空は、曇りではあるが雲間に星も見える。しかしやはり予報は正しく進むに連れて怪しくなって来た。早くも転進先の候補を何処にするかなど話しているとポツポツと降りだしてしまい、関越トンネルを抜けた途端に完全に雨になってしまった。とりあえず駅まで行って朝の様子で判断としたが既にテンションは完全に下がっている。インター近くの酒屋で酒を仕込み土樽駅舎に向かう。チゲ鍋で軽く宴会をし早めに寝た。
翌朝はやはり雨で他の登山者(西ゼン)が撤退を決める中、のんびり朝飯を食いせっかくだから温泉にでも入って帰ろうという事になった。こんな早い時間からやっている温泉などあるのか‥?と思っていたら、10分程走った魚野川右岸にあっけなく『岩の湯』を見付けたのだった。町営温泉といった感じで感じが良い。入浴後三国峠を越えて月夜野ICまで下道を走り、昼過ぎには解散した。
2004年9月25日(土)?26日(日)
メンバー 菅原 平川 扇原
25日 くもり
伊勢原駅7:30集合。菅原の車で国道を世附へ。9:00浅瀬着。釣り人の車がすでに10台程止まっている。釣り券を購入し浅瀬を出発。大又沢支流法行沢は蜂の巣撤去中のため通行禁止とのこと。われわれが目指すのは本流。本流沿いの林道を進む。浅瀬橋、芦沢橋、山百合橋、水ノ木橋と渡り、2時間程で菰釣橋着。
水ノ木沢出合辺りに砂地の幕営適地を見つけ、タープ設営。焚き木を集め、早速釣り支度をし、13:30金山沢の釣行開始。平川、扇原は餌釣り、菅原は毛ばり釣り。毛ばりに反応してくるが、警戒心が強くはり掛りさせられず、釣果なし。樅ノ木沢出合の手前で堰堤が現れ、16:00納竿とする。林道に上がり、16:30幕営地に戻る。
焚き火を囲んでビールで乾杯。ストーブが不調のため夕食は焚き火で作る。ほろ酔い気分で21:00就寝。菅原はシュラフカバーだけで寒く、夜中に度々目を覚ますことになる。
26日
くもり
5:30起床。今日は水ノ木沢の遡行である。昨夜は星が見えていたが今朝もくもり空。焚き火の火が残っており、すぐに火が起こる。朝食も焚き火で作り、コーヒーを飲む。片付けを済まし身支度をし、不要な荷物は幕営地にデポして、8:10出発。
菰釣橋に上がり、金山沢沿いの林道と左に分かれてまっすぐ進む。水ノ木沢を渡るとT字路になり、左折すると営林署の小屋がある。さらに林道を進むと水ノ木沢の枝沢を横切る。この辺りまで来ると林道というより荒れ果てた山道という様相である。道は水ノ木沢の左岸を進み、堰堤の上辺りから8:40入渓する。踏み跡があり簡単に降りられる。
8:58最初の3mの滝が現れる。幅広の滝である。三人思い思いのところを登り、ここを越える。水ノ木沢は沢幅も広く明るい静かな沢である。すぐに2mの滝、しばらくして二俣、水量の多い右俣に入る。9:32 4mの滝、右岸を小さく巻く。9:40梅ノ木沢出合、本流である左俣に入っていく。
しばらく遡行すると、9:50 2段10mの滝が現れる。階段状になってて楽に越えられる。越えると思わず歓声を上げてしまった。滝の上は白い花崗岩の美しいナメになっており、見上げれば雲が切れて青空が広がっている。小休止とする。この上はナメの連続となる。10mのナメ滝のあとナメが100m程続き、最後にまた10mのナメ滝が現れる。丹沢にはめずらしく幅広のナメ滝であり、どれも難なく越えられる。きれいな水と白い花崗岩の中、快適な遡行となり、気分爽快である。
10:30 2段5mの滝を左から越えると二俣となる。右俣に入るとすぐにまた二俣、ここは左に入る。しばらくしてまた二俣となり、左のほうが水量は多いが、ここは右俣に入る。次に現れた二俣を右に入ると涸沢となる。源頭部はしだいに傾斜も増し、沢から外れてガレを登っていく。右の尾根に入り、踏み跡を見つけ高度を上げていく。菰釣山と思われる山頂が右に眺められるがなかなか近づかない。11:40 下降の時間を考慮し、ここまでとする。1300m地点である。
11:50 下降開始。踏み跡が尾根から外れて左に曲がるところまで下り、右の藪の中を降りていくと、すぐに登ってきた涸沢に出る。10mのナメ滝と2段10mの滝はザイルを出して懸垂で下降するが、あとは巻き道を下るなどしてぐんぐん高度を下げていく。14:20 思ったより早く林道に戻る。14:50 幕営地着。
帰り支度をして、15:20幕営地出発。予報が外れて天気に恵まれ、きれいな水ノ木沢の遡行に満足し、気分も軽く林道を下っていく。2時間弱で浅瀬着。車で三人揃って伊勢原まで戻り、蕎麦屋「越峠」で美味い酒と蕎麦に舌鼓を打ち、帰路に付く。
コースタイム
