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山行記録 カレンダー
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msc_kiroku1 2008-8-1 18:00
1.参加者:山本(CL)、須藤(記録)
2.行程
7月31日(木)
 19:30 調布駅集合?中央自動車道?長坂IC?R20道の駅「はくしゅう」
8月1日(金)
 6:30 道の駅発?尾白川林道?車止めゲート?尾白川林道終点
 9時前後 尾白川川入渓点?10:15 黄連谷出合?
 13:15 千丈滝上、幕営
8月2日(土)  6: 30 幕場発?7: 30坊主滝上の雪渓?8:40 奥千丈滝?
 14:30 甲斐駒ケ岳山頂
 15:15 下山?黒戸尾根?竹宇駒ケ岳神社?尾白川川林道?
 21: 30 車止めゲート

3.渓相と遡行
 尾白川林道は車止めから入渓点である林道終点まで、1時間半あまりで傾斜は無く楽なアプローチだった。
 尾白川川から黄連谷出合までは、ナメ、釜の連続でとても気分が良い。
 釜はほとんど巻いたが、1ヶ所だけ泳いで回り込み釜下の左岸に取り付いて上がった。 
 よく見極めれば、巻けたかもしれないが、せっかくだからという思いで自分(須藤)が突っ込んでしまった。
 ナメ滝でも1箇所右岸でロープを出した。大したところではなかったが、下部が滑りやすくいやらしかった。
 黄連谷出合は尾白川本谷の方がナメが広がっていて綺麗で、黄連谷の方はというと大きな岩とゴーロ状で、気分的には尾白川本谷へ行きたい感じになる。途中、石を上から下までスッパリと割ったような20?30mの岸壁が左岸に見え、圧倒される。
幕営地点手前の千丈滝の巻き道は、ガイド本では右岸に明瞭な踏跡があると書かれていたが、それらしいものが見つからず、時間をとられた。結局、巻道を見つけられず、自分たちでルートを取り、巻くことになったが、別に難しくもなく初めからそうすれば良かった。
 幕営地点は千丈滝の少し上にあるが、小さな尾根上にありスペースが極めて狭い。
 大人数のパーティーや、数パーティーでは厳しい。これより上部では山頂近くまで適地は無い。ここが混んでいる場合、千丈滝の巻道下あたりまで戻るしかないと思う。
 翌日は、幕場からそのまま巻き道に入り、沢床に降りたところから雪渓が待ち構えていた。
 長く続くトンネルが“あんぐり”と口を空けている。ここからは、雪渓の高巻きの連続となる。
 巻いては降り、を何回も繰り返す。石楠花や低い松の一種に全身がとられて、もがくように進む。
 奥千丈滝上部3分の1あたりから、ようやく沢床に降りて沢登りが出来るようになった。
 奥の滝3段60mでは下部1段を右岸からハーケン1本打ってクラック沿いに取り付いたが、これが間違いで、40分程時間をかけたが、結局登れず終い。自分(須藤)が変な色気を出したのが間違い。左岸に踏跡があり巻くことになる。
3段60mを越えたところで、最後の滝があり、ロープを出して山本さんがリードする。
 フルに50mを繰り出し、途中いやらしいところもあり、最後までやらかしてくれる。
 山頂に辿り着いたのは、14時半。予定なら昼前に余裕で着くはずだったが、やはり雪渓で時間をとられてしまった。
 下山も6時間強かかり、くたくたの山行だったが、充実感は一杯だった。

4.雑感
 ナメあり釜あり、上部は長い急傾斜の連続、しかも雪渓、巻きもありで、2日間でいろいろな経験の出来る沢旅だった。開けて、険谷で本当にダイナミックな沢だと感じた。
 雪渓のため、核心部の奥千丈は下部3分の2を遡行出来なかったのが少し残念だが、難しい上部3分の1を登れたので良しとしたい。
 予想以上の多量の雪渓のため難儀をしたが、難しい条件化で登攀できたので、かえって良い経験になったと思う。
 沢の水は、この辺の水が名水百選に選ばれており、少し甘みがあってとても旨い。
 道の駅にも水汲み場があって、深夜まで取水する人が後を絶たなかった。
 蛇足ではあるが1泊で抜ける場合、下山に時間をとられるので、尾白川林道の車止めに車を置かず、竹宇駒ケ岳神社に置いた方が2日目が楽になる。1日目のアプローチが1時間弱長くなるが、一日目の幕営ポイントには遅くとも14時には着いてしまうので、その方が良いと思う。

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