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- 執筆 :
- msc_kiroku2 2006-4-30 16:38
メンバー:平川(CL)、中山(SL)、菅原、須藤、池田、森(記録)
丹沢・本谷川・塩水川流域の沢はアプローチが面倒なため会として過去あまり遡行されていない。GW前半に日帰りの沢にということで他に幾つかの候補が挙がっていたが、この機会にということで四町四反ノ沢を遡行することにした。
8:00に伊勢原駅に集合、菅原さんと池田さんの車に分乗し、宮ヶ瀬経由で塩水橋に向かう。9:00塩水橋着、休日のためか既に数十台の車が路肩に駐車している。我々は札掛側に少し進んだ地点に車を置き、9:10身支度をして出発。ゲートをくぐり塩水川沿いの林道を入渓点に進む。
写真1:林道を行く。新緑に所々山桜が映える。
堂平への林道分岐に橋が古いものと新しいものと2つ架かっている。塩水川と別れ本谷川沿いに進む。日差しも強く汗が噴出す。時々吹く風が有難い。10:00キュウハ沢出会いに到着。四町四反の沢はキュウハ沢の途中で左から入って来る沢であり、ここで遡行の準備をして10:20遡行開始。
堰堤4つは右側の梯子で越える。10:35、すぐにゴルジュとなり連続して滝が出てくる。2つめの滝は水流が多いため左側の壁から越えることにする。菅原さんがフリーで先行し、須藤さんがロープを引いて上り、後続は潅木に固定したロープにタイブロックで上がる。上がりきったあとは左の窪を降りて釜の左をへつって抜ける。
写真2:キュウハ沢下部の最初の滝を行く須藤さん
写真3:キュウハ沢下部の滝の乾いた左壁を登る菅原さん
キュウハ沢下部のゴルジュの最後の滝を左側から巻いて四町四反ノ沢の堰堤の下に降りる。しばらく進み四町四反F1(2段)に着く。平川さんリードで下段は左のチムニーを登る。上段の上で右の潅木にロープ固定、後続はタイブロックで登る。
写真4:四町四反F1を登る池田さん。
いくつか滝を越えて二俣に到着、右俣に20m以上の滝が連続しているのが見える。ボロボロに崩れていて相当悪そう。左俣を進む。後半はひたすらガレっぽくなる。途中、鹿の骸をやりすごし、伏流から再び水流が出て消えるあたりで沢が左にカーブしはじめると稜線が見えてくる。ガレが厳しくなり、右の笹壁を急登して14:15に尾根に飛び出す。日高と竜ヶ馬場の中間あたりで、縦走する人々が次々と通っている。
写真5:ガレの先に稜線が見える。
写真6:稜線にて
登攀具を整理し丹沢山に向かう。最後の急登がきつかったせいか足取りが重い。丹沢山は15:05に到着。一休みして天王寺尾根経由で駐車地点に向かう。天王寺尾根は木々が立派で気持ちが良い。左側の崩れた鎖場を過ぎて尾根の末端手前を右に下り17:05本谷川林道に出る。ここからは今朝来た林道を戻って17:30に駐車地点に到着。宮ヶ瀬経由「清川村ふれあいセンター別所の湯」で汗を流し、伊勢原駅にて解散した。
四町四反ノ沢は、上部が単調なガレではあったが、キュウハ沢と合わせて下部は面白い滝があり、つめで藪漕ぎも全くなく稜線に飛び出す爽快感や天王寺尾根の意外な気持ちよさもあわせて満足度が高かった。
以上