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msc_kiroku2 2008-4-28 0:00
MSC山行記録(個人山行)

日程  :2008年4月28日(月)夜発?5月1日(木)
山域  :月山?念仏ケ原?小岳?大森山?肘折
山行形態:縦走
参加者 :清野(CL・記録)、門脇(SL)、須藤(食当・装備)
記録  :
 今回の山行は門脇さんのかねてからの提案であり、連休後半に朝日連峰の縦走が会山行で組まれたので、その前半戦として計画した。
4/28(月)
 須藤さんがクルマで門脇工場に立ち寄ってから、19:30に清野宅へ来てくれる。ありがたいことだ。高速を常磐・磐越・東北・山形道と走り、西川ICで出る。翌日はIC近くのバス停から町営バスに乗って姥沢まで移動するので、ICに程近い西川町役場の駐車場にテントを張って泊まる。
4/29(火) 快晴
 9:10のバスに乗り姥沢まで移動、所要時間は30分ほどだ。天気は快晴、バスを降りると雪原を渡る風がすがすがしく気持ちよい。姥沢小屋からはスキー場リフトで標高を250m位稼ぎ、終点の小屋前で身支度して出発。結構寝たので皆体調はよさそうだ。姥ケ岳経由でゆっくりと登るが、13時過ぎに月山頂上に到着。風が強くて長居はできず、写真を撮っただけで早々に立ち去る。

 頂上直下からは東のかなたに今日の幕営地の念仏ケ原が見えている。頂上東側の斜面は沢の源頭部でカール状になっており、その大きさは涸沢よりも広く感じるくらいだ。きっちりとルートファインディングをして沢沿いに下降開始。行く手には人の痕跡なく、振り返れば自分たちの3つの足跡だけと最高の気分を味わう。「来て良かったっ??!!」と一同合意。楽しみながらゆるゆる降る。沢途中の夏なら大滝がありそうな箇所(地形図の標高1500m)は右岸を巻き、そのまま尾根に乗る。この辺りからスキー跡が2人分出てくるが、どうやら我々と同じ目的地に向け先行しているようだ。ちょっと懸念していた本沢の横断も雪の上の歩きで済み、右岸を100mほど登り返して念仏ケ原に到着する。どこにテントを張ればよいか迷うほど真平らな雪原だ。


4/30(水) 快晴
 7時過ぎに出発。念仏ケ原避難小屋から小岳頂上を経由して北東方向に続く尾根をつないで縦走していく。ルートファインディングがなかなか面白いところだ。絵地図にある国立公園の看板からは赤沢川の沢床を行き、枝沢の合流点で北側の尾根に再び上がり、大森山方面へと進路を東向きに変えて尾根を降る。大森山に至る尾根に乗るには、今いる尾根から一旦沢におりて対岸の大森山への尾根に登り返すのだが、このルート取りは結構難しい。丁度地形図の切れ目に当たり持って行かなかったせいもある。
我々は雪の下からわずかに現れた登山道をすぐ見つけたが、それも程なく雪の下に消えてしまう。仕方ないので雪の消えた尾根を忠実に藪漕ぎで進む。大森山の南側を巻く登山道(1/25000地形図の頂上経由の道はない)手前の鞍部で休んでいると、隣の枝尾根から「お?い!登山道はどこですか???」の声。「今我々のいるところだよ?!」と教えてやる。ずっと先行していたスキーヤーが迷っていたのだ。
 鞍部からは南側山腹に断続的にほぼ水平な登山道が見えているが、東側斜面に入ると雪に埋もれて全くなくなる。構わず水平に進み北東方向に伸びる尾根を降る。最後は東向きの沢沿いに林道に出るつもりが一本南の沢に引き込まれてしまい、そのまま降って行くと結局ダム湖に行き当たる。ダム湖左岸の仕事道に乗り、ついでとばかりに道脇のこごみやうどを採りつつ林道に抜ける。1時間ほど余計にかかってしまうが、山菜が採れたので良しとしよう。
 林道も初めこそ雪がなく歩きやすかったが、大きな崩落箇所が出てきてついにロープを出す。さらに登山口手前の広い平坦地ではすっかり雪に埋まり、地図読みをする羽目に。幕営地では時間早く、天気もよく温かいので、テントの外で山菜のてんぷらを肴にすべての酒を消費する。
5/1 快晴
 今日は林道を降るだけ。山菜採りしながら歩くが、林道がまだ雪に埋もれているくらい時期が早く、こごみやフキノトウのようなものしか採れない。早々に今晩の宿ゑびす屋に到着。宿の主人の好意で朝からあがらせてもらい、温泉につかり打ち上げに突入。宿の主人いわく「月山から歩いてきたの?」「そう」と我々、「月山からの2人のスキー客が昨晩8時過ぎに来て泊まっている」と主人。何と、先行していたスキーヤーが偶然同じ宿を予約していて、道に迷ったあげく前夜遅く到着したのだ。道を教えたのが1時ころだからそこから7時間もかかった勘定だ。
 このルートの核心は雪があったり、なかったりの大森山近辺でのルートファインディングのようだ。尾根の形状は特長に乏しく登山道をあてにするとひどい目にあうだろう。我々が尾根の藪を漕いでいる時に遺棄してあるスキー板を2台発見。おそらく藪漕ぎに疲れ果てた先人が棄てたものだろう。さらに天気が悪く見通しがきかなければ、月山東側下降、念仏ケ原、小岳?大森山とルート取りは相当難しいと思う。ちなみに竹竿・赤布はもちろん、テープの類もほとんど見ない。

4/29 10:40リフト終点発?姥ケ岳?13:20月山頂上?16:30念仏ケ原幕営地
4/30 7:15幕営地発―7:30念仏ケ原避難小屋―8:50小岳―9:40赤沢川横断点
―13:00大森山手前登山道鞍部?15:00林道登山口近辺幕営地
5/1  7:30幕営地発?9:30肘折 

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