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- 執筆 :
- msc_kiroku2 2005-4-30 0:11
新人企画沢シリーズ第二弾。
今回は野口さんも細谷さんも参加してくれました。全員がビレイもリードも体験しました。ロープワーク等、また課題が山積みです。
2005年4月29日(金) マスキ嵐沢
メンバー:古屋SL 西舘章子CL 細谷 野口 西舘彰芳(記録)
先々週に続き2004年入会組での沢山行。場所は先週菅原さんたちが入渓したマスキ嵐沢。3人組に細谷さん、野口計5名での山行となった。9時松田集合、古屋・細谷車に分乗して大滝沢入口に到着したのは10時。バス停近くに車2台をデポし、ここから1時間ほどで入渓点。ここはわかりにくいとの噂もあったものの、行ってみると大きな標識が立っている。最近のもののようなので、近年の人気の賜物かもしれない。
コンパクトな沢ながら表丹沢と違い岩質も硬く歩きやすい。ザレた沢に慣れた私たちには、このナメが気持ちよい。天気も良く気温も高い上、沢の上に木々がかぶっていないので明るい。
快適なナメエリアが終わると、そこそこの連瀑帯が始まる。といっても岩がしっかりしてるのでなんの不安もない。全員が適当にルートを見つけて登ってゆく。水量は決して多くないものの、ちょうどよさそうなあたりを流れているので、どこを登るかは本人の気持ち次第というわけ。しばらくしてF12段7m・4mに着いたのが11時20分。ここは古屋FLが先行してロープを出す。難しいってわけではないけれど、アカ苔が滑りそうでここは念のため。ここで西舘章子(ジャンボ)は初のセカンドリードを体験。自分で支点を作り、セカンドビレイのシステムを作る。横にはFLが監督として控えているし、システムはオートロックだし、7mといっても2段目だし、と、まあ万全過ぎるほどの環境。
次にロープを出したのはF32段15m。ここもどこからでも登れる。ロープは固定でタイブロックで各自好きなように登ってゆく。なんか楽しい。F4・F5も高度感はあるものの、そう難しくはない。ただF5はツルツル気味のスラブなので、ここでもロープを出す。これを超えたあたりで水量が減り始め、ちょっと単調な沢歩きが続き、二俣で感じが一変、杉林に。左俣に入りもうひとつ分岐を超えたところで涸れ滝のF6到着。ここは高度もないしステップも階段状でみんな好き勝手に登ってゆく。そんな姿を写真で捉え、ひとり遅れてF7に到着すると、全員が何もせずに待っている。「?」……聞くとふるやん(FL)がカラビナの掛け替えを練習したいから、さっさとリードで登れという……。をいをい。同期のスターがいちばん美味しいところを年長者に譲るというわけですか?
さてF7、けっこうホールドがありそうなんだけど、取り付いてみると結構立っている。残置のシュリンゲが多数ぶら下がっているが、「いざとなったらA0すりゃいいや」と気楽な気分になるせいか、ホールドはいくつも探せる。途中2カ所3カ所(すいません、忘れました)支点を取り、あれ? 落ち口がかぶってる。しょうがないので、よく言えばマントリング。実際にはもがきながらずり上がって支点工作。お約束ですから固定です。
その後はヤブ漕ぎもなく、登山道へ出る。右へ行けば権現山の頂上なのですが、ピークハントにこだわらない我々としては即下山。行いがよかったせいか、西丹沢自然教室へ着く間もなくバスがやってきて、クルマをデポした大滝沢口バス停へ戻る。その後松田で解散、3人組は反省会へ。
ところでこの日の課題に「みんな遡行図を書いて見よう!」というのがあったのですが、いつの間にかうやむやになってしまいました。とはいえ最後まで書き終えた西舘(彰)の遡行図も、読めたもんではありませんでした。参考までに掲載しておきます。
ちなみに計画書を見ると、このときの訓練内容は
■読図、作図
1/25000と遡行図の合致。
自ら制作した遡行図と実際のものの比較。
装備 1/25000地図(もしくはコピー)
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?id=53391050&slidex=2000&slidey=1600
防水紙ノート ※モンベルで販売「AQUA NOTE」 なければ用意します。
太めのボールペンもしくは鉛筆
コンパス、あれば高度計
■ロープワーク
・ロープ使用時のサポート一般。
内容 運搬
リードビレイおよびサポート
懸垂下降後の回収
使用後の整理、収容
・へつりと支点通過
内容 適当な場所で支点を作成、フィックスロープをタイブロックで通過
支点はハーケン使用
となっていました。
きれいなナメが続きます。
野口さんもしっかりビレイ。
西館章子もセカンドのビレイを体験。
2段9m? 訓練ですからロープを出しています。
最後の涸れ滝は支点をとってタイブロックの通過の練習。
巻いたのはヘビがいたCSのみ。気温も高く気持ちよい山行でした。