浅瀬(9:20)?菰釣橋(11:42,13:30)?金山沢釣行?菰釣橋(16:30〈泊〉8:10)?入渓点(8:40)?3m滝(8:58)?2m滝(9:02)?二俣(9:12)?4m滝(9:32)?梅ノ木沢出合(9:40)?2段10m滝(9:50)?10mナメ滝(10:08)?10mナメ滝(10:20)?2段5m滝(10:30)?二俣(10:40)?1300m地点(11:40,11:50)?同沢下降?入渓点(14:20)?菰釣橋(14:47,15:20)?浅瀬(17:10)
(記録 菅原)
山行記録
山行形態 自主山行 沢登り
山域 谷川岳 ヒツゴー沢
日時 ‘04 8月27日(金)?28日(土)
参加者 CL 渡辺 SL 平川(記)
昨年からの念願であった上越デビューを何とか果たしたく機会を狙っていた所、良いタイミングで渡辺さんが話を持ちかけてくれた。私としては上越の一本目はヒツゴーからという変なこだわりがあり、これを達成しなければ上越のスタートは切れないと思っていた。
参加者は渡辺さん、私の2名だけだが別隊の利根川本流が遡行中だし人の確保はやむをえない所だろう。
金曜夜23時に西国分寺駅で待ち合わせ簡単に買出しして関越道に乗った。谷川温泉で無料駐車場の位置が解らず
少し迷った挙句、温泉宿の立ち並ぶ道を登りきった駐車場にテントを一張り発見。時間も遅いしここに我々もテントを張ることにした。時刻は1時15分。星空がまことに素晴らしい。簡単に飲んで寝る事にする。
翌朝5時に目が覚めた時にはとなりのテントで出発の準備中。やはりヒツゴーをやるらしいが道に迷っている様子だ。我々も道に自信が無かったので朝飯を食いながら何食わぬ顔で何処へ行くのか観察していた。一度登った
道を引き返してきて車に乗り何処かへ消えて行った。我々も入渓点(無料駐車場)を見つけるのに15分ほど掛かったが6時半には歩き出す事が出来た。歩きやすい沢沿いの道を1時間ほど歩いた河原で装備を付け登山道に入る。
再び出会った河原から遡行開始である。先の先行組もこの先のF1 7mで追い越す事になる。チムニーの滝を超えナメやスラブを超えていくが何処も難しいところは無い。しかしこの辺りから何処と無く体に嫌なだるさを感じるようになった。渓相はますます素晴らしく大きな釜や3段20mなど適度に登り甲斐があり実に楽しく登っていく事が出来る。心配された雪渓(見てみたかった)は欠片も無くやはり今年の暑さの影響かと思われた。
20mトイ状を超えたところ辺りで大休止。(結構ばてていた)登ってきた沢筋遥か後方には麓の町並みが見渡せるが思いのほか高度差が無い。見上げて見える稜線のほうが遥かに高度差があるように見え気が滅入ってしまった。
この先幾つかの棚を超えて水流も枯れた頃、わずかに日が差してにわかに体に力が戻った気がしたが遥か彼方に
見える稜線はまだまだ遠い。最後の詰めに入ってから一度も使わずにここまで担いできたザイルを渡辺さんに持ってもらう事にした。急に体が軽くなった気がしたがその気分も長くは続かず、やはり病み上がりの登山は無理だったかと反省した。
最後はちょっとした笹原を抜け一気に稜線に抜ける。12時05分。ここまでのだるい気分が嘘のように抜けて「あれ、もう終わり?」とつい口走り、「よく言うよ!」と渡辺さんにたしなめられてしまった。すぐそこにはトマの耳が見えており一度も踏んだ事の無い私は「一瞬でも良いから」と渋る渡辺さんを説得して登る事とした。その山頂、中高年のオアシスと化し、本当に一瞬で下りてきてしまった。肩の小屋前で腹ごしらえをして下山開始が12時40分、下山は熊穴沢の頭からいわお新道を下る。体は楽だが今度は足の指が激痛になって来た。下りはほとんど足を横にしてカニ歩きでないと下れない。やっとの事で今朝歩いた二俣についたのが15時。暫く沢で足を冷やし焚き火をしてから谷川温泉に向かう。この辺りでは蛭が多くて参ってしまった。沢筋の道に立ち止まれば最後、必ず取り付かれていたようだ。
私は、「キンカン」を小さなボトルに詰めてきたがこの効き目は抜群である。足に食いつく蛭に1滴垂らせばポロっと落ちて死んでしまう。蛭との格闘をしながら小一時間で車を置いた無料駐車場に着く。時刻は15時40分。念の為、沢靴、ソックス等チェックすると大小数匹の蛭が付いていた。集めてキンカン漬けにしてやった後、車で温泉「湯テルメ谷川」に向かう。気持ちの良い温泉に浸った後そばを食って関越道に乗った。渋滞もなく西国分寺には19時40分に着いた。
この記録を書きながら幾つか超えたはずの滝、ナメをほとんど覚えていない事に気がついた。(結構ばてていた)
もう少し気持ちに余裕のある時に再び登ってみたい。