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msc_kiroku2 2007-3-17 9:06
メンバー 古屋(CL.記録) 須藤(SL.食当) 赤いラインが石尊稜です。
17日 須藤さん電車、古屋車にて午前9時小淵沢駅集合 古屋車にて美濃戸まで向かう。9時45分美濃戸着。10時15分出発。天候は良くすっかり春山の様相の中一汗かきながら北沢を歩く。 丁度12時に赤岳鉱泉着。アイスキャンディに多くの人が取り付いている。テント受付に行くと小屋泊まりだけで今日は100人以上いるとのこと。多くはこのゲレンデ目当てのようだ。軽い昼食をとり早速明日の下見ということで石尊稜の偵察に向かう。小屋で聞いたところ今日は1パーティーが石尊稜に入っているとのこと。ガイド本どおり鉱泉から中山乗越しに向かい小さな橋を渡るとすぐに左の沢沿いに入る。トレースもしっかりあるため迷うことはなかった。がトレースはなぜか三叉峰ルンゼに向かっている。この時点では、はっきりわからなかったが、やはり偵察に来たパーティーが間違えてこちら側に来てしまったらしい。私達もとりあえずこちらのトレースをたどるが結局戻り、日の岳ルンゼ方面を進みほぼ正面に石尊稜を確認できた。とりあえず取り付きまで進もうとしたが、ここの雪壁もなかなかいやらしく左側の尾根から回り込むが急な傾斜のため登下降に一苦労した。(結局18日は一旦、三叉峰ルンゼ側に入るルートを取り途中から右上して取り付きまで向かった。) 取り付きの草付混じりの岩壁は傾斜はゆるいがほとんど雪がついていない状態であり見た目よりいやらしく感じた。ビレイポイントは2箇所、共に新しいぺツルがしっかりと打ち込まれていた。 偵察に来ていたのは計3組で明日の行動は早めを約束されたようなもので、朝は4時起きにしようということになった。 18日 4時起床。隣の石尊稜に向かう二人組は5時頃テントから出ていったが私達の出発は結局5時50分。取り付きに到着したのは6時40分頃だったが、先ほどの二人はまだこれから登り始めるところでしばらく壁右側のビレイポイントで待機。そうこうしている内に続々と後続パーティがやって来る(計5組)ので一組目のトップが1ピッチ切ったところで7時20分、こちらも登攀開始した。見た目どおりのスラブっぽい岩はホールドが乏しくアイゼンで岩をひろってジリジリ登っていく事を要求される。ダブルアックスなら思い切り行けそうな気もしますが、全体的に緊張感のあるピッチだった。途中から左上して草付を登るが、先行パーティーのセカンドとロープが重なった所は反省。ランニングを取れなくなりしばし沈黙。ビレイの須藤さん時間かかってごめんなさいという気持ちで腹を決めていやらしい草付きを上がり潅木帯でビレイ。2ピッチ目は須藤さんがトップ、傾斜のある岩混じりの雪壁を登る。2ピッチ目以降は、急峻な雪壁や灌木の雪稜が続き、技術的には難しくないのだが、チョンボ一つではるか下まで滑り落ちるので気が抜けない。さらにほとんどがアイゼンの前爪歩きなのでふくらはぎがビンビンにはってくる。ランニングやビレイポイントは、ほぼ潅木から取れる。小ピークを過ぎると、痩せた雪稜をコンテで進み上部の岩場に到着した。ここまでに後から来た二組に先行されたので私達が最後にこの岩場に取り付く事になった。先行パーティーを20分の待ち。時折強風が吹くが天気が良いのでそれほどつらくはないが、天候と風によってはこの待ち時間はホントにつらいものになるだろうと思う。 ここは須藤さんにトップを切ってもらったが、高度感のあるこのピッチは、ホールドスタンスはあるがランニングが取れるポイントが少なくルートが直線的でないためロープの流れが悪くなり、更にコールも届かなくなってしまったため二人とも苦労しました。ロープが流れなくなったため須藤さんは一度クライムダウンしたようです。ここを抜けると岩と雪のミックス帯をゼーゼー2ピッチ登り終了。あっけなく石尊峰の登山道に出る。終了時間12時45分。大休止後13時30分地蔵尾根に向けて出発。が、ここからの歩きも終始神経を使い、結構緊張感があった。地蔵尾根からの下降は一気に下り15時20分テント場着。お茶を沸かしてホット一息。16時30分テント場出発。17時30分美濃戸駐車場着。 石尊峰は全体的にバラエティーにとんでいて楽しいルートだと感じました。ナイフリッジ、岩稜、雪壁と入り混じり、正直緊張感は最初から最後まで抜けませんが良い経験が出来ました。再チャレンジして次回はもう少し余裕のあるクライミングをしたいと思います。
終了点

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