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- 執筆 :
- blogmaster 2008-7-17 21:00
日程:2008年7月17日(木)?22日(火)
山域:北アルプス 穂高・槍縦走
山行形態:縦走
メンバー及び役割:木村(CL、記録、食当)
7/18 上高地(8:00)?西穂山荘(11:30)(幕営)
7/19 西穂山荘(4:00)?ピラミッドピーク(5:30)?西穂高岳(6:10)?天狗岳(8:20)?ジャンダルム(10:30)
?奥穂高岳(12:20)?穂高岳山荘(13:20)幕営
7/20 穂高岳山荘(4:30)?涸沢岳(5:00)?北穂高岳(7:20)?南岳小屋(11:20)?南岳(12:10)?
中岳(13:20)?槍岳山荘(15:00)小屋泊
7/21 槍ヶ岳往復(5:00)?槍岳山荘(7:30)?水俣乗越(9:40)?西岳(11:15)?大天荘(15:20)幕営
7/22 大天荘(6:20)?大天井岳(6:25)?燕山荘(8:20)?合戦小屋(9:20)?中房温泉(11:00)
7月17日夜、西新宿のバスターミナルから夜行バスに乗り上高地へ。7月18日6:00頃上高地に到着。天気は曇りであまり良くない。今日の行程は西穂山荘までなので、景気付けに朝飯にカツ丼を食べたりしてのんびり過ごす。8:00上高地を出発、ゆっくりと高度をかせいでいく。途中から雨が降ってきたのでカッパを着込むが。あまりの蒸し暑さに汗がダラダラ出る。休み休み歩いて11:30には西穂山荘に到着。山荘前でおばちゃんに桃をもらう。長い縦走のため乾物しか持ってないので非常にありがたい。テントを設営するが、雨が降っているので小屋の中で休憩させてもらう。ついでに夕食もつくらせてもらう。夕方には雨が晴れてきたので明日の長い行程に備え早めに就寝する。
7月19日3時起床。慌ただしく朝食を食べ、まだ暗い中4時に出発する。天気は良さそうだ。西穂高岳へ向けての稜線をゆっくり登っていく。15分程登ると空が明るくなってきた。なんとも言えない色合いの夜明け空、遠い山並みが美しい。
ピラミッドピークを越え6:10には西穂高岳に到着した。岩は乾いて歩きやすい。夏の日差しがあまりにも熱いので半袖になってしまった。西穂から奥穂へ抜けるルートには3?4組のパーティーが歩いていた。みなさん荷物はそんなに大きくないので小屋泊まりのようである。私は5日分の食料とテントを背負ってるので重いし時々ザックが邪魔になる。ルートは明瞭であるが、たまに分からなくなると前後してる人に教えてもらったりして間違うことはなかった。アップダウンのある岩稜帯を何度も登り返すのはしんどかった。
遠くからみるとどこを登るのか分からない岩場も近づいてみると意外と登れる場所があるものだ。10:30にはジャンダルム到着。奥穂側から見ると砦のような感じで近づき難い印象だが、西穂側からは簡単に登れる。念願だったジャンの頂上に立つ。
すると向こうに槍ヶ岳までの稜線が見えた。まだまだ長い道程だ。ジャンダルムを巻くようにして最大の難所馬の背に挑戦。左右すっぱり切れ落ちていて少々怖いが登ってみると難しいことはなく慎重に乗越えた。さらに岩稜帯を少し登ればもうそこは奥穂高岳の山頂である。13:20穂高岳山荘へ慎重に下り今日の行程は終了。山荘ではヘリの離発着を見ることができた。北アルプスでは水は150?200円/ℓ、幕営代も500?600円するのでテント泊とはいえ意外とお金がかかる。
7月20日3時起床。今日はあまり天気が良くない。小雨混じりのガスった天気だ。周囲が明るくなる4:30に出発。涸沢岳へ登ったあとは岩稜帯の下りになる。鎖や人工の足場などがあるのでそれを使って慎重に下る。岩が濡れているのでやや歩きにくい。しばらくすると登り返しになり疲れた頃に北穂高岳山頂に到着した。雨が降っており視界ゼロ、残念。ここまで昨日から同じルートを歩いてきた地元のおじさん、本当は槍まで行く予定だったが天気が悪いからここで今日はやめるという。こちらは長めの休憩の後、大キレットへ向けて歩き出した。今日は昨日に比べて行き違う人が圧倒的に多い。やはり人気ルートだからなのか。大キレットまでは鎖場ありの岩稜帯をどんどん下っていく。長谷川ピークのあたりで学生風集団に「すげー所だった!」と言われ期待して取付く。確かにすっぱり切れ落ちたヤセ尾根がある。でもちゃんと足場ができているのでそんなに怖くない。天気が良くて視界が開けてたらもっと怖いのかも。こんな感じで大キレットの難所はどこなのだろうと期待しながら歩いてるといつのまにか最低鞍部についてしまった。重荷で疲れた体をひきづってなんとか南岳小屋に到着する。さらに進んで中岳への登りでは部分的に雪渓が残っている場所があった。時折ライチョウが顔を見せ癒してくれる。
