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日程:2009年7月24日(金)夜発?7月25日(土)
山域:小川山
山行形態:訓練山行 岩登り
メンバー及び役割:古屋(CL),寺本(SL),木村,菅原(記録)
新松田駅に集合し、21:50 古屋車で出発。中央高速を須玉ICで下り、R141を清里方面へ。0:25野辺山駅着。雨は止んでいるが、曇り空である。駅の待合室の灯りはすでに消え、人っ子ひとりいない。こぢんまりとした綺麗な駅である。駅前には「標高1345米JR最高駅」の標柱が立つ。今夜はここでステーションビバークである。
小川山は日本のフリークライミング発祥の地と言われ、広大なエリアを持つ。ルート総数約700本、あの湯河原幕岩が約370本だから、その大きさがよくわかる。小川山は私と寺本、木村は初めて、古屋は今回で4回目であるという。
翌日、6:10 野辺山駅を出発。出発時は霧雨であったが、川上村の奥に入ると雨は降っておらず、道路は乾いている。6:40 廻り目平キャンプ場着。ここは白樺の多い明るい森に囲まれた雰囲気の良いキャンプ場である。周りには花崗岩の岩峰群がそそり立ち、空には青空が見える。
朝食後、「左岸スラブ」に移動し、「トムといっしょ」というルートにトップロープをかけ、クライミングを開始する。
「トムといっしょ」 5.10a 8:00 ? 10:20
空には青空が広がり、白い雲が勢いよく流れている。日差しが強く、汗ばむほどである。次は隣に移り、二つのスラブルートにトップロープを垂らす。まずは「ジャーマンスープレックス」である。
「ジャーマンスープレックス」 5.10c 10:20 ? 12:00
スラブはホールドが細かく、難しい。ここで「トムといっしょ」のトップロープを古屋が回収し、日陰に入り、昼食とする。正面に広がる岩場にマルチルートを登っている男女の二人組が見える。木村が「私もやりたいな」と言う。このルートは「春のもどり雪」といい、4ピッチ5.7である。古屋が今後のために取り付き点を見てくる。昼食後はもう一つのスラブに挑戦する。
「ブラック&ホワイト」 5.10a 13:00 ? 14:20
ここのホールドも細かいが、私にとっては「ジャーマンスープレックス」よりはリードができる可能性がある。ここでエリアを変えて「父岩」へ移動する。林道を戻り、ケルンがある所を右に入って沢を二つ渡り、急坂を上っていく。「父岩」の「小川山ストーリー物語」というルートである。
「小川山物語」 5.9 14:50 ? 17:00
ここは垂壁ではないがフェイスの長いルートである。私がリードに挑戦するが、プロテクションが遠く、ランアウトするかと思うと急にモチベーションが下がり、情けないことにプロテクションを二つとって交代する。次の寺本もプロテクションを二つとって古屋に交代。古屋はテンションをかけながらも粘りに粘って、残りのプロテクションを四つとって終了点を掴み、トップロープをセットする。トップロープで木村、次に再度私がトライする。私は、トップロープとはいえ、初めての小川山クライミングの最後を完登で飾ることができ、これも古屋のお陰である。次回はモチベーションを上げて、リードで完登しようと思う。
私にとっては伊豆の城山で怪我して以来、久しぶりの外岩であり、緊張もしたが、楽しくもあった。自然の岩の感触、人口壁にはない開放感と楽しさを十分味わうことができた。トップロープを全部かけてもらうなど、ガイドのように動いてくれた古屋に感謝したい。
帰り支度をして、17:45 廻り目平キャンプ場を発つ。途中、河口湖町の店で、冷奴と煮山椒をつまみに生ビールで祝杯を挙げ、美味しい穴子天丼を食い、「秋口にでもまた来ましょう。今度はキャンプ場にテント泊で」と話がまとまった。
「トムといっしょ」を登る寺本
「小川山物語」をリードする寺本
山域:小川山
山行形態:訓練山行 岩登り
メンバー及び役割:古屋(CL),寺本(SL),木村,菅原(記録)
新松田駅に集合し、21:50 古屋車で出発。中央高速を須玉ICで下り、R141を清里方面へ。0:25野辺山駅着。雨は止んでいるが、曇り空である。駅の待合室の灯りはすでに消え、人っ子ひとりいない。こぢんまりとした綺麗な駅である。駅前には「標高1345米JR最高駅」の標柱が立つ。今夜はここでステーションビバークである。
小川山は日本のフリークライミング発祥の地と言われ、広大なエリアを持つ。ルート総数約700本、あの湯河原幕岩が約370本だから、その大きさがよくわかる。小川山は私と寺本、木村は初めて、古屋は今回で4回目であるという。
翌日、6:10 野辺山駅を出発。出発時は霧雨であったが、川上村の奥に入ると雨は降っておらず、道路は乾いている。6:40 廻り目平キャンプ場着。ここは白樺の多い明るい森に囲まれた雰囲気の良いキャンプ場である。周りには花崗岩の岩峰群がそそり立ち、空には青空が見える。
朝食後、「左岸スラブ」に移動し、「トムといっしょ」というルートにトップロープをかけ、クライミングを開始する。
「トムといっしょ」 5.10a 8:00 ? 10:20
空には青空が広がり、白い雲が勢いよく流れている。日差しが強く、汗ばむほどである。次は隣に移り、二つのスラブルートにトップロープを垂らす。まずは「ジャーマンスープレックス」である。
「ジャーマンスープレックス」 5.10c 10:20 ? 12:00
スラブはホールドが細かく、難しい。ここで「トムといっしょ」のトップロープを古屋が回収し、日陰に入り、昼食とする。正面に広がる岩場にマルチルートを登っている男女の二人組が見える。木村が「私もやりたいな」と言う。このルートは「春のもどり雪」といい、4ピッチ5.7である。古屋が今後のために取り付き点を見てくる。昼食後はもう一つのスラブに挑戦する。
「ブラック&ホワイト」 5.10a 13:00 ? 14:20
ここのホールドも細かいが、私にとっては「ジャーマンスープレックス」よりはリードができる可能性がある。ここでエリアを変えて「父岩」へ移動する。林道を戻り、ケルンがある所を右に入って沢を二つ渡り、急坂を上っていく。「父岩」の「小川山ストーリー物語」というルートである。
「小川山物語」 5.9 14:50 ? 17:00
ここは垂壁ではないがフェイスの長いルートである。私がリードに挑戦するが、プロテクションが遠く、ランアウトするかと思うと急にモチベーションが下がり、情けないことにプロテクションを二つとって交代する。次の寺本もプロテクションを二つとって古屋に交代。古屋はテンションをかけながらも粘りに粘って、残りのプロテクションを四つとって終了点を掴み、トップロープをセットする。トップロープで木村、次に再度私がトライする。私は、トップロープとはいえ、初めての小川山クライミングの最後を完登で飾ることができ、これも古屋のお陰である。次回はモチベーションを上げて、リードで完登しようと思う。
私にとっては伊豆の城山で怪我して以来、久しぶりの外岩であり、緊張もしたが、楽しくもあった。自然の岩の感触、人口壁にはない開放感と楽しさを十分味わうことができた。トップロープを全部かけてもらうなど、ガイドのように動いてくれた古屋に感謝したい。
帰り支度をして、17:45 廻り目平キャンプ場を発つ。途中、河口湖町の店で、冷奴と煮山椒をつまみに生ビールで祝杯を挙げ、美味しい穴子天丼を食い、「秋口にでもまた来ましょう。今度はキャンプ場にテント泊で」と話がまとまった。
「トムといっしょ」を登る寺本
「小川山物語」をリードする寺本