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山行記録 カレンダー
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msc_kiroku2 2007-1-14 23:50
参加者:山本(CL)、須藤(SL、記録)、木村(装備)、樋田、門脇
行程:1月12日(金) 調布駅発 21:50?中央自動車道(調布IC?甲府昭和IC)?道の駅着 11:30
13日(土) 起床 6:30?芦安温泉市営駐車場発 9:00?夜叉神峠登山口 11:00?
夜叉神峠12:00?杖立峠 14:45
14日(日) 起床 6:30?杖立峠発 9:00?夜叉神峠 10:00?夜叉神峠登山口 10:40?
市営駐車場着 12:00

1月12日(金)21時に調布駅集合の予定だったが、門脇さんが新宿駅で遭難、到着遅れとなり、21:50に調布駅を出発、中央高速道にて甲府へ向かう。甲府昭和ICを降り、道の駅前の農協施設に11:30着、所要時間1時間40分。予想していたよりかなり早い。しかも途中でコンビニに寄っているし、少し道迷いもしている。テントを張って12時半過ぎに寝入る。山本さんにから1年前に北岳を目指した時には同じ場所でテントを張らずにザコ寝したと聞いて驚いた。この季節に!やはり剛者のやることは凄いのか?それともめんどうなだけの横着なのか?

 13日(土)6:30起床、朝食を摂り、芦安温泉へ向かい、30分程で林道山の神ゲートに到着。
しかし、ゲートの門番が“今日はダメ”とゲートを上げてくれない。ゲートより少し下の市営駐車場に車を置き、登山準備。9時過ぎ出発、沢沿いにはしる旧登山道を登り夜叉神峠へ向かう。しかしこの沢にはビックリというか、呆れてしまう。なんと堰堤ばかりで、極めつけは6連弾堰堤である。視線を移すことなく、一視界でそれらが全て収まってしまう。“う?ん”と、唸るばかりである。

 2時間ばかりで夜叉神峠登山口に到着。ここまでは殆ど雪が無い。旧登山道から眺めてきたが、林道にも雪があるとは思えないし、危険に凍ったところも見られなかった。何故ゲートを上げてくれないのか、皆、ただただ不思議に思うばかりである。小休止して夜叉神峠への登山道を登る。雪が顕われ、少しずつ積もった量が増えていく。夜叉神峠に着いた辺りでは膝くらいまであったろうか。

峠での景色は素晴らしかった。雲一つない快晴もあって、南アルプスが南端から北端まで大パノラマ状態で見通せる。農鳥岳、間ノ岳、北岳、仙丈岳が眼前に広がっていた。こんな山群を縦走出来たら、何と素晴らしいことか、いつかは、一生に一度くらいやってみたい、と皆で思う。
授業料はたくさん払う必要があるだろうが..。
 15分程休み、アイゼンを装着して薬師岳、地蔵岳方面を目指す。ここからは急登である。目の前にかなり立った尾根が見える。息を切らして40分程、それが終わるとなだらかな、稜線下樹林帯をトラバースする。雪が少なく、地面が露出しているところも多い。大した傾斜ではなく、足場も悪くないのだが、あまりスピードが上がらない。先頭を行く山本さんが今一つ足に“乗り”が無さそうで、後尾の門脇さんも今一つの感じである。その割には、なかなか1本立てる気配が無く、こちらからお願いしないと暗くなるまで歩き通しの感じである。後で聞いた話だが、山本さんも、門脇さんも正月明け前週の八ヶ岳縦走での疲れが未だとれてなく、山本さんにいたっては、半分眠ったふらふら状態で登っていたらしい。言われてみれば、確かにそんな感じである。
 ともあれ、14:45杖立峠に着く。目標の薬師岳、地蔵岳は遥か先で、計画の幕営地点、南御室小屋の半分しか来ていない。明日のことを考えればもう少し先に行った方が良いので、須藤が斥候となり、その先に良いテン場がないか、空身で探しに行く。しかし、行けども行けども稜線下樹林帯をトラバるばかりで、平地、凹地など見えてこない。已む無く、杖立峠での幕営となった。
雪面を整地、テントを張って中に入り、チビチビやりながら夕食準備。計画書にはレトルト持参となっていたので、各自で夕食は用意するものと思い、自分はボンカレーの他に鍋焼きうどんやら、鳥手羽の5本パック×2、ハムなどいろいろ担いで来た。が、山本さん曰く、レトルトを一つ持ってくれば、(それだけでは足りないはずだから)副食(主食?)の豚汁は山本さんが手配する段取りだったようで、“何やってんだ!”となじられる。そんなこと言ったって誤解するよ、レトルト持参じゃ。
まあそれは良しとし、明日の話となる。ここで2つに意見が割れた。主戦強行派と撤退慎重派である。先づ撤退慎重派、“苺平(杖立峠から薬師岳の中間地点以前)まで片道2時間半だから往復してここまで5時間、駐車場までさらに3時間だから、明日はここからそのまま戻るしかないな。”と
次に主戦強硬派、“ええーっ!、何で?!、それじゃ意味がないじゃん。何とかもっと先まで行こうよ!どこか、此処まで来たんだって言えるポイントあるんじゃないの。”、と言われても、地図上にはそんな場所はどこにも無い。自分は勝ち馬に乗るべく、撤退慎重派に組みしてしまった。他の2人はダンマリを決め込み、2対1で勝負?はついてしまう。主戦強硬派のCLは、投げやりになってしまい、“あしたは須藤さんに任せるから、(勝手に)やってよ!”となってしまった。その後は、そんな事は忘れて、長々と食べ、飲みである。そして8:30就寝。

 14日(日)6:30起床。前日の豚汁の残りで、雑炊を食べ、9:00杖立峠を後にする。1時間弱で夜叉神峠着。この日も晴天、絶景である。門脇さんからそれぞれの山(岳)の説明を受ける。正月明けに登る“はず”だった北岳のルート、池山吊尾根、ボーコン沢ノ頭、八本歯ノ頭が手に取るようによく分かり、ルートの厳しさが鮮明に見て取れる。鳳凰三山と称して、地蔵岳はおろか、薬師岳も辿り着けない自分からして見れば、北岳などとてもおぼつくものではない。けれど登ってみたい。頑張ろう。
 夜叉神峠を降り、夜叉神峠登山口を経て、芦安温泉の駐車場に12:00着。その下の市営宿泊場の温泉に浸かった後、昼食を摂り、帰途へつく。16時過ぎに調布駅に着き、反省会。自分は車を自宅に置いて40分後に合流、いつもながら(?)ろくな反省もせず、二次会に突入。ラストの2時間はCL、Yさんへのお節介話で大いに盛り上がり、22時に解散となった。けれど、次年度山行の提案もなされ、なかなか意義のある6時間の宴会(?)だったと思う。
皆、ちゃんと遭難せずに家に着いたのだろうか?
終わり。

夜叉神峠までの道のりが長い!

やっと夜叉神峠に到着し小屋の前で小休止。


白根三山の美しい稜線がよく見えました。
今回は途中で時間切れとなり鳳凰三山は断念。
いつかあの稜線を歩きたいなと新なた目標を胸に下山

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