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- 執筆 :
- msc_kiroku2 2007-9-16 23:40
日程 2007年9月14日(金)夜発?16日(日)
山域 西吾妻山/中津川
山行形態 沢登り
参加者 清野(CL・記録)、山本(食当・装備)
記録 滝名は下山後各種記録を参照し記載した
9/14(金)
今年のみちのくシリーズ第2弾。TX流山おおたかの森駅を20:30に出発した。15日は好天の予報だったが16日以降は雨模様のため、車中で1日目にゴルジュ帯を抜け(できれば朱滝先)、1泊2日の計画に変更。常磐道から磐越道を走り、24時過ぎにレークラインのレストハウス着。だれもいない広い駐車場はいかにも物寂しげだったが、26時前に暴走族風のクルマが一台現れ一時うるさいことおびただしかった。でも酒の勢いもありかまわず寝た。
9/15(土) 晴れ
行動開始を早めたので、5時過ぎに起き6時に出発。遊歩道をおり左岸沿いの林道を進み、川から離れるところで入渓、すぐに白滑八丁の入口に到着する。ここはU字型のゴルジュがおよそ700?800m近くあるのではないか?釜、瀞、樋状の流れがどこまでも続き、白い(実は薄い灰色)岩に青い(本当は緑)水の対照がとても美しい。いわゆる奇勝だ。ステルスラバーの威力を存分に利用しておおいに楽しむ。でも30分ほどで終わってしまった。
2、3の枝沢を分けると魚止滝15mに着く。巨大で深い釜を持っていて迫力満点だ。左岸から簡単に巻ける。取水堰堤の手前は左岸をへつり、最後はロープを使って3mほどごぼうで下りる。堰堤には魚道がしっかりとついていてそちらからも行けそうだが、正面も簡単に登れる。銚子口は落ち込み自体は2mくらいなのだが、巨大な釜、圧倒的水量で水線通しには突破できない。釜の縁を右回りに回って枝沢の出合を横切り、落ち口の左を通過する。
しばらくゴルジュのなかの瀞や釜、滝がつづくが、泳がなくても渡渉とへつりで突破でき実に楽しい。今回は防水対策が適当なので、あまり泳ぎたくなかったのだ。ほどなく観音滝に到着する。ここも右から簡単に巻ける。この滝までは巻き道の踏み跡がしっかりとついていた。この後、滝をかけて出合う枝沢、瀞、2段滝、ゴーロなどがつづくが、左岸に大崩壊地があった。大木を7?8本含み、100m程上から幅50mにわたって土砂崩れを起こしていた。崩れて間もない様子だったので、おそらく9月上旬の台風が原因だろう。下流で水がにごっていたのは多分このせいだ。
左岸に滝をかけて出合う権現滝を過ぎると圧巻・神楽滝だ。
40m上からしぶきを飛ばして豪快に落ちてきている。気温が上がってきていたので実に気持ちがよい。しばし休憩の後、左岸から高巻いた。途中なぜかツェルトや登山靴が遺棄してあった。なんだろうこれは??
夫婦滝、静滝と続きやがて熊落滝が見えてくる。
滝自体は10mくらいだが、すぐ先が右曲してゴルジュになっていて高い側壁が部分的に見える。少し戻って左岸の小沢から高巻きに入る。最初こそ鎖があって踏み跡もしっかりしていたが、涸れた沢型の辺りから怪しくなる。ここを少し下ると、ゴルジュの中で対岸の側壁がそびえたっているのが見えた。底までは覗けなかったけど、一体どれほどの高さなのか?ここからは滝の音を左に聞きながら概ね水平から下り気味に藪を漕ぐ。下降地点は滝の落口の真上であった。下を覗くとさらし場が見えた。およそ40?50mの落差か?
