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- 執筆 :
- msc_kiroku2 2005-10-29 20:39
メンバー:両角CL、野口SL、須藤、森(記録)
今回の山行は、新人2名(須藤さんと森)の実践訓練の主旨で、距離
の短い石津窪を遡行した。両角さんにCLをお願いし、久しぶりに
野口さんも参加された(須藤さんと森は野口さんとは初顔合わせ)。
ルート読図と10月29日の鷹取山訓練の復習の意味も含めたロープワ
ークを実践した。
八王子駅南口に4名集合し、両角さんのジムニーで盆堀川に向かう。
林道駐車スペースで車を降りた途端に雨が降り出し、最初から重苦
しい空気のなか登攀具を準備して歩き始める。2万5千分の一の地
図を見ながら林道を奥へと進む。そのうちに雨も止み、日も差して
きて気分も晴れつつ石津窪出合いに到着、稜線までのルートを改め
て確認して遡行開始する。
小さなゴルジュを抜けるとすぐに最初の二俣が現れ、地図と遡行図
で確認して左へ進む(この沢は上部まで全て左に進む)。小さな枝
沢をいくつかやり過ごし、ほどなくF3(2段12m)が見えてくる。
ここで最初のロープを出す。両角さんがリードして順次登る。次の
F4(2段13m)は、下段8m(斜めの窪状)で念のためロープ
を出して登る。上段の5mは難しい。ルートは、センタの微妙なハ
ングを乗っ越すか、右の潅木を掴んで登る(いずれも4級)。ここで
腕が結構疲れる。そして核心のF5大滝(25m)に到着、滝下に
ハーケンを2本打ち(須藤さんと森)、野口さんのビレイで両角さ
んがリードで登る。落ち口直下の5mほどが水を浴びつつの登攀と
なり厳しい。かなり時間もかかり全員びしょ濡れになる。滝の上で
小休止し行動食を取って出発する。このあとは顕著な滝も無く、藪
っぽく倒木の多い源頭部を行くと終了点のケルンに着く。左の支尾
根に上がり、尾根通しに進むと登山道に合流した。
登山道との合流点で休憩し、登攀具をザックに入れて市道山に向け
て出発、かなり下って上り返し市道山の山頂に着く。日没も迫って
きているので休憩せずにそのまま千ガ沢への踏み跡を急下降、千ガ
沢を渡り返しながら下り、暗くなる直前に林道終点に到着する。材
木の積まれた作業場を越えて林道を歩き駐車スペースに戻った。
その後は八王子でいつもの通りの反省会となる。森は家庭の事情で
途中帰宅したが、野口さんと須藤さんは宿泊コースになった模様(
詳細は不明)。
八王子駅集合(8:00)?伝名沢出合い駐車スペース(9:51)?
石津窪出合い(10:40)?二俣(10:49)?F3(11:05-12:00)?
F4(12:20-13:00)?F5大滝(13:15-14:31)?ケルン(15:01)?
登山道(15:15-15:32)?市道山(16:05)?林道終点(16:40)?
駐車スペース(17:20)
石津窪は1時間で登れる小さな沢として紹介されていたが、とんで
もなかった。平川さんの「侮れません」という言葉が思い起こされ
た。特にF4とF5大滝は厳しく、想像していたよりも大幅に時間
が掛かった。一方、降水確率が90%だったので濡れて寒い遡行にな
ることを覚悟していたが、思ったより天気が良く、暑くも寒くもな
い快適な遡行だった。
ハーケンを打ったりビレイをしたり支点からの流動分散など、非常
に盛りだくさんの課題が出てきた。鷹取山で訓練していたが、実際
の現場ですぐに確実に出来るようになるにはまだまだ時間が掛かる
ことを改めて認識した。
石津窪遡行図(制作:須藤)