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- 執筆 :
- msc_kiroku2 2006-5-21 14:15
メンバー:菅原 野口 両角
5月だというのに梅雨入りしたような天気が続いていたが、今日は久しぶりの五月晴れである。新松田駅に着くと西丹沢行のバス停にはすでに長蛇の列ができている。列の前の方に野口、両角、扇原の三人の姿がある。扇原は一人で下棚の写真を撮りに出てきたという。8:10発のバスに乗り込み出発。9:20扇原と別れて大滝橋でバスを降りる。しばらく林道を歩き、東海自然歩道になっている大滝沢沿いの山道に入っていく。新緑の中、快適に足が進む。バスは満員であったが、大滝橋で下車したのは私たちのほかに数人。静かな山歩きである。
10:19一軒屋避難小屋。ここで小休止し、大滝峠上に着いたのは11:07。他の人たちはここから畦ガ丸へ向かったようである。私たちは11:18大滝峠上を出発し屏風岩山に向かう。両側を笹薮に囲まれた道を下って行くと、今日はまだ誰も歩いていないのだろう、先頭を歩く私の顔に蜘蛛の巣が付く。朽ち果てたベンチのある大滝峠を過ぎると、緩い上り下りをくり返し、ブナの混じる雑木林の小道を進んで行く。風がすがすがしい。ところどころ東側の展望が開け、丸い山頂の権現山が眺められる。11:52屏風岩山に着き、ここで大休止とする。
この樹林に囲まれた静かな山頂に立つのは私は二度目である。風が涼しく上着を着る。東に延びる尾根にはしっかりとした踏み跡があり、来週行く予定の箱根屋沢を屏風岩山までつめ上がるとここに出てくるという。12:27屏風岩山を発ち、南に延びる尾根を二本杉峠に向かう。緩い上り下りをくり返し徐々に高度を下げていく。尾根の西側はヒノキの植林地、東側はブナの混じる雑木林が続く道を軽快に歩く。峠間近で急下降となるが、落ち葉が道を覆い大変滑りやすくなっている。立木に掴まり掴まり下っていく。平らなところに降り立つと尾根から外れて北に延びる道があり、その道から登山者が一人現れた。急坂の入口には道標もなく、落ち葉が道を覆い隠しており、峠の方から来るとわかりにくいところである。その登山者は道を見失って引き返してきたようである。
13:15二本杉峠着。ここは十字路になっており、東は中川、西は大又沢、南は私たちの次の目的地、世附権現山方面である。小休止していると大又沢方面から登山者が一人上がってきた。13:33二本杉峠発。ここから権現山まで270メートルほど登り返さなければならず、目の前の植林地の急斜面をまっすぐ息を切らして登っていく。849メートルのピークを越えると東側の斜面が大きく崩れたところに出る。細川沢の源頭である。そこは東側の展望が開け、西丹沢の山並みと中川温泉の町並みが眺められる。ここで一息入れると再び急斜面を登っていき、14:12権現山山頂に登りつめる。
私は権現山山頂を始めて踏む。樹林に囲まれた広い山頂でベンチがある。山頂の東側に「権現山 標高1019米」の道標が立ち、浅瀬入口へ下りる踏み跡が続いている。西側にはミツバ岳を経て浅瀬へ下りる踏み跡が延びており、林の中には石祠があってお賽銭が手向けられている。ここで大休止し、14:40浅瀬入口に向かって山頂を発つ。
踏み跡はしっかりとあり、立木に黄色やピンクのテープが巻かれ下山路を導いてくれる。道標も「→丹沢湖2.3km」から始まって要所要所に立っており迷うことはない。15:10鹿柵が現れると柵沿いにしばらく下り、鹿柵を三回ほど越える。木の枝越しに丹沢湖の水面が見えてくるとバス停は間近である。東京電力の施設の脇を下り、15:45落合隧道の入口に辿り着く。登山道入口には「→権現山2.8km」「権現山まで踏跡不明瞭 初心者の通行不向き」と書かれた道標が立っている。「浅瀬入口」のバス停は目の前である。15:58発のバスに乗り帰路に付く。
〈コースタイム〉大滝橋(9:25)?一軒屋避難小屋(10:19,10:33)?大滝峠上(11:07,11:18)?屏風岩山(11:52,12:27)?二本杉峠(13:15,13:33)?世附権現山(14:12,14:40)?浅瀬入口(15:45)