30分ほど進むと筋滝に出合う。この滝自体は筋を引くどころか豪快に落ちているので、命名の由来はこの滝手前の右岸の4つの滝が筋状の水を高くから落としているからか?滝の右を泳ぐかへつって右壁に取りつけば登れそうな気もしたが、かぶり気味だし疲労もしてきたので、あっさりと左岸から巻く。
15時過ぎに今日の目標の朱滝に到着した。
60m上から概ね4条に分かれて落ちてきている。なぜか下半分だけ岩が赤いのでこの名前がついたとのことだ。休憩、水汲みをして少し手前の草つきの斜面から高巻きに入る。草、潅木、岩交じりの壁の基部でロープをつけ3ピッチで水平地点に至る。ロープの流れを考えて短くピッチを切ったのでおよそ70m位と思う。1時間近くかかったが、滝の落ち口より十分な高さまで上がった。最初は水平に、やがて藪が濃くなってきたので下り気味に進み、最後は漠音を頼りに下りると落ち口真上の岩盤に出た。朱滝のすぐ上には8mほどの滝が続いてあった。ちょっと進んだ左岸の台地を今夜の幕場とする。流木がなく焚き火ができず残念。
9/16(日) 晴れ
今日も6時出発なので4時半に起床。予報に反して夜明けとともに青空が見えてきたが予定通りとする。6時過ぎに幕場発。昨日のうちに核心部を通過したし、源頭部の美しさに思いをはせ心も軽い。20分ほどでヤケノママ通過、二俣は左に入る。ずっと傾斜がゆるいので、なかなか標高が上がらない。途中赤布のあったところが登山道の横断地点か?現場でよく確認しなかったので判然としない。
やがて潅木はなくなり、背の低い笹と草の源流部に至る。思い描いていた通りの源頭だ。藪を避け地塘の点在する草原を木道に向けて進む。9時過ぎに遡行終了。二人でがっちりと握手。ここまで14時間だ。思えば悪天予報にあおられて駆け抜けた中津川であった。軽く一杯やりながら荷物を整理する。ここからはちんたらと歩き、西吾妻山から西大嶺を経由して、グランデコスキー場ロープウェイで下山する。
9/15
レストハウス6:00-入渓6:20-6:21白滑八丁6:57-7:42魚止滝-取水堰堤8:37-9:42観音滝-11:35神楽滝11:45-12:10同上-12:13夫婦滝-12:29静滝-12:40熊落滝12:51-13:59同上-14:32筋滝-15:11朱滝15:30-16:59同上-17:10幕場
9/16
幕場発6:10-6:28ヤケノママ-6:52二俣-9:05詰上地点10:00-10:50西吾妻山-11:20西大嶺11:35-12:30ロープウェイ駅(標高1390m)
山域 西吾妻山/中津川
山行形態 沢登り
参加者 清野(CL・記録)、山本(食当・装備)
記録 滝名は下山後各種記録を参照し記載した
9/14(金)
今年のみちのくシリーズ第2弾。TX流山おおたかの森駅を20:30に出発した。15日は好天の予報だったが16日以降は雨模様のため、車中で1日目にゴルジュ帯を抜け(できれば朱滝先)、1泊2日の計画に変更。常磐道から磐越道を走り、24時過ぎにレークラインのレストハウス着。だれもいない広い駐車場はいかにも物寂しげだったが、26時前に暴走族風のクルマが一台現れ一時うるさいことおびただしかった。でも酒の勢いもありかまわず寝た。
9/15(土) 晴れ
行動開始を早めたので、5時過ぎに起き6時に出発。遊歩道をおり左岸沿いの林道を進み、川から離れるところで入渓、すぐに白滑八丁の入口に到着する。ここはU字型のゴルジュがおよそ700?800m近くあるのではないか?釜、瀞、樋状の流れがどこまでも続き、白い(実は薄い灰色)岩に青い(本当は緑)水の対照がとても美しい。いわゆる奇勝だ。ステルスラバーの威力を存分に利用しておおいに楽しむ。でも30分ほどで終わってしまった。
2、3の枝沢を分けると魚止滝15mに着く。巨大で深い釜を持っていて迫力満点だ。左岸から簡単に巻ける。取水堰堤の手前は左岸をへつり、最後はロープを使って3mほどごぼうで下りる。堰堤には魚道がしっかりとついていてそちらからも行けそうだが、正面も簡単に登れる。銚子口は落ち込み自体は2mくらいなのだが、巨大な釜、圧倒的水量で水線通しには突破できない。釜の縁を右回りに回って枝沢の出合を横切り、落ち口の左を通過する。
しばらくゴルジュのなかの瀞や釜、滝がつづくが、泳がなくても渡渉とへつりで突破でき実に楽しい。今回は防水対策が適当なので、あまり泳ぎたくなかったのだ。ほどなく観音滝に到着する。ここも右から簡単に巻ける。この滝までは巻き道の踏み跡がしっかりとついていた。この後、滝をかけて出合う枝沢、瀞、2段滝、ゴーロなどがつづくが、左岸に大崩壊地があった。大木を7?8本含み、100m程上から幅50mにわたって土砂崩れを起こしていた。崩れて間もない様子だったので、おそらく9月上旬の台風が原因だろう。下流で水がにごっていたのは多分このせいだ。
左岸に滝をかけて出合う権現滝を過ぎると圧巻・神楽滝だ。
40m上からしぶきを飛ばして豪快に落ちてきている。気温が上がってきていたので実に気持ちがよい。しばし休憩の後、左岸から高巻いた。途中なぜかツェルトや登山靴が遺棄してあった。なんだろうこれは??
