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- 執筆 :
- msc_kiroku2 2006-3-25 11:50
メンバー:清野CL 両角SL 西舘彰芳 (記録)
清野さん、両角さんに促され西舘両名で先頭を歩き始める。源次郎は西舘両名 昨年11月の集中沢登りで来たばかりである。思い出しながら、水に濡れぬように歩き始める。しかし日が上がって歩き始めると、体も温まるもので、気温の低いのが心地よくさえ感じて、足元が濡れることもだんだん気にならなくなってきました。
F4でロープを出す。前回もここでロープを出した。西舘(彰)リード、章子セカンドで、途中かぶった岩の手前でシュリンゲを掛け、あがる。上がった先も少々水流があるので、そのままセカンドの私が上っていき、ビレー解除した西舘(彰)を、両角さんに教えてもらいながら腰がらみで確保してあげる。
しばらく快調に歩き進めると、後ろから「そっちか---??」という清野さんの声、ここで源次郎右と左に分かれるが、左の方が開けていてついつい引き込まれていってしまうが、ここは右が正解。実は恥ずかしながら前回も同じミスを犯している。
1回来たところでこれだから、まだまだである。
ここで、清野さんから「集中にしよう」という、清野さん+両角さんは左、西舘両名は右で、花立山荘で会いましょう、ということとなる。
西舘両名は2人きりで沢登をするのは始めてであり、ここで分かれた直後のF5で、だいぶ緊張していたのか、だいぶ時間がかかってしまった。
F5を前にした二人は、
1-まず、昨年11月に来たときの記憶をたどり、目の前のホールドを追って「左からあーしてこーして上ろう」と決断するまでに時間がかかる。
2-さすがに、ロープセットには、多くの時間はとらなかったが、今日は会の新しい装備を使ってみよう、ということで新しいザイルを持ってきていたので、多少キンクがかかり、手間取った。
3-西舘(彰)リードで上り始め中間まではすんなり行ったのだが、こおから左にトラバースするか落ち口に向かって直登するか、で迷う。どちらもいやらしい。落ち口に挑むもそのいやらしさに左側トラバースと決め、声を上げながら登っていき、最後にひとつ中間を取って、無事到着
4-上でセカンドの確保のセットを始める。これもそんなに時間はかからなかった
5-いよいよ私がセカンドで、中間支点を回収しながら登る。しかし、中断から左のトラバースが手も足も出なくなる。どうしたものか?? 時間ばかりたってしまい、西舘(彰)から自己確保をしていろ、といわれクライムダウンするためシステムを変更してもらい、クライムダウン。ここでシュリンゲ(3.000円相当)をおいていくことにする
6-シュリンゲ回収しようと西舘(彰)が懸垂下降する、と言い出したので、西舘(章)さすがに時間経過しすぎているので、やめよう、と声をかけ、私一人で左から巻く。
ここまでで、相当時間は経過。
急に提案された「集中」、初めて2人で沢の中、判断に相当時間がかかり、会に入って1年半 まだまだ だと思い知らされました。
ここからは、F10まで、怪我/事故のないことを第一優先に、などと少々気弱な気持ちで、時間の経過を気にしながら前進。F10に近づくころには、携帯の電波も1本たっている、ということで、当然先に花立に到着しているせいのさん/両角さんに連絡入れるも通じず。待たせてしまってまずいな?と先を急ぎます。いよいよ詰めでは、ガレがひどく、今シーズン初めて入ったのか、と思われるほど1歩進むと大きな岩がガラガラと音をたてて落ちていく。
F9では、右壁を登ろうと思って来たのだが、ここでは左を巻くことで意見一致、じつは右を巻くのが正しかったのは、あとで両角さんから指摘を受ける。
右は、相当のガレで、ロープを出して確保しながらのぼり、クリアする。あー右壁登ったほうが危険ではなかったかも、という思いでF9を通過。最後の詰めでは差し迫る時間経過が相当気になる。そんなとき、詰め手前の左側に、なんとなく踏み後を見つけ、ここから上がっていったほうが早いだろう、ということで進むもガレガレ、最後は明快なふみ後を見つけ登山道にでるも、花立山荘より下に出て、登山道を登り返す。
花立に到着すると、だいぶお待たせしてしまった清野さんと両角さんから、そろそろ捜索しにいくか、と思っていた と。本当に申し訳ありませんでした。お二人は花立山荘で2時間近くも待っていたそうで、我々が時間かかりすぎているので、心配し始めていたところだという。
なにをしていたのだ、どうして花立より下から来たのだ、どこを通ってきたのだ、こんなに時間かかるのはまたMSCの最長記録だ、などなど、、、、、
我々の長時間のナゾを解明すべく、帰りは我々の通ってきた源次郎を下降して帰るか、という話もでましたが、ハーネスもはずし、沢靴も脱いでいたので、素直に登山道を降り帰りました。
***駐車場から山岳スポーツセンターにもどり、今日葛葉川に入っているパーテイーを待って反省会をしよう、としていたところ、ご夫婦で三の塔に行かれていた細谷さんご夫妻にお会いしました。やはり山頂はとても寒かった一日だったそうです。
反省会をドングリで済ませ、清野さん 両角さん 葛葉から戻った須藤さんは、山岳スポーツセンターへ、西舘両名は帰路につきました。
今回は、清野さんと両角さんには長時間お待たせしてしまってご迷惑をおかけいたしました。二人にとっては大変な勉強になった一日でした。
まだまだである、ということを しみじみ感じ、また 現場での判断の遅さ、間違いは時間経過の大きな原因でした。一方で、多少怖気ついていた私も、間違えた巻き道でのロープの操作方法、危険回避など、実際にできたことは大変勉強になりました。
9:00 戸沢駐車場?10:30 集中(分岐)?11:05 F5終了?11:30 F7到着?11:55 F9着?12:30 巻き終わり?13:15 花立?14:10 戸沢駐車場