-
- 執筆 :
- derarin 2016-1-10 23:50
山行報告書
日程:2016年1月9日(土)発〜2016年1月10日(日)
山域:八ヶ岳広河原沢右俣 クリスマスルンゼ・3ルンゼ
山行形態:アイスクライミング
1/9(金)6:30八王子駅集合。小淵沢ICで下車し、ICからすぐのセブンイレブンで買物等を済ませて、船山十字路へ向かう。8:40頃到着するも船山十字路の駐車スペースはほぼ一杯で辛うじてスペースを見つけて駐車した。10分違いで、左俣を予定している別パーティも到着。成人式の3連休はMSCで2パーティ9人が広河原沢でアイス。まるで合宿のような人数である。
9時過ぎに出発。好天。10時前に二俣。右俣の奥にテントを設営した。暖冬で雪が少なく雪から水が作れる状態ではなかったが、今回の場所はすぐ脇の沢が完全には凍っていないことが多くそこから水が汲める。
テントを設営後支度をしてクリスマスルンゼへ。3ルンゼとの出合いまではツボ足で、その先はアイゼンを装着。所々凍った沢の上を歩くのが面白い。時折、氷が薄くて割れそうな嫌な音がするが、どんな感じだと割れてしまうのか見当がつかないのでロシアンルーレットのようだ。今年は雪が少なく氷が露出しているため、アプローチでもダブルアックスを出して氷を登る箇所が2箇所程あり、アイスクライミング4年ぶりの自分はアプローチで充分楽しめた。
12時頃クリスマスルンゼ到着。大きな二段の氷の滝で概ね全面氷結している。非常にいい状態だったようだ。しかも貸し切り。「クリスマスルンゼってこんなに大きかったんだ」と先輩方が驚いていた。(自分は初クリスマスルンゼ)上段にトップロープを左右に2本張って各自1本ずつ程度登る。16:30頃撤収、17:20頃テントに戻る。
1/10(土)6時15分頃3ルンゼへ出発。朝方は曇り、次第に晴れ、稜線で風が強い。3ルンゼの出合いでハーネス・ガチャを装着。最初は薄く雪の乗った河原をアイゼンで進んで行く感じで、アイゼンをつけて沢登りをしているみたいだと感じる。暖冬で雪がないためで、普段だとラッセルの厳しいルートとのこと。分岐がいくつかありルーファイは難しい。7時過ぎより傾斜の緩い氷の滝が現れはじめるが、ロープは出さずに登って行く。自分は時々お助け紐を出してもらう。大滝の一つ手前の辺りで、先行パーティの姿が見えており、大滝で先行パーティに追いつく。
暫く待って、9時過ぎより2パーティーに分け登攀開始。先行パーティが苦戦しており、ビレイ中に派手に氷が落ちてきて油断ができなかった。怪我には至らなかったが、顔にも直撃して、ゴーグルをしていて良かったと思った。(個人的にはアイスクライミングにゴーグルは必須アイテムだと思う)大滝は2段になっておりとくに上段が立っていて難しかった。氷が降ってきたのはこの箇所が原因かと判った。
大滝を抜けると沢筋が3つに分岐している。本来は一番左の沢筋を進み、阿弥陀岳南陵のP3の上部に抜けるようだが、今回はそちらには行かない計画で、滝の発達している真ん中の分岐を進む。再びパーティを2つに分け、滝の右側と左側をそれぞれ空身でリードした。この滝は傾斜がキツい箇所が長いため、腕が疲れて難しく感じた。中間支点のスクリューの回収が片手では上手くできず、打ち込んだバイルにフィフィをかけて体重を移して両手を空けたが、自分のバイルの打ち込みがイマイチ信用できなかったので緊張した。幸い外れなかった。(もっとも、フォローなので上からビレイされているのだが)
大滝と上の滝とその上のやや悪い草付きの3箇所でロープを出し、抜けるのに3時間半かかる。12:30頃漸く陽の当たる尾根へ出て大休止。尾根上を登り13時過ぎにに阿弥陀岳南陵の稜線に到着。旭岳・権現岳が大きく見えた。
下山は順調で、13:48青ナギ、大休止を挟んで14:07より沢筋を広河原沢に向けて下降、14時半には広河原沢にぶつかり、14:45にテン場へ戻った。青ナギから広河原沢への下降は、沢筋のすこし右側の樹林の間に巧みに踏み跡がついており(ピンクのテープもある)、岩がゴロゴロの沢筋を忠実に辿って降りるよりアイゼンを装着した足にはやさしい。
テントを撤収し15:30出発、二俣で今日は左俣を登っている別パーティのテントを見かけたが、まだ戻ってきていないようだった。16:35駐車場着。
下山後は鹿の湯(600円)で暖まり、韮崎の「台湾料理 福福」で夕飯。海老マヨ定食を注文したがラーメンもついておりかなりボリュームがあり満足だった。富士吉田にも系列店があるとのこと。渋滞が殆ど無い中央道を走り帰路についた。