夫婦滝、静滝と続きやがて熊落滝が見えてくる。
滝自体は10mくらいだが、すぐ先が右曲してゴルジュになっていて高い側壁が部分的に見える。少し戻って左岸の小沢から高巻きに入る。最初こそ鎖があって踏み跡もしっかりしていたが、涸れた沢型の辺りから怪しくなる。ここを少し下ると、ゴルジュの中で対岸の側壁がそびえたっているのが見えた。底までは覗けなかったけど、一体どれほどの高さなのか?ここからは滝の音を左に聞きながら概ね水平から下り気味に藪を漕ぐ。下降地点は滝の落口の真上であった。下を覗くとさらし場が見えた。およそ40?50mの落差か?
30分ほど進むと筋滝に出合う。この滝自体は筋を引くどころか豪快に落ちているので、命名の由来はこの滝手前の右岸の4つの滝が筋状の水を高くから落としているからか?滝の右を泳ぐかへつって右壁に取りつけば登れそうな気もしたが、かぶり気味だし疲労もしてきたので、あっさりと左岸から巻く。
15時過ぎに今日の目標の朱滝に到着した。
60m上から概ね4条に分かれて落ちてきている。なぜか下半分だけ岩が赤いのでこの名前がついたとのことだ。休憩、水汲みをして少し手前の草つきの斜面から高巻きに入る。草、潅木、岩交じりの壁の基部でロープをつけ3ピッチで水平地点に至る。ロープの流れを考えて短くピッチを切ったのでおよそ70m位と思う。1時間近くかかったが、滝の落ち口より十分な高さまで上がった。最初は水平に、やがて藪が濃くなってきたので下り気味に進み、最後は漠音を頼りに下りると落ち口真上の岩盤に出た。朱滝のすぐ上には8mほどの滝が続いてあった。ちょっと進んだ左岸の台地を今夜の幕場とする。流木がなく焚き火ができず残念。
9/16(日) 晴れ
今日も6時出発なので4時半に起床。予報に反して夜明けとともに青空が見えてきたが予定通りとする。6時過ぎに幕場発。昨日のうちに核心部を通過したし、源頭部の美しさに思いをはせ心も軽い。20分ほどでヤケノママ通過、二俣は左に入る。ずっと傾斜がゆるいので、なかなか標高が上がらない。途中赤布のあったところが登山道の横断地点か?現場でよく確認しなかったので判然としない。
やがて潅木はなくなり、背の低い笹と草の源流部に至る。思い描いていた通りの源頭だ。藪を避け地塘の点在する草原を木道に向けて進む。9時過ぎに遡行終了。二人でがっちりと握手。ここまで14時間だ。思えば悪天予報にあおられて駆け抜けた中津川であった。軽く一杯やりながら荷物を整理する。ここからはちんたらと歩き、西吾妻山から西大嶺を経由して、グランデコスキー場ロープウェイで下山する。
9/15
レストハウス6:00-入渓6:20-6:21白滑八丁6:57-7:42魚止滝-取水堰堤8:37-9:42観音滝-11:35神楽滝11:45-12:10同上-12:13夫婦滝-12:29静滝-12:40熊落滝12:51-13:59同上-14:32筋滝-15:11朱滝15:30-16:59同上-17:10幕場
9/16
幕場発6:10-6:28ヤケノママ-6:52二俣-9:05詰上地点10:00-10:50西吾妻山-11:20西大嶺11:35-12:30ロープウェイ駅(標高1390m)