昨日の疲れもありノロノロと歩きようやく15:00に槍岳山荘に着くことができた。ところがこんな天気の悪い日なのにテント場は満杯だという。小屋に泊まるか殺生ヒュッテに行ってくれと言われ、小屋に素泊まりすることにする。小屋のほうはそんなに込んでなく広々と寝ることができた。1000円もする生ビールを飲んでしまい、快適に一夜を過ごせた。自炊室ではいろんな所から槍に登ってきた人と話をすることができて、たまには小屋泊もいいなと思った。
7月21日少し寝過ごして日の出と共に起床。天気は良く、槍の穂先と御来光を拝む。朝飯前に山頂を往復して8月に計画している北鎌尾根を眺める。
小屋に戻りパスタの朝食をとり7:30には出発する。当初の予定では燕山荘まで行くことにしていたが、日程に余裕があるので大天井岳あたりまでかなと計画変更。東鎌尾根は初めて歩くが今日のように晴れた日は素晴らしい道だと思った。ずっと槍ヶ岳がみえるので北鎌尾根、北鎌沢、天上沢と来月のルートをじっくり眺める。
まだ雪渓が残っているが来月にはなくなっているだろう。水俣乗越まで一気に下り、西岳までつらい登り返しだ。西岳からは天気が良すぎるためか、やたらと喉が渇いて水をガブガブ飲んでしまった。強い陽射しにやられ思うように歩けない。途中貧乏沢の下降点を確認することができた。大天井ヒュッテは幕営できないので大天荘に行く。途中、枝沢から水が出ていたのでたくさん汲んでいく。15:20には小屋に着き、テントの中でのんびりする。人も少ないし、眺めも良いのでオススメの幕営地だ。
7月22日最終日。今日は中房温泉に下るだけなのでのんびり出発。大天井岳から燕山荘まではアップダウンもなく快適な縦走路だ。中房温泉までは急な下り、合戦小屋で名物のスイカをお腹いっぱい食べてしまった。11:00に中房温泉に到着。天候にも恵まれ長い行程を無事最後まで終えることができ、とても充実した山行であった。
山域:北アルプス 穂高・槍縦走
山行形態:縦走
メンバー及び役割:木村(CL、記録、食当)
7/18 上高地(8:00)?西穂山荘(11:30)(幕営)
7/19 西穂山荘(4:00)?ピラミッドピーク(5:30)?西穂高岳(6:10)?天狗岳(8:20)?ジャンダルム(10:30)
?奥穂高岳(12:20)?穂高岳山荘(13:20)幕営
7/20 穂高岳山荘(4:30)?涸沢岳(5:00)?北穂高岳(7:20)?南岳小屋(11:20)?南岳(12:10)?
中岳(13:20)?槍岳山荘(15:00)小屋泊
7/21 槍ヶ岳往復(5:00)?槍岳山荘(7:30)?水俣乗越(9:40)?西岳(11:15)?大天荘(15:20)幕営
7/22 大天荘(6:20)?大天井岳(6:25)?燕山荘(8:20)?合戦小屋(9:20)?中房温泉(11:00)
7月17日夜、西新宿のバスターミナルから夜行バスに乗り上高地へ。7月18日6:00頃上高地に到着。天気は曇りであまり良くない。今日の行程は西穂山荘までなので、景気付けに朝飯にカツ丼を食べたりしてのんびり過ごす。8:00上高地を出発、ゆっくりと高度をかせいでいく。途中から雨が降ってきたのでカッパを着込むが。あまりの蒸し暑さに汗がダラダラ出る。休み休み歩いて11:30には西穂山荘に到着。山荘前でおばちゃんに桃をもらう。長い縦走のため乾物しか持ってないので非常にありがたい。テントを設営するが、雨が降っているので小屋の中で休憩させてもらう。ついでに夕食もつくらせてもらう。夕方には雨が晴れてきたので明日の長い行程に備え早めに就寝する。
7月19日3時起床。慌ただしく朝食を食べ、まだ暗い中4時に出発する。天気は良さそうだ。西穂高岳へ向けての稜線をゆっくり登っていく。15分程登ると空が明るくなってきた。なんとも言えない色合いの夜明け空、遠い山並みが美しい。