日程:2016年1月9日(土)発〜2016年1月10日(日)
山域:八ヶ岳広河原沢右俣 クリスマスルンゼ・3ルンゼ
山行形態:アイスクライミング
1/9(金)6:30八王子駅集合。小淵沢ICで下車し、ICからすぐのセブンイレブンで買物等を済ませて、船山十字路へ向かう。8:40頃到着するも船山十字路の駐車スペースはほぼ一杯で辛うじてスペースを見つけて駐車した。10分違いで、左俣を予定している別パーティも到着。成人式の3連休はMSCで2パーティ9人が広河原沢でアイス。まるで合宿のような人数である。
9時過ぎに出発。好天。10時前に二俣。右俣の奥にテントを設営した。暖冬で雪が少なく雪から水が作れる状態ではなかったが、今回の場所はすぐ脇の沢が完全には凍っていないことが多くそこから水が汲める。
テントを設営後支度をしてクリスマスルンゼへ。3ルンゼとの出合いまではツボ足で、その先はアイゼンを装着。所々凍った沢の上を歩くのが面白い。時折、氷が薄くて割れそうな嫌な音がするが、どんな感じだと割れてしまうのか見当がつかないのでロシアンルーレットのようだ。今年は雪が少なく氷が露出しているため、アプローチでもダブルアックスを出して氷を登る箇所が2箇所程あり、アイスクライミング4年ぶりの自分はアプローチで充分楽しめた。
12時頃クリスマスルンゼ到着。大きな二段の氷の滝で概ね全面氷結している。非常にいい状態だったようだ。しかも貸し切り。「クリスマスルンゼってこんなに大きかったんだ」と先輩方が驚いていた。(自分は初クリスマスルンゼ)上段にトップロープを左右に2本張って各自1本ずつ程度登る。16:30頃撤収、17:20頃テントに戻る。
1/10(土)6時15分頃3ルンゼへ出発。朝方は曇り、次第に晴れ、稜線で風が強い。3ルンゼの出合いでハーネス・ガチャを装着。最初は薄く雪の乗った河原をアイゼンで進んで行く感じで、アイゼンをつけて沢登りをしているみたいだと感じる。暖冬で雪がないためで、普段だとラッセルの厳しいルートとのこと。分岐がいくつかありルーファイは難しい。7時過ぎより傾斜の緩い氷の滝が現れはじめるが、ロープは出さずに登って行く。自分は時々お助け紐を出してもらう。大滝の一つ手前の辺りで、先行パーティの姿が見えており、大滝で先行パーティに追いつく。
暫く待って、9時過ぎより2パーティーに分け登攀開始。先行パーティが苦戦しており、ビレイ中に派手に氷が落ちてきて油断ができなかった。怪我には至らなかったが、顔にも直撃して、ゴーグルをしていて良かったと思った。(個人的にはアイスクライミングにゴーグルは必須アイテムだと思う)大滝は2段になっておりとくに上段が立っていて難しかった。氷が降ってきたのはこの箇所が原因かと判った。
大滝を抜けると沢筋が3つに分岐している。本来は一番左の沢筋を進み、阿弥陀岳南陵のP3の上部に抜けるようだが、今回はそちらには行かない計画で、滝の発達している真ん中の分岐を進む。再びパーティを2つに分け、滝の右側と左側をそれぞれ空身でリードした。この滝は傾斜がキツい箇所が長いため、腕が疲れて難しく感じた。中間支点のスクリューの回収が片手では上手くできず、打ち込んだバイルにフィフィをかけて体重を移して両手を空けたが、自分のバイルの打ち込みがイマイチ信用できなかったので緊張した。幸い外れなかった。(もっとも、フォローなので上からビレイされているのだが)
大滝と上の滝とその上のやや悪い草付きの3箇所でロープを出し、抜けるのに3時間半かかる。12:30頃漸く陽の当たる尾根へ出て大休止。尾根上を登り13時過ぎにに阿弥陀岳南陵の稜線に到着。旭岳・権現岳が大きく見えた。
下山は順調で、13:48青ナギ、大休止を挟んで14:07より沢筋を広河原沢に向けて下降、14時半には広河原沢にぶつかり、14:45にテン場へ戻った。青ナギから広河原沢への下降は、沢筋のすこし右側の樹林の間に巧みに踏み跡がついており(ピンクのテープもある)、岩がゴロゴロの沢筋を忠実に辿って降りるよりアイゼンを装着した足にはやさしい。
テントを撤収し15:30出発、二俣で今日は左俣を登っている別パーティのテントを見かけたが、まだ戻ってきていないようだった。16:35駐車場着。
下山後は鹿の湯(600円)で暖まり、韮崎の「台湾料理 福福」で夕飯。海老マヨ定食を注文したがラーメンもついておりかなりボリュームがあり満足だった。富士吉田にも系列店があるとのこと。渋滞が殆ど無い中央道を走り帰路についた。