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- 執筆 :
- msc_kiroku2 2006-7-8 8:13
メンバー:平川CL 須藤(記録) 扇原
行程:7月7日(金) 22:00 立川駅集合、須藤の車にて丹波山村へ?23:45 丹波山村 立ち寄り湯駐車場着、ビバーク ・7月8日(土) 6時前 起床、朝食後大常木谷下降点へ車で移動?6:40 大常木谷下降点?7:10出合?13:10 大常木林道会所小屋跡(遡行終了)?13:40下山?15:45大常木谷下降点着
7月7日(金)立川駅集合、3人遅れることなく一路丹波山村へ向かい、平川さんのナビでドライビング。いろんな道を使って行くが、さすがに平川さんでとにかく道を良く知っている。始めは道を覚えようと思ったが、頻繁なルートチェンジで全く覚えられず直ぐに断念。
12時前に丹波山村に入り村営の立ち寄り湯駐車場でビバーク。
翌朝、6時40分曇天の中大常木谷下降点着。下降点を見つけるのに少しとまどる。
下降点から一之瀬川へ降りる。下降は樹林帯なので危険はないが、急峻な斜面で結構きつい。200m程だろうか一之瀬川へ無事降りる。数百mほど下り、大常木出合に到着。登攀具を身に付け、遡行開始。沢のイメージは比較的大きく、明るい感じがした。平川さんを先頭に遡行する。直後をついていき、平川さんの足の動きを見てみるがとても小気味良い。ストライドは比較的小さめかもしれないが、時には石と石を飛んだりしてスピード感があり、こちらは遅れないようにいと気を入れる。程なく河原を進むとナメ床、小ゴルジュが続く、そう難かしいところはなく、楽しんで遡行すると、千苦の滝25mに出会う。高く、たっていて水が直瀑して落下している。明らかに直登は不可。景観を眺めた後、高巻く。
これが苦難の始まりだった。高巻の踏み跡を直ぐに見つけ斜面を登っていくが、斜度、高度感があり結構きつい。途中からロープを出し平川さんのリードで上がっていく処もあった。しかし踏み跡はどんどん上がっていくばかりで、一向にトラバースしていかない。皆何となくおかしいと思いながらも稜線近くまで上がってしまった。沢床はかなり下のところにあり、音だけが聞こえてくる。止む無く斜面を降りることにする。始めはソロソロと降りていたが、ロープ無しでは限界となり、懸垂下降を始める。懸垂下降するくらいだからかなりキビシイ斜面で、支点を見つけそこに辿りつくまでもかなり危ない思いをする。平川さん以外の私と扇原さんはかなりのヒヤヒヤの連続で、3か4ピッチ目でようやく沢床に降りる。最後は50mロープをフルに伸ばしての懸垂だった。後からお聞きしたが、最後の懸垂で沢床に降りた時、扇原さんは少し足首を痛めたらしい。
この高巻で2時間も費やしてしまい完全遡行は断念となってしまうが、大常木林道までの核心部の遡行は出来そうで、ピッチをあげて遡行再開。その後は釜、小廊下、瀞の連続で結構楽しめた。ただ釜はどこも思ったより深く、平川さんが泳いで滝下まで行っても背が立たたず、十分なホールド、スタンスがなく取り付けない。殆どの釜は巻いていった。
大常木林道に出合う手前でゴーロとなり開けてきて気分も晴れ晴れ。扇原さんは足首を痛めたためか少し遅れ気味だったが、足首の事など一言も漏らさずに上がって無事、大常木林道の出会い地点会所小屋跡に着く。
一息入れて下山、大常木林道から竜喰谷を横切り、将監小屋?三ノ瀬間の林道を下山し駐車地点に15時45分着。4時間にわたる長い下山だった。
思わぬ処で大高巻をしてしまい、完全遡行ができず経験深いCL平川さんは残念そうだったけれども、経験浅い私にしてみればこれも良い勉強。3ピッチも4ピッチも連続の懸垂下降鍛錬が出来たのだから。ただ、同行者が私のような者ではなく、もっと平川さん同様経験豊かで思慮に富んだ人なら、完全遡行も出来たはずで、申し訳ない限り。
平川さん、済みませんでした。でもとても楽しかった。ありがとうございました。
ついでにと言うか、岐路レストランで食事を摂った際、平川さんが私に気を遣われビールを始めは全く飲もうとはせず、扇原さんとも話してやっと飲んで頂いたけれども、2杯目を頼まれるのも躊躇されたのには本当に恐縮至極です。車輌使用が昨今の会の課題となっているとはいえ、若輩の私にそこまで気を遣って頂いては本当に申し訳ない気持ちで一杯で..。
立川でお二人とお別れし帰路についた車中、安堵感と充実感が胸中に広がる自分でした。
?以上?