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- 執筆 :
- msc_kiroku2 2005-8-9 10:19
2005年8月9日(火)晴れ
メンバー 菅原 (釼持 西尾)非会員
二ツ森、白神岳に続き、真瀬岳は白神山地の山としては三座目である。今回は真瀬川の水源、真瀬岳にする。標高987.7m、三角形の山である。
8:20旅館を出発し、青秋林道から中ノ又沢沿いの林道を走る。中ノ又沢は禁猟、この林道は初めてで、渓相を眺めながら走る。黒滝は車窓から眺めるだけにし、帰りにゆっくり見学することにする。 出発してから35分程で林道終点に着く。林道終点は広場になっており、水場がある。湧き水が勢いよく出ていて、冷たくて美味しい水である。ミズを採りに来た人たちと出会う。
身支度をして9:15出発する。沢は水が涸れていて渡渉なし。杉林の平地は一面ミズの原っぱになっている。「真瀬岳登山口」の道標の所で道は左に曲がり、ミズで覆われた道を進む。夜露で膝下が濡れてくる。二つ目の沢も水が涸れていて渡渉なし。
杉の植林地帯を登っていくと雑木林へと変わっていく。振り返ると日本海が見えてくる。銀色の幹をしたブナの木も現れてくる。夏山らしくところどころ高い笹の木が行く手を遮るように道を覆い、笹を掻き分けるように進まなければならない。真瀬岳は三角形の山でずっと登りが続く。息が切れる。高度を上げていくとブナの木も多くなってくる。息を切らしながら、ふっと見上げると、真瀬岳の三角の山頂が大きく近くなっている。800m地点辺りである。空が開け、山頂が間近いとわかる所で一息入れ、「さあ、あと一登り!」と声をかけ、笹を掻き分けて登っていくと、ひょこり山頂に飛び出た。山頂は狭く、三角形の頂点に立っている感じである。白い柱に真瀬岳山頂と記された標識が一つだけ立っている。11:33 休憩を入れて2時間20分程で登ったこと
になる。
旅館で作ってもらった握り飯を頬張り、汲んできた水でコーヒーを飲む。1時間半程休憩して下山にかかる。下山の途中、腕章をつけたお年寄り二人が登ってくるのに出会い、姿は見ないが鳴き声から猿と思われる動物の気配を間近に感じ、犬を連れた二人連れにも出会う。猿は別にして真瀬岳に登ってくる人がいるとは意外であった。ぐんぐんと高度を下げ、14:17、 1時間半程で林道終点に辿り着く。
林道終点の湧き水を飲み、身体を拭く。アブがうるさく付きまとう。旅館の人へのお土産に湧き水をペットボトルに汲み、帰路に付く。途中車を降り、黒滝を見学する。水は少ないが、黒い岩肌をつたい流れる水が日の光に輝いていたのが印象に残る。