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- 執筆 :
- msc_kiroku2 2004-4-30 14:53
山域・山行形態:鮭川支流/大芦沢川 沢登り合宿
日程 :2004年4月30日(金)夜発?5月5日(水)
参加者 :清野(CL・記録)、門脇(SL)、清水(食当)、扇原
山域概略 :1/25000地形図「中野俣」
林道は荒れているが右俣との出合までクルマで入れる。作業小屋と案内看板が立っている。地元住民は山菜採りにクルマで来る。作業小屋の対岸(右岸)は平坦で日当たりの良い幕営適地。登山道、踏み跡は今回の山行により書き加えた。登山道の周りは広いブナの原生林でとても美しい。この時期の山菜は山ウド、タラの芽、ウルイ、しどけ、あいこ、根曲がり竹たけのこ、わさび等。
※画像はクリックすると大きくなります 記録:
4月30日(金)晴れ
門脇、清水、扇原の3氏は浜松町22:30発新庄行き夜行バスで一路山形県へ。
5月1日(土)晴れ
3名と清野は陸羽西線古口駅で待ち合わせ、清野車で鮭川村大芦沢へ移動。集落を過ぎ林道に入ると、雪が出てきて荒れているので、橋手前の分岐上の管理小屋脇に車を止め、幕場まで一時間ほど歩く。林道沿いでタラの芽、山ウドを収穫し、昼飯は山菜天ぷらで早速盛り上がる。このまま昼寝に突入かとも思ったが、目的の湯沢の滝、大滝、白猿の滝、夫婦滝の偵察がてら、与蔵沼まで歩く。登山道はとてもよく整備されていて歩きやすい。頂稜部や沢筋には雪がまだたっぷりと残っており、もっとも楽しみにしていた湯沢の滝、大滝は大量の水が流れ落ち、とても登れないと判断。白猿の滝、夫婦滝は水がとても冷たいがなんとかなりそうだ。
古口駅7:30?8:30駐車場9:30?10:30幕営地?12:30偵察開始?16:00帰幕
5月2日(日)晴れ
白猿の滝沢を詰める。出合の白猿の滝2段40mは水流右のブッシュ沿いを門脇氏リードで登る。その先は2m?5m程の滝が7?8段続いている。滝は黒いスラブで水が多く、冷たくて登れず、左岸を巻く。3m滝は右をへつる。二俣は本流筋の左俣へはいる。ゴーロが少し続くが、平水より水流が多いので、こけのついた石も水面下にある。傾斜が少し立ってくると雪田が見え、そこの下からいきなり豊富な水が流れ出している。ブナ林の保水力はやはりすばらしい。雪田を抜けて出た頂稜部は平坦で雪がまだたっぷりと残っている。602m山頂の西すそを回って昨日偵察したさいに確認しておいた登山道に詰めあげる。
9:50幕営地?出合登攀開始10:30?二俣(325m)?雪田(450m)?13:30登山道?14:30幕営地
5月3日(月)晴れ
大滝沢を詰める。登山道から分かれる踏み跡を使ってF1大滝落ち口におりる。下からは見えない大滝の上半分はスラブ状側壁のゴルジュで、上から8m、4m、2m滝が続き、どれも深い釜がついている。その下の滝はよく見えないが10m近くはありそうだ。下半分は下から40m(フェース)、4m、3m、4m(ゴルジュ)とつづいている。その上にもう一段ありそうだ。合計で80?90mの連瀑だ。水が涸れて、もっと暖かければとりつきたいところだ。
10:20遡行開始。沢は平坦地を蛇行しながら流れている。途中、炭焼き跡や杉の人工林がでてくる。二俣を過ぎ、沢幅がせばまるところで最初に現れる1.5m滝は釜付きで落ちると悲惨なので右岸を巻く。いったん沢床に戻り、すぐに雪渓にあがっておりたところが上部二俣だ。左俣は滝をかけてであい、右俣は右に大きく屈曲している。予定通り左俣に進む。
出合の3段20m滝は細かいので右岸から巻く。上の8m滝、20m直瀑も登れないのでまとめて高巻き、このまま稜線までかと思ったが、結局岩峰に行き当たり懸垂下降3ピッチで沢床にもどる。高巻き中に見えた2段20m滝は左岸から巻く。この先は2m?5mの小滝と雪渓が断続的に出てきて最後は100mの雪渓登りで稜線の鞍部に詰めあげた。稜線には与蔵沼方向への踏み跡があるが、不鮮明で雪におおわれているところもあるので、要注意。
9:30幕営地?10:20遡行開始(300m)―2段20m(13:23 435m)―14:30稜線(590m)―与蔵沼15:50?16:40幕営地
5月4日(火)雨
夜半から雨が降り続く。残しておいた夫婦滝をあきらめて、昼過ぎに撤収。
5月5日(水)曇・雨
山形道、東北道、磐越道、常磐道を乗り継ぎ柏駅で解散。
大芦沢川/大滝沢
2004年5月3日遡行
清野(作図)、門脇、清水、扇原
大芦沢川/白猿の滝沢 2004年5月2日遡行 清野(作図)、門脇、清水、扇原
大芦沢川/白猿の滝沢 2004年5月2日遡行 清野(作図)、門脇、清水、扇原