-
- 執筆 :
- msc_kiroku1 2008-10-3 21:20
日程:10月3日(金)夜発?4日(土)
山域:谷川連峰・万太郎谷・オタキノ沢
メンバー:CL須藤・山本(記録)
山行形態:沢登り
10/3 越後中里駅泊
10/4 6:50林道入口先P・8:00大堰堤上より入渓・10:23一の滝下・11:04オタキノ沢出合・13:30二俣ドーム状岩壁下・15:36茂倉新道1,683m東側・16:05下山開始・18:54P帰着・岩の湯・越後中里駅泊
10/5 5:30出発・帰京
吾策新道の分岐の先へ舗装された林道が延びていた。廃道となった谷川新道を拾って井戸小屋沢まで行く予定であったが、予想通り廃道は見付からなかった。昨年出来たばかりの大堰堤の上から入渓して万太郎谷を遡行する。出発が遅れたことも有り、先を急いでハイペースで登る。オキドウキョのトロは左岸を大きく捲く。晴れて日差しは温かいが、泳ぐ気にはなれない。井戸小屋沢を過ぎてからは、腰まで浸かる個所が2箇所、それ以外の淵はみな高捲く。滑の奇麗な沢だが、滑滝などは少々ぬめる。一の滝は左岸から軽く捲いて、いよいよオタキノ沢出合だ。
オタキノ沢は滑滝で始まり、直ぐに核心とも言える2つの滝が現れる。20mくらい有りそうな狭い滝は水流の左側に2本の溝が有り、その溝を登るが岩は少々ぬめっていていやらしい。残置支点は無く、山本リードでハーケン2枚打って慎重に越える。『ハーケンを打つ山さん』って写真が有ったけど、ビレイしながら写真撮ってくれたってこと^_^;
次の滝は須藤さんリードで水流右側の溝に沿って登るが、これも滑っていてフリクションが利かない。どうやらハーケンが上手く入らないらしく、ぶつぶつ言っている須藤さんに、「慌てないで、ゆっくりやって下さい」と声を掛けつつ欠伸を噛み殺す。ハーケンの頭に足を乗せて、いやらしい一歩をよいしょと登る。セカンドの山本は、そのハーケンを回収してしまった為に登れなくなってしまい、「張って張って!引っ張ってよ!」てなことで何とか通過。その先は、綺麗だけど登れない滑滝が連続するため、大きく巻いて左岸の草付きスラブ帯にロープを伸ばしてトラバースする。その先も傾斜のある滑滝をガシガシ上り詰めると、50m2段のドーム状の滝に出る。一段目を左から超えると左股が入り更に幾つかの滝場が続き、ぐんぐん高度が上がっていく。最後の滝は左から巻いて、落ち口の真上から6mほど斜め懸垂して沢床に降りる。小滝を越えて更に高度を稼ぎ、水が枯れても沢筋に忠実に詰める。若干の笹藪こぎで、笹の中の稜線に詰めあげ茂倉新道に出る。紅葉がすばらしい。私が捻挫したせいで詰めは少々スピードダウン。下りに入ると痛くて歩けず、三角巾で固定してのんびりと下る。下山路の矢場尾根は、昨年の4月に土合から12時間行動で歩いたコースで、その時は矢場ノ頭に幕営した。矢場尾根は木の根が多く歩き辛く、足を引きずりながらの下山は、最後はヘッデン点けて歩くことになった。結局今回も12時間行動で、もう一晩越後中里駅に泊り翌朝のんびりと帰路に就いた。
オタキノ沢はすっきりしていて、緊張感の有る登攀が楽しめた。
余り人が入ってないのも良い。
日帰りの沢としてお手頃だが、オタキノ沢の中では幕営適地はないので、荷物軽くして一気に抜けるのが良いと思う。
核心とも言える最初の滝を直登できない場合は(巻けるのかな?)、この沢へは入らない方が無難かと思う。
山域:谷川連峰・万太郎谷・オタキノ沢
メンバー:CL須藤・山本(記録)
山行形態:沢登り
10/3 越後中里駅泊
10/4 6:50林道入口先P・8:00大堰堤上より入渓・10:23一の滝下・11:04オタキノ沢出合・13:30二俣ドーム状岩壁下・15:36茂倉新道1,683m東側・16:05下山開始・18:54P帰着・岩の湯・越後中里駅泊
10/5 5:30出発・帰京
吾策新道の分岐の先へ舗装された林道が延びていた。廃道となった谷川新道を拾って井戸小屋沢まで行く予定であったが、予想通り廃道は見付からなかった。昨年出来たばかりの大堰堤の上から入渓して万太郎谷を遡行する。出発が遅れたことも有り、先を急いでハイペースで登る。オキドウキョのトロは左岸を大きく捲く。晴れて日差しは温かいが、泳ぐ気にはなれない。井戸小屋沢を過ぎてからは、腰まで浸かる個所が2箇所、それ以外の淵はみな高捲く。滑の奇麗な沢だが、滑滝などは少々ぬめる。一の滝は左岸から軽く捲いて、いよいよオタキノ沢出合だ。
オタキノ沢は滑滝で始まり、直ぐに核心とも言える2つの滝が現れる。20mくらい有りそうな狭い滝は水流の左側に2本の溝が有り、その溝を登るが岩は少々ぬめっていていやらしい。残置支点は無く、山本リードでハーケン2枚打って慎重に越える。『ハーケンを打つ山さん』って写真が有ったけど、ビレイしながら写真撮ってくれたってこと^_^;
次の滝は須藤さんリードで水流右側の溝に沿って登るが、これも滑っていてフリクションが利かない。どうやらハーケンが上手く入らないらしく、ぶつぶつ言っている須藤さんに、「慌てないで、ゆっくりやって下さい」と声を掛けつつ欠伸を噛み殺す。ハーケンの頭に足を乗せて、いやらしい一歩をよいしょと登る。セカンドの山本は、そのハーケンを回収してしまった為に登れなくなってしまい、「張って張って!引っ張ってよ!」てなことで何とか通過。その先は、綺麗だけど登れない滑滝が連続するため、大きく巻いて左岸の草付きスラブ帯にロープを伸ばしてトラバースする。その先も傾斜のある滑滝をガシガシ上り詰めると、50m2段のドーム状の滝に出る。一段目を左から超えると左股が入り更に幾つかの滝場が続き、ぐんぐん高度が上がっていく。最後の滝は左から巻いて、落ち口の真上から6mほど斜め懸垂して沢床に降りる。小滝を越えて更に高度を稼ぎ、水が枯れても沢筋に忠実に詰める。若干の笹藪こぎで、笹の中の稜線に詰めあげ茂倉新道に出る。紅葉がすばらしい。私が捻挫したせいで詰めは少々スピードダウン。下りに入ると痛くて歩けず、三角巾で固定してのんびりと下る。下山路の矢場尾根は、昨年の4月に土合から12時間行動で歩いたコースで、その時は矢場ノ頭に幕営した。矢場尾根は木の根が多く歩き辛く、足を引きずりながらの下山は、最後はヘッデン点けて歩くことになった。結局今回も12時間行動で、もう一晩越後中里駅に泊り翌朝のんびりと帰路に就いた。
オタキノ沢はすっきりしていて、緊張感の有る登攀が楽しめた。
余り人が入ってないのも良い。
日帰りの沢としてお手頃だが、オタキノ沢の中では幕営適地はないので、荷物軽くして一気に抜けるのが良いと思う。
核心とも言える最初の滝を直登できない場合は(巻けるのかな?)、この沢へは入らない方が無難かと思う。