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- 執筆 :
- msc_kiroku2 2007-12-23 23:50
日時:2007年12月22日(土)?23日(日)
場所:八ヶ岳旭岳東稜
メンバー:古屋(CL)、須藤(記録)
行程:22日(金)小田急線成城学園前 21:00集合 須藤者にて調布IC
?中央自動車道?小淵沢IC?清里美しの森駐車場にて幕営
23日(土)6:00起床?林道?地獄谷出合小屋?上の権現沢?旭岳東稜
標高2,200?2,300m付近にて幕営
24日(日)7:30出発?標高2,400?2,500付近にて折り返し?
前日のルートを下山?美しの森駐車場
22日(土)成城学園前に予定より15分ほど早く22:40に古屋さんを迎える。当初の予定では山本さんも参加の予定だったが、仕事の都合により急遽不参加となり2名となった。
24時前には清里美しの森駐車場に着き、いつも通り一杯飲って就寝。
翌朝6時起床、暫くすると鍋牛の山下さん率いる4人が駐車場へやってくる。挨拶をすると、権現岳東稜をやるらしい。他にも3パーティほどがタクシー、自車で続々とやってくる。出発は我々が一番遅くなってしまった。林道を2時間程歩き、出合小屋に着く。
アイゼン、ハーネスを付け、上の権現沢を上る。15分程で取り付き前の稜線下部に来たと思われるが、稜線が右、左にそれぞれあり、戸惑う。運良く、鍋牛一行に会い、取り付きを教えてもらう。向かって右側の稜線の北側200?300m程回りこんで、少しざれた感じのする斜面へ取り付く。いきなり急登かつ竹の藪がうるさくてきつい。稜線上へ上がるも、藪が暫く続き嫌らしい。ここまでの雪は膝程度で深くはない。
殆ど古屋さんが先頭を行くが、滅茶苦茶に足が速い(感じがする)。こちらは息が上がって仕方がなく、ついていけない。少し吐き気もする。ゆっくり行くからと言って、先へ進んでもらうことにするが、体力の衰えを痛感する。10歳も年の若い(?)現役消防官とデスクワークのみのしがないサラリーマンでは、どだい基礎体力が違うのだろう。
踏み跡が無くラッセルが続き、荷物も重いので予想した程進まず、15時過ぎに2人用テントが張れる僅かなスペースを尾根上に古屋さんが見つけ幕営する。順調に行ったら、東稜を登り詰め、本稜線上にて幕営のつもりだったが、とても無理だった。 夕食を取り、就寝。
翌朝6時前起床するが、外は雨に近いみぞれが降っている。古屋さんが言うには夜中中、テントを雨が叩くような音がしていたらしい。天気予報を確認するも午前中は降雪(降雨)のようで期待出来ない。雪ならまだしも雨のような状態なので、経験の浅い2人では登るべきかどうか判断できない。みぞれで積もった雪がどうなるのか、核心部の岩の状態はどうなのか?温度も高く、ゆうに0度以上あり岩は凍っていないだろうと二人で想像する。経験の足りない二人が無闇に突っ込んで、大変な目にあうよりも、ここは冷静に思い留まり、撤退ということにする。が、このまま下山も忍び無く取り付き近くまで偵察に行くことにする。偵察ならば、荷物をデポして、空身で行けばよいのに、荷物を背負っていくのだから、二人ともあまりに未練がましい。
空はどんよりと暗く、雪の状態は、湿っぽく、触ると直ぐに解けて水になってしまう。おかげで、着ている服もザックもびしょびしょでとても雪山と思えず、沢登りと変わらない。2時間半程登ると、晴れ間が出て旭岳が近くに見えるようになる。途中近くで雪崩れる音がする。取り付きは近い。が、取り付きまでいったら最後、二人とも何も考えずに取り付いてしまうだろうということで、下山を再決意する。下山途中右側の支尾根に迷い込み1時間強ロスするが、どうにか16時過ぎに駐車場に戻る。
今回の撤退の判断が最適ものだったかどうかは、二人には分からない。だが、間違っていたともいえない。経験の浅い二人では、判断ができなかったのだから仕方がない、妥当な判断だったと思う。少なくとも今後への良い経験、勉強になった。
場所:八ヶ岳旭岳東稜
メンバー:古屋(CL)、須藤(記録)
行程:22日(金)小田急線成城学園前 21:00集合 須藤者にて調布IC
?中央自動車道?小淵沢IC?清里美しの森駐車場にて幕営
23日(土)6:00起床?林道?地獄谷出合小屋?上の権現沢?旭岳東稜
標高2,200?2,300m付近にて幕営
24日(日)7:30出発?標高2,400?2,500付近にて折り返し?
