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- 執筆 :
- msc_kiroku2 2006-6-9 10:51
メンバー:CL須藤、清野、山本、門脇、両角、扇原(記録)
6月9日
JR久喜駅西口ロータリーに22時集合。須藤車にて東北自動車道・白河ICへ。
一路、甲子温泉を目ざす。途中の西郷町キョロロン村で仮眠(10日1時)。
6月10日、曇り。
風が強いが、雨は降っていない。6時起床、朝食の後出発(6時40分)。
甲子温泉に7時着。身支度して沢に入る。すぐの3段の堰堤は水量が多く、すざましい水しぶきと音をたてて落ちている。その後、ハシゴ付の2,3の堰堤を越え、広い河原歩きとなり、やがて南沢出合に(8時30分)。小休止。間もなく本谷と別れ一里滝沢に入る。相変わらず、水量が多いが、大岩と苔、木々の緑、ミソサザイの声がきれいだ。
門脇さんが何か見つけたよう。ウルイ(ギボシ)だ。フキ、アイコ(イラクサ、小さなトゲがあり、採る時はチクチクする)、シドケ(モミジガサ)、ミズ、ウド。ウドは雪解け間もなくの日当たりの良い所に出るよう。ズルズルの斜面を足を滑らせ、全員奮闘して収穫する。たくさん採れた。11時過ぎ山菜採り終了。間もなく、川床より少し上がった、平らな所があり、今夜の寝ぐらの相談となる。も..。須藤さんの判断で小屋を目指すことに。
しばらくして下から見ると、3?4段の階段状で80m位の滝となる。この上に下からは見えなかった別の7?8m位の滝もあり。谷の両側から残雪が張り出し、穴がポッカリあいて、いまにもくずれ落ちそうだ。<上部は雪がなくても岩が脆くて難しい?清野さんより>これを巻くことになる。ここで門脇用特製アイゼンが発揮する。グズグズの斜面に小石の落石がたびたび、木や石のホールドも少なく、心もとない。ハンマーをつきさし、引っかけ悪戦苦闘。時間にして1時間30分かかっていた。<巻きは滝の3倍見たらよい?門脇さんより> 80m×3=240mの巻きとなる。これにすぐ上の滝も巻いたのだから約270?300m巻いたことになる。いい経験になった。これより上部は雪渓も厚く、安定し順調に進む。沢すじがなくなり、ヤブに入る。まもなく稜線に出る。14時過ぎ。小休止の後、坊主沼避難小屋へ15時。
沼の縁には雪渓が残り青白の水の色がとてもきれいだ。水面に周囲の景色が写り、すばらしい。夕食はもちろん山菜料理。シドケのおひたし、アイコの油いため、ウド、ゼンマイ、フキノトウのてんぷら、ウドのからし酢味噌、ウドとチクワの油いため、ウドの味噌汁、ソーメン、酒もたっぷり。山本さんの手料理、最高でした。タキ火をしながら日の暮れる頃、寝袋の中へ、19時。
11日曇り。
坊主沼の朝はすばらしい。さわやかな冷たいそよ風とウグイスの声で目をさます。5時起床。朝食は山菜の味噌汁、ニンジン、肉入り。ミズの油イタメ。ウィンナー、ベーコン、ごはん+少々の酒。8時坊主沼出発。甲子山頂(1,549m)に9時。登山道の所々に雪が残る。登山者(38名)の一行団体に出会う。霧が深くなり、ポツリポツリ。ブナ、ナラ、カエデ、ヤマツツジなど、墨絵のよう。道そばのダケカンバの枯れ木にきのこがびっしり。少し白く肉は薄いが、大きいものは10cm位ある。ウスヒラタケと判明(後日、門脇さんより)。味噌汁が最高でした。雨が降り出すころ、杉林に入り、やがて甲子温泉へ。10時20分。大黒屋にて入浴。
塩原市内「萬歳楽」にて打ち上げ。東北自動車道で久喜駅へ。解散16時。メンバーの皆さん、ありがとうございました。須藤さん、お疲れ様でした。
扇原