Welcome Guest 
山行記録 カレンダー
« « 2024 12月 » »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 1 2 3 4
月別アーカイブ

-

カテゴリ : 
執筆 : 
msc_kiroku2 2004-4-30 15:29
個人山行記録 山域/形態:後立山連邦・爺ガ岳南尾根?鹿島槍ガ岳ピストン/雪山登山 日程:2004年4月30日夜出?5月3日朝下山。 参加者:CL渡辺、SL(Iさん) (記録:渡辺) 4/30(金)深夜~5/1(土)早朝にかけて、八王子からムーンライト信州号に乗る。うっすらと夜が明けていく空の下、列車左側の窓から後立山連邦が美しい。早朝に着いたJR信濃大町の駅舎にてIさんの学生時代の山仲間一人と鉢合わせするが彼もどうやら同じルートらしく、一緒に扇沢までバス乗車。7時出発。快晴。気温上昇。扇沢の駅からは、爺ゲ岳南尾根から頂稜付近のたおやかさがクッキリと見える。華やかな賑わいを背に車道を扇沢出合まで下り、登山道入口から入山。途中まで殆ど雪なしの夏道を行く。汗が流れる。夏道との分岐手前から木々のない場所は残雪少々、しかし樹林帯の中は雪無いところ多し。分岐を分けて南尾根の踏み後を進む。樹林帯の中大木の根が露出する。やがて、ジャンクションピーク直下の高度差200m程の谷側には大雪壁を見るが、直射日光のもと腐っていく雪の上の登高を嫌い樹林帯を行く。11:30 ジャンクションピーク着。やや風がつよいが快晴。豊かな積雪の尾根線。眼下に信濃大町方面の町並みまで見える。早速天幕の準備。ささやかな雪のテーブルを作る。小さなビール缶で乾杯。空には雲ひとつない。かなり日に焼けそうだ。Iさんの友達は夕方までに冷池小屋までいくとのこと。3人で記念撮影をしたのち見送った。 5/2(日)快晴。天幕デポ。アイゼンをつけて、まず爺岳南峰を目指す。登山道からさらに右崖よりの雪壁をステップの切られた跡をたよりに攀じ登っていく。高度感万点。下は300m近い高速滑台だ。爺岳南峰に難なく登頂。風が強い。左遠方に剣岳が雪煙をあげている。実に雄大な眺めだ。南峰からは山腹トラバース道を行く。北峰まで積雪殆ど無い道をアイゼンのままガチャガチャ進む。たおやかな道が続く。北峰から冷池小屋のコルへ降りる辺りから積雪多し。冷池小屋で友人と再会。「予定変更で鹿島槍南峰は目指さずに引き返す」という友人に見送られ、日にあたり輝く鹿島槍山頂を目指す。絶えず左の谷側から強い風が吹く登山道は、殆ど積雪なしのゴーロの夏道。剣を遠くに眺めながらえっちらおっちらようやく鹿島槍南峰につき記念撮影をする。360度の大展望を15分ほど堪能した後、復路とする。デポ地に到着したのが当日16時少し回ったくらいだった。 5/3(月)快晴。天幕撤収、7時出発。I さん先頭で扇沢へ下る。途中、冬道から右方向へと外してしまい扇沢左岸上部の雪壁をさまようこと1時間半、大喧嘩と決死のトラバースを数回繰返してようやく爺ヶ岳南尾根トレースに復活し、無事扇沢へたどりついたのが11時だった。扇沢からバスにのり途中の温泉郷に立ちより汗を流して岐路についた。3日間よく晴れたのでたっぷりと日焼けをしてしまった。 最終日の迷走は、道を外した後に調子に乗ってそのまま下降できると判断したCLの決定的なミスが原因だった。壁の中で大喧嘩をしたことは一生忘れることが出来ないくらい恥ずかしい出来事だ。会での山行では人を頼りにしていたのか、同じような間違いをしても実になっていなかったようだ。「間違えたら素直に戻る」。 そんな基本的なこともこうして自分で判断することによってようやく教訓として体で覚えられるものだと悟った山行だった。

トラックバック

トラックバックpingアドレス http://www.msc-jp.net/modules/d3blog/tb.php/852
Copyright 2001-2014 msc-jp. All rights reserved.