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- 執筆 :
- msc_kiroku2 2005-11-16 12:53
メンバー 中山CL 両角SL 古屋(記録)
伊豆箱根鉄道大仁駅AM9:00集合。中山さん、両角さんは電車、古屋は車にて。
両角さん曰く「いやあここまで来るのは遠いなー、日帰りで来るところじゃないよ。泊まっていきたいな」と。確かに新幹線で来て電車代もかかるし、日帰りするのはもったいないですね。ちなみに古屋は自宅から1時間40分位で現地に到着でした。
城山は三島から修善寺方面に向かい、函南から伊豆中央道に入り修善寺の少し手前で右手に穂高の屏風岩を思わせるような圧倒的な岩山が見えてくる。南関東、伊豆周辺では珍しくマルチピッチのクライミングができるゲレンデとして多くのクライマーに利用されてきた。現在は多くのフリールートも引かれフリークライミングのエリアとしても人気のある場所である。
コンビニで食料を買い狩野川沿いの道を城山登山口の駐車スペースに向けて進む。
今日も天気が良くのどかな日和だ。(四度目の岩トレだが曇りが1日だけであとは晴天)駐車スペースに着くと、ガイドに連れられた4人のパーティーが1組準備をしていた。
我々もすぐに登山道に向かい歩き始める。滑りやすそうな歩きにくい登山道を10分ほど歩くと「ロッククライミングエリア」なる看板があり、それに従いひと登りすると城山南壁の基部に着く。ここで身支度を整えてから、今日の目的の西南カンテ取り付きに移動しようと準備していると先程のガイド組が西南カンテ方面に歩いて行く。どうやらこのパーティーも西南カンテが目的のようで、このパーティーの後に取り付くことになったら大変とばかり、南壁左端のカンテ取り付きに向かった。ここで両角さんは道を間違え一旦、登山道を下山してしまった。
準備中のガイド組に声を掛け先に取り付かせてもらう。3人なのでシステムは今回もシングル2本。最近おなじみになってきた。中山さんが6ピッチくらいあるらしいということで、1,4ピッチを古屋、2,5ピッチを両角さん。3、6ピッチを中山さんということでスタート。(10:20)
1ピッチ目、ガイドブックでは?級とあり下から見ると傾斜の緩く見えた壁も、いつものことながら取り付くと圧迫感がある。ホールド、スタンス共に豊富だが慎重に登った。
25?30m位のところでピッチを切る。右側下部には狩野川の流れと伊豆中央道がよく見えこの高度感はなかなかのもの。セカンド両角さん。ラスト中山さんと続く。
2ピッチ目、両角さんリード、中間なのでザイル2本引いてもらう。岩稜を5,6m程登ると傾斜が緩みブッシュの間を進む。両角さんはルートに迷い本来のビレイポイントではない場所に上がってしまった。古屋、中山さんと間隔を空け同時にあがり、本来のルート上の立ち木にビレイポイントを移す。
3ピッチ目、中山さんリード。出だしのスラブ岩を乗っ越すところがいやらしく感じたが中山さんのリーチだと難しそうに見えなかった。右上トラバースし壁を廻り込みさらに左上し、ピッチを切る。セカンド両角さん、ラスト古屋。ザイルが屈折していたため処理に多少手間取る。トラバース途中やや被ったフェイスから直上するルートもあるのだがこちらはホールドが乏しく、難しいらしい。
4ピッチ目 古屋リード。二間バンドの垂壁に近いルンゼ状の所を登る。結果的にここが最終ピッチで核心であった。両角さんが、「ここが一番クライミングらしく面白かった」という通りルンゼに手足のフリクションをきかせランニングを取ったあたりは緊張感があり楽しめた。ビレイはブッシュで取る。両角さん、中山さんと難なく続き終了。(12:30)
ここから登山道までブッシュを数m上がり休憩。辺りを少し散策し懸垂の準備をする。
最初50mをダブルにし降下するも処理に時間がかかるため2ピッチ目からシングルを折り返して使用した。こちらのほうが断然スムースで早い。懸垂も4ピッチで終了。南壁基部まで戻り昼食(13:30)昼食後は、南壁でフリークライミング(5.8 ? 5.9+)見た目どおりの細かいスラブはポケットホールドが多く、フリクションをきかせながら登らないと難しい。リードはかなりの緊張感を強いられた。各自2、3本ずつ楽しみ撤収した(15:30)駐車スペースを16:00頃後にし、車で沼津まわりの246経由で新松田に向かう。
反省会を軽く済ませ、19:30解散となる。次回はぜひゆっくり温泉につかり、泊まりで行きたい場所である。
西南カンテ1Pの古屋。
同4P古屋。
同4P両角。
古屋
4P取り付きの古屋、両角。