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山行記録 カレンダー
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msc_kiroku1 2009-7-17 21:10
日程:2009年7月17日(金)夜発?7月20 日(月)
山域:奥秩父・入川本流・真ノ沢?笛吹川東沢釜ノ沢下降
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:清野・大浦(食当)・山本(記録)
記録:
7/17(金)21:00流山おおたかの森?大滝温泉道の駅仮泊
7/18(土)7:15入川キャンプ場8:35赤沢谷出合いより入渓12:30柳避難小屋14:00通らずゴルジュ帯の先右岸に幕営
7/19(日)6:40出発8:25武信白岩沢出合い9:10木賊沢出会い10:40三宝沢出会い12:40荒川源流の碑13:10甲武信小屋15:20釜ノ沢広河原下部右岸幕営
7/20(月)6:55出発11:00西沢渓谷バス停15:40流れが流山おおたかの森着

7/18 入川キャンプ場に車を停め東大演習林のよく整備された山道を歩く。思ったほど良い天気ではない。赤沢谷から先も山道を辿るが段々と不明瞭になり、自ずと沢に降りる。本流は結構立派な渕も有り、ゴルジュも発達している。泳ぐほどでは無いが、胸まで浸かる個所も有る。水は冷たくない。ただ、沢床がナメ状で滑りも有りスタンスに苦労する。本流歩きは結構楽しめる。柳小屋は平成9年築できれいな小屋だ。山道の横断点には場違いなつり橋が掛っているが、前後の山道は余り歩かれないのか草が生えている。真ノ沢に入ると意外と単調なゴーロ歩きで、絶対に通過できそうもない「通らず」巻いて滝場を超えた右岸の大地にタープを張る。少々しっとりした場所では有るが、それが奥秩父の良さとも言える。焚き火をしながら、大浦食当のゴーヤづくしで一杯呑む。

7/19 曇り・期待したほど天候は良くならず。ゴルジュの中の2段の滝は左から小さく巻きゴルジュに降り立つが、ツルツルで足もとがおぼつかない。朝から腹まで浸かることになり、何となく諦めがつく。直登可能と思われる滝場も有るのだが、いかにも滑りそうな黒く光った岩肌で、3人の判断は一つになる。やがて両岸が下がり単調な流れとなる。千条の滝を巻くために武信白岩沢出会いまで戻り、右岸の尾根に取り付くと山道が合流し滝上で沢を横切る。沢床は広がり、樹林帯の中を行く筋かに分かれて流れが走る。うっかりしていると、支沢の出会いを見逃してしまう。木賊沢より上部は、倒木が多くなり、ゴルジュもボサだらけで歩けなくなるので、適当に踏み跡を拾って樹林帯の中を歩く。苔むしたナメから大ナメ滝を越え、三宝沢を右に分けて更に「100mのナメ」らしいのだが倒木が多い。そして二俣となり「荒川源流」の碑が出てきて遡行終了。山道を辿って甲武信小屋へ至る。ビールを仕入れて、釜ノ沢を下る。入川とはすっかり渓相が変わり、開けて明るい。ステルスラバーがよく効く。入川を完全遡行したのは、我々の他1パーティだが、釜ノ沢はツアーらしき登山客が続々と遡行してくる。青空も顔をのぞかせて、爽快な気分でナメを下る。広河原に入るとやがて伏流となり、幕場を求めてさらに下る。左岸からの湧水で再び流れが出はじめ、右岸の台地にまさしく「幕場」を見つけて今日の行動を終わりにする。乾いた台地で、水場も近く、薪も豊富だ。一瞬ぱらついたものの青空が戻り、結構速く流れていく低い雲を眺めながらビールを呑む。この一時の為に沢に来ていると言っても過言ではない。夜も7時半を過ぎると一気に暗くなる。焚き火の面倒を見ながら何も考えないようにしてみる。それでも何かの考えが入り込んでくる。今度は、「何事にも意味はないのだ」と言うことを考えてみる。意味はないと言うことは少しだけ寂しい様な気がしてくる。「自由」という言葉から思いつく何となく寂しい気持に似ているような気がした。

7/20 素麺と穴子の煮付けの朝食を摂る。平日の朝ご飯よりもかなり豪華な朝食だと思う。後はひたすらナメ下り。沢の下降は思ったよりも時間が掛った。西沢渓谷バス停でタクシーを呼ぶ。雁坂トンネルをくぐり二泊三日の道のりを一気にワープする。7000円のタクシー代が高いのか安いのか、人間はよく歩くものだと思う。初日に仮泊した大滝温泉で風呂につかり、昼飯も摂らずにおおたかの森を目指す。開店時間を待って居酒屋へ入り反省会を催す。沢のルート集や地図を広げて、次の計画を肴にボトル1本空ける。例会後の呑み会でも、各自が温めている山の計画など話しながら静かに呑めたらいいのにと思う。
総括:本流ゴルジュは結構面白い。真ノ沢上部は単調で倒木多い。全般的にぬめる。遡下降することで充実する。
教訓:二泊以上は酒多めに。


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