前日のルートを下山?美しの森駐車場
22日(土)成城学園前に予定より15分ほど早く22:40に古屋さんを迎える。当初の予定では山本さんも参加の予定だったが、仕事の都合により急遽不参加となり2名となった。
24時前には清里美しの森駐車場に着き、いつも通り一杯飲って就寝。
翌朝6時起床、暫くすると鍋牛の山下さん率いる4人が駐車場へやってくる。挨拶をすると、権現岳東稜をやるらしい。他にも3パーティほどがタクシー、自車で続々とやってくる。出発は我々が一番遅くなってしまった。林道を2時間程歩き、出合小屋に着く。
アイゼン、ハーネスを付け、上の権現沢を上る。15分程で取り付き前の稜線下部に来たと思われるが、稜線が右、左にそれぞれあり、戸惑う。運良く、鍋牛一行に会い、取り付きを教えてもらう。向かって右側の稜線の北側200?300m程回りこんで、少しざれた感じのする斜面へ取り付く。いきなり急登かつ竹の藪がうるさくてきつい。稜線上へ上がるも、藪が暫く続き嫌らしい。ここまでの雪は膝程度で深くはない。
殆ど古屋さんが先頭を行くが、滅茶苦茶に足が速い(感じがする)。こちらは息が上がって仕方がなく、ついていけない。少し吐き気もする。ゆっくり行くからと言って、先へ進んでもらうことにするが、体力の衰えを痛感する。10歳も年の若い(?)現役消防官とデスクワークのみのしがないサラリーマンでは、どだい基礎体力が違うのだろう。
踏み跡が無くラッセルが続き、荷物も重いので予想した程進まず、15時過ぎに2人用テントが張れる僅かなスペースを尾根上に古屋さんが見つけ幕営する。順調に行ったら、東稜を登り詰め、本稜線上にて幕営のつもりだったが、とても無理だった。 夕食を取り、就寝。
翌朝6時前起床するが、外は雨に近いみぞれが降っている。古屋さんが言うには夜中中、テントを雨が叩くような音がしていたらしい。天気予報を確認するも午前中は降雪(降雨)のようで期待出来ない。雪ならまだしも雨のような状態なので、経験の浅い2人では登るべきかどうか判断できない。みぞれで積もった雪がどうなるのか、核心部の岩の状態はどうなのか?温度も高く、ゆうに0度以上あり岩は凍っていないだろうと二人で想像する。経験の足りない二人が無闇に突っ込んで、大変な目にあうよりも、ここは冷静に思い留まり、撤退ということにする。が、このまま下山も忍び無く取り付き近くまで偵察に行くことにする。偵察ならば、荷物をデポして、空身で行けばよいのに、荷物を背負っていくのだから、二人ともあまりに未練がましい。
空はどんよりと暗く、雪の状態は、湿っぽく、触ると直ぐに解けて水になってしまう。おかげで、着ている服もザックもびしょびしょでとても雪山と思えず、沢登りと変わらない。2時間半程登ると、晴れ間が出て旭岳が近くに見えるようになる。途中近くで雪崩れる音がする。取り付きは近い。が、取り付きまでいったら最後、二人とも何も考えずに取り付いてしまうだろうということで、下山を再決意する。下山途中右側の支尾根に迷い込み1時間強ロスするが、どうにか16時過ぎに駐車場に戻る。
今回の撤退の判断が最適ものだったかどうかは、二人には分からない。だが、間違っていたともいえない。経験の浅い二人では、判断ができなかったのだから仕方がない、妥当な判断だったと思う。少なくとも今後への良い経験、勉強になった。