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 2009-7-10 1:00
日程:2009年7月10日(金)
山域:奥秩父 笛吹川東沢 東のナメ沢
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:中山(CL)、木村(記録)

記録1(木村編)
 6:00駐車場?8:15東のナメ沢出合?12:40大滝上?15:30鶏冠尾根?18:00駐車場

 数年前、釜の沢を遡行した時から気になっていた東のナメ沢に中山さんと行くことになった。東のナメ沢出合に着くと巨大なナメ滝が出現、すごい迫力である。一応クライミングシューズも持ってきたが下部は濡れているのでアクアステルスの沢靴でそのまま行くことにする。
大滝1段目は水流の右を行くことが多いようだが、左のほうが登りやすそうなので途中から左へ移動しどんどん登っていく。登るほどに段々と傾斜はきつくなるが、細かく手と足を拾っていけばグイグイと登っていける。通常は2段目からロープを出すようだが最初のピッチは気付かずそのまま登る。バンド状のところに残置支点があったのでそこでロープを出す。1ピッチ目は木村が取付く。最初の5?6mはラクに登れるが、ボルトとリングの支点から先に手が出ない。手も足もないのっぺりとした壁で数mは完全にフリクションのみで登らなければならい。ボルトに乗ると数m上のボルトが抜けた穴に手が届きそうだが私の身長では無理である。2・3歩いったとしてもその上に支点がみあたらない。どうにも踏ん切りがつかず選手交代、中山さんに代わってもらう。中山さんはボルトの抜けた穴にハンマーを引っ掛けていこうとするが、こちらも一歩が出ず降参。諦めてバンドから左上するクラック沿いのルートを中山さんリードで取付く。所々に残置ハーケンがあるので、こちらのルートも間違ってはいないようだ。等間隔に支点がないので最後はかなりランナウトして50mいっぱいのところで終了。途中雨がパラついてきたがすぐに止んだのでそのまま遡行を続ける。次のピッチは木村リードで大滝2段目上部の緩いスラブを左壁沿いにトラバースした。このピッチには残置支点はほとんど見つからず、ロープが50m伸びた所でハーケンを打ちビレイした。続いてビレイ点から左壁を登り樹林帯を巻こうと中山さんがリードする。25mくらいまでは立木等を利用して順調に登っていたが、ある所でまたスラブが出てきて巻くのは無理ということで戻ってきた。前方にある3段目の滝は越えられそうにないと考え、トラバースした緩いスラブを引返して樹林帯に入ることにする。上りはなんて事なかったが緩いスラブを下るのはかなり怖い。壁伝いを慎重に降りていく。30mも戻ると左の樹林帯に逃げられそうな場所があったのでそこから高巻きに入る。2ピッチ程樹林帯にロープを伸ばすと踏み跡らしきものがみえてきたのでロープをしまった。踏み跡をどんどん進んでいくと大滝上の落口に素直に出た。3段目と4段目を一緒に高巻いてしまったのは残念だが、ここまで4時間もかかっていたので一安心する。後で調べたら2段目上部の緩いスラブをそのまま進めば3段目滝の直下に出るので、そのまま滝を直登しても良かったようだ。
 続く15m・20mの滝は左右に巻き、木々の鬱蒼とした沢中へと進んでいく。ここから上はあまりお薦めできない渓相となる。滝はコケでぬめっているのでツルツルに滑るし、あちこちに倒木があり気持ちの良い遡行とは言い難い状況になる。大滝越えですっかり登攀意欲をなくしていたので、ほとんどの滝を巻いていく。沢の水が涸れる直前で水の補給をした。天気は曇りだが、ものすごく汗をかいており水を2ℓも飲んでしまった。
最後のツメは草付ルンゼから左の尾根に入り石楠花の藪を少し行くと鶏冠尾根の登山道に出た。暗くなる前に鶏冠尾根を下りたいので直ぐに出発する。岩峰で懸垂したのは1回のみ。残置ロープや巻き道などが設置されておりあまりロープを出さずに降りられるようになっていた。途中、一箇所崩落現場がありそこの通過は注意したほうが良い。明るいうちに鶏冠谷出合に到着し、ホッと一息つく。駐車場に着いたのは18時で、今日も12時間行動になってしまった。
 今回難しいところはすべて中山さんに任せてしまった、本当に感謝します。もっと岩場のルートファインディングの目を養わなければと思った。フリクションだけの世界には尻込みしてしまったが、300mもある大滝を登るのは実に爽快。今回登れなかったルートをいつかまた登ってみたいと思った。





記録2(中山編)
 前夜両角宅に集合しジムニ?を借り受けキムコの運転でMSCの定宿となりつつある道の駅「三富」にて入山前夜祭をささやかにした後24時前には就寝。
 曇り時々雨 朝食後西沢渓谷駐車場に移動し身支度後出発6:00、夏冬を通して通い慣れた登山道から河原歩きで「東のナメ沢」出合に到着、天気も徐々に回復し見上げる大滝も乾きつつある、下部は流れの右をフリ?で登り傾斜が増してきた辺りに残置のあるテラスでロ?プを付けキムコが直上ル?トをリ?ドするが残置が途切れ敗退、中山が左上しル?トに乗るこの上でル-トを失い上に登り過ぎ懸垂を交え中段上テラスまで戻り右岸のスラブに囲まれたブッシュ帯を3ピッチ登り樹林帯をトラバ?スして大滝上に降りる。
 大滝より上は今までの快適な登攀とは打って変わってまるで修行のような登り、15時過ぎに鶏冠尾根に上がり18時に駐車場の車にたどり着き温泉入浴後、両角宅に車を返し八王子駅近くの大ハズレの中華屋で反省会をささやかに行い解散。
 ・大滝は乾いていれば快適、ステルス沢靴で充分
 ・大滝上は大変に疲れる


写1 大滝下段フリ?で登るキムコ


写2 大滝中段をリ?ドするキムコ

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