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執筆 : 
 2009-7-5 2:20
日程:2009年7月5日(日)
山域:丹沢 小川谷廊下
山行形態:沢登り
メンバー及び役割:小林(CL)、清野(SL)白川、新屋(記録)、大浦

記録:
8:00 新松田駅集合
9:00 入渓点 着
9:10 遡行開始
9:19 チョックストーン
10:16 滑り台(大岩)
11:05 撤退開始
14:20  駐車場着

天気、曇りごくたまに日差し。
8時に新松田で集合の後、大浦車で小川谷へ。今回は新屋は久しぶりのバイク参加。ほとんど乗ってない割には快調である。
入渓地点まで車で入れたので、楽チンだった。
最初の巨大なチョックストーンは流木を伝って右から越える。いきなりずぶ濡れである。
僕は小川谷は初めてだったが、いろんな記録を読むと、昔に比べて釜が埋まっていると書いてあるが、そのせいか前半までは泳ぐところはほとんどなかった。  

たんたんと中間地点の大岩まで来た。
大岩の下には男女のペアがいて
「いつもだと左の方に残置ロープがあるんだけど、自分らの前に登ったやつが垂らすのを忘れて行ったんだよね」と言って、引き返すかどうか思案中だった。

(写真)滑り台の奥で、清野さんがあるはずのお助けロープを探している。小林さんもここまでは全く普通である。

そして、この後、小林さんの右足に異変が起きた。
ふくらはぎの肉離れだった。前回よりは多少軽めということだったが、前進するのは無理と言うことでここから引き返すことを決定する。撤退の前になんとなくこの大岩だけはクリアーしときたいという、みんなの暗黙の了解で、突破方法を探る。
右の滝の下をくぐるという方法もありそうだったが、清野さんいわく、「水に飛ばされるよ」ということであえなく却下。そのまま登ってしまえという強行路線もでたが、岩の表面が微妙に嫌らしく、取り付いても滑るばかりである。

大岩の下三分の一あたりに少し平になったところがあったので、とりあえず清野さんがささえて大浦さんを上げる。(写真、下三分の一あたりの枯れ葉のたまったところ)
続いて僕と清野さんがあがり、そこからハンマーにロープを付けて投げてみることにした。
なにかに引っ掛かってくれりゃ御の字というわけである。
何回も何回も腕が痛くなるくらい投げたがなかなかひっかからない。てっぺんの支点に結んであるロープは見えるので、そこを目がけて投げるのだが
何度やっても駄目である。我々は引き返すつもりなので、いい加減諦めて止めてもいいのだが、なぜか飽きずに投げ続けた。
執念というものは恐ろしいもんである。
目標とした支点から大きく左に外れた1投が岩の間を落ちてきたとき、なんと残置ロープも一緒にするすると道づれにして垂れ下がってきたではないか。
全員、ヤッホーである。
とりあえず小林さん以外、それを伝って大岩の上に立つことができた。
一番喜んだのは、後ろで見ていた男女ペアだったと思う。


そこから撤退が始まった。同時に救助訓練である。
手頃な流木を杖代わりにした小林さんに交替で肩を貸しあい、少しずつ下っていく。
 

登るときには気にも留めなかった小さな滝が、意外と困難をきたす。
清野さんの指示で、最初に僕が下り、そのあと清野さんがボディビレイして小林さんを吊り下げて降ろすことの繰り返しである。
降ろし終わった後、僕と小林さんは先行して、大浦さんはロープ処理、白川さんは細かいところのフォローと、それぞれが役割を果たしながら下っていく。
   
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(本人談)
滝下りでは、小林からみるとクライムダウン(確保の清野さんから見ると、おそ
らく荷下げ)を5回以上して頂きました。
懸垂下降も3度ほどでした、こちらは怖かったです。(片足・片手しか使えない!
為、一度は水の中で宙ぶらりんになってしまいました。)
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(確かに、片足での懸垂下降は大変だったでしょうね。)
 
登り一時間の距離が帰りは3時間かかったが、今回は清野さんの指示でかなりスピーディーに事がはこんだと思う。一つ一つの段差に臨機応変にロープを繰り出す技は流石だと思った。

今回の山行は小林さんの負傷という残念な結果となったが、他のものにとっては実際の救助訓練となり、得るものも大きかった。

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