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msc_kiroku2 2007-9-2 23:50
日程    2007年8月31日(金)夜?9月2日(日)
山域等   奥日光中禅寺湖源流柳沢
山行形態 沢登り
参加者   清野、須藤(記録)

 ハードだった岩井又沢の2週間後、当初奥秩父の滝上谷あたりを計画していたが、天候が芳しくないのと、岩井又で痛めた体を癒すべく静かで、風光明媚な奥日光の沢にした。

 8月31日(金)21:30つくば゙エクスプレスおおたかの森駅集合、清野車にて奥日光戦場ヶ原へ向かう。
 10:30 戦場ヶ原着、国道沿いに2匹の雌鹿に出迎えを受け須藤知人所有の小屋に入り、1:30就寝。

 9月1日(土)起きたら6:45だった。小屋の中だからか快適に良く眠れた。朝食を摂り、7時半過ぎに小屋を後にし、車で赤沼の駐車場へ向かい、8時丁度の千住ヶ浜行バスに乗る。10人程しかいない。バスは小田代ヶ原を通り樹林が心地良い。8:22に西ノ湖入り口で下車、柳沢川沿いの林道へ向かう。唐松の樹林を抜け柳沢川沿いを歩く。40分程で林道が途切れ、川を渡り遡行を始める。遡行と言っても、明瞭な踏み後が沢沿いにあり、また水の中を歩く訳でもなく登山、ハイキングの延長と言ったところだろうか。ただ人は全くおらず明るく開けているので気分がいい。陽があたり、暑いのに少しまいったが。さらに40分程で赤岩沢出合に着き、右俣に入ってすぐのところにある4段80m赤岩の滝を見に行く。

数分狭い渓を上り、左へ曲がるといきなり視界が開け、文字通り赤い岩をした落差のある滝が目に飛び込んでくる。なかなかの眺めである。1段目まで上がって上を見てみると、最上部の4段目が結構立っているが、ホールド、スタンス共にありそう。また良く見ると目の前の岩に目新しいリングボルトが打ってあった。

今日のところはここまでにして明日帰りに登ろうということにして、再び2俣に戻り柳沢本流を遡行する。再び狭い渓を歩いていくと木々が所々根こそぎ倒れており、両岸ガレ場であまり良い気分ではない。そそくさと上っていくと再び両岸木々に覆われ、ナメも現れるようになると二俣に11時に着く。左俣の少し上に幕営にピッタリの場所を見つけ荷物をデポする。右俣を黒岩の滝を目指して上がって詰めていき、稜線直下で左へトラバースし、左俣へ入り下降してこようということで、遡行を始める。右俣に入るとすぐに赤い岩のナメが続き、どこもヌメって滑りやすい。3m?5m程のナメ滝が次々に現れ、それなりの眺めで楽しい。

だが0?40分もすると水は涸れ、笹薮漕ぎとなる。稜線直下の凸部をぐるりとトラバースするはずなのだが、その凸部がどこかなかなか判明しない。ここら辺だろうと当たりをつけてトラバースする。奇妙なことに藪を横切る明瞭な踏み跡が続く。まるで仕事道のようだが、こんなところにある筈はない。清野さん曰く、獣道だろう、ということで、確かにそうとしか考えられないが、あまりに明瞭なので不思議な感じだった。40分ほどトラバると小さな沢型に出会う。これだろうということで、下降すると直ぐに左俣本流だろうと考えた流れに合流する。2つほど3?5m程の滝を降りていったら、何と元の右俣に戻ってしまった。何故だろうと思うが訳が分からない。後日、清野さんが調べたところ右俣に入って直ぐに本流である右沢と支流となる左沢があり、支流である左沢に黒岩の滝があるのだが、どうやらそこを右沢へ行ってしまい、トラバースして出合ったのは左沢だったらしい。そう言われてみると確かにそうである。
 ともあれ13時半頃幕場に戻り、タープを張って薪を集める。こじんまりとした幕場だが、沢の流れ、水の音も心地良い。何より虫がいないのが快適で、悠久とした時間をまったりと楽しんだ。

 翌朝、6時前に起床。ゆっくりと朝食をとり、同沢を下降。登ろうと思っていた赤岩の滝へは寄らずに下山。西の湖入り口バス停10時過ぎ着、バスに乗り、赤沼茶屋へ。湯元で温泉に浸かり、2時半頃清野宅に着き反省会。
 今回はとてものんびりとした沢旅だった。前々週の岩井又沢がハードだったので心身共にリフレッシュするのに非常に良かったと思う。スケールが小さく、ロープを一度も出さず登攀性もなかったが、こうした人もあまり入っていないマイナーな沢を暇ある時に見つけておいて、ふと思い立った時に行ってみるのも一興だ。

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