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- 執筆 :
- msc_kiroku2 2004-6-15 22:07
谷川岳・烏帽子沢奥壁・中央カンテ
6月15日(火)?16日(水)
参加者 中山 両角(記録)
6月15日(火)
東武東上線坂戸駅で中山氏と待ち合わせ。両角車で水上へ。谷川岳登山指導センター泊。二人とも歳のせいか飲まない。ビールと赤ワイン1本。
6月16日(水)
センターに登山届けを提出し、一の倉出合まで車で入る。
出合からテールリッジ端末までは、前回(6月4日南陵)と同様、雪渓通しに行けるが、今年の6月は以上に暑く、崩壊しかけているところもある。1時間ほどで取り付き点に着。取り付き点は中央稜基部から烏帽子沢奥壁側に回り込み、階段状の岩を少し登った垂壁下の小テラスなのだが、はじめてなのでちょっとまごつく。
平日なので空いていると思っていたが、ガイド連れのパーティが後から来る。彼らは凹状岩壁を登るとのこと。他ルートにも3組ほど取り付くらしい。我々も登攀を開始する。
・1P中山 バンドを右にトラバースして、回り込むようにして凹状を登る。回り込むところが脆い感じでいやらしい。
・2P両角 フェースを左上して中央カンテ下バンドの取り付きへ50mザイルいっぱいまで伸ばす。ここで後続の凹状岩壁パーティと別れる。
・3P中山 バンドを左上し、カンテを登る。ここからが中央カンテである。
・4P両角 カンテを直上し、小垂壁を越えると変形チムニールートと合流する。今日も暑くなりそうだ。
・5P中山 凹状部からチムニーを登り、幅広のバンドに出る。バンド下のフェースは脆い。このあたりがカンテ中央部。
・6P両角 バンドを左上してルンゼに出る。さらに右上してピナクル下のテラスまで登るのだが、ルンゼから正面ルンゼダイレクトのほうへ直上してしまい、戻る。すまんすまん。
・7P中山 垂壁を一カ所アブミを使って越え、バンドを右へ少しトラバースし、オーバーハングを左のコーナークラックから越えるのだが、ここが核心。斜めのクラックには取り付くのに身体をどう向けていいのかかなり迷う。
このピッチの終了点が「四畳半テラス」であるが、実際には二畳もない。
・8P両角 スラブから凹角を登る。落石を起こしやすい。
・9P中山 草付凹角からバンドに出、フェースを左上。
・10P両角 凹角から烏帽子岩下を左に回り込み、草付帯に出て終了。
取り付き点では、二人とも楽勝ムードで「午後は暇のつぶし方に困るだろう」などと言っていたのだが、結局5時間以上もかかってしまい面目が立たない。
終了点からはダイレクトルートの凹角に懸垂下降し、草付を左にトラバースして南陵終了点から下降する。ここ数年使っている8.1mmザイルは引っかかりやすいので下降には気を遣う。
一ノ倉出合06:00?中央稜取付07:00?中央カンテ取付07:20?登攀開始07:40?終了点13:10?下降開始14:10?南陵テラス15:30?一ノ倉沢出合16:30