ピラミッドピークを越え6:10には西穂高岳に到着した。岩は乾いて歩きやすい。夏の日差しがあまりにも熱いので半袖になってしまった。西穂から奥穂へ抜けるルートには3?4組のパーティーが歩いていた。みなさん荷物はそんなに大きくないので小屋泊まりのようである。私は5日分の食料とテントを背負ってるので重いし時々ザックが邪魔になる。ルートは明瞭であるが、たまに分からなくなると前後してる人に教えてもらったりして間違うことはなかった。アップダウンのある岩稜帯を何度も登り返すのはしんどかった。
遠くからみるとどこを登るのか分からない岩場も近づいてみると意外と登れる場所があるものだ。10:30にはジャンダルム到着。奥穂側から見ると砦のような感じで近づき難い印象だが、西穂側からは簡単に登れる。念願だったジャンの頂上に立つ。
すると向こうに槍ヶ岳までの稜線が見えた。まだまだ長い道程だ。ジャンダルムを巻くようにして最大の難所馬の背に挑戦。左右すっぱり切れ落ちていて少々怖いが登ってみると難しいことはなく慎重に乗越えた。さらに岩稜帯を少し登ればもうそこは奥穂高岳の山頂である。13:20穂高岳山荘へ慎重に下り今日の行程は終了。山荘ではヘリの離発着を見ることができた。北アルプスでは水は150?200円/ℓ、幕営代も500?600円するのでテント泊とはいえ意外とお金がかかる。
7月20日3時起床。今日はあまり天気が良くない。小雨混じりのガスった天気だ。周囲が明るくなる4:30に出発。涸沢岳へ登ったあとは岩稜帯の下りになる。鎖や人工の足場などがあるのでそれを使って慎重に下る。岩が濡れているのでやや歩きにくい。しばらくすると登り返しになり疲れた頃に北穂高岳山頂に到着した。雨が降っており視界ゼロ、残念。ここまで昨日から同じルートを歩いてきた地元のおじさん、本当は槍まで行く予定だったが天気が悪いからここで今日はやめるという。こちらは長めの休憩の後、大キレットへ向けて歩き出した。今日は昨日に比べて行き違う人が圧倒的に多い。やはり人気ルートだからなのか。大キレットまでは鎖場ありの岩稜帯をどんどん下っていく。長谷川ピークのあたりで学生風集団に「すげー所だった!」と言われ期待して取付く。確かにすっぱり切れ落ちたヤセ尾根がある。でもちゃんと足場ができているのでそんなに怖くない。天気が良くて視界が開けてたらもっと怖いのかも。こんな感じで大キレットの難所はどこなのだろうと期待しながら歩いてるといつのまにか最低鞍部についてしまった。重荷で疲れた体をひきづってなんとか南岳小屋に到着する。さらに進んで中岳への登りでは部分的に雪渓が残っている場所があった。時折ライチョウが顔を見せ癒してくれる。
昨日の疲れもありノロノロと歩きようやく15:00に槍岳山荘に着くことができた。ところがこんな天気の悪い日なのにテント場は満杯だという。小屋に泊まるか殺生ヒュッテに行ってくれと言われ、小屋に素泊まりすることにする。小屋のほうはそんなに込んでなく広々と寝ることができた。1000円もする生ビールを飲んでしまい、快適に一夜を過ごせた。自炊室ではいろんな所から槍に登ってきた人と話をすることができて、たまには小屋泊もいいなと思った。
7月21日少し寝過ごして日の出と共に起床。天気は良く、槍の穂先と御来光を拝む。朝飯前に山頂を往復して8月に計画している北鎌尾根を眺める。
小屋に戻りパスタの朝食をとり7:30には出発する。当初の予定では燕山荘まで行くことにしていたが、日程に余裕があるので大天井岳あたりまでかなと計画変更。東鎌尾根は初めて歩くが今日のように晴れた日は素晴らしい道だと思った。ずっと槍ヶ岳がみえるので北鎌尾根、北鎌沢、天上沢と来月のルートをじっくり眺める。
まだ雪渓が残っているが来月にはなくなっているだろう。水俣乗越まで一気に下り、西岳までつらい登り返しだ。西岳からは天気が良すぎるためか、やたらと喉が渇いて水をガブガブ飲んでしまった。強い陽射しにやられ思うように歩けない。途中貧乏沢の下降点を確認することができた。大天井ヒュッテは幕営できないので大天荘に行く。途中、枝沢から水が出ていたのでたくさん汲んでいく。15:20には小屋に着き、テントの中でのんびりする。人も少ないし、眺めも良いのでオススメの幕営地だ。
7月22日最終日。今日は中房温泉に下るだけなのでのんびり出発。大天井岳から燕山荘まではアップダウンもなく快適な縦走路だ。中房温泉までは急な下り、合戦小屋で名物のスイカをお腹いっぱい食べてしまった。11:00に中房温泉に到着。天候にも恵まれ長い行程を無事最後まで終えることができ、とても充実した山行であった。